カクレクマノミは、アニメ映画の主役になったことで、一躍人気の魚になりました!
しかし、実は主役の魚はカクレクマノミではなく、グレートバリアリーフ付近に生息するクラウン・アネモネフィッシュの仲間ではないか?とも言われています。
ぱっと見では見分けがつかないほどそっくりな魚なので、どちらがモデルでも可愛らしいことに変わりはありませんね!
カクレクマノミの最大の特徴といえば、体に入った白いバンド模様ですが、この模様は共生するイソギンチャクの種類によって左右されるそうです。
そのためか養殖では、くっきりした白のバンドではない『イレギュラーバンド(さまざまな形状のバンド模様)』が生まれることがあります。
外敵の多い海で生活する野生種はイソギンチャクとより密接な関係だから、あの均一なバンド模様が形成されるのかもしれません。
とはいえ、イレギュラーバンドには個性的な魅力がありますし、見分けやすいので愛着が沸くというメリットがあります。
模様によっては特別なカクレクマノミとして価格が上がることも…バンド模様は様々なロマンを秘めていますね。
ちなみに、このバンド模様が歌舞伎役者の化粧『隈取り』に似ていることが『クマノミ』という名前の由来になりました。
イソギンチャクに隠れがちなクマノミだから『カクレクマノミ』です。
またカクレクマノミのもう一つの特徴として、成熟すると性転換する魚ということがあげられます。
生まれたときは性別がないのですが、成長すると群れの中で一番体の大きな個体がメスに、二番目に大きな個体がオスに性転換します。
つまり、ペアになれるカクレクマノミは群れの中でも限られているということ。
子孫を残すために、ライバルに勝たなくちゃいけない。
カクレクマノミは幼魚のころは多数で飼育できるのに、成長するにしたがって難しくなるのは、そんな理由があるんですね。