アフリカン・シクリッドとは!特徴から種類、飼育環境からレイアウト例
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アフリカンシクリッドは、淡水魚でありながら海水魚の用な雰囲気を持つカラフルな熱帯魚です。
やや気性は荒いものの、飼育匹数を多くすることで縄張りをつくらせなかったり、隠れ場所を増やしたりすることで、多数で飼育できます。
淡水魚ですが、ブルーの照明カラーでも馴染むライティングの自由度と、エキゾチックな雰囲気から、インテリア水槽の生体としても人気があります。
アフリカンシクリッドの特徴や種類、飼育に向いている環境から繁殖、水槽レイアウトの事例まで基礎知識をご紹介します。
アフリカン・シクリッドとは
アフリカンシクリッドは、アフリカ大陸に生息するカラフルで多様なシクリッド科の魚のことです。
主にアフリカの大きな湖、特にタンガニーカ湖、マラウイ湖、ヴィクトリア湖などで見られる魚種で、その鮮やかな色彩、独特な行動、そして繁殖方法で知られています。
アフリカンシクリッド、と一口に言っても様々な種類があり、大型に成長したり、非常に攻撃的になったりすることもあります。
そのため、アフリカンシクリッドを飼育する水槽はアフリカンシクリッドの仲間のみで仕上げることがほとんどです。
また、アフリカンシクリッドには、『口内保育』を行う種類も多いです。
これは、卵や稚魚を親魚が口の中で保護し育てる行動です。さらに、飼育下でも繁殖を行う種類が多いことから、アクアリウム好きな方から人気があります。
一般の方からも、アフリカンシクリッドはその美しさから、鑑賞性が高く、目を惹く存在です。
アフリカンシクリッドの種類
アフリカンシクリッドは、種類ごとにそれぞれ異なる特性を持っています。
そのため、飼育する前にそれぞれの種に適した飼育環境と行動特性をよく確認しておきましょう。
ここでは、よく流通しているアフリカンシクリッドの種類をご紹介します。
イエローシクリッド(ラビドクロミス・カエルレウス)
マラウイ湖原産の黄色いシクリッドです。
アフリカンシクリッドのなかでは比較的平和な性格で、他のマラウイ湖原産のシクリッドと混泳できます。
しかし、混泳の匹数や隠れ家が少ないと攻撃的になるので注意です。
体長は約8cm程度とアフリカンシクリッドのなかでは小柄で複数匹導入しやすいです。
アーリー(スキアエノクロミス・フライエリー)
マラウイ湖原産の青いシクリッドです。
色鮮やかな姿ですが気性はやや荒く、混泳する場合は他種含めて、合計10匹以上が望ましいです。
体長は約15cm程度にまでなるので、大型水槽での飼育が向いています。
ゴールデンゼブラ・シクリッド(メイランディア・ロンバルドイ)
マラウイ湖原産の、黄色と黒いしま模様が特徴のシクリッドです。
マラウィ湖原産の他種と同等の環境を好みます。
体長は約12cm程度まで育ち、若魚の頃はオスもメスも鮮やかな青です。
成長と共にオスのみ黄色くなっていきます。
フェアリー・シクリッド(ネオランプロローグス・ブリチャージ)
タンガニーカ湖原産の、淡い体色と長いヒレが美しいシクリッドです。
アフリカンシクリッドはもともと気性が荒い魚種ですが、比較的温和な性質があります。
体長は約10cm程度と混泳しやすいです。
フロントーサ(キフォティラピア・フロントーサ)
タンガニーカ湖原産の、前頭部のコブが特徴のシクリッドです。
体長約20~25cm程度と大型に成長しますが、アフリカンシクリッドのなかでは非常に温和で、混泳しやすい魚種です。
アフリカンシクリッドの飼育方法
アフリカンシクリッドの飼育に向いた基本の設備をご紹介します。
アフリカンシクリッドに向いた水槽設備
アフリカンシクリッドは大体10~15cmぐらいまで成長する種類が多いです。
そして活発で素早い泳ぎから、広めの水槽が向いています。
小型種なら45cm水槽でも飼育可能ですが、体長20cmまで成長するフロントーサなどの種類には、90×45cm以上の水槽が望ましいと言えます。
また、アフリカンシクリッドは水質に敏感です。
ろ過装置はパワーのあるものを使用しましょう。
また、水温を維持するために水槽用ヒーターは必ず設置しましょう。
アフリカンシクリッドの水槽では水草を育てることが無いため、照明カラーが自由であることも魅力でしょう。
東京アクアガーデンのシクリッド水槽では、照明はブルーが人気です。白でも飼育できますが、ブルーのほうが雰囲気が出るため、空間演出にも向きます。
得意な水質・水温・混泳
アフリカンシクリッドは温暖な水を好むため、水温は約24°C~28°Cが理想的です。
種類によって得意な水質がやや異なります。
pHはややアルカリ性で7.5から8.5の範囲が望ましく硬水を好みます。
GHは10~15 dGHの範囲に調整するとコンディションが上がります。
そのため、レイアウトにはサンゴ砂など硬度やpHを高めるアイテムが採用されます。
そして、どんな魚も同じですが、アフリカンシクリッドは水質の急激な変化に弱いです。
一度にすべての水を交換するのではなく、定期的な水換えとフィルター清掃によって、水質を安定させましょう。
性質が独特であることと、気が強く泳ぎが早いため、他の魚種では難しいのです。
アフリカンシクリッド同士でも混泳を計画する場合は、各種の性格とサイズの相性を考慮しましょう。
アフリカンシクリッドの餌
アフリカンシクリッドは植物性の餌を好みます。
しかし、冷凍赤虫など、口に入るサイズの肉食性の餌も喜んで食べますので、餌にはあまり困らないでしょう。
アフリカンシクリッドの繁殖について
アフリカンシクリッドは、繁殖も楽しめる魚種です。オスとメスを混泳させていれば自然に繁殖することもあります。
オスは繁殖期になると体色が一層鮮やかになり、鑑賞性が上がります。
しかし、もともとの気性の荒さから、繁殖期にはテリトリーの争いがいつも以上に起こりやすいため、繁殖を考える場合はワンランク広い水槽で飼育しましょう。
そして、個体の健康を維持するためには、近親交配を避けることが重要です。
多くのアフリカンシクリッドの特徴として『口内保育』を行うということがあります。これは親魚が卵や仔魚を口の中で保護し育てます。
※写真はアピストグラマです。
仔魚は成長するにつれて親魚の口から出て泳ぎ始めますが、危険を感じると再び親魚の口に戻るユニークな姿を見ることもあるでしょう。
親魚はこの期間、食事をとらないか、非常に少なくなりますので、繁殖期のタイミングでたくさんの餌を与えおきましょう。
アフリカンシクリッドの水槽レイアウト
アフリカンシクリッドはアルカリ性傾向の硬水を好むため、岩のレイアウトが向いています。
それだけでは、インテリアアクアリウムとしては少し寂しいので、水質に左右されない人工水草を配置することが多いです。
ここでは、シクリッドのレイアウト事例をご紹介します。
底面フィルターを使った60cm水槽の事例
シクリッドは、水槽の容量に見合っていることと、こまめなメンテナンスができれば、底面式フィルターでも飼育可能です。
こちらのシクリッドは約7~8cm程度の個体たちで、元気に飼育されています。
インテリア水槽の事例
カウンター型のインテリア水槽でシクリッドを飼育している事例です。
シクリッドは鮮やかでエキゾチックな鑑賞性から、こうした特殊な形状の水槽と良く合います。
岩組を大きめにすることで、特殊水槽のユニークさが際立っています。
大型水槽の事例
埋め込み水槽の事例です。
数多くのアフリカンシクリッドが導入されており、迫力満点のアクアリウムに仕上がっています。
気性の荒いシクリッドを混泳させるために、擬岩で隠れ家を多く作っています。
まとめ:アフリカン・シクリッドとは!特徴から種類、飼育環境からレイアウト例
アフリカンシクリッドについて紹介しました。
カラフルな体色と素早く活発な泳ぎが印象的な熱帯魚ですが、水質の急変には弱く、特に軟水傾向がある日本の水道水では合わないことがあります。
飼育水槽には必ず粗目のサンゴ砂や岩などのpHを上げるレイアウトアイテムや、pH低下を抑えるろ材などを使用しましょう。
繁殖も可能な魚種ですので、ぜひ飼育を楽しんでください。
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