金魚を魅力的に観賞する方法!鑑賞性を上げる飼育環境や水草も解説
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金魚の魅力を引き出す鑑賞方法と、飼育環境の考え方を解説します。
金魚はその美しさから日本国内だけでなく、海外からも観賞魚として人気がある生体です。そんな魅力的な金魚との暮らしをより楽しみたい方のために、このコラムでは金魚の観賞する方法を詳しくご紹介します。
金魚の鑑賞性が上がる飼育環境、金魚と共存できる水草についてなどを分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに金魚の鑑賞法とポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
金魚は日本人にとって身近な観賞魚で、ライフスタイルに合わせた飼育方法として、水槽で飼育されることが増えています。
しかし、もともとは池などで飼育され、上から観賞するのに向いている品種もいるのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚を魅力的に観賞するポイントを解説します。
金魚の観賞法
金魚の美しさをより引き出すためには、飼育方法だけでなく、観賞方法も工夫することが大切です。
一般的に、水槽は横から見ることが多いですが、上から見る方法もあります。
ここでは、それぞれの方法とその魅力を詳しく紹介します。
金魚を横から見る方法
多くの家庭で飼われている金魚は、横から鑑賞することが増えています。
- 和金
- コメット
- 朱文金
- ブリストル朱文金
- 琉金ショートテール など
こうした、長物(和金体型の品種)は、横から見た体型が美しいため、横からの鑑賞に向いているのです。
また、横から見ると金魚の泳ぐ姿や水槽内のレイアウトがよく見えるため、この方法が好まれています。
横から見る場合は水槽の照明やガラスの汚れに気を付け、常にクリアな視界を保つとよりよく見えます。
そして、水槽内にオブジェやレイアウトアクセサリーを配置することで、鑑賞性を高めることがでしょう。
レイアウトアイテムは金魚が隠れる場所としても活用でき、ストレス軽減につなげることができます。
しかし、あまり尖ったものを配置してしまうと、金魚の長いヒレが引っ掛かることがあるため、丸みのあるアイテムがおすすめです。
金魚を上から見る方法
一方で、金魚を上から見る方法も美しさを楽しめる観賞法です。
- らんちゅう
- 琉金
- オランダ獅子頭
- 地金
- 蝶尾 など
こうした尾ヒレの長い、丸型の品種に向いています。和金体型でも3つ尾や桜尾など、尾びれに特徴がある個体は上からの鑑賞性が高いです。
特にらんちゅうや蝶尾など、上から見ることでその品種の特徴がより引き立つ金魚においては効果的です。
品評会などでも、上から見た金魚の泳ぐ姿が審査されます。
上から見る方法で金魚を鑑賞するには、らんちゅう用の飼育槽やプラ舟などを使用して飼育します。
室内でも飼育は可能ですが、できれば屋外に置くことがおすすめです。
上からの鑑賞は、金魚の尾びれの動きを十二分に堪能でき、金魚の美しさをより一層楽しめるでしょう。
水槽飼育とは異なるため、水温管理や水換えにも工夫が必要ですが、上から見る観賞法は金魚の魅力を存分に楽しめます。
金魚の鑑賞性を上げる飼育環境
金魚の美しさを楽しむためには、適切な飼育方法も大切です。
鑑賞性を上げる水槽の選び方や水づくり、ろ過フィルターや水草など、選定ポイントを説明します。
金魚が美しく見える水槽の選び方と設置方法
金魚飼育の第一歩は、水槽選びから始まります。
設置可能なスペースをもとに、適切なサイズの水槽を選びましょう。
横から観賞する場合の飼育容器
一般的には横幅60cm程度のガラス水槽での飼育がセオリーとされています。
たくさんの金魚や大型金魚を飼育する場合は、金魚の数や飼育状況に合わせて水槽サイズを決めていきましょう。
オランダ獅子頭などの大型金魚なら2匹程度までに抑えるのが良いです。
金魚はフンが多く水を汚しやすいため、水槽にコケが生えてきやすいです。
そのため、こまめな水槽掃除が必要になるので、飼育水槽には傷つきにくく透明度が高いガラス製が向いています。
また、水槽背面に黒いバックスクリーンを張り付けると、金魚を際立たせることができます。
水槽を設置する場所は、直射日光が当たらない涼しい場所が好ましいです。
暑さで水温が上昇しすぎないように注意しながら、金魚にストレスを与えない環境を整えましょう。
また、水槽周りには余裕を持ってスペースを確保し、清掃や水換えがしやすい状態を保つことで、きれいなアクアリウムに仕上げられます。
上から観賞する場合の飼育容器
プラ舟や睡蓮鉢、発泡スチロール箱、そして、らんちゅう水槽のような浅めの水槽が一般的です。
こちらは飼育環境によって選択します。
例えば、屋外ではプラ舟が一般的ですが、まだ体長が小さいころや寒さが厳しい地域では発泡スチロール箱も優れた飼育容器になります。
室内で管理する場合は、ガラス製のらんちゅう水槽がおすすめです。
睡蓮鉢は見た目は美しく鑑賞性が高いですが、水量がやや少なめなので、金魚の体長にあわせてプラ舟と比較・検討するのが良いでしょう。
水づくりとろ過フィルター
水づくりは金魚の長生きに繋がる重要な要素です。
水道水には金魚にとって有害な塩素が含まれているため、まずは塩素を抜く処理が必要です。
- カルキ抜き
- 水温の管理(~30度程度)
- pH値の維持(pH7.0程度)
こうしたポイントに注意すると金魚に最適な環境を作りやすいです。
また、バクテリアの繁殖も金魚の健康に欠かせないため、水換えを行いながら水づくりを十分に行いましょう。
ろ過フィルターは金魚の飼育において欠かせないアイテムで、水質をキレイに保つことができますが、それだけでなく、水槽の鑑賞性を大きく左右する存在です。
なぜなら、ろ過フィルターは水槽内で目立つからです。
金魚に向いているろ過フィルターは、投げ込み式や上部式、外掛け式などがベストですが、水槽の鑑賞性・静音性を優先して外部式を採用する場合もあります。
飼育している金魚の種類にもよりますが、水槽のイメージで選択しても良いです。
丸型金魚(琉金など)は水流に弱く、長物(和金など)は泳ぎが得意、ということを念頭に置き、適切な水流のものを選びましょう。
金魚を美しく見せる水槽用照明
金魚の体色は基本的に赤・白・黒から構成されています。
金魚の展示イベントなどでは、雰囲気の演出もかねて赤い照明が使われることもあるのです。
また、ナチュラルに演出する場合や白や黒を際立たせるには、白い照明が向いています。
銀鱗などの光沢鱗を持つ品種は、白い照明でより際立たせることができるでしょう。
金魚に向いた水草の選び方と植え方
金魚は緑色の水草と見た目の相性が良く、水草の間を泳ぐ姿は癒やしを与えてくれます。
ところが、金魚は水草を食べてしまう・掘り返してしまう性質があるので、なかなか思うように水草を維持できない場合が多いです。
しかし、水草と共存する方法や手入れ方法を適切に行うことで、金魚と水草の美しい共生を楽しむことができます。
金魚と共存できる水草を選ぶ際には、金魚に食べられない種類を選ぶことが大切です。
例えば、ミクロソリウムやアヌビアスなどは、金魚と共存しやすい水草の代表例でしょう。
金魚が食べにくい水草は以下の通りです。
- アヌビアス・ナナ
- ミクロソリウム
- クリプトコリネ
- バリスネリア・スピラリス
- アマゾンソード
- ブセファランドラ
底砂に植えつける必要のない活着性がある水草や、葉が大きい・硬い水草が向いています。
底砂に植えつける場合は、金魚が水草を引っこ抜かないように、バリスネリアのような根張りの強い種類を選び、しっかりと植えつけましょう。
しかし、これらの水草を育てるためには、水温の保温(25度程度)と、水槽用照明は必須です。
また、水草にもコケは生えてくるので定期的なトリミングやコケ取りが欠かせません。
金魚はコケ取り生体であるミナミヌマエビなども食べてしまうので、水草を導入する際はコケ抑制剤や殺菌灯などを使用するのがおすすめです。
コケも簡単に洗浄出来て、常に清潔に保てますし、柔らかい製品も増えています。
まとめ:金魚を魅力的に観賞する方法!鑑賞性を上げる飼育環境や水草も解説
金魚の美しさを引き出す観賞方法と飼育環境を紹介しました。
金魚は特に日本文化と深く関わっており、その魅力を楽しむことは日本人にとっても愉しい体験です。
金魚飼育を始めるにあたり、このコラムで紹介した内容などを参考に金魚にとって快適でありつつ、美しい環境を作りましょう。
金魚との充実した生活を楽しみながら、魅力的な金魚の世界を堪能してみてください。
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