
水槽を置けるのはどんな場所?チェックシートで設置場所を一発判定!
水槽レンタル業者は、水槽設置のご依頼をいただいた際は必ず現地確認を行います。
私たちアクアガーデンも例外ではありません。
お客様が設置を希望されている場所に、果たして本当に水槽を置けるのか。置くのに適した場所は他にないか。
現地確認の時、プロがどこを見ているのか、それを今回は解説していきましょう。
この記事を読み終わるころには、あなたもプロの確認無しで水槽を設置するのに適した場所を見つけられるようになっています!
目次
水槽を設置する場所の条件
以下に解説する項目は、どれか一つでも欠けると水槽を置けなくなる、もしくは置いた水槽に深刻なダメージを与えかねない、重要な項目ばかりです。
しっかりと確認していきましょう。
水平が取れている
とにかく、水平が取れているかどうかの確認には細心の注意を払ってください。
非常に重要な項目の一つです。
設置予定場所の床面に、水平器を当てて測定すると良いでしょう。縦、横、斜め、あらゆる場所あらゆる角度で測ってください。
気泡が左右の線の内側に収まればOKです。
水平の取れていない場所に水槽を置くと、重心がズレます。ズレた重心は水槽、水槽台に斜めに負荷をかけ続けます。
負荷が蓄積され続けた水槽・水槽台はやがてその重量に耐えられなくなって、と、結末を想像するのも恐ろしいです…!
平滑である
水槽及び水槽台は平滑面に置きましょう。
平滑、つまり、凹凸のない平らな面ということです。
例えば床材の継ぎ目、砂粒や埃の侵入、そんな程度の突起で水槽・水槽台は深刻なダメージを受けます。
水槽設備は非常に重いです。
ほんのわずかにでも突起があれば、その1点に圧力がかかり、最悪の場合、破断しまうことがあります。
設置前に、設置面は十分に掃除しましょう。手で触ってみて確認すると良いでしょう。
手の平は人間の体の中でも最も繊細な感覚器官です。
厚めのコンパネ板などを敷いて平滑面を確保するというのも一つの手段です。
十分に硬い床材
水平で平滑な床面を確保できたからと、安心してはいけません。
水槽は、水を張ると数百kgになることがあります。
そのとき、沈みこまないくらいの硬さのある床ではないといけません。
つまり、床が畳やカーペット、タイルカーペットのような材質だと、水槽台が沈み込んで重心がズレる可能性があります。
木製、コンクリート製、石材など、ある程度の硬さがある床材がベストです。
もしくは、平滑面の確保と同じく、厚めのコンパネ板を敷いても良いでしょう。
重量に耐えられる
上述のように、水槽は水を入れるとかなりの重量になります。
アクアガーデン仕様の淡水水槽だと、
W600mm水槽セット・・・約100kg
W900mm水槽セット・・・約200kg
W1200mm水槽セット・・・約260kg
こんなにも重くなります。海水水槽だと、濾過槽があるのでさらに1.2~1.3倍は重くなると考えられます。
問題は、床がこの重量に耐えることができるかどうかです。
一般的な集合住宅の場合、耐荷重は1平方メートルあたり約180kgです。
また、梁の場所や建築方式によって耐荷重には増減がありますので、設置前に管理人さんや施工業者さんなどに確認するようにしましょう。
もし広めのスペースを確保できているのであれば、広めのコンパネ板や鉄板を敷き、底面積を広げて重量を分散させて設置するのも一つの手段です。
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日光が直接当たらない
直射日光は、水槽の天敵の一つです。
直射日光はコケの大量発生や水温急変の原因になるのは、なんとなくイメージができると思います。しかし日光は、それだけではなく、水槽の劣化を促進させる作用もあるのです。
日光に含まれる紫外線や熱は、ガラス水槽の接着に使われるシリコンをどんどん硬化させてしまいます。
結果、硬化部位からシリコンが剥離し、水漏れの原因となります。
アクリル水槽の場合は、紫外線がアクリルの劣化を招き、クラック(ひび)としてダメージが現れます。
さらには透明なアクリル面を曇らせてしまいます。
以上の理由から、直射日光の当たる場所に水槽を置くのはNGです。
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ゆとりのあるスペース
W900×D450mmの水槽をW900×D450mmのスペースに設置できるか?
答えはNOです。
ピッタリのスペースだと水槽も水槽台も収まりませんし、吸排気もできない為、熱や湿気がこもります。
機器類があっという間に故障してしまうでしょう。余裕をもって、前後左右100㎜以上はゆとりを持ちましょう。
欲を言えばもっとスペースがあればうれしいところです。
特にクーラーを設置する場合、吸排気側に70mm以上は空間を開けるようにしましょう。
排熱がうまくいかないことが原因の故障は、クーラーの故障原因No.1です!
水槽を設置する場所にあればうれしいもの3選
次にご紹介するのは、「必ずしも必要ではないけど、あったらとても便利なもの」です。
無い場合は工夫次第でいくらでも対応できますが、手間やコストを考えると、近くにあるに越したことはないもの3選です。
その1:電源コンセント
当然ですが、コンセントは必要です。
濾過器、水温調節器、照明などなど、水槽設備の多くは電気で動く機械です。
延長コードなんかを使って、遠くのコンセントを水槽に寄せることもできますが、長く伸びた延長コードって、ちょっと不格好ですよね。
さらに、延長コードが長ければ長いほど、ちょっとしたことでの断線のリスクも増えます。
モールなど使って目立たないようにもできますが、それでもやはり、近くにあるに越したことはありません。
その2:水/お湯が出る水道
何気に重宝します、近くにある水道。
遠くにあってもホースで伸ばすとかバケツに汲んで運ぶとか、色々方法はありますが、やはり水くみは重労働。
近くに水道があって、ホースで直結出来たら、水替えの面倒な部分の半分はクリア出来たも同然です。
また、その水道からお湯が出るのであれば尚良しです。
私たちプロですら、新規メンテナンス場所の水道の位置に、一喜一憂しております。
その3:排水場所
水槽を設置するときは気づきにくいかもしれませんが、メンテナンスの時の排水場所も重要です。
給水場所と同じところに捨てられれば楽ですが、水替えで捨てる水は、あまり綺麗なものではありません。
キッチンのシンクから給水してもいいけど、排水はダメ、という方も多いはず。
その排水専用の場所が、水槽の近くにあると非常に作業が楽になります。
サイフォンの原理でそのままベランダに直結、とかだともう最高です。
水槽設置時は、排水場所も気にして見てみましょう。
水槽設置チェックシート
長々と述べましたが、これまで解説した内容を、一枚のチェックシートにまとめました。
1枚プリントアウトするか、スマホ画面に表示するかして、設置場所の確認をしてみてください。
全ての項目にチェックができたら、そこはもう最高の水槽設置場所と言えるでしょう!
項目 | チェック |
---|---|
床が水平である | |
床が平滑である(デコボコしていない) | |
床がフローリングや石など、硬さのある材質である | |
床が水槽の重量に耐えられる作りである | |
水槽に直射日光が当たらない | |
水槽の設置スペースが水槽サイズより100×100mm以上大きい | |
電源コンセントが近くにある | |
吸水場所(水道)が近くにある | |
排水場所が近くにある |
水槽を置けるのはどんな場所? まとめ
いかがでしょうか。
ここに置いたら見栄えがいいから!とか、丁度いいスペースがあるから!というだけの理由でそこに水槽を設置できるとは限りません。
これだけの条件をクリアしなくてはならないのです。
ただし、必ずしも条件を満たしている必要はなく、クリアしていない項目については自分で手を加えてクリアしていけばよいのです。
さて、水槽を置ける場所の確保はできましたか?
それでは最後に、アクアガーデンにお問い合わせください。
そのスペースに見合った、最高の水槽を設置させていただきます!

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