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【2021年度版】水槽用フィルター特集!おすすめ10選と選び方!

人気の水槽用フィルターである外部フィルターのおすすめ機種10選や選定ポイント、使い方、電気代と節約術を解説します。

外部フィルターは海水・淡水水槽のどちらにでも使用でき、水草水槽にはベストといえるろ過機です。
しかし、各メーカーより多様な機種が発売されており、どの機種が最適なのかと悩む方も多くいます。

外部式フィルターの種類・運用上の注意点をご紹介いたしますのでご参考になさってください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

外部フィルターの選定ポイント

外部フィルターは下記の選定ポイントを目安にすると、水槽にあった機種を選びやすくなります。

■外部フィルターの選定ポイント5つ

  1. 水流の強さ
  2. ろ材の容量
  3. 接続しやすさ
  4. メンテナンス性
  5. オプション・パーツの充実度

これらを基準として外部フィルターおすすめ商品10種の選定と、運用上の注意点などを解説しています。

1.水流の強さと2.ろ材の容量は、運用する上で最も大切な要素です。
水槽と飼育生体にあったパワーの機種を探しましょう。

プロアクアリストたちのアドバイスをもとに解説


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンが水槽に携わる業務を15年以上行ってきたなかで、おすすめの機種やよりよく運用できるようになる知識をご紹介します。

水槽用外部フィルター特集を動画で見る!

このコラムの内容は、YouTube動画でもご覧いただけます!
水槽用外部フィルターのおすすめ機種や選定方法などを音声付きで解説しています。

東京アクアガーデンでは人気の記事動画をYouTubeチャンネルトロピカチャンネルで随時配信しています。

水槽運用や魚を飼育するうえでの疑問や悩み(コケ対策、病気など)からレイアウトポイントまで、アップしていきます。

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水槽用外部フィルターとは


おすすめ製品の前に、そもそも外部フィルターとはどのような機材なのかをご紹介します。

外部フィルターとは、熱帯魚・エビなどの飼育水槽や水草水槽に使用する、ろ過装置の一種です。

外部フィルターを構成する部品

  • ・ポンプ
  • ・ろ過槽
  • ・ストレーナー(給水口)
  • ・シャワーパイプなどの排水口
  • ・パイプ
  • ・ホース
  • ・接続タップ など

これらの複数の部品から構成されています。複雑に思えますが、メーカーによっては細かなカスタマイズが可能ですし、消耗した部品を交換することもできます。

上部フィルターはアンモニアを硝酸塩に変化させる、『生物ろ過』能力が高いです。他のろ過フィルターよりもろ材をたくさん詰め込めるため、バクテリアをたくさん定着させることができるからです。

淡水・海水関係なく使用可能で、さまざま々な水槽サイズ・水量にあわせた機種が販売されています。
そのため、幅広い生体の飼育に使用できる優れたフィルターです。

水槽上部を開放できるため強力な照明を設置できるメリットもあるため水草水槽ではほぼ確実に採用されています。
初心者にも扱いやすく、プロのアクアリストも必ず使用する機材です。

外部フィルターの種類

外部フィルターには大きく分けて『床置きタイプ』と『横置きタイプ』と『コンパクトタイプ』の3種類があります。それぞれの特徴を解説します。

■床置きタイプ

水槽と高低差を付けて設置する、標準的なタイプです。通常は水槽台の中に配置され運用されます。

中型~大型水槽用の外部フィルターは、本体の重さによってすべて床置きタイプです。
大型水槽用ともなれば、ポンプサイズやろ材・水の容量も大きく重量があります。

運用には、配管と本体をホースで接続します。水槽からの距離にあった長さのホースを用意するのですが長すぎると水流が損なわれることがあります。

■横置きタイプ

水槽の横に置けるため、設置の高低差を考えずに配置できるタイプです。

外部フィルターは水槽と一体化できる上部フィルターなどに比べると少々場所を取りますが、横置きなら、水槽台内部の余裕を気にせず設置できるメリットがあります。

また、高低差が無いため接続ホースが短くてすみ、ホース同士の接続部分(接続タップ)をあまり気にしなくていいため、メンテナンスが楽です。

■コンパクトタイプ

45cm水槽などの小型水槽に設置するコンパクトな小型外部フィルターです。
エーハイムやテトラなどのメーカーから発売されています。

ストレーナー(給水口)と本体がごく短距離でつながっており、水槽との高低差を必要としません。横置きタイプと同じく、水槽と同じ設置面に横並びで配置できます
他の外部フィルターに比べ、手軽に設置できるので初心者でも使いやすいです。

小型の外部フィルターについてはこちらの記事もご覧ください。

外部フィルターの電気代について

水槽のフィルターは24時間365日稼働しているものです。
気になる電気代と節電方法をご紹介します。

■外部フィルターの電気代を計算してみよう

例として消費電力5Wの外部フィルター(エーハイム クラシックフィルター 2213)の電気代を算出する計算式をご紹介します。

■50Hz(消費電力5W)を東京(1Kw 27円)で使用した場合

5W÷1000×27円×24h=3.24円/日

1ヶ月なら、×30日=97.2円/月、1年なら1166.4円/年です。

電気代は機種によって異なります。最適な状態を維持するために必要な電力が違うからです。

本体価格は安かったのに、消費電力が高くてランニングコストを足すと、別の製品の方がお得だということもあります。

消費電力も選定の基準になりますので、計算してみましょう。

■外部フィルターで電気代を節約する方法

外部フィルターは常に一定の動きをしていますから、外部フィルター自体の電気代を減らすことはできません。しかし、工夫によって接続する水槽用クーラー・ヒーターの電気代を抑えることができます。

代表的な節電方法は、外部フィルター本体とホースに断熱シートを巻き付けます

外部フィルターを保温することで水温を維持し、水槽用ヒーター・クーラーの稼働率を下げる、シンプルですが効果の高い方法です。
気温差の大きな設置場所などでは大きな差が生まれます。ぜひお試しください。

2021年版!おすすめ外部フィルター10種

2021年現在、東京アクアガーデンがおすすめする外部フィルター10種をご紹介します。
いずれも、優れた性能で使いやすい機種です。

■エーハイム クラシックフィルター 2213

適応水槽サイズ(水量) 45~75cm水槽用(40~114L)
本体サイズ(約)・設置方法 直径:180mm×高さ:354mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:5W・60Hz:6W
流量(リットル/h) 50Hz:440L・60Hz:500L
最大揚程 50Hz:1.0m・60Hz:1.5m
価格 約9,200円~

60cm水槽の定番外部フィルターです。

もともと人気の機種ですが、2021年もおすすめしたいです。
パワー、消費電力、サイズ感、メンテナンス性など、バランスが非常に優れています。

消費電力は、50Hz地域でわずか5Wと省エネなことと、消耗部品が交換可能で長持ちするのもポイントです。

■テトラ プレミアム VXパワーフィルター PVX-75

適応水槽サイズ(水量) 60~90cm水槽用(約60~150L)
本体サイズ(約)・設置方法 横幅:210mm×奥行き:210mm×高さ:340mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:9W・60Hz:15W
流量(リットル/h) 50Hz:660L・60Hz:780L
最大揚程 約1.5m
価格 約11,644円~

テトラは幅広いアクアリウム用品を扱っているメーカーです、外部フィルターも多く取り扱っています。
容量は少なくないのですが、コンパクトさを実現しており高さが抑えられているため、横置きはできませんが水槽台に収納しやすいサイズです。

真空ポンプを搭載していて、呼び水を自動で行う機能付きなので、簡単に起動可能です。

■エーハイム クラシックフィルター 2215

適応水槽サイズ(水量) 60~90cm水槽用(約57~157L)
本体サイズ(約)・設置方法 直径:202mm×高さ:358mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:9W・60Hz:11W
流量(リットル/h) 50Hz:500L・60Hz:620L
最大揚程 50Hz:1.2m・60Hz:1.8m
価格 約13,980円~

クラシックフィルターシリーズは、水草水槽にも向いています

2215は57~157Lまでの水量に対応しており、60cm~90cmサイズの水槽に適合しています。2213より、ろ材が約1L程度多めに入るため60cm水槽でもろ過を強化したい場合におすすめしたい機種です。

水流は2213よりも強めですので、生体が流される・餌をうまく食べられないなどの影響を受けないかを考慮して導入しましょう。

エーハイムのフィルターはフローパイプなどで水流を調整することもできますので、強すぎた場合でも解決できることがあります。

■エーハイム クラシックフィルター 2217

適応水槽サイズ(水量) 90~150cm水槽用(約101~345L)
本体サイズ(約)・設置方法 直径:235mm×高さ:390mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:24W・60Hz:20W
流量(リットル/h) 50Hz:1000L・60Hz:1000L
最大揚程 50Hz:2.3m・60Hz:2.3m
価格 約19,300円~

345リットルまでの水量に対応している機種で、クーラーと接続・パーツの交換が比較的簡単に行えることからプロ・アマチュア問わず人気があります。
この2217あたりのモデルから、ポンプのパワーが強くなり水流も強くなるため、飼育生体に適切かを考慮して使用しましょう。

この機種についてはこちらで詳しく解説しています。

■エーハイムフィルター EF-500

適応水槽サイズ(水量) 45~75cm水槽用(約40~114L)
本体サイズ(約)・設置方法 直径:180mm×高さ:351mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:8W・60Hz:8W
流量(リットル/h) 50Hz:500L・60Hz:500L
最大揚程 50Hz:1.5m・60Hz:1.5m
価格 約7,300円~

エーハイムフィルターのなかでセットアップが簡単なモデルです。

適合サイズは40~114リットルと、60cm水槽などスタンダードなサイズの水槽にちょうどよく、初心者にも扱いやすくクラシックフィルターよりもリーズナブルである優秀な外部フィルターです。
ただ、本体の高さが351mmあるので、設置場所に注意です。

■エーハイム プロフェッショナル4+ 2275

適応水槽サイズ(水量) 90~150cm水槽用(約157~345L)
本体サイズ(約)・設置方法 横幅:244mm×奥行き:238mm×高さ:453mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:12W・60Hz:18W
流量(リットル/h) 50Hz:1150L・60Hz:1250L
最大揚程 50Hz:1.45m・60Hz:2.0m
価格 約24,800円~

90cm以上の水草水槽なら、こちらをおすすめします。
エーハイムのプロフェッショナル4+はメンテナンス性を向上させたシリーズです。
中でも、2275は157~345リットルの水量に対応しているため、90~150cm水槽までを運用できます。

エクステンダーノブ(目詰まりしたときに、一時的に流量を上げる機能)や呼び水レバー、着脱が楽なプレフィルターコンテナ、ホースアダプターなど、メンテナンスをサポートする機能が付いている使い勝手の良い機種です。

エーハイムのプロフェッショナルシリーズについてはこちらもご覧ください。

■寿工芸 パワーボックス SV1200x

適応水槽サイズ(水量) 大型水槽用(270~420L)
本体サイズ(約)・設置方法 横幅:270mm×奥行き:290mm×高さ:530mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:19W・60Hz:27W
流量(リットル/h) 50Hz:1020L・60Hz:1200L
最大揚程 50Hz:1.5m・60Hz:2.1m
価格 約14,600円~

270~470リットルまで対応している大型水槽用外部フィルターです。

コトブキの中ではかなりハイパワーな部類ですが適合水量に対して、消費電力が50Hzで18Wと控えめなのが素晴らしいです。
バルブタップが360度回転するため、ホースの配置が自由にできるのもおすすめポイントです。

呼び水機能がついているので大型機種ですが起動が楽です。
本体の高さが530mmあるので、余裕のある水槽台へ収納しましょう。

■寿工芸 パワーボックス SV900x

適応水槽サイズ(水量) 90~120cm水槽用(157~270L)
本体サイズ(約)・設置方法 横幅:250mm×奥行き:290mm×高さ:430mm・床置きタイプ
消費電力 50Hz:15W・60Hz:19W
流量(リットル/h) 50Hz:770L・60Hz:900L
最大揚程 50Hz:1.4m・60Hz:1.8m
価格 約9,300円~

適合水量157~270リットルのフィルターです。

パワフルで他の同水量のフィルターに比べて水流が強めなため、強い水流を好む海水魚にも向いています

シャワーパイプだけでなく、ディフューザーもセットになっているのでお好みの水流に調節しやすいです。
リーズナブルな価格設定がうれしいです。

■エーハイム アクアコンパクト 2004 水槽用外部フィルター

適応水槽サイズ(水量) ~45cm水槽用(45L以下)
※高さ25cm以上・板厚:6mm以下
本体サイズ(約)・設置方法 直径:128mm×高さ:191mm・コンパクトタイプ
消費電力 50Hz:5W・60Hz:4W
流量(リットル/h) 50Hz:60~300L・60Hz:60~360L
最大揚程 50Hz:0.4m・60Hz:1.6m
価格 約3,800円~

45リットルまでに対応している小型外部フィルターです。

横置きができる機種で、45cm水槽などの小型水槽に適しています
小さく軽く、長いホースを必要としないため設置が簡単で、呼び水機能も付いているので、手軽に使用することができます。

■テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30

適応水槽サイズ(水量) 40cm以下水槽用(36L以下)
本体サイズ(約)・設置方法 横幅:92mm×奥行き:148mm×高さ:200mm・横置きタイプ
消費電力 50Hz:2.5W・60Hz:2.5W
流量(リットル/h) 50Hz:230L・60Hz:288L
最大揚程
価格 約2,820円~

36リットル以下に対応した小型水槽用の外部フィルターです。

横幅9.2×奥行き14.8×高さ20cmと、外部フィルターのなかでもコンパクトなサイズです。
ろ材などもパッケージされているため、初心者でも簡単に起動させることができます。
価格がとにかくリーズナブルなので手軽に購入できます。

外部フィルターを選ぶときの注意点

外部フィルターを購入する際の注意点と具体的な選定ポイントを解説いたします。

■容量・流量に注意しよう!

ろ材を入れられる量と水の流れる量が、水槽の規模に適していることが大切です。
どちらも大きくなるほど、ポンプが強力で水流も強いです。

しかし、ろ材を詰めすぎると水流が阻害されやすくなり、フィルター本来の能力を発揮できません。

ろ材と流量の適正数
  説明 適正数
ろ材容量 フィルター内に入れられるろ材の量。多いほどろ過能力が上がる。 ろ材量はろ過槽の7~8割程度が水流を損なわずベスト。
水の回転数 全水量がろ過槽を通過したら1回転と数える。回転数が多い=水流が強すぎる状態である。 1時間で5~7回転までが標準
例:60cm水槽(約65L)で流量440Lの機種を使用するなら、約6回程度の回転数になる。

ろ過能力を考えると強力な方が良いのですが、水流に弱い水草や生体を消耗させる可能性があります。
また、水流が水槽壁面に強く当たり続けると、その部分にコケが生えやすくなります。
ワンランク上の外部フィルターを使用するメリットとしては、ろ材の量を増えることで生物ろ過能力が上がりますが、水流が過剰にならない水槽サイズなのかを考慮しましょう。

解決策として、強力な水流をシャワーパイプやフローパイプで分散させる方法があります。

ただし、メーカーが推奨する範囲外の無理な水流調整は、フィルターに負荷をかけます
本来の水流の勢いから遠ざかるほどポンプがフル稼働状態を続けることになるので、やりすぎると故障の原因になりますので気をつけましょう。

■メンテナンスしやすい機種を選ぼう!

外部フィルターは生物ろ過を主力としているため、頻繁なろ材交換を必要としません。

メンテナンス頻度は、東京アクアガーデンとしては約2~3ヶ月に一度行いますが、半年に一度しか行わなくても維持できる場合もあります。

しかし、外部フィルターはろ過槽(ろ材スペース)が完全に密閉されているため、ろ材が目詰まりすると流量が下がるので水質が不安定になりがちです。

ろ過槽内への酸素供給が減りバクテリアの活性が落ちて、エロモナスなどの病原菌が問題になることがあるので、定期的にしっかりとメンテナンスできるかが大切です。

例えば、手軽に運用したいなら接続ホースが短くて済む横置きタイプ、大型水槽を運用していて不測の事態に備えたい場合は、サポート機能付きの高性能タイプ、といったように、メンテナンスを行いやすいと感じる機種を選びましょう。

■パーツの交換が可能かも、基準に加えよう

外部フィルターの特性として、パーツを交換・カスタマイズできる、というものがあります。

エーハイムはホースを接続するタップからモーターのスピンドル、パッキンゴムまで販売していますので、消耗した部品の交換を行うことで5年以上運用可能です。

パッキンゴムは劣化すると固くなっていき、密閉性が下がり水漏れの原因になりますので、定期的な交換をおすすめします。

水槽用ろ過機の中でも、外部フィルターは安い部類ではないので、補修できるのは非常にありがたいことです。

■動作音の静かさも大切

外部フィルターは動作音が静かなフィルターとしても人気です。

寝室などの静かな空間に設置する予定がある場合は、静音性を重視したほうがストレスになりません。

同じ機種でも、接続ホースの長さやシャワーパイプなどの排水口の位置によって、動作音量は変わります

少し音が気になる場合は、排水パーツの変更で解決することがあります。
もっとも簡単な方法は、シャワーパイプを水中に沈めることです。

しかし、エアレーションを併用していない場合、酸素量が減ってしまうこともあります。

水草育成専門の水槽など、必要な酸素量が少なくCO2を逃がしたくない場合にはおすすめの調節方法ですが、酸素をたくさん消費する生体を飼育している場合は、多少音はしますが水面より高い位置にシャワーパイプを固定したほうが安全です。水温が上がると水中の溶存酸素が減るため、注意しましょう。

エビ飼育に使用する場合は、エアレーションを併用するとトラブルを防ぎやすいです。

外部フィルターの正しい置き方・使い方

他のアクアリウム機材同様、外部フィルターには正しい置き方・使い方があり、その範囲内で正常に機能します。

特に高低差はメーカー基準を守らないと起動しなかったり、フィルターの寿命を縮めやりする原因になります。

■基本は水位より低い位置!

横置きタイプの外部フィルターでも、フィルターの高さが水位より下でなければ、うまく起動しません。床置きタイプの稼働には十分な高低差が必要です。

水は重力で同じ高さに保たれますから、水槽の水位より上に押し上げるためにポンプの力を使います。これを揚程と呼びます。
水位とポンプが離れているほど水流は弱くなり、近いほど強力な循環が起こります

つまり、ポンプへの負担も変化します。通常はあまり問題になりませんが、高低差がありすぎるとポンプがフル稼働を続けるため、作動音が大きくなることがあります。
高低差は極端にしないようにしましょう。

起動時には揚程の関係で、ポンプの力だけでは完全に通水できません。起動させるにはポンプのサポートとして『呼び水』を行います

■呼び水とは?

エーハイムのクラシックフィルターなどを起動させるために必要な作業です。
サイフォンの原理で水を引き寄せ、ポンプへの通水を助けます。

口で接続されたホースまたはパイプを吸い、空気を抜くイメージで行います
勢いよく吸い過ぎると水が飛び出してきます。飼育水を飲み込んでしまうアクシデントも起こりますので、少しずつ慎重に吸いましょう。

呼び水は、再起動のたびに行わなくてはならないケースがほとんどです。

この手間を減らすために、自動呼び水機能をつけた外部フィルターも多数発売されています。

■使い方はメーカー推奨を守ろう!

メーカーは何度も実験を繰り返し、推奨する使用条件を決めています。

無理な稼働をさせるとフィルターの寿命が縮まる原因になりますから、まずは取扱説明書どおりに使用し、安全保障の範囲内でパーツのカスタマイズなどを行いましょう。
それ以外のカスタマイズは自己責任で行うことになります。

水流を無理に分岐し、接続ホースが外れて水浸しになった経験がありますが、これも漏電に繋がりかねない危険性があります。
ホースの接続は特に気をつけましょう。

■ろ材は良く洗ってから入れよう!

外部フィルターには主にセラミックろ材を導入します。

セラミックろ材は開封したての状態では、製造工程でうまれたセラミックの粉が付着しており水を濁らせます。
そのまま使用すると水槽内に粉をまき散らしてしまうため。よくすすいでから投入しましょう。

セラミックろ材は、使用中のふとした衝撃で崩れることがありますので、ネットや専用のろ材コンテナなどに入れて使用することを推奨しています。

■フィルター設置場所は整頓しよう

床置きタイプの外部フィルターは構造上、水槽よりも低い位置に設置します。

水槽と距離があるため、フィルター周りに道具などを置いてしまうことがあります。
しかし、水漏れなど万が一のトラブル時に焦らないように、周りに物を置かないほうが良いです。

特にクーラーを接続している場合は、排熱がこもる原因にもなりますから、水槽台まわりは整理することをおすすめします。

外部フィルターのトラブル

外部フィルターで良く起こるトラブルは下記の3つです。

■外部フィルターの代表的なトラブル3つ

  1. エアー噛みによる異音
  2. 流量の低下
  3. 水漏れ

こちらについて解説します。

トラブル1:エアー噛みによる異音

外部フィルターでよく起こるのが、エアー噛みによる異音です。

フィルター内部に空気が入り込み、上手く抜けないことで音が鳴ります。

  • ・水槽との高低差が十分でない
  • ・エアレーションの空気をフィルターが吸い込んでしまっている
  • ・ストレーナーが目詰まりしている

等の原因で、エアー噛みが発生することがあります。
この中で頻度が高いのが、目詰まりによるエアー噛みです。ストレーナーにスポンジなどを装着している場合は、定期的に洗浄・交換しましょう。
また、呼び水が十分でない場合もフィルター内に空気が残ることがあります。

エアー噛みを解消する方法としては、外部フィルター本体を左右にゆする方法があります。噛んでしまった空気を振動で排出するわけです。
単純ですが、一過性のエアー噛みなら効果絶大なのでぜひ、お試しください。

慢性的に異音が続く場合は、水槽との高低差が足りないなどが考えられます。
ホースの長さや設置場所などを調節してみましょう。

トラブル2:流量の低下

ろ材に汚れがたまり、目詰まりすると水流が弱まり流量が低下します。
外部フィルターの流量を維持するうえで、ろ材の洗浄は非常に重要です。定期的に取り出して飼育水ですすぎましょう。

ホースの中にバイオフィルム(バクテリアの塊)やコケなどが溜まりすぎても水の抵抗を生みますので、配管も余裕があれば清掃しておきます。

ろ過フィルターは魚のフンや水草の枯葉なども吸い込みますが、これらはバクテリアによって分解されます。しかし完全に消えるわけでなく、底砂の間に汚れとして溜まったり、フィルターのろ材に付着したりします。

ろ材は、硝化バクテリアが棲みやすいように、多孔質なものですから汚れが付着しすぎると目詰まりし、流量が下がることで酸素供給量が減って硝化バクテリアがうまく活動できなくなります。

つまり、生物ろ過能力も低下するということですので、早期に解消したいトラブルです。

こちらの記事も参考になってみてください。

トラブル3:水漏れ

外部フィルターはホースをタップで接続し、水を流します。
そのため、タップが緩んでいたりホース接続部に隙間ができると水漏れを起こします。
ホースは長期間使用すると固くなっていくため、定期的に交換または補強を行いましょう

補強にはホースバンドを使用します。

他にも、ポンプ部分のパッキンゴムが劣化して水漏れを起こすこともあります。
こちらも確認しながら運用しましょう。

外部フィルターのろ材はセラミックが良い理由

外部フィルターのろ材スペースは広く、様々な種類のろ材を詰めることができます。

活性炭、ウールマット、スポンジなどのろ材のなかで最も適性が高いのが、『セラミックろ材』です。
セラミック製の多孔質ろ材で、リング状・ボール状などのタイプがあります。

硝化バクテリアは、セラミックろ材の表面に棲み付きますので凸凹を点け、リング状タイプは穴を開けて表面積を増やす工夫がされています。

ウールマットや活性炭とは違い、セラミックろ材は適切にメンテナンスをすれば、ほぼ無期限で使用できます
ろ材を交換するとバクテリアも一緒に捨てていることになりますから、何度でも再利用できるのはこれ以上ないメリットです。

しかし、セラミックろ材にも難点もあります。シート状のろ材に比べて、かさばるため広いろ材スペースが必要なことです。
外部フィルターはろ材容量がとても多いので、その難点をカバーできるため相性抜群です。

セラミックろ材をたくさん詰め込める=外部フィルターは高い生物ろ過能力をもつことであり、アクアリストたちからも優れたフィルターとして信頼感を得ています。

水草水槽に外部フィルターが採用されるのはなぜ?

「水草水槽なら外部フィルターが基本」と言われますが、その代表的な理由を解説します。

■二酸化炭素を逃がさない

外部フィルターは密閉構造のろ過装置なので、水草育成に必要な成分の一つである『CO2(二酸化炭素)』を逃がしにくいです。

添加しても飼育水が空気に触れてしまうと、そこからCO2が逃げてしまいます。
水草水槽に上部フィルターが採用されないのはそのためです。

水面をできる限り揺らさない・酸素に触れる水流を減らすことでCO2を維持できます。

■水草用照明に干渉しない

外部フィルターでは水槽の上部が開放されるため、水草育成に欠かせないLEDライトなどの照明に干渉しないため水草水槽に採用されます。

2灯以上の照明を使うグロッソスティグマなどを育成する場合でも、設置場所に困ることがありません。

また、外部フィルターは水流が穏やかですので、植えたての水草に過度な刺激を与えずに済みます。
水草水槽にタンクメイト(小型熱帯魚やエビ)も強い水流が苦手ですので、その点でも外部フィルターは相性が良いです。

外部フィルターのホースは代用できる?

実は、外部フィルターを接続するホースはメーカー品以外でも代用が可能です。

ホース径と厚みがあっていれば問題なく接続ホースとして使用できます。遮光性や防藻加工、編み上げで強化されている商品もありますので、ホースの経年劣化を考慮し、丈夫なものに交換しても良いです。

ただ、外部フィルター用のホースの方が、透明度が高くコケやバクテリアコロニーの付き具合などを確認しやすいので、重視するポイントで適宜交換するのがベストです。

こちらの記事もご参考にしてみてください!

外部フィルターの寿命とは

外部フィルターは長持ちするフィルターとしても有名です。

一般的には3年以上、なんと10年間程度も使用しているアクアリストまでいます

構造がストレートなため故障しにくく、分解掃除・部品の交換ができることで寿命を延ばしやすいのが要因です。

とはいえ、メンテナンスをしないとインペラーなどに汚れが溜まりますので、どの機材も同じですが規定内での使用・定期的なチェックと掃除・メンテナンスを行うことが長持ちの秘訣です。

まとめ:【2021年度版】水槽用フィルター特集!おすすめ10選と選び方!

外部フィルターは海水・淡水どちらでも使える汎用性の高さと、豊富な種類が魅力です。また、パーツによるカスタマイズなどが奥深く、長く付き合えるろ過装置です。

種類が豊富ために、どの機種を選べばよいのか悩みがちなのですが、重視したいポイント(手軽さ、メンテナンス性など)を基準に選びましょう

このコラムで紹介した情報が、外部フィルター選び・メンテナンスのヒントにしていただけますと幸いです。

水槽用外部フィルター特集!おすすめ外部ろ過器10選 一覧表

商品名 エーハイム
クラシックフィルター
2213
テトラ
プレミアム
VXパワーフィルター
PVX―75
エーハイム
クラシックフィルター
2215
エーハイム
クラシックフィルター
2217
エーハイム
フィルター 500
エーハイム
プロフェッショナル4+
2275
コトブキ工芸
パワーボックス
SV1200x
コトブキ工芸
パワーボックス
SV900x
エーハイム
アクアコンパクト
2004
テトラ
バリューAX
パワーフィルター
VAX-30
画像 エーハイム クラシックフィルター2213 ろ材付セット テトラ (Tetra) プレミアム VXパワーフィルター PVX-75 エーハイム クラシックフィルター2215 ろ材付セット エーハイム クラシックフィルター2217-NEW 50HZ エーハイム フィルター EF-500 50HZ エーハイム プロフェッショナル4 2275 (50Hz) 寿工芸 寿工芸 パワーボックス SV1200X 寿工芸 寿工芸 パワーボックス SV900X エーハイム アクアコンパクト 2004 テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30 水槽用外部フィルター
適応水槽 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用 淡水・海水両用
適応水槽サイズ(水量) 45~75cm
(40~114L)
60~90cm
(約60~150L)
60~90cm
(57~157L)
90~150cm(101~345L) 45~75cm(40~114L) 70~150cm
(114~345L)
大型水槽用(270~420L) 90~120cm(157~270L) 45cm水槽(~45L)
高さ25cm以上
ガラス厚:6mm以下
40cm以下(~36L)
定格電圧 AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz専用と60Hz専用あり AC100V 50Hz専用と60Hz専用あり AC100V 50Hz専用と60Hz専用あり AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz/60Hz共通 AC100V 50Hz/60Hz共通
消費電力 50Hz:5W 60Hz:6W 50Hz:9W 60Hz:15W 50Hz:9W 60Hz:11W 50Hz:24W 60Hz:20W 50Hz:8W 60Hz:8W 50Hz:12W 60Hz:18W 50Hz:19W 60Hz:27W 50Hz:15W 60Hz:19W 50Hz:5W 60Hz:4W 50Hz:2.5W 60Hz:2.5W
流量 50Hz:440 60Hz:500
(リットル/h)
50Hz:660 60Hz:780
(リットル/h)
50Hz:500 60Hz:620
(リットル/h)
50Hz:1000 60Hz:1000
(リットル/h)
50Hz:500 60Hz:500
(リットル/h)
50Hz:1150 60Hz:1250
(リットル/h)
50Hz:1020 60Hz:1200
(リットル/h)
50Hz:770 60Hz:900
(リットル/h)
50Hz:60~300L
60Hz:60~360(リットル/h)
50Hz:230 60Hz:288
(リットル/h)
最大揚程 50Hz:1.0m 60Hz:1.5m 1.5m 50Hz:1.2m 60Hz:1.8m 50Hz:2.3m 60Hz:2.3m 50Hz:1.5m 60Hz:1.5m 50Hz:1.45m 60Hz:2.0m 50Hz:1.5m 60Hz:2.1m 50Hz:1.4m 60Hz:1.8m 50Hz:0.4m 60Hz:0.6m
価格目安 9,200円~ 11,644円~ 13,980円~ 19,300円~ 7,300円~ 24,800円~ 14,600円~ 9,300円~ 3,800円~ 2,820円~
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水槽用フィルターについて良くあるご質問

水槽用フィルターはなぜ必要なのですか?

飼育水の水質を保つために必要です。熱帯魚や生き物のフンなどからはアンモニアが発生しますので、ろ過設備は大切です。水槽用フィルターは物理ろ過だけでなく、バクテリアの住処を作る(生物ろ過)・ポンプによる水流でよどみを無くす役割があります。

水槽用フィルターの選び方を教えてください

水槽用フィルターの選定目安の優先順位は下記の通りです。

  1. 水槽サイズ
  2. 飼育生体
  3. 水槽設置場所

水槽サイズを基準に、飼育生体にあった水流・ろ過能力かを考えます。
最後に設置可能かを加味して選定すると失敗が少ないです。

水槽用フィルターのおすすめ機種を教えてください

おすすめは部品交換などができる機種ですが、水槽用フィルターはさまざまなメーカーから発売されていますので、メンテナンス性やろ材容量・購入しやすさを考慮して選ぶと良いです。ろ材の容量はろ過能力を左右する要素なので、大きめのものを選びましょう。

水槽用フィルターの掃除頻度はどのくらいですか?

2~3ヵ月に1回程度が水質を維持しやすいです。
外部式フィルターは密閉されたろ過装置なので、汚れがたまりやすいです。ろ材が目詰まりしてしまうと水流が弱まり、ろ過能力を発揮できなくなるので定期的に飼育水ですすぐなど、掃除を行いましょう。

 

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かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。文章づくりも頑張ります!

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