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水草の絨毯とは、背が低い前景草を底床全体に植栽してトリミングを繰り返すことで、まるで緑色の絨毯を敷き詰めたような情景を生み出す水槽レイアウトを指します。
絨毯作りにおすすめの種類としては、グロッソスティグマやキューバパールグラス、リシアなどが挙げられ、完成すると草原の上空を魚が飛んでいるかのような光景を生み出せます。
水草絨毯を作成する際には、水草を高密度に繁茂させる必要があるので、十分な量のCO2・光・栄養分が欠かせません。また、コケ(藻類)が発生するとレイアウトが崩壊する恐れがあるため、コケ対策も必須です。
ここでは、水草の絨毯を作成する際のポイントや、絨毯作りにおすすめの種類などをご紹介します。
目次
水草で絨毯を作る方法を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
水草を絨毯のように敷き詰めるコツを音声付きで解説します。
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水草の絨毯とは?
前景草の中でも背が低い種類を底床の広範囲に植え付け、あたかも草原が広がっているかのような情景を生み出すテクニックです。トリミングを繰り返して上に伸びた部分を切除し続けることにより、正に「水草の絨毯」と呼べるほどの密度にできます。
仕上がると、まるで草原の上空を魚が飛んでいるような幻想的な光景を演出することが可能で、光合成が十分にできる環境だと気泡を盛んに発生させることもあり、非常に美しいアクアリウムが誕生します。
絨毯作りにおすすめの水草5種
グロッソスティグマ
同種は水草絨毯の作成によく使用される水草です。前景草の定番種で、ライトグリーンの丸い葉を付け背も低いです。トリミングを繰り返すことにより密度を上昇させられるため、ボリュームを出しつつ底床を覆うことが可能です。
キューバパールグラス
濃い緑色をした小さな丸い葉を付ける前景草です。枝分かれによって増殖するので、密度を上げやすく緑の絨毯を演出可能ですが、光量が足りていないと上に伸びやすくなるため注意してください。また、成長速度がやや遅く、完全に絨毯状に仕上がるまでには少し時間がかかります。
リシア
ウキゴケ科に分類される浮草で、前景草として非常に人気がある種類です。細かい葉を密生させるので絨毯を演出するのに向いており、付ける気泡の量も多いため、上手に育成・レイアウトできれば非常に美しい情景が出来上がります。
元々は浮草なので根張りが弱く、固定には少々コツが要りますが、流木に活着させることも可能です。
オーストラリアンクローバー(ノチドメ)
ランナーを伸ばしながら増えていくため、絨毯を演出可能なセリ科の水草です。セリ科特有の切れ込みが入る葉が印象的で、葉のサイズはやや大きめで1cmほどに達します。1枚1枚の葉が大きいため、あまり気泡は目立ちませんが、環境が良ければ発生させるため奇麗です。
ショートヘアーグラス
小型のヘアーグラスで、2cm程度の針状の葉を密生させるため、芝生を再現するのに最適です。背が低いので絨毯の演出に限らず前景草として適しており、成長が早く育成しやすい点も魅力です。同種は枯れた古い株にコケが生えやすいため、初期からコケ取り生体を多めに入れおくと良いでしょう。
水草の絨毯を作るのに必要なもの
水草絨毯作りにはCO2添加と肥料が必要!
ここでご紹介した水草は、奇麗に育てるためにはCO2の添加が必要です。そのため、CO2の添加装置は用意しておきましょう。水草絨毯は特に高密度に繁茂させなければならないので、滞りなく成長できるよう環境を整えることが重要です。
CO2と同時に栄養分も必要になるので、栄養系のソイルや持続力に優れる固形肥料、添加量の調整が容易な液肥なども用意しておくと良いでしょう。
照明は強めのものを選ぼう
前景草は背が低いので絨毯状にするためには、水槽底部にまでしっかりと光が届く強力な照明器具が必要です。
光合成が十分にできずに発育不良を起こしたり、光を求めて横ではなく上へ上へと伸びてしまいます。絨毯状になるまで茂らせるには、少なくとも20W・3灯以上に相当する光量が要求されます。
コケ取り生体もいれよう!
水草絨毯を作成する際は高密度化が欠かせないため、葉が重なった部分などは光が届きづらく、枯れやすくなります。すると、その枯れた部分を養分にコケが発生しやすくなるので、コケ取り生体を入れて対策を行っておきましょう。
コケ取り生体としては、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類や、オトシン類などの魚類、石巻貝やヒメタニシなどの貝類が有力です。
コケにも種類があり発生しやすいものは環境によって変わってきます。また、生体によって食べてくれるコケの種類も違うため、複数種類のコケ取り生体を入れておくと良いでしょう。特に、ハサミで摘まんで食べる性質から糸状のコケに対して強いエビ類は、ぜひとも入れておきたい生体です。
そして、水草絨毯を演出する場合は、ソイルの上に溜まった枯葉などのゴミを掃除することが困難です。これらを除去するためにもクリーナーの役割を果たしてくれる生体の存在は大きく、特にヤマトヌマエビなどのヌマエビ類は枯葉も食べてくれるので大いに役立ちます。
まとめ:水草で緑の絨毯を作りたい!絨毯作りにおすすめの水草5種をご紹介です!
水草を用いたレイアウトの中には、前景草を全体に植え込みトリミングを繰り返すことで、高密度化するテクニックがあります。完成するとまるで緑色の絨毯を敷いたようになり、草原の上空を魚が飛んでいるかのような情景を作り出せます。
絨毯作りにおすすめ種類としてはグロッソスティグマなどが挙げられ、これらの種類を高密度化するためには十分な量のCO2・光・養分が欠かせません。また、コケ対策が必須なのでヤマトヌマエビなどのコケ取り生体の力を借りましょう。
水草の調子が良い時は盛んに気泡をつけることもあり、非常に奇麗で見ごたえのあるアクアリウムに仕上がるので、ぜひ水草の絨毯作りに挑戦してみてください。
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