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60cm水槽に最適な熱帯魚の数とは?計算方法と考え方について

初めて熱帯魚を飼育する時は「水槽にどのくらいの数の魚を入れて良いのかな?」と迷うことと思います
魚を2~3年飼育していると、自分の飼育スタイルに合った目安が経験的に判断できるようになってくるのですが「そこまで待てない。今知りたいです!」という方向けに、今回の記事では「自分の飼育スタイルに合った最適な魚の数を見つける方法」を紹介したいと思います。

それに加えて、水草との兼ね合いについての説明とオススメの60cm水槽のセット、オススメ60㎝水槽用の上部フィルターもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

60cm水槽に最適な魚の数の計算方法

昔からよく言われている「水量ごとの飼育できる魚の数の目安」としては、「魚の体長1cmごとに、1リットルの水量が必要」という計算方法があります。

もちろん前提条件として、かなり大雑把な計算式であると言えるのですが、余裕を持った計算式なので、初心者のうちはこの計算式の通りにしておくと失敗を減らすことができます。

さて、ここで今回のタイトルである「60cm水槽に最適な魚の数」を考えてみたいと思います。標準的な水槽は60×36×30センチなので、水槽のフチまでは水を入れないことも考慮して約60リットルの水が入ると考えます。

さらに、そこから底砂や流木などの体積分を減らし、フィルターの中に入る水量を加味すると、実質的には55リットル程の水量があると仮定できます。
体長2.5㎝のネオンテトラが何匹入るかを試しに考えてみたいのですが「55÷2.5=22」なので、約22匹という結果になります。

せっかくなので、「90センチ規格水槽に最適な魚の数」についても考えてみたいと思います。標準的な90センチ規格水槽は90×45×45センチなので、水槽のフチギリギリまでは水を入れないことも考慮して90×45×40センチで考えてみると、約162リットルの水が入ると考えられます。

さらに、そこから底砂や流木などの体積分を減らし、フィルターの中に入る水量を加味すると、実質的には157リットル程の水量があると仮定できます。あとは、体長2.5㎝のネオンテトラが何匹入るかを試しに考えてみたいのですが「157÷2.5=63」なので、約63匹という結果になります。

正直、飼育に慣れている人にとっては「かなり少ない」という印象を受けます。数字だけを見ているとイメージがしづらいのですが、実際に60センチ水槽の中にネオンテトラを22匹泳がせてみると、ちょっと寂しい水槽が出来上がってしまいます。水草を多めに入れても、どこか物足りない水槽に感じてしまうかもしれません。

でも、この数字には大きな意味があります。安全性を重視してマージンが多めに取られている基準なので、水質の管理に慣れていない人でも、失敗をすることがほとんどなく、安心して熱帯魚の飼育を楽しむことが可能になるのです。

最初に失敗をすると「熱帯魚の飼育は自分に向いていないのかも」と考え嫌になって辞めるということに繋がりやすいです。そうならないためにも、初心者のうちはこの基準を守ることで、無理のない飼育が可能になります。

そして、水質の管理に慣れてきたら、徐々にステップアップしていきましょう。焦らなくても大丈夫です、みんな最初は初心者からスタートしています。

基準から魚の数を増減させる要因

紹介した基準は、あくまでも「失敗することが少ない、安全な飼育数」を意識するための計算方法でした。「60cm水槽で22匹のネオンテトラを飼育できる」・「90cm水槽で63匹のネオンテトラを飼育できる」というのは分かります。でも、可能であるならもう少し飼育したいですし、実際にもっとたくさんの魚を普通に飼育できている人もいます。

熱帯魚ショップの水槽を思い出してもらえるとイメージしやすいと思うのですが、水槽の管理さえ上手に出来れば、水槽にはかなりの数の魚を入れることができます。

また、例えば私が60cm水槽を新しくセットするなら「ネオンテトラ25匹、コリドラス2匹、オトシンクルス3匹+ブラックファントムテトラ10匹+サカサナマズもしくは小型グラミー3匹程」を入れて、賑やかな水槽を作ると思います。

では、どんなことに注目して魚の数を決めていけばいいのでしょう。それは、過密飼育の危険性を知ることが大切かと思います。

過密飼育が危険な理由の1つは水が汚れやすいということです。水質を保てる状態であれば、魚の数が多めでもなんとかなるものです。

もう1つは魚同士のトラブルが起こりやすいということです。狭い空間に多くの魚を飼育すれば、魚のストレスはたまりやすくなります。その結果ケンカが起こったり、魚同士の衝突事故が起こりやすくなるのです。それが理由で病気が蔓延することもあります。

そういったことを踏まえながら、ここからは「基準から魚の数を増減させる要因」について具体的な項目をあげながら、ひとつずつ考えていきたいと思います。自分の水槽・環境に合った飼育数を見つけるときの参考にして下さい。

水槽内にバクテリアが定着しているか?

水槽立ち上げ初期など、水槽内にバクテリアが定着していない状態で魚を増やすのは、水質の悪化を招くので危険です。無理に多くの魚を飼育しようとすると、水槽が白く濁ったり、アンモニア臭がしたりしますし、当然のように魚達も元気を失ってしまいます。水槽立ち上げ初期には、余裕を持って計算した方が良いです。

でも逆に、バクテリアが十分に定着している水槽なら、多少過密飼育気味でも水質のトラブルが起きずに飼育を続けることが可能になります。

水を汚す魚か否か

金魚や肉食魚など、水を汚しやすい魚を飼う場合には、1匹当たりの水量に余裕を持った方が良いです。4cmのプラティと4cmの金魚とでは、体型は似ていますが水の汚し方は大きく違います。

水を汚しやすい魚の代表例としては、他にプレコやドジョウを挙げることができます。

金魚・プレコ・ドジョウはとても大食漢です。たくさん食べればそれだけ排泄しますので、当然水は汚れやすくなります。このように魚の性質にも注目して、水槽内の魚の数を決めていきましょう。

魚の体積

体長1センチの魚と体長10センチの魚では、1センチ当たりの体積は変わってきます。大型の魚のほうが厚みもありますからね。

よって、体長が大きな魚を飼う場合には、余裕を持って飼育した方が良いです。

フィルターの性能

フィルターの性能によっては、水槽内に入れられる魚の数を増やすことも可能です。「基準よりも1ランク上のフィルターを使っている&フィルターにバクテリアが定着している状態」なら、私の経験では、10%くらい数を増やしても問題ないことが多いです。

特に、バクテリアの住処になるろ材の表面積が広いことをうたっている製品外部式フィルターとスポンジフィルターの組み合わせは、おすすめです。


水替えの頻度

水替えの回数によっても、飼育できる魚の数は増減します。毎週1回程度水替えをするのであれば、多少過密飼育気味でも大丈夫です。逆に、仕事などで毎週の水替えが難しい場合には、飼育する魚の数を減らした方が安心です。

水草を植えているか?

アナカリスやウォータースプライトなど、水の浄化能力が高い水草を植えている場合、魚の数を増やすことができます。水草は隠れ家にもなるため、ケンカの防止や縄張り意識の緩和にも効果的です。上手に活用しましょう。

エアレーションをしているか?

熱帯魚などの水棲生物を飼育するにあたって、エアレーションはとても効果があります。水中の酸素濃度を高めることは、魚にも水質を浄化してくれるバクテリアにも良い影響を与えてくれるからです。

60cm水槽のおすすめセット

こちらの項では、おすすめの60cm水槽セットを紹介します。

GEX マリーナ600

奥行が30㎝とスリムな設計なので、置き場所に困らない水槽です。

フタやフィルター、ろ過材もセットになっていますので手軽にアクアリウムを始めることができます。しかもリーズナブル!水槽やフィルターをバラで買うよりずっとお得なセットです。

ジェックス サイレントフィット600

静音性を重視した水中フィルターが付属している水槽セットです。
奥行きが約27.5cmとスリムな水槽ですが、リーズナブルな価格もうれしいです。

寿工芸 600S 観賞魚5点セット

水槽、高輝度LEDライト、上部フィルター、ガラスブタ、飼育の手引きのセットです。

ライトの美しさがとても評判の良いセットです。

60cm水槽にオススメの上部フィルター

もう水槽はあるけれど、いい上部フィルターが欲しいという方のために、上部フィルターのオススメを紹介します。

GEX デュアルクリーン600

こちらの上部フィルターはろ過槽が二つあり、1つのろ過槽で物理的にゴミを取り除き、もう1つのろ過槽にはバクテリアを住まわせて有害物質の分解を促進させるはたらきをさせています。音が静かなところも高評価です。

寿工芸 トリプルボックス

こちらのアイテムであればろ過槽が3つです。リング状のろ材、ボール状のろ材、マットの3つで水槽内の水をきれいに保ってくれます。

ニッソー スライドプラスフィルター

こちらのフィルターは分解しやすく、掃除がしやすい点が人気です。

排水口に消音フロートがついているので、吐水音が静かです。

水草を植えたいとき魚の数はどうする?

「魚だけではなく、水草も水槽に植えたい!」という場合、魚の数は変えなくても良いのかを考えていきます。

たくさん植えるなら魚の数も調整が必要

ほんの少しであればあまり影響はありませんが、そこそこ水草を植えるのであれば魚の数の調整が必要になってきます。

要因としては以下のようなことが挙げられます。

遊泳域が狭くなる

水槽内に入れるものが増えれば、単純に魚の遊泳域は狭くなります

そこに水草がない場合と同じ数の魚を入れれば、当然魚どうしのイザコザが起こりやすくなります。弱い個体が追いかけられてつつかれ、それが理由で病気になるということもあり得ます。

水草を多めに植える場合は、魚を少し減らすことが必要でしょう。

酸素の奪い合いになってしまう

水草は光の当たっているときは光合成を行います。光合成が行われると水槽内の二酸化炭素が減り、酸素が増えていきます。

では、光が当たっていないときはどうでしょうか。

光が当たっているときは光合成量>呼吸量なので酸素は増加しますが、光が当たらないと光合成量はゼロですので、呼吸だけになるわけです。よって、ライトを消している間は酸素が増えず、魚と水草の両方が酸素を消費する形になります。

その時間帯のことも考えて魚の数を調整することが必要です。

まとめ:60cm水槽に最適な魚の数は?

正直、水槽の環境は1本1本違います。

同じサイズで全く同じレイアウトの水槽を、2本並べた比較実験をしてみると分かるのですが――同じ条件でも、片方だけコケが生えてしまったり、片方だけ水草の成長が著しかったりということが普通に起こるのです。

そんな不安定な水槽を取り巻く環境の中で、どのような水槽でも、設置時に安心して使える目安が「1センチ=1リットル」の考え方なのだろうと思います。そして、その失敗の少ない基準から、自分の技術やフィルターの能力、バクテリアの定着状況などを考えて、飼育する魚の数を増減させていくことが大切になります。安全マージンは大切ですが、自分に合った飼育数を見つけられないのは、少しもったいないとも言えます。

忘れてはいけないことなのですが、ペットショップで売っている熱帯魚は若魚であることがほとんどです。水槽内で成長することも考えておかないと、水槽のキャパシティーを超えてしまいますので、注意しておくことも重要です。

ぜひ、今回紹介した基準やポイントを押さえながら、あなたの水槽に合った飼育数を探ってみて下さい。経験値を積むという意味でも、焦らずに水槽の状況を見ながら調整するのが肝心です。

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