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マリンアクアリウムに欠かせない定番種であるスズメダイは、丈夫で飼育がしやすく、比較的安価なので初心者向けの入門種としても親しまれています。
様々な体色を持つスズメダイがいる中、特に人気が高いのが青いスズメダイの仲間たちです。
とても目を引く鮮やかなブルーに黄色のラインなど、とにかく派手な見た目のものが多いので、水槽に一匹入れるだけでも見応えがあります。
体長10cm程度の小型魚ばかりなので、環境次第では30cm小型水槽から飼育できますが、気性が荒い品種が多いので混泳には注意しましょう。
今回は青いスズメダイについて解説してます。
各種の特徴はもちろん、上手に混泳するこコツなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに青いスズメダイのおすすめ品種と混泳のコツを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
丈夫で飼育がしやすいスズメダイの中でも、特人気があるのが青い体色を持つ品種です。
明るいカラーの品種が多いので、一匹入れるだけでマリンアクアリウムらしいリゾートのような雰囲気の水槽に仕上がります。
ただ、スズメダイの仲間は気が強いので混泳の際は注意しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、青いスズメダイのおすすめ品種と混泳のコツを解説します。
人気の青いスズメダイ8種
スズメダイの仲間に分類される海水魚は約400種類確認されており、アクアリウム用に流通している品種だけでもかなりの数に上ります。
そこで、ここでは水槽で飼育するのにおすすめの、人気の青いスズメダイを8種類ご紹介します。
それぞれの特徴を解説しますので、お気に入りの種類を探してみてください。
ルリスズメダイ
ルリスズメダイは別名『コバルトスズメダイ』とも呼ばれる、鮮やかな青色の美しい品種です。
お店で販売されているのは2~3cmの可愛らしいサイズですが、成長すると8cmほどになります。丈夫で飼育がしやすいので、デバスズメと並んで入門種として紹介されることが多いです。
しかし、性格はスズメダイの中でもかなり縄張り意識が強く、海外ではデビルと称されるほどの荒ぶりをみせることも。同種や近縁種、見た目の似ている魚には特に攻撃的になるので、混泳は避けたほうが良いでしょう。
混泳水槽に入れる場合は、ルリスズメダイより体が大きいヤッコ類やハギ類が泳ぐ水槽がおすすめです。
60cm以上の大きな水槽で、隠れられる場所をしっかり作ってあげると安定しやすいでしょう。
シリキルリスズメダイ
シリキルリスズメダイは、丈夫で病気に強い飼育がしやすい海水魚です。
青い体に黄色い尾ひれが特徴のルリスズメダイの近縁種で、シルエットもよく似ていますが、最大体長は5cm程とやや小柄。気性が荒いのは他のスズメダイと変わりませんが、体が小さい分やや大人しめで、幼魚の頃から他の魚と混泳させていれば水槽になじみやすいでしょう。
とはいえ、自分より小さな魚や気が弱い品種にはかなり強く当たるので、混泳相手には注意してください。
セナキルリスズメダイ
背中から尾の端にかけて黄色に染まるのがセナキルリスズメダイです。
他のスズメダイとは異なりあまり群れることが無いため、流通量が少なくスズメダイの中では高価な部類に入ります。
サンゴとの相性が良い海水魚として知られていますが、例に漏れず縄張り意識が強いので、他の魚との混泳には注意しましょう。
セナキルリスズメダイよりも一回り程度体の大きい品種とならば、混泳しやすいです。
また、60cm以上の水槽にライブロックなどで複雑なレイアウトを組んで、他の魚が隠れられる場所を作るとうまく住み分けしやすくなります。
ロイヤルダムセル
ロイヤルダムセルは、最大体長6cm程度のルリスズメダイの仲間です。
背中側がブルー、お腹側がイエローというビビットなツートンカラーが特徴で、水槽に入れるととても華やかな雰囲気を作り出してくれます。
黄色の部分は飼いこむことでより明るいオレンジ色っぽく変化していきますので、ぜひじっくりと飼育してみていただきたい品種です。
同種や近縁種には強気ですが、ハゼ類やギンポ、エビ類など生活圏が被らない品種には寛容なため、品種を選べば他のスズメダイよりは混泳がしやすいでしょう。
小型の水槽でも飼いやすいので、色々な水槽に導入できるスズメダイです。
スプリンガーズダムセル
スプリンガーズダムセルは、青いスズメダイの中では比較的温和な性質を持つスズメダイです。
体長は最大でも4cm程の小型種で丈夫なので、混泳もしやすいです。ただ、反対に気性の荒い魚からは攻撃されやすいので注意してください。
鮮やかなブルーのベースに濃い青のスポットが体全体に入る、やや落ち着いた色合いが特徴ですが、スポットレスと呼ばれる体に模様の無い個体ならば、他のルリスズメと同様にとてもビビットな印象になります。
デバスズメダイ
淡い水色が美しいデバスズメダイ。派手さはありませんが、悪目立ちすることなくどんな色合いにも馴染む調和性が魅力です。
また、スズメダイの仲間ながら性格がかなり温和で、混泳魚とケンカをするようなことは滅多にありません。同種同士で群れる性質もあるため、様々な品種と混泳できます。
ただ、単独だと不安定になりやすいので、必ず同種を複数匹で導入してあげてください。
最大体長は8cmほどですが、小型水槽でも飼育が可能、人工飼料にも餌付きやすいので海水魚の入門種としてもおすすめされています。
東京アクアガーデンでも多くの水槽で採用している定番の品種です。
クジャクスズメダイ
最大体長8.5cm程度のクジャクスズメダイは、エラの上に濃い色の班模様が一つ入るデバスズメダイの近縁種です。
生息域によって体色が淡いスカイブルーから深いコバルトブルーまで変化するのが特徴で、地域によっては尾びれが黄色く染まることもあります。
幼魚の頃は比較的温和で、成長とともに気が強くなりますが混泳はしやすいです。
スズメダイとしてはやや大きくなるので、最低でも60cm以上の水槽を用意しましょう。大きく育った個体は存在感があり、大型の水槽でもよく目立ちます。
ハナダイやヤッコなど中型以上の魚と混泳させるのもおすすめです。
ビューグレゴリー
ビューグレゴリーは最大で12cmほどと、青いスズメダイの中では大きく育ちやすい品種です。
幼魚のうちは腹側が黄色、背中が青色の鮮やかなツートンカラーですが、成長とともに黄色の部分が減っていき、成魚になると全体がくすんだ濃い青色に変化します。
カリブ海の辺りに生息しており、流通量はあまり多くありません。スズメダイとしては高価なので、飼育したい場合は入荷したタイミングを逃さないようにしましょう。
体が大きく気性も荒いので、混泳相手には注意してください。存在感があるので、サンゴ水槽で単独飼育するのもおすすめです。
青いスズメダイの混泳について
ご紹介してきた通り、スズメダイの仲間たちは全般的に気性が荒いため、混泳には注意が必要です。
しかし、混泳相手やレイアウトを工夫すれば他種と一緒に飼育できる可能性があります。
ここでは、青色のスズメダイを混泳するポイントをご紹介します。
小さくても縄張り意識が強い!
スズメダイの仲間は可愛らしい見た目に反して、縄張り意識が強い種類が多く、自分のテリトリーを守るために他種に攻撃を仕掛けます。特に、狭く限られたスペースしかない水槽の中では、縄張り争いが過熱しやすいです。
飼育し始めの幼魚のうちは問題なくても成長するにつれて気が強くなり、他の魚を追い回すなどの行動をする可能性がありますので、混泳水槽で青いスズメダイを飼育する場合は、小競り合いが起きていないかよく確認するようにしましょう。
複数匹を導入する・混泳のコツ
縄張り意識が強いスズメダイですが、以下のポイントを抑えれば混泳が成功する確率が上がります。
- 混泳する魚種を選ぶ
- 飼育数を増やす
- レイアウトを工夫する
また、スズメダイは元々岩陰などの隙間を好む魚種で、放っておくと隠れて姿をあまり見せてくれないことがあります。
上記の混泳のコツは、スズメダイを前方に誘導するのにも有効ですので、ぜひお試しください。
混泳する魚種を選ぶ
青いスズメダイを混泳水槽に入れるときは、スズメダイよりも大きな魚や、遊泳域が被らない魚種を選ぶのがおすすめです。
例えば体が大きく種別も異なるヤッコ類や大型のハギ類とは比較的相性がよく、混泳させても大きな問題になることは少ないと言われています。海水魚水槽の定番であるクマノミも、クマノミの方が体が大きい場合に限りますが、混泳可能です。
また、遊泳域が被らないエビ類やギンポなどは、そもそも縄張りが被らないのでお互い干渉することがなく、平和に共存できる可能性があります。
一方で避けたいのが同種同士の混泳です。
デバスズメダイなど一部例外はいますが、基本的に品種が近いほど争いやすくなるので、できるだけシルエットが異なる魚種と組み合わせるようにしましょう。
飼育数を増やす
水槽全体の魚数を増やしてターゲットを分散させると、一匹に攻撃が集中することが無くなるので、攻撃される側の魚の負担を減らすことができます。
また、やや荒業ではありますがあえてスズメダイを複数匹飼育して、縄張りを作らせないというのも一つの方法です。
縄張りを持たない個体は大人しいので、スズメダイ同士で牽制しあうことで攻撃性を抑えることができます。
ただし、飼育数を増やす場合は全体のパワーバランスをよく観察し、いじめられている個体がいないか確認するようにしてください。
それから、魚の数が増えるとそれだけ水が汚れやすくなりますので、水換えの頻度を上げるなど水質にも気を配りましょう。
レイアウトを工夫する
レイアウトはライブロックなどを組み合わせて、いざという時に隠れられる場所を多めに作っておきましょう。
また、スズメダイを飼育していて攻撃性が増してきたと感じるときは、レイアウトを変更して縄張りを崩すのがおすすめです。
以下では青いスズメダイを混泳させている水槽の実例をご紹介しています。レイアウトの参考にご覧になってみてください。
まとめ:青いスズメダイ特集!可愛いけれど気が強い!混泳しやすい魚種も紹介
青いスズメダイについて解説しました。
青いスズメダイは小さくて可愛らしく、美しい種類が多いです。しかし気が強いものが多く、実は飼育にコツがいります。
種類によってサイズ、カラーリング、性格に違いがあるので、自分の好みや水槽の状況に合わせた品種を選びましょう。
群れで飼育したい場合はデバスズメやクジャクスズメ、ロイヤルダムゼルがおすすめです。
サンゴ水槽に入れて単独でじっくり飼育したい場合は、セナキルリスズメやビューグレゴリーが良いでしょう。
もちろん上手に環境とパワーバランスを整えれば気の強い種類でも複数飼育できます。
ぜひ、きれいな青いスズメダイを水槽に入れてみてください。
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