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貝の飼い方とは!水槽で飼育できる貝と難しい貝、飼育のメリット

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貝類と聞いて、コケ取りや餌の食べ残しをきれいにしてくれる「水槽のお掃除生体」とイメージする方も多いのではないでしょうか。

しかし、一口に「貝」といっても、種類によって特性はさまざまで、適した飼育環境もそれぞれ違うのです。

このコラムでは、貝の飼い方も含め、水槽で飼育できる貝と難しい貝について紹介します
また、飼育のメリットについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽で飼育できる貝と難しい貝を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

さまざまな貝類がいますが、お掃除生体として「何となく水槽に入れている」というアクアリストもいらっしゃるでしょう。

しかし、貝にはたくさんの魅力があり、導入のメリットも数多くあるのです。ただし、水槽飼育に向いている貝と、向いていない貝がいるため、飼育の際は注意が必要となります。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽で飼育できる貝と難しい貝を解説します。

水槽で飼育できる貝と飼い方

水槽で飼育しやすい貝を7種類紹介します。

それぞれの飼い方や飼育環境も解説しますので、目的や環境にあった種類を選んでください。

フネアマ貝

フネアマ貝 5匹セット 【北海道・九州・沖縄・離島は発送不可】 生体

フネアマ貝は、約3cmほどになる淡水性の貝です。

アワビを小さくしたような外観で、主に沖縄や東南アジアの淡水から汽水域に生息しています。そのため、淡水魚水槽でも問題なく飼育可能です。

雑食性で、コケや残餌を食べてくれるので、水槽のお掃除屋さんとして活躍します。そのコケ取り能力は、流通する貝の中でも強力です。

飼育は比較的容易で、水温15℃〜28℃、弱酸性から弱アルカリ性の水質まで幅広い水質に適応します。ただし、長期飼育するためには、中性付近での飼育が望ましいでしょう。

コケも食べますが、沈下性の人工餌料をたまにあげたほうが、確実に餌を取れて健康に育ちます。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

イシマキ貝

(生体) 石巻貝 イシマキガイ 10匹+保障1匹 合計11匹

イシマキ貝は、アクアリウムではコケ取り貝としてポピュラーな存在です。

西日本の淡水から汽水域に生息し、3cmほどに成長します。水温は10〜28℃と幅広い範囲に適応可能です。中性から弱アルカリ性を好むため、pHを下げすぎないようにしましょう。

また、ソイルを使用した水槽では1年ほどしか生きられません。硬い卵を産み付ける点にも注意してください。

もともと日本に生息している貝なので、メダカや日本産淡水魚との相性もよいです。派手さはありませんが、自然な風景を再現できるのでおすすめします。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

ヒメタニシ

(生体) ヒメタニシ 5匹+保障1匹 合計6匹

ヒメタニシは日本の田んぼや用水路などにも生息する、3cmほどの貝です。

弱酸性から中性の範囲が得意な貝で、水温も5〜28℃と幅広い環境に適応できます。とても丈夫で、ビオトープなど水質の変化が起きやすい環境でも飼育しやすいです。

ヒメタニシは水槽のコケや残餌を食べてくれて、水中を漂う植物プランクトンも食べるろ過摂食を行います。ただし、グリーンウォーターにしたい場合には導入を控えましょう。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

シマカノコ貝

【淡水生物/貝/コケ対策】 シマカノコ貝 ■サイズ:2cm-3cm (4個)

シマカノコ貝は、黒と茶褐色のストライプがきれいな貝です。地味な見た目のものが多いお掃除貝の仲間の中では美しく、鑑賞性もあります。

大きさは4cmほどになり、本来は汽水域に生息する貝ですが、適応力が高く淡水の水槽でも問題なく飼育できるでしょう。

また、汽水でないと繁殖できないので、水槽内で増えすぎない点も飼育しやすいポイントです。ただし、卵は産むので適宜取り除きましょう。

弱酸性から弱アルカリ性まで、幅広い水質で飼育できます。ただし、東南アジアに生息するので低い水温は苦手で、日本産淡水魚の水槽にはおすすめできません。

食欲旺盛で、コケだけでは餌が足りなくなる場合もあるので、たまに沈下性の人工餌料を与えると調子よく飼育できます。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

キラースネール

【めだか街道】キラースネール 10匹

キラースネールは、名前のとおりほかの貝を食べる貝です。水草などに付着して水槽に入ってしまう、サカマキガイなどの厄介な貝を退治するのに役立ちます。

東南アジアに生息していますが、水温10~30℃と適応範囲が広いです。そのため、夏場であれば屋外のビオトープなどでも飼育できます。

キラースネールは肉食性ですが、自分より小さな貝や死んだ生物を食べるので、魚やエビとの混泳は問題ありません。小さい貝との混泳は避けましょう。

また、貝を食べると言っても、捕食速度はゆっくりです。スネールが大量に増えた水槽では駆除が追い付かないため、ほかの対策と併用して撃退しましょう。

スネールがいないと餌が足りない可能性もあるので、ときおり人工餌料を与えてください。

(海水魚)貝 マガキ貝 Sサイズ(6匹) 北海道・九州航空便要保温

マガキ貝は日本沿岸に生息する海水性の貝です。飼育しやすく、海水魚水槽のコケ取りやお掃除生体として人気があります。

最大で6cmほどになり、長く伸びた目と口が特徴です。この伸びた口で砂はもちろん、ライブロックやサンゴの隙間に生えたコケやデトリタスを食べてくれます。

また、砂に潜るので適度に砂が撹拌され、汚れが溜まりにくくなるのもメリットです。そのため、マガキ貝の飼育には、底砂を3~5cmほど敷くと活動しやすい環境となります。底砂には、パウダー状のサンゴ砂がおすすめです。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

シッタカ貝

【海水魚水槽】シッタカ貝(バテイラ)お掃除生体 苔取り 定番 クリーナー 貝 水質浄化 (M(3個))

シッタカ貝は、日本沿岸に生息する巻貝の仲間です。海水魚水槽のコケ取りとしてポピュラーで、岩やガラス面を登ってコケを食べてくれます。

自然下ではタイドプールにもいるので、環境の適応範囲は非常に広いです。海水の水槽であれば、ほとんどの場合で飼育できるでしょう。

また、シッタカ貝は、発生すると厄介なシアノバクテリアも食べてくれます。ほかの生き物に悪さをすることもなく、「貝がガラス面にくっついていて嫌だ」ということがなければ、海水魚水槽に導入するのがおすすめです。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

水槽で飼育が難しい貝

ここでは、水槽では飼育が難しい貝を紹介します。

飼育の難易度が高いので、飼育する際はしっかりと環境を整えたうえでチャレンジしてください。

マシジミ

(エビ・貝)マシジミ Sサイズ(20匹)(+2割おまけ)


マシジミは、日本の河川に生息する二枚貝です。大きさは3cmほどで、食用のヤマトシジミとよく似た見た目をしています。

適応する環境は、水温15~25℃、水質は弱酸性から弱アルカリ性と幅広いです。ただし、もともと河川に生息していることから酸欠に弱いので注意してください。開口部の広い容器で飼育するのがおすすめです。

マシジミはプランクトンを濾しとって食べる「ろ過摂食」をします。そのため、飼育水の浄化に期待して飼育する方も多いでしょう。しかし、プランクトンを食べるがゆえに、餌が十分にない環境では飼育が難しいと言えます。室内の水槽ではなく、ビオトープや池であれば比較的飼育しやすいです。

プランクトンのみに頼らず、クロレラやゾウリムシなどを与えた方が確実に餌を食べられます。

詳しい飼育方法は、こちらも参考にしてください。

ドブガイ

(エビ・貝)ドブ貝(2匹)

ドブガイは日本各地に生息する二枚貝で、タナゴが産卵する貝として有名です。

最大で15cmほどになり、名前のとおり泥が堆積したような場所に多く生息しています。適応水温は5~25℃と、低い水温には比較的耐えますが、近年の猛暑など高温には注意が必要です。

マシジミと同じくプランクトン食ですが体が大きいため、ドブガイの方が必要とする餌の量も多いです。小さな容器で飼育する場合、自然発生するプランクトンだけでは足りず、餓死してしまう可能性も考えられます。

健康に育てるためには、こまめに給餌をするか、大きな容器や池、ビオトープでの飼育が望ましいです。

シャコガイ

(サンゴ)ヒメシャコガイ ブルー Sサイズ(ブリード)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

シャコガイは海水性の貝で、暖かい海のサンゴ礁に生息している貝です。

貝の中では珍しく、サンゴと同じように褐虫藻と共生しています。そのため、飼育難易度が高く、サンゴの飼育と同じレベルの環境が必要です。強力なサンゴ用や、栄養塩をできる限り下げられるろ過装置やシステムを用意しなくてはなりません。

コケ取りや掃除屋などの脇役として気軽に飼育できるものではないため、ミドリイシを育てる感覚で飼育しましょう。

環境さえ整えられれば、餌も必要なく飼育できます。外套膜が光り輝く姿はとてもきれいなので、飼育にチャレンジしてみても良いでしょう。

貝を飼育するメリット

貝類は水槽内では脇役として扱われがちですが、観察してみると思いのほかインパクトがあります。種類によっては愛嬌があり、動きもあるので見ていて飽きません。

水槽内を賑やかにするだけでなく、コケや汚れ、餌の食べ残しを食べてくれるとても頼もしい存在です。コケにお悩みの場合は、ぜひ導入しましょう。

貝類は、どちらかと言えば水槽のガラス面や底砂のコケや汚れを食べてくれます。
そのため、ガラス面や底砂のコケ・汚れ=貝、岩や水草のコケ・汚れ=ヌマエビと役割分担するのがおすすめです。

また、貝などのお掃除生体を導入することで、自然に近いサイクルの飼育環境を再現できます。ビオトープや池の場合、積極的に導入したい生き物と言えるでしょう。


まとめ:貝の飼い方とは!水槽で飼育できる貝と難しい貝、飼育のメリット

今回のコラムでは、水槽で飼育できる貝と飼育が難しい貝を紹介しました。

貝を飼育する際は、適応する水質と食性に注意しましょう。
コケばかり食べると思われがちですが、肉食やプランクトン食のものもいます。餌が足りなくならないよう、気を付けてあげてください。

脇役として飼育されがちな貝類ですが、よく観察すると表情もさまざまで、見ていて楽しいです。
水槽に導入すればメリットも大きいので、ぜひ飼育してみてくださいね。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、こちらもご覧ください。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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