ダンゴウオとは!特徴と魅力から価格、自宅で飼育できるのかも解説!
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ダンゴウオは丸みのある小さな体ととぼけた表情、独特な泳ぎ方が可愛らしい海水魚です。
その姿からダイビングを楽しむ方や、女性や子供にも人気があります。
近年、特にマスコット的な人気が高まっていますが、ダンゴウオは低水温を好む・生体販売価格が高いということから、自宅での飼育は難しいとされています。
このコラムでは、ダンゴウオの特徴や魅力から、自宅で飼育できるのか、どんな設備が必要なのかなどをご紹介していきます。
目次
ダンゴウオの特徴と魅力
丸みのある体が団子のように見えることから『ダンゴウオ』と名付けられており、別名『フウセンウオ』とも呼ばれています。
小さな魚ですがカサゴの仲間で、よくみるとトゲトゲとした突起や立派な背びれが確認できます。
この魚種で最も特徴的なのが、その豊富なカラーバリエーションです。
- 赤
- 緑
- 紫
- 茶色
- ピンク
- 白
- 黒
- 青 など
育つ環境で色が変わると言われており、海藻の多い地域では緑や赤茶、岩場では白や黄色といったように、見つけることができます。
一言でいうなら「かわいい魚」なので、ダイバーが採集することもあるほどです。
泳ぎが苦手なところも、むしろ可愛らしく魅力的なポイントでしょう。
体の特徴・寿命
体に小さな突起があり、背びれが2つ存在します。
しかし、基本的に泳ぎは苦手で、ときどきやや無軌道なように泳ぐことさえあります。
ここでまた面白いのが、左右の胸びれがくっつき、大きな吸盤になっていることです。
泳ぐのは苦手ですが、この吸盤で石にくっつくことで流れの速い場所でも生息できます。
ダンゴウオは夜行性で、昼間は日光の当たらない岩場やコンクリートの隙間、海藻の近くに隠れています。
日が暮れると泳ぎ出し、餌となる小さな甲殻類(ヨコエビなど)を捕食します。
幼魚の頭には通称「天使の輪」という白い輪状の模様があり、非常に可愛らしいです。
寿命は約1年程で、繁殖を終えると死んでしまうことがほとんどです。
生息環境
そのため、ダイビングでも主に冬から春の間の寒い時期にしか遭遇することは少ないでしょう。
主に北半球に生息しているため、ダンゴウオを自宅で飼育したいと考えている場合には、冷水で管理できる飼育環境を作る必要があります。
ダンゴウオは適した水温は13度~15度程度ですので、強力な水槽用クーラーは必須です。
18度程度でも死んでしまうことはありませんが、適水温に調整してあげるのがベストと言えます。
ダンゴウオの飼育方法!自宅で飼育できるのか
ハードルは極めて高いですが、水槽飼育自体は可能です。
先述の通りに、ダンゴウオを飼育する際には、水温を15度程度に維持することが大切です。
また、適切な餌や水槽の大きさなども確認していきましょう。
水槽の選び方と水温管理
ダンゴウオは、30cm水槽か45cm水槽などの小型水槽で飼育可能です。
水温を維持するために、やや深めの水槽が向いているでしょう。
ろ過フィルターは水槽用クーラーを接続することから外部式がおすすめです。
しかし、寒い季節の短期飼育なら外掛け式フィルターでもいきなり死んでしまうことはありません。実際にそうした設備で短期展示を行っている施設もありました。
照明は明るすぎてはよくないので、海水魚用のものを使用しましょう。
泳ぎが苦手なことと体が小さいことから襲われがちなので、他の魚種との混泳には向いていません。
同種同士ではやや小競り合いを行うことがありますが、単種飼育を行います。
ダンゴウオに適してる水温15度程度は、維持するのにかなりの冷却力が必要です。また、水槽用クーラーは気温によって冷却できる水量が異なります。
こちらの機種『ゼンスイ ZC-100α』では以下のような水量を15度に維持できます。
- 気温30度のとき:約40L
- 気温35度のとき:約25L
水槽用クーラーは強い冷却力を持つチラー式がおすすめです。
また、水温が低すぎても弱ってしまうので、水温を15度に維持できるように水槽用ヒーターも設置すると万全です。
餌の与え方
ダンゴウオは甲殻類を好む肉食性で、人工飼料を食べることはほとんどありません。
ヨコエビやブラインシュリンプなどを与えます。
また、ヨコエビはライブロックや海藻にくっついてくることもあるため、過度な期待は出来ませんがそれらをレイアウトするのもおすすめです。
餌は毎日ダンゴウオが食べきれるぐらいを与えるようにしましょう。
ダンゴウオの繁殖
そのため、飼育を長期にわたり続けるためには、繁殖に成功することが必要です。
しかし、そもそもの飼育ハードルが高いため、自宅で繁殖させるのは困難と言えますが、適切な環境を維持できれば繁殖も夢ではないかもしれません。
繁殖には相性確認や適切な環境を整えることが重要です。
オスとメスの見分け方と稚魚の餌
ダンゴウオは一見みんな同じに見えるため、外見での雌雄判別が難しいです。
しかし、成熟したオスは生殖器が、メスには卵が見られることがあり、オスとメスを見分けることができます。
また、繁殖期になるとオスは縄張り意識が強くなり、メスに対して求愛行動を見せることがあります。
しかし、相性が悪いと小競り合いを起こすこともありますので注意です。
ダンゴウオは繁殖のためにオスとメスが一緒に泳ぎだし、メスが卵を産みオスが精子を放出します。
一度の産卵で数百個の卵が産まれることがありますが、卵も非常に小さいため、飼育下では管理が難しいです。
また、生まれたての稚魚は親魚よりもはるかに小さいため、極小サイズの生餌を入手する必要があります。
シオミズツボワムシやベビーブラインシュリンプ、コペポーダを与えるのが良いです。
ダンゴウオを購入するには
ダンゴウオはかわいさから需要が高い一方で、採集や飼育が難しいことから価格は1匹3000~7000円前後で販売されるなど、レアな魚です。
変わった体色を持つ個体は特に高価になることがあります。
流通はほぼインターネットオークションになるため、高額になってしまうことが多いです。
稀に、海沿いのアクアショップなどで採集個体が取り扱われていることがあるようですので、探してみましょう。
11月以降の寒い季節が狙い目です。
繁殖や飼育の難しさだけでなく、そういった意味でもロマンのある魚種と言えます。
ダンゴウオはコストがかかる生き物
ダンゴウオを飼育するために必要な水槽やろ過設備、水槽用照明、水槽用クーラー、水槽用ヒーター、ろ過フィルターなどを揃えるためには、それなりの費用がかかります。
また、ダンゴウオが食べる活餌は人工飼料よりも割高です。
水槽用クーラーも強めに稼働させることになるので、電気代もかかります。
このことから、ダンゴウオはかなりコストのかかる生き物と言えます。
しかし、その魅力は多くの人々を惹きつけ、飼育にいつか挑戦したいと考えるアクアリストもいます。
ダンゴウオへの愛情があれば乗り越えていけるでしょう。
まとめ:ダンゴウオとは!特徴と魅力から価格、自宅で飼育できるのかも解説!
ダンゴウオはかわいい魚として有名になり「飼育できるのか?」と考える方も多いです。
しかし、設備を揃えるだけでなく、餌やダンゴウオ自体を入手するハードルが高いです。
それでも、繁殖できる可能性もあるなど、ロマンのある魚と言えるでしょう。
適切な環境管理や餌の与え方、繁殖への挑戦などを続けることで、ダンゴウオと共に楽しい飼育ライフを送ることができるでしょう。
ぜひ、飼育したいと思ったら十分な情報収集を行い、ダンゴウオ飼育に挑戦してください。
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