食べられる?!観賞魚の種類!飼育生体と食用生体の違いを解説!

投稿日:2025.11.06|
コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
私達の食卓には、毎日様々な食材が並びます。中でも魚料理は老若男女から愛される、定番のメニューです。
スーパーの食材売り場に足を運べばたくさんの食用魚が売られていますが、実は、日本では観賞魚として流通している魚が、原産地では食用として親しまれているケースがあることをご存知でしょうか。
現在は鑑賞用の魚というイメージの強い鯉が、一部の地域では食用魚としての歴史があるように、アロワナやピラニア、カラフルなヤッコ類にハタ類など、世界では様々な魚が食材として活用されています。
今回のコラムでは食べられる観賞魚ということで、アクアリウムで良く見かける魚の中から10種類をご紹介します。
飼育用と食用の違いなどについても簡単にお話しいていきますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに食べられる観賞魚を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムで定番の熱帯魚や海水魚の中には、現地では食用として長く愛されている魚がいます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、食べられる観賞魚を解説します。
食べられる観賞魚!10種

日本に生息する観賞魚で食べられる種類というと、鯉やモツゴ、フナを思い浮かべる方も多いでしょう。地域によっては、タモロコやナマズも伝統食として食べられてきた歴史があります。
海水魚では、バスレットや大型のベラ類が食用にされていることがあり、実際に海水魚を食べたことのある方のお話しでは、海水魚の煮つけは脂身が少なくて淡泊な印象だったとのこと。
海外ではピラルクやタイガーシャベルノーズキャットフィッシュといった魚も食用魚の定番です。
今回は、このような食べられる観賞魚を10種類ご紹介します。
水族館では、観賞魚を使ったフードメニューの開発や定期的に変わった魚を食べるイベントを催しているところがあります。
ご興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
アジアアロワナ
アクアリストの憧れとも称される、豪奢な姿が特徴的なアジアアロワナ。
世界的に見ても高値で取引される高級観賞魚ですが、以前は地元の方が気軽に釣れるほど身近な魚で、捕獲された野生のアジアアロワナが日常的に食べられていました。
しかし現在は、国際自然保護連合のレッドリストに掲載されるほど数が激変してしまっており、食用とされることはほとんどなくなっています。
観賞魚として流通しているものは養殖されたアジアアロワナが大半ですが、野生種の減少とともに養殖個体も値上がりしているようです。
ちなみに、同じアロワナでも南米に生息するシルバーアロワナなどは、今も現地で食べることができます。
味は淡泊という話ですが、骨が多いとのことなので少し食べにくいかもしれません。
ピラニア
肉食魚の代表種として知られるピラニアも、現地では大切な栄養源です。
実は、2019年には日本でも期間・数量限定で、ピラニアラーメンが販売されていたことがあります。
食用として販売されているピラニアから出汁を取ったスープに具材はピラニアの素揚げと、ピラニア尽くしのこだわりようでした。
実際にピラニアを食べた人の感想を調べてみると、「白身が厚くスズキに似ている」そうです。
骨はとても硬くて、現地では鋭い歯を刃物替わりにしたり、装飾品に加工したりと無駄なく利用されています。お土産品でもピラニアの歯を使ったものが人気だそうです。
プレコ
アクアリウムではコケ取り生体として重宝されているプレコは、本来日本には生息していない外来種でしたが、放流された個体が沖縄の河川に住みつき個体数を増やしています。
沖縄では”マダラロリカリア”という名で定着しており、原産地では食用魚として流通していることから野生化したプレコを捕獲して食べてみた方もいるそうです。
川魚ゆえに、泥抜きをしっかりとしないと身が泥臭くて食べられないという意見もありますが、身はしまっており鶏肉に近い旨味があります。
臭いが気になる場合は、料理酒や香草を使ったり、揚げ物にしたりすることで臭みが消えて食べやすくなるでしょう。
鯉
食用できる観賞魚と言われて、真っ先に鯉を思い浮かべる方も多いでしょう。
最近は観賞魚としての側面が強くなりつつありますが、日本では昔から鯉を食用として活用してきました。
プレコと同じく、野生の物の場合は泥抜きをしないと泥臭さがあって少し食べにくいですが、食用として養殖されているものならば、独特のうま味を感じやすいでしょう。
現在も料亭などで料理として提供されており、長野や茨城、山形などでは食用の鯉の養殖が盛んです。
モツゴ
日本淡水魚では、モツゴも食べることのできる魚です。現在も日本全国の河川に生息していて気軽に釣ることができるので、釣り好きの方の間では釣果を食べているという方も多いでしょう。
こちらも川魚なので釣った物を調理する時は、できれば泥抜きしてから使用することをおすすめします。
味の特徴としては少し苦味があるので、調理法によって好き嫌いが分かれるかもしれません。一般的には佃煮や甘露煮、唐揚げ・天ぷらといった食べ方が多いです。
チョウチョウウオ
鮮やかなボディカラーが、いかにも南国の魚という印象のチョウチョウウオは、日本では房総半島以南の温帯域に多く生息しています。
食用として市場に出回ることはありませんが、定置網にかかることは多いそうです。
そんなチョウチョウウオも食べることができる魚。しかし、鱗が取りにくく皮も薄くて弱いため調理が難しい上に、たまに身に臭みのあるものもいるなどの理由から、わざわざ食用とするメリットはあまりありません。
とはいえ、基本的にはうま味の強い白身をしているので、お刺身はもちろん塩焼き、唐揚げ、ソテーに味噌汁などどんな食べ方でも美味しくいただけます。
ヤッコ類
サザナミヤッコなどのヤッコ類は、沖縄や奄美大島では食用としてなじみ深い魚です。
お刺身や焼き魚で食べる事が多いですが、独特の臭みがあり苦手という人も。臭みが気になる時は、ニンニクやバジルなどの香草と一緒に漬け込んでからソテーすると食べやすくなります。
ヒレに棘があり、表皮やエラ、骨が硬いので自分で釣ったものを調理する際は、ペンチなどで棘を取ったり、骨を折ったりしてから調理をしましょう。
大型のベラ

ベラ類は、日本でもよく食べられている海水魚です。海釣りする方だと、釣ったその場でさばいて食べることも多いのだとか。
関東地方ではそのまま”ベラ”と呼ばれることが多いですが、関西方面では”キザミ”という呼び方が一般的。地域によっては”キュウセン”と呼ばれることもあります。
身は白身で柔らかく、クセがないので食べやすいですが、ベラ類もチョウチョウウオと同じくが硬い、鱗が飛びやすいので調理に手間がかかります。
地域によっては魚市場で販売されていることもありますが、出回っている数は少ないです。
ベラを使った郷土料理では広島の”はぶて焼き”が有名で、お刺身や煮つけ料理といった食べ方もできます。
ブダイ類

食用として広く出回ることはありませんが、ブダイが獲れる温暖な地域では食べられることも多い魚です。伊豆半島や伊豆諸島ではブダイの干物が有名ですし、沖縄では”イラブチャー”と呼ばれ、刺身や唐揚げ、煮つけなどの食べ方で親しまれています。
鱗は大きいですが皮が厚くゼラチン質で、ベラなどと比べると骨も柔らかく調理がしやすいです。旬は海藻食となる冬場で、少し赤身のある白身は臭みがなく脂がのっていて美味しくなります。逆に雑食性になる夏場は磯臭さが出るという意見もあります。
煮物や鍋料理、蒸し焼き、揚げ物、刺身など様々な調理法で食べられますが、ソテーの場合は身が崩れてしまいやすいので注意してください。
ちなみに、同じブダイの仲間でもアオブダイは食中毒の危険があるので食べるのは止めておきましょう。
沖縄ではアオブダイと呼ばれる魚が提供されることがありますが、こちらはナンヨウブダイやイロブダイなどの食べられるブダイなのでご安心ください。
ハタ類
アオノメハタやアカハタ、クエなどのハタ類は食用として広く知られています。熱帯魚では、キンギョハナダイなども食べることができるハタ類です。
ただしどんなハタ類でも食べられるわけではありません。ハタ類の中でもシガテラを蓄積していないものが、食用とされて流通しています。
シガテラは”シガトキシン”という天然毒で、人間が食べると食中毒を起こすことがある危険な成分。
この毒はハタ類が独自に作り出すものではなく、渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という微細藻が持つ物質で、魚が海藻などに付着した渦鞭毛藻を食べてしまうと体内に毒素が蓄積されていきます。大きい魚ほど多くのシガテラ毒を溜めている可能性があるため、食用とするときには十分に注意しなければなりません。
ハタ類は美味しいお魚が多いので、食べるならば市場に出回っているものが安心です。
飼育生体と食用生体の違い

同じ魚でも鑑賞用の生体と、食用の生体がしっかり分けられて流通しているのには、何か理由があるのでしょうか。
ここからは飼育生体と食用生体との違いについて、お話ししていきます。
飼育生体はスマートで長生き
食用生体と飼育生体の大きな違いとしてあげられるのが、寿命と体型です。
食用として養殖されている魚は人間が食べることを前提としているので、美味しくなるように程良く脂が乗っていて、体格も太めに育てられます。
一方、飼育魚は見た目が重視されることから、スマートな体型で体色が良くなるような餌を与えられることが多いです。
体型や色艶を維持するためにバランスの良い餌を与えられるので、結果的に寿命も食用生体に比べて長くなります。
食用は匂いがマイルドで味にクセがない
食用と鑑賞用では同じ魚でも、食べたときの匂いや味にも差が出ます。
一般家庭でごく普通に育てた魚の場合、臭みが強いことが多いですし、食用として飼育されていない野生の鯉などは泥抜きをしないと泥臭さが残ってしまいます。
一方、食用に養殖された魚は、そういった匂いやクセが少なくなるよう餌や飼育環境に工夫がされており、脂ののり方も養殖物の方が良いことが多いです。
特に鯉やフナなどは、野生のものは人によってはある程度慣れないとクセが強いと感じる人が多いでしょう。
食べる際は自己責任です!
観賞用として販売されているものや、自分が釣った魚を自分でさばいて食べる場合は自己責任になります。
自分で釣った魚や自宅で飼育している食用可能な魚でも、ハタのように毒を蓄積している可能性がありますし、釣った場所の水に食用に適していない成分が含まれている可能性もゼロではありません。
また、寄生虫や食中毒なども問題です。
味の面でも食用でない個体は、あまりおいしくない可能性も考えられます。下処理をしなければならない手間などを考えると、ちゃんと食用のものを買って食べたほうが確実で安全です。
まとめ:食べられる?!観賞魚の種類!飼育生体と食用生体の違いを解説!

今回は観賞魚で食用できる魚を10種類ご紹介しました。
他にもウミブドウなど、アクアリウムで育てられる生き物や海藻類で食べることのできるものはありますので、ご興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。
ただし一点注意していただきたいのが、このコラムでは自宅飼育しているものを食べることを推奨しているわけではありません。
あくまで知識として、食べることのできる観賞魚をご紹介しました。
釣った魚や捕獲した魚を調理する場合は自己責任になるため、水質や魚の毒、寄生虫や病原菌など十分注意したうえで調理してください。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。


水槽メンテナンス
水槽レイアウト
アクアリウムテクニック
水槽レンタルサービス・水槽リースサービス
メディア掲載
水槽器具類
ろ過フィルター
水槽用照明
水草
熱帯魚飼育
金魚飼育
メダカ飼育
エビ飼育
その他の生体飼育
水槽用ヒーター
水槽メンテナンス道具
水槽・飼育トラブル
お魚図鑑
水草図鑑
メダカ図鑑
お悩み相談












































