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水槽のフランジ(リブ)は必要か?ヒビが入ったら使えない!機能を解説

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アクリル水槽には、開口部を縁取っている『フランジ(リブ)』と水槽の中央付近を横断している『センターフランジ』があります。

フランジの主な機能には、以下のような機能があります。

  • 水槽内部からの水圧への耐性をアップさせる
  • 水漏れを防止できる
  • 生き物の脱走を防止できる

フランジにヒビや剥離がみられた場合は、水槽が破損する危険性が高まるので使用を中止しましょう。
今回は水槽のフランジの機能などについて解説していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽のフランジについてを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水槽のフランジは一見、邪魔なようにも思えますが水槽にかかる水圧を抑えてくれるという、すごい役割を持っています。
そのため、フランジ破損=水槽の寿命とも言える大切な存在です。

ここでは水槽のフランジ(リブ)についてをご紹介します。

水槽のフランジとは

ガラスと比べると柔らかいアクリル水槽は、水圧で膨張する性質を持つので変形を防ぐための補強枠『フランジ』を付けることで耐久性を高めています。
『リブ』と呼ばれることもあるパーツです。

開口部分の内側を縁取るように取り付けられているものを『フランジ』といい、中央のあたりを横断しているものを『センターフランジ』という名称で呼んでいます。
一般的にフランジは水槽の内側に取り付けるものですが、特注水槽の場合は、外側に取り付けることも可能です。

ちなみに、アクリル水槽だけでなく、ガラス水槽にもフランジを付けることができます。
この場合はアクリル水槽と違い水圧への耐久性を高めるのではなく、生き物の脱走や水漏れ防止などを目的に付けることが多いです。

フランジの機能

フランジには、さまざまな効果があります。
ここでは、フランジの主な機能をご紹介しましょう。

水圧への耐性を与える

まずご紹介するのは、水圧への耐久性を高める効果です。
熱帯魚や海水魚、川魚などの魚類の飼育をするときには、水槽の8~9割程度まで飼育水を入れることが多いです。
すると、水槽の内側から水による圧力が外側に向かってかっています。

固いガラスの場合は、水圧で膨張するようなことはありませんが、アクリル水槽はガラスと比較して柔らかく、湿気で膨張する性質『吸湿膨張』という特性を持っているため、次第に外側に向かって膨らんでいきます。

もちろんすぐに以上に膨らむようなことはありませんが、年数を経てアクリル板が膨らみ続け、歪みが大きくなると水槽の接着面が剥離を起こします。
すると水漏れなどのトラブルに繋がるのです。

アクリル水槽の寿命は約5~7年程です
残念ながら、どんな水槽もいつかは劣化しますが、その速度を遅くするのがフランジの役割りと言えるでしょう。

水漏れ防止

フランジは水槽の縁を内側で囲みこむので、水漏れを防ぐことも期待できます。

大きな地震で揺れたときや、何かのはずみでぶつかってしまったときなどに、水漏れを軽減することができるのは心強いでしょう。
そのため、地震対策としてもフランジのある水槽は採用されやすいです。

実際に。水が内側に向かって跳ねるようになるため、水漏れ防止効果は高いです。

また、アクリル水槽は万が一割れても飛び散ることがほとんどないため、安全性の高い水槽と言えます。


生体の脱走防止

水槽は熱帯魚などの魚類だけでなく、ハムスターやカメなどの飼育にも使用することがあります。

例えば、カメは動きが鈍そうに見えて水槽から脱走するのが得意だったりします。
飼育していたカメも、脱走してしばらく見つからなかった、なんてことがありました。

フランジは水槽の内側に向かって折り返している作りになっているので、熱帯魚などの飛び跳ねをある程度カバーすることも可能ですし、生き物が脱走するのも防ぎやすくなります。

ガラス水槽にフランジを取り付ける場合には、アクリル水槽とはメインの目的が異なり、先ほどお話しした水漏れや生き物の脱走防止効果を目的として付けられることがほとんどです。

フランジの必要性

水圧で膨張し歪んでしまうアクリル水槽には、フランジ加工は必須です。ただし、水槽作成に使用しているアクリル板の厚さを厚くすることでも水圧への耐性をアップすることができるので、フランジを付けないアクリル水槽を作ることもできます。

フランジは水槽が壊れるのを防ぐという大きなメリットがありますが、「センターフランジが掃除のときに邪魔!」「フランジのせいで配管を付けることができない!」というようなデメリットも。

板の厚さを上げると頑丈な水槽に仕上がりますが、その分、アクリル板の価格が上がり水槽本体が高価になっていきます。

また、水槽のサイズによっては、『重合接着』という接着方法でしか作成できないこともあります。
そうなると価格は通常の倍ほどになる点には注意しましょう。

フランジにヒビが入った水槽は使用厳禁!

アクリル水槽の場合、フランジは補強がメインの目的のため、ヒビが入った場合にはすぐに新しい水槽と交換しましょう。

水槽を作っているアクリル板を支えているフランジにヒビが入れば、水圧を支える力が均一にならなくなるので、水槽が破損してしまう可能性があります。

ちなみに、ガラス水槽の場合は、市販品でフランジが最初から付いていることはほとんどありません。
オーダーメイドなどで作成した水槽や、後からフランジ加工を業者に頼んで施したものが多いです。
フランジでガラス板を支えているわけではないため、ガラス水槽の場合はフランジのヒビはそこまで緊急を要する事態になることはありません。

しかしフランジのヒビが大きくなって割れて砕けてしまったら、破片でケガをしたりと大変危険なので、ガラス水槽の場合もなるべく早めに取り換えたほうがよいです。

フランジの加工はオーダーメイドがおすすめ

アクリル水槽にはなくてはならないフランジですが、そのままでは外部フィルターなどの配管を取り付けられないという難点も存在します。
そのため、一般的なアクリル水槽には2個ほど配管用の穴がフランジに加工されています

しかし、他の機材を取り付けたい場合には穴が足りなくなることも。

東京アクアガーデンでも特注のアクリル水槽を数多く作成・販売していますが、そういったご要望のために制作時に穴の個数をご指定いただけます
国内工場で丁寧に手作りしているため、細やかな加工が可能です。

また、ガラス水槽も特注でフランジ付きの水槽を制作できます。
そのほかにも、フランジを1枚板で作ってフラットにできる『天板くりぬき加工』といった加工も施せるので、フランジのことで悩んだらオーダーメイドで水槽を頼むのもひとつの方法です。

フランジ付きの水槽をご入用の際には、是非ご相談ください。

まとめ:水槽のフランジ(リブ)は必要か?ヒビが入ったら使えない!機能を解説

アクリル水槽にフランジが付いている理由や、フランジの役割についてご紹介しました。

水槽は長期間使用するものなので、フランジにヒビや欠け、剥離がないことを確認しましょう。
また普段のメンテナンスのときにも、フランジをチェックしておくことで、水槽がいきなり水漏れするのを防ぎやすくなります。

フランジのことで悩んでいるのなら、一度東京アクアガーデンに相談してみましょう。
あなたのお悩みを解決できるオーダーメイド水槽を提案いたします。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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