メダカの飼い方
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メダカをプランターで飼育するには!メダカは格安な容器でも飼育できる

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屋外のメダカ飼育では、メダカ鉢や水槽を使うのが一般的です。しかし、これらの飼育容器は販売場所が限られているため、揃えるのに時間がかかることも。
そんな時は、園芸用のプランターを使ってメダカを飼育してみるのはいかがでしょうか。

プランターは水槽に比べて安価な上に、ホームセンターや少し大きめのスーパーなどにもあるため、思い立った時にすぐに購入できます
穴をふさぐなどの簡単な加工やネットを張るなどの工夫は必要ですが、身近なものを使ってメダカ飼育に挑戦できるのは魅力的ではないでしょうか。

そこで今回は、メダカをプランターで飼育する方法を解説します。
プランターで飼育するポイントはもちろん、組み合わせて使いたいアイテムなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにメダカをプランターで飼育する方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

最近、園芸用プランターを使ってメダカを飼育する方が増えています。
プランターは専用の飼育容器よりもコスパが良く、屋外での使用にも耐えられる丈夫さを備えているため、気軽にメダカ飼育に挑戦できるのが魅力です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカをプランターで飼育する方法を解説します。

メダカ飼育はプランターでもできる!


魚は水さえ溜められればどんな容器でも飼育できるのではないか、と考える方もいるかもしれませんが、実は水槽以外の容器で飼育できる魚はかなり限定されます

というのも、熱帯魚などを飼育するためには、飼育容器にろ過フィルター水槽用ヒーターなどの機材を設置する必要があり、これらの機材を設置できて、なおかつ効率よく運用するとなると、水槽以外の容器では難しくなるからです。

中でも水槽用ヒーターは、プラスチック製の容器を溶かしてしまう危険があるため、水槽以外の容器で使用するのはほぼ不可能でしょう。

では、どんな魚が水槽以外の容器で飼育できのるかというと、日本で古来から飼育されているメダカや金魚などの魚達が挙げられます。
これらの生き物は、日本の風土に良く馴染んでいて、屋外の冬も冬眠して越せるだけの丈夫さを持ち合わせているため、専用の飼育機材が必要ありません

さらにメダカは、小さくて水を汚しづらいためメンテナンスの手間があまりかからず、園芸用のプランターといった他用途の容器でも飼育がしやすいです。

プランターでメダカ飼育をするメリット


専用の水槽やメダカ鉢なども流通する中、あえてプランターでメダカを飼育する理由はあるのでしょうか。

ここでは、プランターでメダカを飼育するメリットをご紹介します。

価格が安い!繁殖時におすすめ

アップルウェアー プランター ファームプランター 40型 グリーン 土容量8L 奥行40×幅28.8×高さ19㎝ 野菜 ベランダ菜園 スノコ付き ポリ栓 日本製

園芸用のプランターは、専用の飼育容器と比べるとかなり値段が安いです

サイズや素材によって値段は変わりますが、安いものだと300円程度で購入できるものもあるため、メダカを種類ごと、成長段階ごとに分けたいときなどには特に重宝するでしょう。
また、軽量で持ち運びがしやすいですし、形が均一なので複数個並べて設置がしやすいのもメリット。

ただし、プランターの底に穴が多いタイプは穴埋め作業が大変ですので、穴が少なめの製品を選ぶのがおすすめです。

穴埋めのやり方については後述します。

頑丈!日光にも強い

屋外で使用することを前提にしているプランターは、他の容器に比べて耐久性が高く、直射日光でも劣化しにくいです

平均的な耐用年数数は屋外で3年以上室内では10年程度とかなり長めなので、メダカの長期屋外飼育にも向いています。
ただ、板厚が薄いプランターは水圧や太陽光の熱で変形しやすくなる可能性があるため、厚くて丈夫そうなプランターを選ぶとより安全です。

最近は家庭菜園ブームでプランターの種類がかなり豊富なので、機能性はもちろん、お好みの色柄を選べるのも嬉しいポイントではないでしょうか。

メダカをプランターで飼育する際の注意点


プランターを使ったメダカ飼育が広まりを見せていますが、プランターはあくまで植物を育てるための容器です。
魚の飼育は想定されていないため、安全に飼育を続けるためにはいくつか注意しなければならないポイントがあります。

ここでは、プランターでメダカを飼育する際の注意点を解説します。
間違った使用方法はトラブルにも繋がるので、使用前に確認してみてください。

排水穴を埋める必要がある

TRUSCO セメダイン バスコークN 透明 P50ml HJ148

園芸用のプランターには排水用の底穴が空いています。メダカ飼育で使用する場合は、底穴を埋める加工を行いましょう。

穴埋めにはコーキング剤(シーリング剤)を使用します。手順は以下の通りです。

  1. ビニールテープや防水テープ、プランターに付属している止水栓などで穴を塞ぐ
  2. プランターの外側からコーキング剤で穴の隙間を埋める
  3. 数日間乾燥させる
  4. 水を入れて数日間アク抜きをする

付属の止水栓を使用しても完全に水を止めることはできないので、コーキング剤で補強することをおすすめします。

また、コーキング剤の中にはメダカに有害な成分が含まれている可能性があるため、穴埋め作業は必ずプランターの外側から行ってください
バスコークN』といった飼育水槽用のコーキング剤ならば、防カビ剤が含まれていないので比較的安全です。

コーキング剤が乾燥したら数日間水を入れてアク抜きをしてから、メダカを入れます

設置場所に注意

近与(KONYO) SUN UP ミニ水平器 SLV-230

メダカを飼育するプランターは、水平の取れた安定感のある場所に設置するようにしましょう。

水を入れたプランターはかなり重量があるうえに、土を入れた時よりも安定しづらいです。
そのため、基本的には地面に直置きか、背の低いラックを使用するのが良いでしょう。

園芸用のラックやオシャレな脚付きプランターなどに乗せるときは、水平や耐荷重を必ず確認してください

プランターを置く場所とプランターの間に平らな板を一枚挟むと、強度や安定性が増します。

プランターと組み合わせたいアイテム


穴埋めをしたプランターだけでもメダカを飼育することはできますが、長期的に管理をしていくならば、すだれ防虫ネットなどのアイテムを組み合わせて、よりメダカ飼育に特化した環境を作るのがおすすめです。

ここではメダカをプランターで飼育する際に組み合わせたいアイテムをご紹介します。
上手に組み合わせることで、快適に飼育できるようになりますので参考にしてみてください。

すだれ

水勘製簾所 天津すだれ 約88×112cm ライトブラウン

プランタ―飼育に限らず、様々な用途に使えるすだれは、メダカの屋外飼育で必須のアイテムです。

夏は上にかぶせて、水温の上がり過ぎを防ぐ日よけとして、冬は保温目的でプランターに巻き付けて使用できます。
また、屋外は鳥などメダカを狙う生き物が多いので、そういった外敵からの目隠しにもすだれが最適です。

汎用性が高く安価で加工もしやすいので、とりあえず1つは用意しておくことをおすすめします。

支柱

菜園プランター650用支柱・防虫ネット

プランターには、支柱を差し込むための穴が開いているものがあります。
この穴に園芸用の支柱を取り付けて、すだれを被せれば簡単に日陰を作ることが可能です。
程よく日光を取り入れたいときはビニールシートを被せるのも良いでしょう。プランター全体を覆うようにビニールを被せれば、簡易的なビニールハウスのような使い方もできます。

すだれやビニールの覆いは、雨や雪、落ち葉などのごみの混入を防ぐことができるので、通年で設置しておくのがおすすめです。
ただし、本来は植物用のネットを張るためのものですので、風で飛ばされないよう固定方法には注意してください。

支柱はアイデア次第で様々な使い方ができてとても便利です。可能ならば、プランターを選ぶ段階で、穴の開いたプランターと支柱をセットで用意しておくと後々役立つでしょう。

防虫ネット

森下 プランター菜園防虫ネット 菜園プランター用

先ほどの支柱と防虫ネットを組み合わせて設置すれば、ヤゴやボウフラなどの害虫予防になります。

防虫ネットには網目の細かさに種類があるので、目的に合ったものを使用しましょう。
ボウフラ予防ならば目が細かいものが最適で、稚魚を飼育するプランターはこのタイプがおすすめです。
成魚の場合はボウフラも餌になるので、もう少し目が粗いものでも構いません。

また、防虫ネットを使用する場合は小さな隙間を作らないように設置するのがポイントです。隙間があると、せっかく防虫ネットを設置してもそこから害虫が侵入しますので、石などで押さえて隙間をふさぐ対策をしてください。

ウールマット

サンミューズ ファインマットBIG 20×200cm

メダカ飼育用の鉢には、突然の雨などで水嵩が増したときにメダカが流れ出してしまうのを防ぐため、水位を維持するための排水機能が備わっているのですが、プランターは残念ながらこの対策がされていません

排水機能は必須というわけではないのですが、メダカの流出を防ぐ対策はしておいた方が安心でしょう。
そこでおすすめなのが、ウールマットなどをプランターに掛けておく方法です。

雨で水位が上昇して設置したマットの高さまで達すると水が吸収されて、サイフォンの原理でプランターの外へと自然に排水されます。ゆっくり吸い上げられていくのでメダカが一緒に流れ出してしまう心配はありません

使用するウールマットは100円ショップなどの安価なもので十分ですし、家にある未使用の雑巾などでも代用できます。

一点、設置時の注意点として、マットは必ず外側が長くなるように設置してください。長さが反対だとうまく水が流れず、思うような効果が得られない可能性があります。

プランターに穴を空けて塩ビパイプを差し込むなどの加工をすれば、もっと本格的な排水機能が再現できますがこれはかなり手間です。
ウールマットを使った方法は簡易的ながらかなりの効果が期待できますので、ぜひお試しください。

まとめ:メダカをプランターで飼育するには!メダカは格安な容器でも飼育できる


プランターを使用してメダカを飼育する方法をご紹介しました

プランターは安価でたくさん並べることができる上に、カスタマイズがしやすいので、メダカ飼育に使いやすいです。
特にメダカの繁殖をしているときや、メダカの交雑を防ぎたいときなど、飼育容器を分けて管理するときはプランターのコスパの良さが際立ちます

また、プランターはメダカ鉢に比べてオシャレなものも多いので、人目に触れやすい場所に設置するビオトープとしてもおすすめです。

機能性重視の方、見た目重視の方どちらの方におすすめできるプランター飼育。排水穴を埋めるだけで使用できるので、ぜひ挑戦してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

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