金魚を混泳させるには!相性を良くするためのポイント5つを解説
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一匹だけの魚を見ると、寂しくないかな?と心配になりますよね。
金魚も然り、一匹で一日中、砂利をつついている姿を見ると、もう一匹いたほうが良いのかな、と考える方も多いです。
そこで、混泳する際の注意点など、金魚同士の混泳について考えていきます。
目次
金魚は一匹では寂しい?
金魚を飼育していると「こんな広い水槽に、一匹しかいないなんて寂しいに違いない!」「仲間がいたほうが、絶対楽しいはず」と感じる場面もあります。
実際、金魚は群れをつくる魚です。複数匹いると、寄り添う姿も見られます。
著者も一匹になってしまった金魚のために新しい仲間を連れて帰ったことがあります。
長く一緒に暮らすために、しっかり別の容器で2週間以上様子を見てから同じ水槽に入れました。
しかし、いざ混泳させてみると、ケンカを始めてしまったではありませんか。
一体何がいけなかったのか…。それは金魚同士の相性が悪かった、と言わざる得ませんでした。
金魚の相性とは?5つのポイント
では、金魚の相性とはどのように決まるのでしょうか。
- 体格・体型
- 品種
- 性格
- 産地
- 病歴(キャリア)
などの要素により、金魚同士に相性が生まれます。
ポイント1:金魚の体格・体型差
体格は、体長の差はもちろんのことワキン体形(長手)、リュウキン体形(丸手)などの体つきも大きく影響します。
泳ぎ方を見ての通り、遊泳力に差があるからです。
素早く泳げる長手とひらひらと泳ぐ丸手では、一緒に泳ぐことは難しいです。
給餌の際に、早く泳げる金魚はより多く食べられますが、泳ぎが遅い金魚は食べ損ねてしまいます。
朱文金ならコメットなど、なるべく同じ品種や体型でそろえてあげることが大切です。
ポイント2:品種による個体差
金魚は、実は種類によって好む水質が微妙に違う場合があります。
基本的に金魚は新しい水に強い魚ですが、急激な水換えに弱い金魚、逆に新しい水を好む金魚などがいます。
購入するときは品種の特性やが好みをスタッフに訊くのも良いです。
なお、らんちゅうやピンポンパールは同じ品種とのみ混泳可能です。
どちらも泳ぎが苦手で、極端な水流・水深などにも弱いため、金魚のなかでは慎重な管理が求められる品種です。
その他の品種でも肉腫がある・視力が弱いなど、デリケートな特徴を持つ個体も多いため、同じ品種と泳がせるのが望ましいです。
ポイント3:金魚の性格
性格は、金魚によって全く違います。一匹として同じ性格の個体はいません。
活発な金魚と臆病な金魚を一緒にすると、片方がご飯にありつけない、というようなこともあります。
そして金魚は縄張りをつくることもあります。例えば、既存の金魚水槽に新しい個体を追加する場合、先住の金魚が攻撃をすることも稀にあります。
お気に入りの隠れ家の周りなどは縄張りになりがちです。
追加で導入する際は、一度バケツなどで顔合わせをしてから、新しく追加する金魚→先住金魚の順で水槽に戻すのがおすすめです。
ポイント4:産地の水質による差
産地によってそれまで飼育されていた水質が異なります。
東日本と西日本では水道の水源が違うように、微妙な差があります。
金魚は0.1度の水温差も感知できるといわれています。
そんな金魚を例えば、西日本の水質に慣れている状態で、いきなり東日本の水に入れたら落ち着かないこともあります。
水が変わると緊張気味になる金魚もいますが、次第に慣れていくので焦らず慣らしていきましょう。
ポイント5:金魚の病歴
病歴(キャリア)は、白点病や尾腐れ病などの目立つ病気の病歴や、保菌のことです。
基本的に人間同様、金魚も潜在的には菌を持っています。
生まれた産地により、菌の種類が違ったりするので、違う産地で生まれた金魚を一緒にすると、片方が病気になってしまうことがあります。
また、購入時は目立った症状が出なくても、環境が急変したストレスなどで発症(症状が表面化)することがあります。
そうなると他の金魚にも感染してしまいます。
このように、一見健康に見える金魚同士でも人間の目にはわからない、『差』があります。
その差を埋めていくことが、金魚の相性を高める結果に繋がります。
混泳によるトラブルを防ぐ!
体形や性格は難しいにしても、病気などはある程度は防ぐことができます。
『トリートメント期間』を設け、金魚に自宅の水質や環境に慣れてもらうのがセオリーとなっています。
トリートメントは別の飼育容器(10L以上の水量、エアレーション完備)を準備し、そこで2~3週間程度、様子を見る方法のことです。
何かある金魚は大抵1週間で発症、もう一週間以上で治療・調整というようなかたちで、元からいる金魚たちに病気をうつさないようにします。
また、トリートメント期間では糞をしっかりさせるのも重要です。腸内にいる菌を出す、という目的があるからです。
最初から他の金魚がいなかったり複数同時に導入する場合は、本水槽で治療・様子見をします。
金魚のケンカを防ぐ方法
金魚の個体・性格によりますが、水槽のレイアウトをすべて無くすと、金魚は新しい場所に来たような錯覚をします。
そのタイミングで新しい金魚を追加してやると縄張り争いを回避できることがあります。
先述の通りに、一度バケツで顔合わせをさせてから導入すると、問題が起こりにくいです。
まとめ:金魚を混泳させるには!相性を良くするためのポイント5つを解説
金魚は、なじみ深さとは裏腹に実は混泳が難しい魚です。
群れる性質があっても、性格などがあわなければ、いつまでも犬猿の仲です。
しかし一度うまくいけばずっと一緒にいるほどの仲良しになります。
金魚は長生きする魚です。
差を縮めて、元気に泳いでもらいましょう。
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
金魚との混泳についてのご相談をさせていただきます。現在60cm水槽でコメット(6cm)1匹と小赤(5cm)2匹の計3匹を飼育しております。ヒーターを入れて水温25℃程度で管理しております。他に生体を増やしたいと思っているのですが、混泳可能なものを教えて頂きたいです。また、何匹程度までなら追加可能かも知りたいです。まだアクアリウム初心者のためあまり知識がありませんがとても楽しんで飼育しております。トロピカチャンネルも参考にさせていただいております!お返事お待ちしております。よろしくお願いいたします。
トロピカチャンネルをご視聴いただき、ありがとうございます。
金魚は他の生体との混泳が難しい魚で、単種飼育を行うことがほとんどです。
混泳相性が良い生き物としては、ドジョウが挙げられます。
60cm水槽ですと、金魚は3~4匹までがおすすめです。
最終的に和金型の金魚は13cm以上に成長するためです。そのため、混泳生体も1~2匹程度に控えたほうが良いでしょう。
こちらのコラムもご参照ください。
・金魚と生き物を一緒に飼育するには!単種飼育の理由とおすすめ混泳相手
https://t-aquagarden.com/column/goldfish_together
よろしくお願いいたします。