金魚の飼い方
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金魚の癒しとは!可愛さとリラックス効果・水槽レイアウトとおすすめ品種

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金魚は鮮やかな赤と優雅なヒレ、愛嬌ある行動が魅力的な観賞魚です。
夏には涼をもたらす存在として、古くから人々の心を和ませ、親しまれてきました。

その見た目だけでなく、金魚のお世話をすることでリラックス効果やストレス軽減などの『癒し』を得られるとも言われています。

今回のコラムでは、金魚の可愛さと癒しの関係や、金魚水槽のレイアウト例など、さまざまな側面から金魚の持つ癒し効果について解説していきます。

プロアクアリストの意見をもとに金魚の癒しについて解説

このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

金魚は観賞魚のなかでも、実は変わった存在です。
品種にもよりますが、あれほど丸い体型を持つ魚種はいません。それでいて人懐っこく、観賞者は自然と金魚に注目してしまう不思議な魅力があります。

そんな金魚愛好者のなかには金魚から大きな癒しをもらっているという方も多いです。
このコラムでは、金魚から得られる癒しについてご紹介します。

金魚の癒しとは

古くから観賞魚として親しまれてきた金魚は、飼育していると一種のセラピーのような癒しを感じることがあります。
ここではその理由についてご紹介します。

金魚の「可愛さ」が癒しに繋がる

(国産金魚)更紗琉金(1匹)

金魚の癒しについてお話しするうえで欠かせないのが「可愛さ」です。

金魚は存在感のある魚です。
赤い体色、長く美しいヒレ、ゆったりとした泳ぎ方など特長はたくさんありますが、厚みのあるぷっくりとした体型も、他の観賞魚より異なっている点と言えるでしょう。

その姿を見ているだけでなんとなく「かわいいな・・・」を感じる方が多いです。

それは、金魚を構成する要素が、本能的にかわいいと思えるものだからです。
人間は、赤ちゃんに近い特徴を持つものを『かわいい』と感じる傾向があり、これは『ベビースキーマ』と呼ばれています。
頭が大きく、ぷっくりとして動作がゆっくりな金魚は、どこか幼い子供に近い特徴があると言えるでしょう。
サイズも小さな生き物ですので、より可愛さを感じやすいです。

そして、赤い体色は私たちの注意を惹きつけ、穏やかな泳ぎは心を落ち着かせるリズム感があります

さらに、金魚は基本的に食いしん坊ですから、自ら積極的に人間に近寄り、餌をおねだりします
その姿は大変『かわいい』もので、多くの人々を微笑ましい気持ちにさせるのです。

また、環境に慣れてくると金魚が人間をじっと見つめることがあります。
大半が餌クレのアピールですが、人間を観察しているのでは?と思えることも。

この微笑ましさが、金魚を飼育する上での癒しに一つになっていると考えています。

金魚が可愛い理由

金魚は純粋な観賞魚です。
人間が飼育することが前提となっており、多くの人々が好むように、可愛く改良されてきました。

そのため、さまざまな人が「金魚ってかわいいな、綺麗だな」と感じるのは当然なことでしょう。

また、金魚は強い水流を好まないため、緩やかな水流で飼育することがほとんどです。
そうした環境では水槽の水音も穏やかなものであり、せせらぎのような感覚を覚えることがあります。

飼育設備であるエアレーション(ぶくぶく)もバブルカーテンのような効果があり、飼育環境全体に癒しの要素があります

金魚飼育の癒し

金魚はその見た目以外にも、飼育することで得られる癒しがあります。

日常からの解放感

金魚を飼育することで、日常の煩雑な感情から解放されることがあります。

金魚水槽の水換えや餌やりなどの日頃のお世話を繰り返すうちに、金魚に愛着を持ち始めるでしょう。
次第に金魚の様子を観察することから、「病気はしていないか」「餌は食べているか」などコンディションを気遣うようになっていき、気づけば金魚飼育が生活の大切な一部になることも。

悩みなどを一時でも忘れられるほどに、世話を焼いてしまう存在感も金魚の癒し効果の一つです。

脳を刺激する

小学生でも安心! はじめての金魚&メダカ 正しい飼い方・育て方 (まなぶっく)

金魚は観賞魚のため、人間によるこまめなお世話を必要とする生き物です。
お世話を繰り返すうちに、飼育者の脳や思考を刺激し、活性を高めると考えられています。

例えば、

  • 子供の興味関心を引き出す・情操教育に良いなど
  • 大人の趣味として・生活が楽しくなるなど
  • 高齢者の認知症予防としてなど

というように飼育者にプラスの効果をもたらします。
何かに集中したり、一つのことを長く継続するのは脳にとても良いことです。

また、新しい金魚の飼育水槽を計画したり、品種を覚えたりすることでポジティブな刺激を受け、生活の中で楽しさを感じられるでしょう。
金魚を観察することで、その泳ぎや美しさを感じるだけでなく、観察力の向上に繋がると言われています。

コミュニケーションのきっかけになる

かわいい金魚 金魚のことがよくわかる本 かわいい金魚 (アクアライフの本)

金魚は奥深い魚なので、飼育を初めてから、もっと詳しく知りたいと興味を持つ方も多いです。
さまざまな品種や特選個体が出品される観賞魚イベントや、珍しい品種が見れる水族館などに赴くこともあります。

これにより同じ愛好者との会話など、金魚という趣味から新しいコミュニケーションが生まれ、楽しい時間を過ごすことが可能です。

また、金魚の世話を通して、家族との会話の幅も広がります。

癒される金魚おすすめ選

金魚には様々な品種が存在しますが、その中でも癒しを感じやすく、購入しやすい品種をご紹介します。

琉金タイプ

(国産金魚)琉金(1匹)

丸みと体高のある体に、長い尾びれを持つ華やかな品種です。
金魚と言えば、琉金のシルエットを思い出す方も多いのではないでしょうか。

赤一色だけでなく、紅白の『更紗』、3色の『キャリコ』など種類も豊富です。
泳ぎはあまり得意ではありませんが、長い尾を振りながら泳ぐ姿は優雅な魅力があります。

らんちゅう

(国産金魚)協会系らんちゅう 5~8cm(1匹)

ころりとした体型と尾鰭が可愛い品種です。
鑑賞性が高く、独特な飼育方法を必要とすることと、ブリードの奥深さから愛好家が多数存在し「金魚の王様」と呼ばれるほどです。

近年では、海外からも注目されており外国人の愛好家も増加しています。
モコモコとした頭の肉瘤から、他にはない表情を持つ金魚です。

ピンポンパール

TORIMATE(トーリーメイト) 国産ピンポンパールSS ブリーダー物(約2~3cm) 1匹

丸くぽってりとした玉のような体型が特徴の品種です。
アクアリウムショップなどでは3cm程度の幼魚が取り扱われていることが多く、あまりのかわいさから子供や女性から人気が高いです。

短いヒレで一生懸命に泳ぐ姿は、飼育者の目をくぎ付けにするでしょう。


和金タイプ

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

金魚の基本種ですが、昔からなじみのある姿と丈夫さから、愛着を持ちやすいです。

丸い体型の金魚よりも泳ぎがかなり得意で、餌を俊敏な動きで力強くおねだりする姿は、思わず笑顔になってしまう可愛さと面白さがあります
和金体型のなかでも『コメット』は特に素早く、見ていると元気をもらえるでしょう。

金魚に癒される水槽レイアウト例

シンプルな飼育水槽も良いですが、金魚水槽をインテリアとして活用することで、金魚の癒し効果を最大限に引き出すこともできます。

ただ水槽を置くだけでなく、観葉植物や照明などをうまく組み合わせて非日常感のある空間を作り出したり、レイアウト物を工夫することでエキゾチックな印象に仕上げるのも良いです。

ここではアクアガーデンが設置した金魚水槽のレイアウト例と、飼育環境のポイントをご紹介します。

レイアウト例1:更紗琉金が泳ぐ!カフェの金魚水槽2台

金魚をテーマにしたカフェに設置した、『更紗琉金』の90cm水槽です。
スリムタイプの水槽を2台並べることで、幅を大きくとらないのに金魚を大きく印象付けるアクアリウムになっています。

金魚は長いヒレを持つため、シンプルなレイアウトが推奨されます。
そうした制約がある中で、ざらりとした表情のある岩と、細長い水草『バリスネリア』を配置することで、金魚が泳ぎやすい空間を確保しつつ余白を活かしたレイアウトに仕上がっています。

レイアウト例2:金魚の姿を撮影する!エキゾチックな金魚水槽

こちらは岩を多めにしたレイアウトです。
動画を撮影するために短期設置した『コメット』の水槽で、長期飼育を視野に入れたレイアウトではありませんが、岩のグレーが金魚の持つ赤い体色の美しさを際立たせています。

岩はミネラルを含んでいるため、水質をアルカリ性に近づける働きを持ちます。
金魚は比較的アルカリ性傾向でも元気に泳ぐ魚種ですが、長期飼育を行う場合、岩はほどほどにレイアウトするのがおすすめです。

レイアウト例3:人工水草を使った金魚水槽

人工水草を配置した『琉金』水槽のレイアウトです。
金魚は水草をかじってしまうので、長くきれいに維持する場合はこうした人工水草を採用するのがおすすめです。

ピンクや赤の人工水草を中央に配置することで、金魚の持つ赤い体色とスムーズに馴染んでいます。

金魚に配慮した環境で飼育しよう!

水槽の置き場所や照明の強さなどによっては、金魚がストレスを感じることがあります。
ストレスを感じた金魚は免疫力が低下し、病気になってしまうことがあるので、温度や光、振動など、金魚にとってストレスになる要因をできるだけなくし、快適な環境を整えてあげましょう。

  • 温度:水温22~25度がおすすめ。消化不良になりにくいです。玄関など、朝晩の気温差が激しい場所などに注意。
  • 照明:強すぎたりカラフル過ぎる照明は金魚のストレスになります。照明は一定が良いです。
  • 振動:断続的な振動や、大きな騒音があると金魚は驚いてしまいます。人の出入りに気を付けましょう。

こうしたことに気を付けることで、金魚を健康に飼育できます。
金魚の寿命は約10年ほどなので、長くつき合っていきたい魚です。


まとめ:金魚の癒しとは!可愛さとリラックス効果・水槽レイアウトとおすすめ品種

金魚は、その可愛らしさや美しさなどの存在感、そして愛嬌ある行動で私たちに癒しを与えてくれる生き物です。
観賞魚として長く改良されてきたことから、人間が可愛いと感じる要素を備え、リラックスできる魅力があります

また、人に懐くことや、お世話の奥深さなども飼育者の心を離さない理由として挙げられるでしょう。
生き物を飼育することは、日常にひとときの安らぎをもたらしてくれます。

是非、金魚飼育し、その魅力を体感してみてください。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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