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海水作りにおすすめの比重計5選!最適な比重の考え方・使いやすい製品を解説!

「海水魚飼育を始めてみたいけれど、比重についてよくわからず戸惑っている」
こういったお困りの声は実は結構多いです。

比重とは簡単に言うと『真水を比べたときの水の重さ』のことで、海水は真水に比べてやや重くなります。

普段の生活では馴染みのない言葉なので戸惑う方も多いと思いますが、比重は海水魚やサンゴの体調を維持するための重要な要素です。
マリンアクアリウムを楽しむためには、比重を理解し、しっかりと計測して管理する必要があります。

そこで、このコラムでは海水魚飼育の比重とは一体何なのかという疑問点から、おすすめの比重計まで、徹底的にわかりやすく解説していきます。
今後海水魚飼育を始める予定のある方は、ぜひこのコラムをお役立てください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。
水槽のコケにお困りの方はこちら

プロのアクアリストたちの意見をもとにご紹介


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンにはアクアリウムに携わって15年以上の経験の中で得た、マリンアクアリウムについてのノウハウがあります。
積み重ねた実績を元に、海水魚飼育の初心者が戸惑いやすい『比重』の重要性やおすすめの比重計について解説しますので、マリンアクアリウムに興味のある方はぜひ参考にしてください。

海水魚飼育の比重とは?


マリンアクアリウムでは、主に人工海水の素を使って人工海水を作り、その中で海水魚を飼育しますが、この人工海水を作るときに目安にするのが比重です。

アクアリウムで言う比重とは『1気圧4℃の水(純水)と比べた場合の、人工海水(海水)の重さ』のことを指します。
海水魚飼育では一般的に比重1.023が目安とされていますが、これは『1気圧4℃の水よりも、人工海水の方が1.023倍重い状態』であるということです。

さらに比重は、水温によって変化するという性質をもちます。
計測する際は毎回一定の温度(26℃程度)を保つようにしましょう。

また、人工海水の素が溶け切っていないと正しい比重が測れないので、水が透明になるまでしっかりと溶かしてから計測することも大切です。

アクアリウム 設置 管理 水槽メンテナンス

一般的な海水魚水槽の比重について


一般的な海水魚水槽の比重は1.023が目安とされています。
しかし、私たち東京アクアガーデンが管理している海水魚水槽は、どれも1.024~1.025とやや高めの比重で合わせる場合が多いです

その理由や、比重が高すぎたり低すぎたりした場合の問題点などを解説していきます。

比重は1.024~1.025程度がおすすめ

多くの比重計は1.020~1.024が比重の合格ラインとされており、一般的には1.023が推奨されていますが、これは比重と海水魚の食欲が密接に関係していることが理由として挙げられます。
海水魚は、比重が低すぎると餌の食べが悪くなり、高いと食いつきが良くなる傾向にあるのです。

比重を低めにしておくと生体の急激な成長や水質悪化を抑制することができるのですが、低すぎると生体の健康に悪影響を与えてしまいます。そこで間を取った1.023という比重が一般的に推奨されているというわけです。

しかし、東京アクアガーデンで管理する海水魚水槽は比重を1.024~1.025とやや高めにしており、この数値を皆さんにも推奨しています。
その理由は、海水魚の体色をより美しく鮮やかにするためです。

実は太平洋の比重は1.020程度で計測されているのですが、紅海やカリブ海では1.024~1.030と高めの比重が保たれています。
南洋に生息する魚たちの体色が鮮やかなのは、海の比重が高く保たれている影響なのです。

比重を上げると水質が悪化しやすいので水換えをこまめに行う必要はありますが、魚を美しく色揚げしたい場合は比重を1.024~1.025に保つことをおすすめします

1.020~1.023ではダメなの?

比重1.020~1.023というやや低めの数値も、一応は比重計の合格ラインとされています。
であるならば「1.020~1.023でも問題なく飼育できるのでは」と考える方も多いことでしょう。

結論から申し上げますと、単純に魚を生かす飼育をするだけならば問題はありません。
しかし先述したように比重の高さは生体の体色に影響してくるため、低めの比重で飼育していると飼っている魚たちが薄く色あせてしまう可能性が考えられます

比重が低い方が水換えの頻度も少なくて済むので管理は楽になりますが、「せっかく海水魚を飼うのであれば鮮やかな姿を楽しみたい」とお考えの場合は、やや高めの比重で管理をするのがおすすめです。

サンゴ水槽の適性比重について

サンゴを飼育する場合は比重を1.024~1.026にしておくと、栄養を届けやすくなるためおすすめです。
むしろそれより高い(もしくは低い)数値はサンゴの調子が崩れる原因になるため注意しましょう。

また、サンゴをメインで飼育する場合はサンゴ専用の人工海水の素を使用することが推奨されています。
サンゴ専用人工海水は普通の海水魚飼育用のものより栄養分が多く含まれているおり、サンゴの状態を保ちやすくなります。

「比重を落とせば病気が治る」は本当?


海水魚の病気と言えば白点病が有名ですが、その原因となる白点虫は低比重の環境だと活性が下がることが知られています。
このことから「比重を落とせば病気(白点病)が治る」ということが噂されていますが、果して、比重を低くしたことで白点病は治るのでしょうか。

結論から言うと治る可能性はありますが、それ以上に危険が伴う行為だということを知っておかなくてはなりません

確かに理屈では、低比重にすれば白点虫の活性は低下します。
しかし、比重を1.008程度にまで落とさなければ、期待できるほどの効果は見込めません。

白点病で衰弱した魚を1.008まで比重を落とした水槽に泳がせると、その負担の大きさにより命を落としてしまう可能性が極めて高くなってしまうのです。

特にサンゴは比重の変化に弱いので、低比重には絶対にしてはいけません
すぐに衰弱してしまいます。

以上の見解から、低比重による白点病の治療や予防は控えるべきだと考えられます。

そもそも、白点病の主な原因は水質とストレスにあります。
比重を下げて治療をするよりもまずは、ろ過材の目詰まりがないか、機材は正常に作動しているか、または機材選定に無理はないか、魚同士のケンカがないかなど、根本的な原因を特定し解決していきましょう。

海水魚水槽用比重計ランキング5選


海水魚飼育で重要な比重について解説してきましたが、適切な比重を保つためには計測しやすい比重計が欠かせません。
比重計にはたくさんの種類があり、どれを選んだら良いのか悩まれる方も多いかと思いますので、ここからは東京アクアガーデンがおすすめする比重計についてご紹介していきます。

比重計は、針に乾燥した塩が固まってしまうと正しい数値を計測できなくなってしまうため、早いものだと2か月に1度程度の交換が必要です

今回は、価格が安く気軽に使えるが交換が必要なものや、初期費用は掛かるがお手入れ次第で長く使っていけるものなど、タイプの違う製品をご紹介しますので、ぜひご自分の飼育スタイルに合った比重計を探してみてください。

テトラ ハイドロメーター

東京アクアガーデンがもっともおすすめするのが、テトラ ハイドロメーターです。
器具の中に人工海水を入れて比重を測ります。

この商品は2,000円程度と安価な部類に入る比重計なのですが、使用経験上もっとも壊れにくく長持ちします

これから海水魚水槽に挑戦しようとしている方や、まずはお試しで比重計を使いたい方におすすめの商品です。

インスタントオーシャン シーテスト比重計

続いてご紹介するのはインスタントオーシャン シーテスト比重計です。
器具の中に人工海水を入れて比重を測ります。

こちらの商品は先ほどご紹介したテトラ ハイドロメーターよりもさらに安価で扱いやすい比重計なのですが、耐久性ではやや劣る印象です。

ただし比重計内の塩分を洗い流せば劣化を遅らせることが可能なので、使用後は水道水で丁寧に洗って保管するようにしましょう

カミハタ コンパクト海水比重計プチメーター

名前の通りコンパクトな見た目をしている、カミハタ コンパクト海水比重計プチメーター
器具の中に人工海水を入れて比重を測ります。

耐久性が弱く長期的な水槽管理には不向きな商品ではありますが、手のひらに収まるほど小さく設計されているため持ち運びしやすく、イベントなどで短期的に使用する場合に重宝します

海水魚用ボーメ計

昔からある海水魚用比重計として有名なのが、ボーメ計です。
人工海水に浮かべて使用します。

非常にシンプルな構造のため丁寧に扱えば長持ちしますし、比重の誤差が出る原因となる気泡も付きにくい作りのため、はじめて比重計を使用する方でも正しい比重を計測しやすいと思います。

ただし、ボーメ計を使用するにはある程度の水深(20cm以上)が必要なので、水槽の深さを確認してから用意するようにしましょう。

マーフィード マリンソルトテスタ

マーフィード マリンソルトテスタは今まで紹介した比重計と異なり、高価なデジタル計測器です。
器具の先端を人工海水に浸して使用します。

デジタル比重計を使用するメリットは、何といっても正確な値を計測できることです。

海水魚やサンゴの調子が優れない場合は比重が適正値に保たれてないというケースが多いのですが、実は簡易比重計が劣化していて、正しい比重が計測できていないということがあります。

デジタル比重計であれば、こういった比重計の劣化によるトラブルを回避することが可能です。
ただし、デジタル比重計もお手入れをしないと劣化してしまいます。定期的に付属の校正液を使用して、計測の精度を保ちましょう

まとめ:海水作りにおすすめの比重計5選!最適な比重の考え方・使いやすい製品を解説!


今回は、比重とはなんなのかという基本的なところから、サンゴや海水魚に与える影響、おすすめの比重計まで、マリンアクアリウムで必要となる比重のお話を余すところなく解説しました。

適正な比重の人工海水を使わなければ海水魚やサンゴに負担をかけてしまいます。
また、比重計の劣化から正しい値が測れずに、飼育している生体が体調を崩してしまうこともあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、『正しい比重をも守ること』『比重計を正しく使うこと』の2点を心がけましょう。
比重をしっかり管理しながら、ぜひ美しいマリンアクアリムを堪能してみてください。

海水の比重計について良くあるご質問

海水魚飼育に使う比重計とは?

海水魚の飼育では、人工海水を作り維持する必要がありますが、基本的には塩分濃度ではなく、比重を管理します。
そのため、比重計は海水魚飼育になくてはならないアイテムです。
比重計は、長期間使用していると塩がこびりついて精度が落ちることがあるため、定期的に買い替えを行います。

海水魚に最適な海水の比重とは?

海水魚飼育の基本としておすすめされるのが「1.023」です。
比重を1.025などの数値に高めることで、海水魚の色揚げを行うこともありますが、比重を上げると水質管理がややシビアになっていきます。
普通に飼育したい・飼育に慣れたいという場合は1.023に維持しましょう。

比重計は高価なもののほうが良いですか?

比重計は安価なアナログタイプと高価なデジタルタイプがあります。
ただし、アナログタイプは定期的に買い換えるのが前提のため、好みのメーカーを決めておくと良いです。
デジタルタイプのほうが長く使用できると言えますので、使いやすいタイプのものを選びましょう。

海水の素はどのタイプがおすすめですか?

海水の素には種類があります。

  • 通常の海水用
  • サンゴ用
  • 汽水用

サンゴ用は栄養素が豊富でサンゴ飼育に欠かせません。汽水用は手軽にフグ飼育などに適した汽水を作れるタイプです。
製品によってはカルキ抜きが含まれているものもありますので、利便性で選んでも良いです。

 

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