
インパイクティスケリー(ロイヤルテトラ)とは!特徴と飼育環境を解説
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インパイクティスケリーは、ロイヤルテトラとも呼ばれ、美しい青から紫色に染まる姿が魅力の熱帯魚です。
ブラジル出身のこの魚は、天皇陛下によって日本に持ち帰られブリードに成功し、流通が広まったという経緯を持つ、ちょっと特別な魚と言えるでしょう。
美しい光沢と水草と相性抜群な鑑賞性から、初心者から上級者まで楽しめる熱帯魚として人気を誇っています。
今回はインパイクティスケリーの特徴や似ている魚種、飼い方、混泳についてなど、始めて飼う方にも役立つ情報をお届けしましょう。
目次
インパイクティスケリーの特徴と見分け方
インパイクティスケリーは青からピンク~紫色に染まる姿が美しい小型熱帯魚です。
天皇陛下にブラジルより寄贈され、ブリードの歴史に関係しているからか、別名「ロイヤルテトラ」としても販売されています。
ブラジルやコロンビアに分布し、角度によって深みのある青い体色と黒いラインが見える特徴を持ちます。
オスとメスの区別は背ビレの色で判断でき、サイズもオスのほうがやや大きくなる傾向があります。
体長は約3~5cm程度です。
得意な飼育環境は、カラシンとしてはやや低水温を好みます。
28度程度まで平気ですが23~25℃程度で飼育したほうが最適です。
pHは6.0~7.0程度が得意で、水温にさえ気を付ければ一般的な熱帯魚飼育の環境で楽しむことができます。
水草と相性が良く、水草水槽でその美しさを存分に楽しむことができるでしょう。
インパイクティスケリーのオスとメスの見分け方
オスは背ビレの発色が良く、体の上半分が青~紫色に染まります。
一方、メスは背ビレがピンク~オレンジ色に染まるなどややオレンジよりの体色です。
インパイクティスケリーと似ている魚種
インパイクティスケリーには似ている熱帯魚が複数います。
そのなかでも『エンペラーテトラ』と改良種について、違いなどをご紹介します。
エンペラーテトラとの違い
インパイクティスケリーとよく似た魚種に『エンペラーテトラ』がいます。
体色は一見そっくりですが、背びれとオビレの形状が異なります。
- エンペラーテトラ:オスは各ヒレが伸びる。背ビレや尾びれが特徴的。
- インパイクティスケリー:青みがより強い。別名:ロイヤルテトラ。
エンペラーテトラのオスは成熟するとこのような姿に成長します。
性質や得意な水温・水質は同じなので、好みで選んでも良いです。
改良品種との違い
インパイクティスケリーには改良品種が存在します。
その中で有名なのがこの『スーパーブルー』です。より青みの強い個体が販売されています。
アクアショップでも異なる深みのある色に魅了される方も多いです。
スーパーブルーのメスは黒味が強く、青いオスとは鑑賞性が異なります。
オスはメタリックブルーの美しさ、メスは渋い格好良さがあると言えるでしょう。
通常のインパイクティスケリーと飼育方法や環境自体は同じで、特別な難しさはありません。
スーパーブルーの他に白い体色にオレンジピンクがかわいらしい『ゴールドピンク』やさらに深い青を楽しめる『ディープブルー』が流通しています。
インパイクティスケリーの飼育方法
インパイクティスケリーの飼育は、やや低い水温(24度前後)を維持する以外は特別に難しくなく、繁殖も楽しむことができます。
小型魚ですがカラシンのなかでは気が強めで、慣れると活発に泳ぐことから、水槽サイズは45cm以上がおすすめです。
適切な水質と水温
インパイクティスケリーは弱酸性から中性(pH6.0~7.0程度)の水質を好みます。
また、水温は22℃~25℃が望ましく、やや低めの水温を好むので、水槽用ヒーターは温度調節可能なタイプがおすすめです。
水質悪化には弱い傾向もあるので、定期的な水換えや底床掃除、ろ過フィルター内の清掃も行いましょう。
おすすめの餌
餌は浮上性のものを食べるのが得意なので、フレークや顆粒タイプの餌を与えます。
1日に2~3回程度、小分けにして与えることがベストです。
食べ残しが多くならないよう、2~3分程度で食べきれる量を意識すると良いです。
インパイクティスケリーは水質悪化に弱いので、食べ残しには注意しましょう。
そのため、食べ残しを食べてくれるコリドラスやヤマトヌマエビなどのお掃除生体との混泳がおすすめです。
沈んだ餌を食べてくれる、大人しい性質の底物のクーリーローチとも相性が良いですよ。
ストレスを感じると体色が薄くなる!
導入直後など、環境に慣れていないと体色が白っぽくなることがあります。
その他にも以下のような状況で、体色が薄くなります。
- ストレスを感じている
- 病気など、体調が悪い
反対に、健康なインパイクティスケリーはブルーが濃くなります。
体調のパラメーターとして、注意深く観察しましょう。
インパイクティスケリーの混泳について
インパイクティスケリーは、カラシンのなかでは性格がやや荒めですが、同サイズ程度の小型魚と混泳できます。
ただし、インパイクティスケリーより体調の小さい魚や、ヒレの長い魚は多少かじられる可能性があるため、混泳時には注意しましょう。
そうしたトラブルがあっても、水草や隠れ家を増やすことで、問題は解消されることがほとんどです。
鑑賞性だけでなく混泳の観点からも、インパイクティスケリーは水草水槽に向いていると言えるでしょう。
インパイクティスケリーは環境に慣れると活発に泳ぐため、小競り合いを気にする場合は下層を泳ぐ魚との混泳がおすすめです。
- コリドラス
- クーリーローチ
- ブッシープレコ など
ミナミヌマエビとの混泳も可能ですが、つつかれることもあるので注意が必要です。
ややサイズが大きいヤマトヌマエビをおすすめします。
中層を泳ぐ魚でも、ブラックネオンテトラやグローライトテトラなどの体長が近い魚種なら、インパイクティスケリーと比較的簡単に混泳させることができます。
インパイクティスケリーの繁殖方法
インパイクティスケリーは繁殖も比較的容易です。水草を茂らせた水槽で飼育すると、産卵を行うことがあります。
インパイクティスケリーの繁殖のためには、隠れ家となる水草が多い方が成功率が高まります。
オスとメスは体色の違いで判別しやすいです。繁殖を狙う場合はメスを多めに入れておくといいでしょう。
また、弱酸性傾向の水質で水温を24度以下にすると繁殖が促されると言われています。
インパイクティスケリーの産卵はバラ撒き型で、水草の葉の裏や隙間に卵を産みます。
産卵は主に朝に行われることが多いので、早朝に飼育環境を観察してみることがおすすめです。
稚魚の育成方法
産卵後は、稚魚の生存率を上げるために親とは隔離しましょう。
別水槽に移す際には、同じ水質の水を使用し、徐々に水温を合わせることでストレスを減らすことができます。
稚魚の飼育には、ブラインシュリンプの卵をふ化させた幼生を与えることが良いです。
エサが動いていることで、稚魚の食欲が刺激されます。また、栄養価が高く、稚魚の成長に適しています。
まとめ:インパイクティスケリー(ロイヤルテトラ)とは!特徴と飼育環境を解説
インパイクティスケリーは、美しい青から紫色に染まる姿が魅力的な熱帯魚です。
性格はやや荒めですが、適切な水槽環境を整えることで他の魚との混泳が可能となります。
また、カラシンのなかでは繁殖も比較的容易で、水草や隠れ家を多く設置することで成功率が上がります。
初心者でも飼いやすいインパイクティスケリーの美しい姿をぜひ水槽で楽しんでみてください。
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