アクアリウムで使える園芸用品7選!メリット・デメリットも解説
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水槽用品はアクアリウムショップや通販で購入するのが一般的ですが、近くにお店が無い方からすると、少し勝手が悪いと感じてしまうことがあります。
また、専用品は安全性が確立されている一方で、量が少なかったり高価だったりと、コストパフォーマンス面で気になる部分があることも。
そんな時は、園芸用品で代用してみるのはいかがでしょうか。
園芸用品はアクアリウム用品に比べてホームセンターなどでも取り扱いが豊富ですし、大容量で費用面も優秀です。
ただ、水槽用ではないため、園芸用品を代用するならば、アクアリウムに使えるものを選んで使いましょう。
ここでは、アクアリウムに使える園芸用品7種類をメリット・デメリットとともにご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムで使える園芸用品7選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
園芸用品の中にはアクアリウムに使えるアイテムが数多くあります。代表的なのは土や石、液肥などです。
身近な商業施設での取り扱いが豊富ですし、アクアリウム専用品に比べて大容量で安価であることも多いのですが、水槽用ではないため、安全性を確認しながらアクアリウムに使えるものを選んで使用しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリウムで使える園芸用品7選を解説します。
アクアリウムで使える園芸用品
アクアリウムにも使える園芸用品ということで、今回ご紹介するのは次の7つです。
- 軽石
- 鉢底ネット
- 硬質赤玉土
- ケト土
- ビニールタイ
- プラスチック鉢
- ハイポネックスと木酢液
底床やレイアウトの土台、水草の活着など幅広い用途に使えますので、ぜひ、ご覧ください。
軽石
レイアウトの底上げ素材などに活用できるのが、園芸ではポピュラーな軽石です。
水槽全体に敷いたり、傾斜を表現したりなど量が必要なとき、園芸用の軽石は大容量で販売されていますし、安価なのでコストを抑えられます。
軽石は、そのまま直接水槽に入れても問題ありませんが、ネットなどに小分けして使うと移動やレイアウトの変更がしやすいです。
多孔質でバクテリアの住処にもなりますので、水質浄化能力を高める効果も期待できます。
また、余った軽石をネットに入れて、ろ過フィルターのろ材として使うことも可能です。
軽くて傷をつけにくいため、
- 淡水水槽
- ビオトープ
- アクアテラリウム
- テラリウム
など様々なアクアリウムで利用できる、とても使い勝手の良いおすすめのアイテムです。
鉢底ネット
本来は鉢の底に敷く鉢底ネットですが、アクアリウムでは水槽の蓋に代用できます。
水槽の蓋はぴったり閉めてしまうと中が蒸れてしまうことがありますが、網目になっている鉢底ネットならばその心配がありません。また、軽量で柔軟性がありますし、飼育容器の形状に合わせてカットできるので特殊な形の水槽にも合わせることができます。
特に屋外飼育では、鳥類や昆虫類といった天敵から魚を守る際に重宝します。水槽や飼育容器の中にうまく配置すれば、魚同士のケンカ防止や個体を分けて飼育するための簡易的な仕切りとしても使用可能です。
硬質赤玉土
観葉植物の土としてよく利用される硬質赤玉土は、メダカの屋外飼育の底砂におすすめです。
安価で大容量ですので、複数の飼育容器を管理しているときや、大きなビオトープでもコストを抑えることができます。
多孔質でバクテリアが定着しやすくまた根張りが良いため、水草や植物をたくさん配置したビオトープにも向いています。
硬質赤玉土にはいくつか種類がありますが、硬質タイプのものが水の中でも粒が崩れづらく、長期間使えますのでおすすめです。
ケト土
ケト土は、水生植物が水底に堆積してできた泥状の土のことです。
保水性が高く、園芸では盆栽やコケ栽培などに用いられますが、アクアリウムではアクアテラリウムやテラリウムの陸地部分、ビオトープの底砂におすすめ。
栄養豊富で水草や水生物が育成しやすいです。また元々が水底の土なためメダカやエビ類などの水生生物にも影響がなく、安心して使用できます。
ビニールタイ
様々な用途で用いられるビニールタイは、水草の活着に役立ちます。
水草の活着には糸を使うことも多いのですが、結んだり固定したりが難しい場合は、ひねるだけで固定できるビニールタイがおすすめです。
ただし、糸よりも目立ってしまう上に長期間水中に入れておくと錆びてしまうので、活着したタイミングで外すようにしてください。
プラスチック鉢
プラスチック製の鉢は、水質に影響がないのでアクアリウムでも使用することができます。
ビオトープではしばしば、 鉢に植え付けた水生植物をそのまま水中に配置することがあるのですが、このような用途にはプラスチック製の鉢がおすすめです。
ベアタンクスタイルで飼育している場合も、この方法ならば底砂に植え付けずに植物を配置できます。
また、底床を敷いている場合でも鉢に水草を植えて水中に入れれば、移動や掃除がしやすく水槽の管理が簡単です。
扱いが難しいが使えるアイテム
園芸用品の中にはアクアリウムに使うことができるが、扱い方に注意が必要なものがあります。
ここでは、取り扱いに注意が必要なアイテムとして、
- ハイポネックス
- 木酢液
の2種類をご紹介します。
この2つは上手に使えばとても有用なのですが、用途や用量を間違えると環境が崩れたり、生体に悪影響を与えたりする場合がありますので、使用する際はよく注意点を確認してから実行するようにしてください。
ハイポネックス
ハイポネックスは植物に与える液肥として有名ですが、アクアリウムでは水草の成長促進に使うことがあります。
希釈が難しいものの、うまく投与すればコスパがとても良いです。また、メダカや金魚の稚魚を育てるために飼育水をグリーンウォーター化する際にも重宝します。
ただ、濃度が高いと水が富栄養化してコケの発生につながったり、飼育環境が崩れたりする危険があります。
本来アクアリウム用ではありませんので、使用する場合は自己責任です。
安全性を追求するのならば、やはり水槽用の液肥の方が安心です。生体や水草への影響が心配な場合は、『水草用メネデール』などの使用を検討してみてください。
木酢液
木酢液は、頑固な黒髭コケなどを除去するときに使用するケースがあります。
元々は土壌の殺菌や植物の病気予防・成長促進に使用するもので、アクアリウムでは、黒髭コケに直接塗布したり定期的に水槽に添加したりして使用します。
濃度や頻度を間違えなければ、対処の難しい黒髭コケの除去に有効です。
ただ、木酢液は強い酸性ですのでpHが下がってしまう可能性があります。使い過ぎないことはもちろん、使用後は水換えをしつつ、pHが大きく下がっていないか確認するようにしましょう。
木酢液の使い方や黒髭コケの対処法は、こちらの記事で解説しています。
園芸用品を使うメリット
アクアリウム用品ではなく、あえて園芸用品を使うメリットは次の2つです。
- 大容量でコスパが良い
- ホームセンターなどで購入できる
「アクアリウムの専門店が近くにない」「屋外飼育などで大量の底砂が必要」など園芸用品を使用した方が快適にアクアリウムを楽しむことができる場合があります。
状況に合わせて、選択肢の一つとしてみると良いでしょう。
大容量でコスパが良い!
園芸用品は大容量で価格も比較的安いためコスパが良いです。
例えば、屋外で大型のトロ舟に底床を敷きたい場合には、園芸用の赤玉土が重宝します。
「とにかく大量に必要!」という時には、大容量の園芸用品を活用してみましょう。
ホームセンターなどで購入できる
園芸用品はアクアリウム用品に比べて取り扱っているお店が多く、ホームセンターなどの身近なお店でも購入できます。専門店があまりない地域にお住いの場合、これは大きな利点です。
通販でも良いですが、送料がかかりますし場合によっては届くまでに時間がかかることも。
身近な場所で安価に購入できるというのは、アクアリウムを続ける上での安心にもつながります。
園芸用品を使うデメリット
園芸用品は生体や水質に与える影響を考慮して作られているわけではありませんので、使用は全て自己責任となります。そのため、デメリットも把握しておくことが大切です。
ここでは、園芸用品をアクアリウムに使うデメリットについて解説しますので、使用を検討中の方は目を通してみてください。
水質に影響を及ぼすことがある
園芸用品は水槽用品ではないため、生体や水質に影響を及ぼす可能性があります。
アクアリウム環境で製品テストを行っているわけではありませんので、水質が急変したり、化学物質が水に溶け込んで生体に悪影響を与えたりなどのトラブルが起こる可能性も考えられます。
本来の使用環境や用途ではないため、園芸用品をアクアリウム使って起きた不具合は自己責任になることをご留意ください。
水槽に合わなかったら大量に余る
園芸用品は基本的に容量が多いため、水槽や生体に合わなかった場合には大量に余ってしまいます。
園芸用品をアクアリウムに使っている人は少なくありませんので、事前に使い心地などを下調べしておくと失敗するリスクを減らせます。
それでも大量に余ってしまった場合は、DIYに使うなど他の使い道を考えましょう。
まとめ:アクアリウムで使える園芸用品7選!メリット・デメリットも解説
今回はアクアリウムに使える園芸用品7種類を、メリット・デメリットとともにご紹介しました。
園芸用品はコスパ抜群で入手しやすいことから、大量に必要だったり、アクアショップなどが利用できなかったりする場合にとても重宝します。ただ、生体や水質に配慮して作られているわけではないため、魚や水草が調子を崩す、もしくは水質が急変するなどデメリットもあります。
とはいえ園芸用品をアクアリウムに使うことが危険というわけではなく、ここでご紹介した用品などのように、安全に使えるものも少なくありません。
デメリットをふまえたうえで有効活用できれば、水槽に影響を与えずアクアリウムの運用コストを下げることもできますので、飼育スタイル・環境に合わせて使用を検討してみてください。
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