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メダカなどと飼育できる日本淡水魚のイメージが強い『ドジョウ』ですが、熱帯魚と同じ水槽で飼育することも可能です。
適応水温の幅が広いので、さまざまな熱帯魚と混泳できます。
一見地味でも、ドジョウは温和で愛嬌のある顔立ちを持ち、多くの魚と混泳もできる楽しい魚種です。
このコラムでは、ドジョウと熱帯魚を混泳させるためのポイントや向いている飼育環境などを解説します。
ぜひ、ドジョウの混泳を楽しんでください。
目次
プロアクアリストの意見をもとにドジョウと熱帯魚の混泳について解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ドジョウは体長10~20cm程度となかなかの大きさに育つ魚ですが、ほっこりするような温和さが魅力です。
熱帯魚とも混泳可能なので、組合せを考えるのも楽しいでしょう。
ここでは、ドジョウと熱帯魚の混泳についてご紹介します。
熱帯魚と飼育できるドジョウの種類
日本に生息しているドジョウの種類は多く、マドジョウやシマドジョウ、ホトケドジョウなどさまざまで、それぞれに特徴があります。
実はいずれのドジョウも熱帯魚と飼育することが可能です。
ここでは、熱帯魚との飼育に特に向いているドジョウをご紹介します。
マドジョウ
マドジョウは一般的なドジョウで、体長は20cmほどに成長します。
比較的飼いやすい種類であり、初心者向けです。飼育環境を整えることで長寿になりやすいです。
マドジョウは他の魚とも混泳しやすく、縄張り争いや餌の取り合いがほとんどありません。
そのため、初心者にも安心して飼育できます。
シマドジョウの仲間
シマドジョウも飼育しやすく、他の魚との混泳も問題ありません。
スジシマドジョウはラインのような模様があり、個体によって異なるニュアンスを楽しめます。
飼い込むことで楽しめる魅力的な種類です。
ヒドジョウ
明るいオレンジイエロー~クリーム色のドジョウです。
熱帯魚水槽の中でも映えるドジョウと言えるでしょう。
体長は約15cm程度まで成長しますが、基本的にマドジョウと同じ性質で温和で混泳しやすい種類です。
体色が明るいことで、つぶらな目が際立ちます。
熱帯魚とドジョウを混泳させる飼育環境とは
ドジョウと熱帯魚を混泳させるには、適切な飼育環境や設備を整えることがポイントです。
ここでは、熱帯魚水槽でのドジョウ飼育におすすめの環境・機材について紹介します。
底砂は細かいほうが良い!
ドジョウは底砂に潜る性質があります。
そのため、角が少なくサラサラとした底砂が向いています。
- ボトムサンド
- 田砂
- 川砂 など
熱帯魚で言えばコリドラスやクーリーローチなどが好む底砂で飼育できます。
底砂はドジョウの主な生活場所でもあるため、適切なものを選んであげましょう。
おすすめの水槽サイズは60cm!
ドジョウは種類にもよりますが10~20cm程度まで大きく育ちます。
ほかの熱帯魚たちとの混泳を考えると、飼育水槽は45~60cm以上が良いです。
ドジョウは底面部で主に生活するので、水草などをレイアウトしても底床にスペースがとれる余裕のある大きさが望ましいからです。
また、ドジョウは呼吸のためであったり、餌がまかれたことを感知したりすると、水面に向かって泳ぎます。
その際に勢い余って、飛び出してしまうこともありますので、フタはしっかりと閉めるようにしましょう。
熱帯魚と飼育するなら、外部式フィルターがおすすめ
ドジョウに向いたろ過フィルターは上部式ですが、水草や小型熱帯魚の飼育を楽しむ場合は『外部式フィルター』がおすすめです。
ドジョウもごく普通に飼育できるため、水槽や水量に合った機種を選び、設置しましょう。
水槽用ヒーターは必須
熱帯魚と一緒に飼育する場合は、水槽用ヒーターが必須です。
熱帯魚の適水温にあわせて飼育するため、保温装置を使用しましょう。
水温が暖かいと、ドジョウの餌食いも良くなります。
活性が上がり、大きく育ちやすくなるので、ドジョウの成長を楽しみに観察するのも良いでしょう。
餌はドジョウ用を用意しよう
ドジョウを熱帯魚と一緒に飼育する場合には、ドジョウ用の餌も用意してあげるのがおすすめです。
雑食性のため熱帯魚の餌も普通に食べますが、食べやすい沈下性の餌を与えると痩せにくくなります。
さまざまな魚種が食いつく、冷凍赤虫もよく食べますので、おやつとして与えても良いでしょう。
水草は活着タイプがおすすめ!
詳しくは後述しますが、エビと混泳させる場合には水草が多めのほうが良いでしょう。
稚エビなどの隠れ家になるからです。
しかし、ドジョウは底砂に潜る性質があるので、植えつけた水草を稀に掘り返してしまいます。
そこでおすすめなのが、流木に活着させた水草です。掘り返される心配がありません。
エビのためにはウィローモスを用意し、それ以外は活着水草という思い切ったレイアウトも良いです。
一緒に飼える熱帯魚
ドジョウは他の魚と混泳しやすく、縄張り争いや餌の取り合いがほとんどありません。
しかし、混泳相手によっては注意が必要です。ここでは、ドジョウと一緒に飼える生物を紹介します。
混泳に向いている魚種
ドジョウは温和な性格をしているため、同じく温和な性格の魚や小型の魚と混泳させましょう。
- グッピー
- ネオンテトラ
- ラスボラ
- コリドラス
- ドワーフグラミー など
ドジョウは底層に生息するため、上層部分や中層付近を好む魚種と混泳させることで、水槽内のバランスが取りやすくなります。
また、上層の魚が食べ残した餌を、底層の土壌が食べてきれいにする、というように、相互作用で水槽環境が良くなるので、こうした組合せがおすすめです。
注意が必要な混泳相手
ドジョウは基本的に他の生物と混泳できますが、混泳が難しい魚種もいます。
例えば、肉食魚や大型魚にとっては、ドジョウは美味しい餌です。スネークヘッドなどの肉食魚とは混泳させないようにしましょう。
また、同じドジョウの仲間でも、クラウンローチは気性が荒いため攻撃されてしまうことがあります。
もし、水槽内でいじめやケンカが起きた場合には、隔離するか十分な隠れ場所を設けることで解決しましょう。
肉食魚が原因でない場合には、水草や流木を多目に配置することで、ドジョウを守ることができます。
また、同じく底物のコリドラスとはあまり相性が良くありません。
どちらも大人しいのですが生活圏が被っていることと、ドジョウが大きく育つことから同居は難しいです。
エビと混泳できないケースもある?
ミナミヌマエビのような小型エビは、稀にドジョウに捕食されてしまうことがあると言われています。
しかし、実際に混泳させても、そうしたことはほぼありません。
これは、ドジョウの性格や種類によるところが大きいと言えます。
例えば、『フクドジョウ』は体長約6~8cm程度と小柄なドジョウですが肉食性が強く、エビや小魚を襲いがちですが、それよりも体長が大きな『マドジョウ』であっても、普通に共存できることが多い、といった具合です。
稚エビに関しては、大人しい種類のドジョウにも食べられてしまう可能性がやや高いので、水草で隠れ家を作ってあげましょう。
ちなみに稚エビを食べるのはドジョウだけではなく、ネオンテトラなどの小型魚が食べてしまうこともあります。
そのことを念頭に置き、水草の量などを調整しましょう。
まとめ:ドジョウと熱帯魚を混泳させるには!向いている環境・魚種と注意点
ドジョウは愛嬌があり、混泳しやすい魚です。
ネオンテトラやカージナルテトラ、ロージーテトラ、ラスボラ・ヘテロモルファなど様々な魚種との混泳を楽しむことができます。
しかし、大型肉食魚にとってはドジョウは活餌として与えられることもあるため、混泳することはできません。
また、同じく底物のコリドラスやクラウンローチなどとの混泳には向いていないので、注意しましょう。
このコラムで紹介した飼育方法や混泳相手、水槽の選び方などを参考にして、快適なドジョウ飼育と混泳を楽しみましょう。
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