コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
メダカの飼育環境では、観葉植物を育てることもできます。
メダカ水槽といえば水草が一般的ですが、水面より高い位置まで底砂を盛り土台を作ったり、植物と魚の飼育が同時にできる飼育容器を使ったりなどして水槽の中に陸地を作り観葉植物を配置すれば、メダカ飼育と同時に観葉植物の育成を楽しむことが可能です。
しかし、観葉植物は種類が多いため、選ぶ際に悩んでしまうことも少なくありません。また、湿気に弱く水槽での育成に向かない植物もありますので、選定には観葉植物の知識が必要です。
そこで今回は、メダカ水槽に観葉植物を入れるメリットと注意点をふまえて、メダカの飼育環境で育成できる観葉植物5選をご紹介します。
目次
プロアクアリストによるメダカの飼育環境で育成できる観葉植物の解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。
東京アクアガーデンでは水槽設置業務をとおして、5000件を超す水槽を扱ってきた経験があります。
魚のみ飼育するアクアリウム水槽はもちろんのこと、
- アクアテラリウム水槽:水槽に陸地を作り魚と一緒に植物を育成する
- アクアポニックス水槽:魚の飼育水を使って植物や野菜を育てる
といった『魚と植物を一緒に育成する水槽』についても深い知見と設置のノウハウがあります。上記の写真は、実際にお客様のもとに設置・管理しているアクアテラリウム水槽です。
実務で培った経験をもとに、メダカの飼育環境で育成できる観葉植物をご紹介しますので、ぜひ、ご覧ください。
メダカ水槽で観葉植物を育てるメリット
最近では魚の飼育と植物や野菜の育成を同時にこなすことができるアクアポニックス水槽が登場するなど、魚と植物を同じ環境で育てる仕組みが注目されています。
それは次の2つのメリットがあるためです。
- 自然を演出できる効果
- コケの抑制
水上に植物があることで水草とは違った自然を演出できますし、コケの発生を抑えてメンテナンスの負担を軽減することも可能です。
ここでは、メダカ水槽で観葉植物を育てるメリットを具体的に解説していきます。
アクアポニックスについては、こちらの記事で解説しています。
自然を演出できる効果
水中の水草だけでなく、陸地に観葉植物を入れることで森の中をメダカが泳いでるような自然を演出することができます。
滝や川の流れを意識したアクアテラリウム水槽は、まさに自然を表現するのに最適ですが、メダカ水槽にも陸地を作り観葉植物を入れることでアクアテラリウム水槽に似た自然を演出することが可能です。
植物を上手に配置すると、とても見応えのある水槽になりますので観賞性を重視したい場合にもおすすめです。
アクアテラリウムについては、こちらの記事を参考にしてください。
コケの抑制
観葉植物を水槽に配置することで得られるメリットの2つめが、コケの抑制効果です。
水槽に水草を入れるとコケの繁殖につながる水中の栄養を吸収してくれますが、観葉植物でも同じ効果が得られます。むしろ水草以上の働きをしてくれることも少なくありません。
吸収した栄養をもとに観葉植物が育ちますので、コケ掃除の手間を減らしつつ植物できれいに彩った水槽にすることができます。
観葉植物の育成と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、水草よりも管理しやすい種類もありますので初心者の方でも安心して導入することが可能です。
植物とコケの関係については、こちらの記事も参考にしてください。
メダカ水槽の陸地におすすめな観葉植物5選
ここからはメダカの飼育環境で育成できる観葉植物5選をご紹介します。
水槽に取り入れる観葉植物を選ぶときには、
- 多湿の環境に強く根腐れしづらい
- 強い光を必要とせず室内で育てられる陰耐性の植物
この2点を念頭に置いて選ぶと失敗しづらいです。
今回ご紹介する観葉植物も上記の条件を満たしています。メダカ水槽はもちろんアクアリウム全般に取り入れることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
水槽に取り入れやすい植物については、こちらの記事でも解説しています。
アジアンタム
アジアンタムはシダの仲間に分類される観葉植物で、可愛らしく柔らかい葉が特徴です。
多湿な環境を好みますので、水槽に配置するのに最適な植物といえます。ただし、根が水没してしまったり、強く水がかかったりといった環境は苦手なため、あまり水のかかり過ぎない場所に設置してあげましょう。
また乾燥に弱い面もありますので、水切れには注意してください。安価なうえに多くの植物専門店やホームセンターの園芸コーナーにも置いてあるため、入手もしやすい種類です。
設置する際はポットを取り土をよく払ってから、ウールマットやウィローモスを根本に巻きつけて配置すると、その後の育成がうまくいきやすいです。
ポトス
ポトスは、メダカ水槽に入れる観葉植物の中でも特に使用頻度が高い観葉植物です。
アジアンタム同様、入手しやすくコストも安価ですから、メダカ水槽に初めて観葉植物を導入したいという方におすすめです。根が完全に水に浸ってしまっても枯れることなく成長してくれますので、水際ぎりぎりの位置に設置することもできる便利な植物でもあります。
水槽へ植える際は、土を払ったあとウールマットやウィローモスを根元に巻きつけて設置しましょう。まれにアクアテラリウムやハイドロカルチャー用として土が付いていない状態で販売されているものもありますが、
販売されているものもありますが、その場合はそのまま水槽の陸地へ導入しても問題ありません。
ワイヤープランツ
ワイヤープランツは小さな葉を付けながら、這うように成長する人気の観葉植物です。
可愛らしくボリューム感のある見た目と成長の早さから、「水槽上部をジャングルのようにしたい!」という方におすすめします。ただ、放っておくと圧迫感がでるため、ある程度のトリミングは必要です。
陰耐性の傾向が強い植物ではありますが、あまり水が多すぎる環境だと根腐れを起こしやすくなります。また、ある程度の風通しを確保することも必要です。
水槽の中でもできるだけ乾いた部分に設置して、水槽のフタを開けるなどして風通しを良くしてあげましょう。
ヤマサキカズラ
非常に丈夫で、アクアリウム初心者の方からベテランアクアリストまで幅広い層から支持を得ている観葉植物です。
水槽にレイアウトするのはもちろんのこと、水質浄化の効果を期待している方がいるほど、コケの抑制効果が期待できる植物でもあります。根が水に浸っていても根腐れせずしっかりと成長してくれます。
水上だけでなく水中でも育成が可能ですので、幅広いレイアウトを楽しむことができるでしょう。寒さにはあまり強くなく、10度以下の環境には耐えられない可能性があります。
加温していないメダカ水槽に設置するときは、冬場の気温に注意するようにしてください。
ダバリア
ギザギザとした野性的な葉が特徴的なシダ科の植物です。
高温多湿の環境を好み陰耐性の傾向が強いものの乾燥に弱いことから、これまでご紹介してきた観葉植物のなかでは育成が少し難しい部類に入ります。とはいえ、乾燥しないよう毎日の霧吹きを欠かさなければ、比較的しっかり育ってくれる印象です。
自然感のある格好良さは群を抜いており、一部の水草水槽愛好家から高い評価を得ています。少しこだわったお洒落な植物を使いたいという方におすすめです。
メダカ水槽で観葉植物を育てるときの注意点
メダカ水槽に観葉植物を入れる場合は、温度に注意するようにしましょう。
メダカは冬眠する生き物で寒さにも強いため、水温が下がりやすい季節であっても保温せず飼育する方も少なくありません。しかし観葉植物は寒さに弱い品種が多く、室温が10度を切ってしまうような環境では枯れてしまうことがあります。
保温方法としては、エアコンの使用がおすすめです。最も手軽にメダカと観葉植物の両方を保温することができますし、複数の水槽を置いている場合にも管理しやすいです。
水槽用ヒーターでも保温できますが水中しか加温できませんので、ほぼ陸上に出ていたり、特に寒さに弱い種類だったりする場合も考慮するとエアコンで保温する方が安心でしょう。
また、観葉植物を育てるには風通しも重要です。水槽にフタを設置している場合は、蓋を外す、もしくは少しずらすなどして観葉植物に風が通るよう工夫してあげましょう。
屋外飼育でも観葉植物は楽しめる?
観葉植物は保温しやすい室内飼育が基本ですが、屋外(ビオトープ)のメダカ飼育でも楽しむことができます。
ただし、寒さに弱い種類が多いため暖かい季節限定です。涼しい春先や秋、寒い冬場は室内に移動して管理しましょう。
季節によって移動することが前提になりますので、底砂に植えつけるより鉢のまま飾り付ける方法がおすすめです。また、観葉植物は直射日光や強烈な暑さにも強くありません。
屋外飼育では、日陰になっている風通しのよい場所に置くようにしましょう。観葉植物を外で育成するには、温度管理に手間がかかり置き場所にも配慮する必要がありますので、やはり室内飼育の水槽の方が向いているといえます。
まとめ:メダカ水槽にも陸地を作ろう!根腐れ・湿気に強く美しい観葉植物5選
メダカ水槽に観葉植物を入れるメリットからおすすめの観葉植物の種類まで解説しました。
メダカ水槽に観葉植物を取り入れるとなると水草のように植え付けるわけにはいかず、陸地を作って設置することになります。少し勝手が違うことから、初心者の方には敷居が高く感じるかもしれません。
しかし、最近はあらかじめ観葉植物を植えるための場所がある水槽もありますし、種類によっては水草を育てるより簡単な場合もあります。観賞性が向上したり、コケの繁殖を防いだりなどメリットは少なくありませんので、ぜひ、メダカ水槽に観葉植物を設置してみてください。
アクアリウム水槽に観葉植物を導入し管理することができれば、アクアリウムの幅がさらに広がります。
メダカ水槽の陸地レイアウトについて良くある質問
メダカと植物は一緒に育てられますか?
アクアテラリウムのようなイメージでガラス水槽で育てる場合と、ビオトープに水生植物を植えつける方法があります。
アクアテラリウムは室内で育てるため、シダ類などの低温に弱い観賞植物も楽しむことができます。
メダカ水槽に向いている植物とは?
メダカ水槽にレイアウトするのに向いている植物の特性は以下の通りです。
- 耐陰性がある
- 根腐れに強い
- 大型になりすぎない など
シダ類や苔類、アジアンタムなどの多湿を好む植物がおすすめです。
メダカ飼育で植物を育てるメリットとは?
- 植物が水中の養分を吸収するので、水が汚れにくい
- 鑑賞性が高まる
植物が水槽に加わることで、華やかさや自然の雰囲気が増しますし、植物が養分として水の汚れを使ってくれるため、水質維持がしやすいです。飼育だけの水槽ではなくインテリアとしても存在感を持ちます。
水槽で植物を育てる場合はガラス水槽が良いですか?
土などのレイアウト物を入れることからプラスチック水槽では作成できません。そのため、アクアテラリウムなどはガラス水槽で制作されています。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。