夜行性の熱帯魚特集!ユニークで観察が楽しい・飼育しやすい種類を紹介
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アクアリウムショップで販売されている熱帯魚は、生息地や生態もさまざまです。
その中でも、夜行性の熱帯魚はユニークな生態を多く持っています。
今回は、昼間はじっとしていて大人しいけれど、夜になって水槽のライトを消すと活発になる魚種を紹介するコラムです。
「お馴染みだけれど実は夜行性」の熱帯魚種も紹介しますので、魚たちの意外な魅力を知るきっかけになるでしょう。
観察が楽しく、飼育しやすい種類ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに夜行性の熱帯魚を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
夜行性としてもともと有名な魚種もいますが、夜行性であることが知れ渡っていない魚種もたくさんいるのです。
いずれにせよ、夜行性の魚たちは個性の強いものが多くいます。夜行性の熱帯魚の魅力を知り、さらにディープなアクアリウムの世界に触れてみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、夜行性の熱帯魚を解説します。
夜行性の熱帯魚10選!飼育しやすい魚種を紹介
ユニークで観察が楽しい、夜行性の熱帯魚10種を紹介します。
飼育のしやすさにも注目していますので、ぜひ参考にしてください。
ブラックゴースト
ブラックゴーストは、夜行性の魚として有名な古代魚です。
真っ黒な体でバックしながら泳ぐなど、その容姿や行動がとてもユニークで、観察するのも楽しいでしょう。また、夜行性のため視力が弱く、微弱な電流を発して餌の位置を探すこともできます。
成魚は上部フィルター、幼魚の頃は投げ込み式フィルターで飼育できるなど、飼育や管理のしやすさも大きな魅力です。
ただし、成魚の体長は最大40cmほどになるため、水槽サイズに気を付けましょう。
ポリプテルスの仲間
かっこいい見た目で人気の高い古代魚のポリプテルスも、実は夜行性の熱帯魚です。
もともとは夜間に活発になる魚ですが、性格による個体差も大きく、昼間でも普通に泳ぐ個体もいます。
種類豊富なポリプテルスですが、エンドリケリーなどは特に夜行性が強い傾向があり、昼間はじっとしている個体が多いです。そのため、ライトを消してから餌を与えることで、混泳水槽でもしっかり餌を行き渡らせられます。
ロイヤルナイフフィッシュ
ロイヤルナイフフィッシュは、日本では「ナギナタナマズ」とも呼ばれる古代魚です。体長約60cmほどまで大きくなり、迫力と美しさを兼ね備えた大型魚に成長します。
個体によっては気性が荒いため、基本的には単独飼育がおすすめです。ただし、ほかの大型魚と混泳が上手くいく場合もあります。
立派な体格とかわいい顔立ち、美しいスポット模様など、多くの魅力を持つ熱帯魚です。夜行性という性質も個性的ですが、見た目のインパクトも大きいため、ちょっと変わった大型魚を飼育したい場合におすすめですよ。
タティアの仲間
タティアは、南米に生息する小型ナマズです。アクアリウムでは数種類が流通しますが、ゴールデンレオパードタティアなどが有名で、体長は5〜6cmまで成長します。
水槽のライトが明るいと、水草の影やシェルターからなかなか出てきません。その場合は、照明を控えめにしてあげると、昼間でも元気に泳ぐ姿を見ることができます。
水草や流木などでレイアウトした水槽で、ほかの熱帯魚と混泳もできますが、夜間になると真価を発揮する美しい熱帯魚です。水槽の照明を消した後に冷凍赤虫などの餌を与えると、活発に泳ぎ回り食べる姿が観察できます。
ピクタスキャットの仲間
ピクタスキャットは、タティアよりも少し大きめで、体長10cmほどまで成長する小型ナマズです。
長いひげが特徴的でかわいらしく、丈夫でアクアリウム初心者も飼育しやすい熱帯魚で、口に入らない魚種となら混泳もできます。
昼間でも比較的水槽を泳ぎ回りますが、本来は夜行性が強い魚です。照明を消した後は、さらに水槽内を活発に泳ぎ回る姿を観察できるでしょう。
何でもよく食べ、見た目もかわいいため、初めて夜行性の魚種を飼育する方にもおすすめできる熱帯魚です。
クーリーローチ
大人しい底棲魚として有名なクーリーローチも、夜行性の熱帯魚です。水槽内では底砂内に潜りながら餌を探し、クリーナーフィッシュとしても大活躍してくれます。
夜間になると水槽を活発に泳ぎ、中層まで上がってくることもあるでしょう。ただし、個体差が大きく、普通に昼間活発で夜眠る個体もいます。このようなクーリーローチのユニークな表情と個体差を観察するのも楽しいです。
活発に潜る性質から、レイアウト水槽では水草を引き抜いてしまったり、複雑なレイアウトだとほとんど姿を見せなかったりといった点も。水槽に導入する際には、クーリーローチに合ったレイアウト水槽かどうかを考えてから購入するのがおすすめです。
プレコの仲間
アクアリウムでさまざまな種類が紹介されており、多くのアクアリストが飼育しているプレコも実は夜行性の熱帯魚です。
明るい時間帯は大人しく、照明を消すと活発になります。そのため、混泳魚によっては寝ている間にプレコに体表を舐められ(齧られ)てしまう、というトラブルが生じることも。
このようなトラブルは、特に大型プレコとの混泳で発生しやすいです。大人しく動きのゆっくりとした、ディスカスなどの熱帯魚と同じ水槽で飼育する場合は注意してください。
昼間は物陰に隠れる性質が強いため、プレコの飼育数よりも多めに流木やシェルターなどを用意してあげましょう。
トランスルーセントグラスキャット
トランスルーセントグラスキャットは、透明な小型ナマズとして有名な熱帯魚です。
臆病な性質で、群れで水草などの陰に隠れていることが多い魚ですが、それは夜行性のためでもあります。
ナマズの仲間の多くは夜行性ですが、その中でも特にトランスルーセントグラスキャットは臆病な性質の個体が多いです。そのため、できるだけ複数で飼育し、餌は照明を消してしばらく経ってから与えると良いでしょう。
サカサナマズ
サカサナマズも、ユニークな性質を持つ大人しい夜行性のナマズです。昼間はトランスルーセントグラスキャットと同じく、水草や流木の陰に隠れています。
名前の通り、泳ぎ方に特徴があって面白いので、ぜひ夜間に鑑賞してほしい熱帯魚です。照明を控えめにして観察してみましょう。
アミメウナギ
アミメウナギは、体長40〜50cmほどの大きさに成長する、ポリプテルスの近縁種です。
ロープフィッシュという名前でも知られており、その名の通り細長い体に特徴があります。とても体が柔らかく、60〜90cm水槽でも終生飼育可能な点も魅力的です。
ユニークな見た目で、餌付けしやすく飼育もしやすいという、たくさんの魅力を持っています。
混泳もしやすい魚ですが、体表を舐めてしまう大型プレコや口に入るサイズの小型魚との混泳は避けましょう。また、水槽からの飛び出し事故が起きやすい魚種のため、水槽の隙間をできるだけ無くすことも飼育上のポイントです。
まとめ:夜行性の熱帯魚特集!ユニークで観察が楽しい・飼育しやすい種類を紹介
今回は、夜行性の熱帯魚10種を紹介しました。
ここで紹介した夜行性の魚種は、アクアリウムショップでの流通量が多いため入手しやすく、ポイントを押さえれば飼育もしやすい魚ばかりです。
広く流通しているプレコやクーリーローチなどは、夜行性であることが広く認識されていない面もあります。お馴染みの魚種たちも、改めて消灯後に水槽内を観察してみると、新たな一面を発見できることもあるでしょう。
また、夜行性の熱帯魚はユニークな見た目のものも多いため、水槽の観察もより楽しめます。
ぜひ夜行性の熱帯魚をご自宅の水槽で飼育してみてください。
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