イトヒキベラは鮮やかな赤と青白い光沢が際立つ海水魚です。
プランクトン食の性質から、サンゴ水槽のタンクメイトとしてもおすすめです。
小型だけど観賞性抜群のイトヒキベラについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!
イトヒキベラの基本情報
水質 | 海水魚。pH8.1~8.4ほどが得意。海水魚なのでpH低下に気を付けよう! 水温は24~27度まで平気だが、25度前後がおすすめ。 |
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サイズ | 約10cm。程よい大きさのベラ! |
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寿命 | 約3~5年ほど。 |
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餌 | 小型海水魚用の餌、小さな生餌(ブラインシュリンプ、コペポーダ、イサザアミ) |
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混泳 | さまざまな魚種との混泳に向いている。ただし同種は不可! |
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特徴 | 日本だけでなく太平洋、オーストラリア近海にも生息するベラの仲間です。腹びれが糸のように伸びることから『糸引き』と名付けられました。英名は『ブルーストライプド・フェアリー・ラス』と呼ばれるなど美しい魚種として人気があります。
比較的浅めの岩礁(岩場)に生息しており、岩の隙間に入り込んで眠る性質があります。エサは人工飼料をよく食べますが、基本的にはプランクトン食なのでサンゴ水槽でも飼育可能です。
体長は約10cmほどですが、泳ぎが速く水槽から飛び出すこともありますので、フタは必ず閉めましょう。水槽は中型からがおすすめです。なるべく奥行と隠れ場所である岩組を作った水槽で飼育してあげましょう。
性格は温和でさまざまな魚種と混泳可能ですが、同種との混泳には向きません。水槽1台につき、イトヒキベラは1匹のみ導入・飼育しましょう。
日本の海で採集可能な魚ですが、観賞魚用としてはフィリピン産が多く流通しています。
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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント
イトヒイベラの仲間は美しい観賞魚として人気の海水魚です。しかし、「意外と黒っぽい魚だなぁ」と感想を持つ方もいます。
見どころの一つである青白い光沢は『婚姻色』です。青い照明で維持管理する海水魚水槽では、赤い部分が差し色になります!
「赤さを楽しみたい!」という方には、赤い部分が多い『ルソンイトヒキベラ』がおすすめですよ。
ところで、ベラは性転換する魚です。
『カクレクマノミ』と同様に、群れの中で体が大きいメスがオスに性転換して子孫を残します。こういった性質を持つ魚を『雌性先熟魚(しせいせいじゅくぎょ)』と呼びます。
性転換は男性ホルモンを作用させて起こすらしいですが…つまり、小さな魚たちも、様々なことを考えながら生活しているということです!
より良い環境づくりを行いたくなりますね!
ちなみに、イトヒキベラのように縄張り意識が強い魚は、普通のアクアリウムではまず混泳させることが無いため、性転換を目撃することはほぼないと言えます。
イトヒキベラが泳いでいる水槽事例
イトヒキベラは岩の隙間で休みまずが、速い泳ぎを見せます。そのため、飼育水槽にはしっかりとフタをしましょう。サンゴ水槽でも飼育可能です。
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読みもの
イトヒキベラについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。
コラム
イトヒキベラについての情報や海水魚飼育についてを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。
アクアリウム情報サイト・トロピカ
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