コバルトブルーラミレジィのページ

コバルトブルーラミレジィ

No.
37

お魚図鑑 コバルトブルーラミレジィ

コバルトブルーラミレジィは名前のようにコバルトブルー色を持つ南米産のアメリカンシクリッドです。

かなり気が荒く飼育する際は同種、他種問わず混泳には気を使います。しかし、コバルトブルーラミレジィは、比較的温和で広い水槽なら小型魚とも混泳可能です。

ペアで飼育すると、卵や稚魚の世話をかいがいしくする姿が見られ、何とも微笑ましい魅力の一つです。

鮮やかなブルーに輝くコバルトブルーラミレジィについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!


コバルトブルーラミレジィの基本情報

お魚図鑑 コバルトブルーラミレジィ メインイメージ

水質淡水魚。pH5.0~7.0あたりの弱酸性、中性の水質を好む。
水温は25度付近で平気だが27~30度ほどの高水温が最適
サイズ~約5cmでメスはそれより小ぶり。アメリカンシクリッドの中でもかなりの小型種。
寿命3~5年ほど。大切に飼えばより長生きする。
小型熱帯魚(小型シクリッド)用の餌、口に入る生餌と冷凍餌(赤虫、イトメ、ミジンコなど)
混泳縄張り意識が高いので同種同士はシェルター等が必須。生活圏が被るため底生魚も避けること。水草とは好相性!
特徴

野生個体は南アフリカ大陸、アマゾン川や支流域など広範囲に分布するアメリカンシクリッドの仲間です。野生種『ラミレジィ』から盛んに品種改良が行われており、たくさんの品種が存在します。コバルトブルーラミレジィは比較的近年、2009年にシンガポールのアクアフェスタで初めて発表され、瞬く間に人気種になりました。
30cm水槽でも飼育可能な大きさと餌食いの良さや水質悪化にも強く飼い易いという点、そして鮮やかなコバルトブルーの体色は初心者からプロまで万人受けします。

体長は約5cmほどで小型魚ですが気性が荒く他魚との混泳には注意が必要です。過密飼育をしたり隠れ家がないと、同種はもちろん他種とも激しくケンカするので要注意です。

野生種から何代にも渡り改良されているので、繫殖を狙えるもの魅力の一つでしょう。じっくり飼い込んだペアは岩場や流木の表面に産卵し、卵や稚魚の世話をかいがいしく行います。

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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント

スタッフのコメント

コバルトブルーラミレジィはエンゼルフィッシュと同じ、シクリッドの仲間です。
水中をゆらゆらと漂うエンゼルフィッシュとは違い、コバルトブルーラミレジィは水槽の底部を好む『底生魚』(底もの)に近いでしょう。
コリドラスクーリーローチなど生活圏が重なる熱帯魚との混泳は避けてください。

小柄なシクリッドですが縄張り意識が非常に強いので、30~40cm水槽なら1ペア飼育に抑えましょう。
寿命はだいたいが2~3年で、5年間生きる長寿個体はかなり稀です。
改良のもととなった『コバルトラミレジィ』は、完全に野生から切り離して作られた品種なので、繫殖の際はペアが卵を食べる『食卵』を行うことが頻発しますが、野生種ではあまり無いことです。
そのため「繁殖が簡単」と言われがちですが、仲のいいペアをじっくりと飼い込みましょう。ペア(夫婦)の相性があるのも魚らしくなく面白い部分です。

ちなみに原種は『ミクロゲオファーガス・ラミレジィ』といい、驚くほど地味な魚です。英名は『Eartheater Cichlid(直訳、地球を食べるシクリッド)といい、これはしきりに底砂を突っつき回す面白い性質を持ちます。
また物陰ではなく岩や流木の平面部分に、堂々と卵を産み付ける習性から『オープンスポウナー(open spawner)』という名が付けられました。
元々の名や繁殖まできちんとした英名の由来があるのも、興味深いですね。

コバルトブルーラミレジィが泳いでいる水槽事例

コバルトブルーラミレジィは気が荒い一面もある南米シクリッドです。しかし、水槽サイズに合わせた匹数なら、ほぼ問題はありません。小型水槽ならオスメス1ペア、60cm水槽なら6~7匹といったところです。

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読みもの

コバルトブルーラミレジィについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。

コラム

コバルトブルーラミレジィについての情報や熱帯魚についてを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。

アクアリウム情報サイト・トロピカ

トロピカでは、ラミレジィの仲間に関する豆知識を細かく解説しています。

その他の淡水熱帯魚やメダカ・金魚などの観賞魚についてや、海水魚などについてをご紹介しています。

ぜひご覧ください!

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執筆者 アクアガーデン

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