アクアリウムコラム

水槽の汚泥とは何か?アクアリウムで汚泥がたまる場所と対策を解説です!

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魚や水草を飼育する水槽は、気を付けていても時間の経過とともに汚泥が蓄積していきます。
茶色っぽい色のドロッとした見た目の汚泥は、不快で鑑賞性を損なうだけでなく、放っておくと水質の悪化や病気の原因となることもあるアクアリウムの大敵。

汚泥が蓄積しやすい場所は水槽内でも決まっているため、場所を見極めて効率的に除去していくことで、水槽を清潔に保つことができるでしょう。
また、汚泥が蓄積しないような対策を講じるのも良い方法です。

今回のコラムでは、水槽内の様々な場所に溜まる汚泥の種類と掃除方法をご紹介しながら、汚泥が溜まりにくい環境づくりについて解説します。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽の汚泥が溜まる場所と除去方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水槽の汚れの一つである汚泥は、アクアリウムの鑑賞性を著しく損なう上に水槽全体の調子を崩す原因になるため、しっかり掃除をして清潔な環境を整えましょう

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽の汚泥が溜まる場所と除去方法を解説します。

水槽の汚泥とは


水槽の汚泥は、バクテリアの働きによって魚のフンやエサの食べ残しなどの有機物が分解されたときにできる泥状の残留物で、底砂やろ過フィルターの中に多く蓄積します。

見た目が汚く見えるのはもちろんのこと、汚泥には病気や水質悪化の原因となる菌が繁殖しやすく、放っておくと様々なトラブルの元になる厄介な存在です。
水質が酸性に傾きやすくなったり嫌な臭いの原因になったりすることもあるため、定期的に掃除をして汚泥を取り除きましょう

ちなみに形が崩れたソイルも泥状に固まりますが、こちらは水流を当てるとサラサラしていて水質に直接影響はありません
ただ、ろ過フィルターの目詰まりなどの原因となるので、やはり適宜除去するのがおすすめです。

汚泥がたまる場所と対策


水槽の中で汚泥が溜まりやすい場所は、ある程度決まりがあります。

  • 底砂の上
  • 流木や岩の接地面
  • ろ過フィルターのろ材の中
  • ろ過フィルターのパイプやホースの中

場所によって溜まりやすい汚泥の種類や掃除方法が異なるため、状況に合わせて対処するのが適切です。

ここでは、アクアリウムで汚泥が溜まりやすい場所とその原因、そして溜まりにくくする対策をご紹介します。
番外編としてエアチューブに付着した汚れの対処法も解説しますので、ぜひご覧ください。

底砂の上に沈殿する汚泥


水槽内でも特に目につくのが底砂の上に積み重なった汚泥です。

底砂の汚泥を予防、除去するにはこまめな底砂のメンテナンスを怠らないようにしましょう。

フンや残餌が沈む!

底砂に溜まる汚泥の大きな原因は魚のフンや食べ残しです。これらの有機物は比重が重いため、底面に沈んで少しずつ堆積していきます。

また、底砂の隙間に汚泥が入り込むとその部分に水流が行き届かなくなり、酸素不足から嫌気性バクテリアが繁殖しやすくなるのも問題です。
嫌気性バクテリアは有害物質を発生させることもあるため、水換えの際にしっかり底砂を掃除して汚泥の蓄積を予防しましょう。

クリーナーを使った効率的な掃除方法

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底砂の掃除は『プロホース』などの水槽用クリーナーポンプを使用すると簡単です。
水換えの時に水と一緒に汚れを吸い出すことで、効率的に底砂内の汚泥を取り除くことができます

もし、底砂に付着した硝化バクテリアが流れ出してしまうのが気になるときは、半分ずつなど日を分けて掃除をしていくと良いでしょう。

流木や岩の接地面に溜まる汚泥


石や流木などのレイアウトと底砂の隙間も、汚泥が溜まりやすいポイント
このような死角となる場所は、水流が届きにくく汚泥以外にも様々な汚れや蓄積します。

水流が届かない淀みには汚泥が溜まる!

流木や石などの下は水流が滞り、水槽内でも特にフンやゴミが溜まる淀みになりやすい場所です。
汚泥も流されずに蓄積してしまいがちなので、忘れずに掃除をしましょう。

また、有機的なゴミが多い場所に硝化バクテリアが付着すると、バイオフィルムというぬめりが発生することがあります。バイオフィルム自体はバクテリアが正しく活動している証拠なので問題ありませんが、これを栄養としてコケが繁茂することがあるため、コケが増えてきたらぬめりも一緒に掃除すると良いです。

レイアウト掃除のタイミングと方法

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流木や岩の下に溜まった汚泥は、定期的にクリーナーポンプで掃除をします。
レイアウト素材の表面に付着した汚れは、一度取り出してブラシやスポンジでこすり洗いをするのが有効です。

ただ、時間をかけて組み上げた流木や岩をあまり動かしたくないということもあるでしょう。
実は有機物やコケをバランスよく取り除くには、お掃除生体に食べて貰うのがベストなので、レイアウトを崩したくないときはミナミヌマエビや貝類の導入を検討してみてください。

ろ材の中に溜まる汚泥


水槽内の汚れを集めて、物理的・生物的に飼育水をきれいにするろ過フィルターの中は、まさに汚れの温床となりやすい場所です。

ろ材に汚泥がたまる!

ろ過フィルターはゴミを効率的に集める装置のため、どうしても魚のフンや微細なエサの残りがろ材に付着して汚泥化していきます

ろ過フィルター内や吸水部分のスポンジに溜まった汚泥を放置すると、目詰まりや水流低下の原因となり飼育水の水質悪化を招くため、頻度を決めて定期的にチェックすることが重要です。

こまめな掃除で水流低下を防ごう

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ろ過フィルター内のメンテナンスは、2週間〜1か月に一度を目安に行い、水流低下を防ぐのがおすすめです。
ろ材や吸水スポンジを掃除するときは、必ず飼育水を使って軽くすすぎ洗いすると、定着しているバクテリアの流出を最低限に抑えられます。

また『テトラ オートワンタッチフィルター フリーウォッシュ』などの、汚泥を洗い流しやすいろ過フィルターの導入を検討するのも良い方法です。

ろ過フィルターのパイプやホースに付着する汚泥


ろ過フィルターの本体だけでなく、パイプやホース内にも汚泥が溜まります

パイプやホースの汚れは意外と外側からでも目につきやすいため、しっかり掃除をして見た目からスッキリさせましょう。

ぬるぬるした汚れが付着する!

汚れた飼育水が通るパイプやホースの内部にはバイオフィルムが形成されやすく、ぬめりを長期間放置していると茶色いスライム状の汚泥となって水流を妨げます

ヌメヌメとした汚れは見た目にも良くないので、専用の道具を使って一掃しましょう。

パイプブラシ・漂白剤を使おう

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パイプの汚泥を落とすには、専用のパイプブラシで物理的にこすり落とします。
長いホースはブラシがうまく届かないため、漂白剤に浸け置きして汚れを落としてください。

ろ過フィルターのパイプやホースは1〜2か月ごとに定期的に掃除すると、詰まることが無く見た目もきれいな状態を維持できます。

番外編:エアチューブやエアストーンの汚れ


水槽内に設置しているエアチューブやエアストーンにも、汚れが付着します

エアレーションは、ろ過フィルターのパイプやホースとは違い水槽内の見えるところに設置されていることが多く、汚れていると鑑賞性を大きく損なう原因になるため、できるだけ清潔な状態を保ちましょう

ここからは番外編として、エアチューブやエアストーンのメンテナンス方法をご紹介します。

チューブ内の汚れはカビやコケ

飼育水が直接通るわけではありませんが、水槽に入れている以上やはりエアチューブにもバクテリアやカビ、コケなどが付着します

また、多孔質なエアストーンは細かい穴に汚れが詰まりやすいです。

エアストーンの目詰まりと交換の目安

エアチューブは汚れが目立ってきたり、チューブが固くなってきたりしたら交換するのが良いです
硬くなったチューブは接続部から外れやすく、気が付かないうちに生体が酸欠になってしまう危険があります。

エアストーン漂白剤で洗浄して再利用が可能ですが、隙間に汚れが溜まって目詰まりしてしまっている場合は買い替えるのがおすすめです。

どちらもアクアリウムの消耗品の1つとして考え、本来の目的をしっかり果たしているかどうかを交換の目安としましょう

掃除しすぎないことも大切


水槽の鑑賞性や水質に大きく関わる汚泥ですが、ご紹介してきた通り汚泥やバイオフィルムは有用な硝化バクテリアの住処となっているケースも多いです。

そのため、無暗にすべてを除去してしまうとバクテリアが減少して、逆に水質が不安定になってしまうことも。
とはいえ、そのまま放置しておくのも良くありませんので、程よく残しつつ問題ない範囲で除去していくのが良いでしょう。

  • 水質と鑑賞性のバランスを見ながら掃除の頻度を調整する
  • 底砂掃除はエリアを区切ってローテーションで行う
  • ろ過フィルターの掃除は飼育水ですすぎ洗い程度に留める

こうした適度な掃除を意識すると、バクテリアの活性を保ちながら水槽を清潔に維持することができます。
また、お掃除生体を活用するとバランスよく汚泥を減らしながら、理想的な飼育環境を整えやすくなるでしょう。

まとめ:水槽の汚泥とは何か?アクアリウムで汚泥がたまる場所と対策を解説です!


汚泥は鑑賞性を損なう上に病気などのトラブルを招くことから、適切に除去したい物の一つです。

ろ過フィルター内や底砂の上、レイアウト素材の接地面など様々な場所に付着しますので、クリーナーポンプやブラシ、お掃除生体の力も借りながら効率よく汚泥を取り除きましょう

ただ、汚泥は元々は硝化バクテリアが汚れを分解した後の残留物や微生物の住処であるため、完全になくしてしまうと、バクテリアが減少して水質が不安定になってしまうことがある点には注意が必要です。

水槽の清潔さとバクテリアを含めた生体の住みやすい環境づくりには、バランスの取れたメンテナンスが欠かせません。
理想的な水槽環境づくりのために、ぜひ今回のコラムをご活用ください。

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執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

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