水草をストックする方法!植える前の水草を保存・管理する方法を紹介
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水槽で余った水草を、皆さんはどのように処理していますか?
もし増え過ぎた分は捨ててしまっているというのならば、それは少しもったいないかもしれません。
トリミングで出た水草は、捨てずに別容器に植え付けておけば活き活きした状態で保管しておくことができます。
本水槽で植え替えが必要になった時や水草を増やしたい時、ストックしておいた水草があると、すぐに対応できてとても便利です。
また、ストック水槽は購入から植え付けまでの一時的な保管場所としても重宝します。
今回のコラムでは、水草を元気な状態で管理・保存する方法とポイントをご紹介します。
水中葉、水上葉それぞれで管理するメリットから、組織培養や種の保管についても触れますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水草をストックしておく方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草が余ってしまったときは、容器に植え付けて予備分として保管しておくのがおすすめです。
小さなボトルやカップで管理すれば、品種ごとに分けて省スペースでストックできます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草をストックしておく方法を解説します。
水草をストックする方法
美しい水草レイアウトを管理していると、植え付けやトリミングの際に水草が余ってしまうことがあります。
このような余剰分は、品種ごとに適切な管理をすることで、本水槽のように育成が可能です。
水草をストックしておく方法は主に以下4つが挙げられます。
- 水槽でストックする
- 水上葉でストックする
- 種でストックする
- 組織培養水草をストックする
せっかく購入・育成した水草ですので捨ててしまう前に、予備としてストックしておく方法を試してみましょう。
水槽でストックする
メインの水槽とは別に、もう一つ水草ストック専用の水槽作ります。
設置場所は取りますが、CO2を添加したり水草用の照明を設置したりすることができるので、予備の水草もしっかり管理したいときにおすすめの方法です。
水中葉のままストックできる!
水槽に水草をストックする一番のメリットは、水中葉のまま管理することができるという点です。
水草には水位によって水中葉と水上葉を展開しますが、一度水上葉化させてしまうと、再び水中に適応させるのにやや時間がかかります。
そのため、すぐにレイアウトに使用できるように水草をストックしておきたいときは、水槽で水中葉のまま管理するのがおすすめです。
アクアリウムショップでも、購入後すぐに水中に植え付けできるようほとんどが水中葉で販売されています。
ただし、水中葉のまま水草をストックするには、水槽や照明器具、ろ過フィルターなどを用意する必要があるため、コストが掛かる点には注意しましょう。
ちなみに、水草は底床に植え付けて管理する方法が一般的ですが、ある程度水中に養分が含まれている場合は、水中にそのまま浮かせておくだけでもストックすることができます。
CO2添加しない場合、ろ過フィルターはお好みで良い
水草をストックする水槽で使用するろ過フィルターは、CO2を使用するかどうかで選定します。
CO2添加を行う場合は、効率を上げるために外部式フィルターが最適です。
一方、アヌビアスナナなどのCO2添加をしなくても育成可能な陰性水草などの場合は、ろ過フィルターは簡易的なもので問題ありません。
水草メインの水槽では、水が急激に汚れてしまうことがないので、外掛け式フィルタ―などでも十分に水質の維持が可能です。
ちなみに、ストック水槽でもコケは生えてきますので、気になる場合はヌマエビなどのコケ取り生体を導入して、取り除きましょう。
水上葉でストックする
多くの水草は、水位が下がって葉が水上に露出すると水上葉を展開します。
水上葉は、ろ過フィルタ―などの機材が無くても育成できるため、水中葉よりも管理がしやすいです。
また、水中とは様子の異なる葉をつけたり、品種によっては花をつけたりすることもあるため、アクアリウムとはまた違った一面を楽しむことができます。
水上葉は管理がしやすい
水上葉は、水中葉に比べて圧倒的に管理がしやすいです。
水を張らないので、面倒な水質の管理が不要ですし、苔やスネール・害虫が水草につく心配もありません。
水槽設備が必要ないので、ボトルや簡易的なプラケースにもストックしておけて、コストが安く済むのもメリットです。
ただし、水上葉にした水草は水中に戻しても、新たな水中葉を出すまでにしばらく時間がかかる点は留意しておきましょう。
水上葉として育てる方法
水中葉を水上葉に切り替えて育成する方法は、意外と簡単です。
- 適度な大きさの容器と底床材を準備する
- 水草を植え付けたら葉が隠れるぐらいまで水を張る
- 水切れに注意しながら、2週間程度かけて少しずつ水位を下げていく
- 水上葉に切り替わったら、底床材が浸るぐらいの水位をキープする
使用する底床材はソイルや、固形肥料を埋め込んだ赤玉土を使用します。
水中葉の状態で葉が露出すると、その部分が枯れてしまうため、時間をかけて少しずつ環境に適応させていくのがコツです。
直射日光は厳禁
水草は、水上葉であっても直射日光が当たると弱ってしまうため、屋外で育成する場合には日陰になるよう、置き場所を調整しましょう。
特に夏場の屋外管理では、日陰でも地表からの照り返しで水草が枯れてしまうことがあるため、地面への直置きは避けたほうが安心です。
室内で水上葉をストックする場合は、反対に光量不足に注意します。小型容器やボトルアクアリウム用の小型LEDライトなどを使って、十分光を当てることを意識してください。
種でストックする
一部の水草は種の状態で販売されています。
このタイプならば、植え付けるまでパッケージのまま保管しておけるので、すぐに使用しない場合は種を購入するのも一つの方法です。
発芽させたいタイミングで水槽にまけば良いので、ストックのための容器なども必要ありません。
水草の種類がかなり限定されてしまうことと、前景草以外の水草を種から育てると、レイアウトに活かせる大きさになるまで時間がかかる点はデメリットですが、それでも、植え付ける手間をかけずに比較的簡単に水草の絨毯を再現できるので、使用してみる価値はあるのではないでしょうか。
組織培養水草をストックする
組織培養水草は、購入してきた容器のまま自宅の冷蔵庫でストックすることができます。
アクアリウムショップでも冷蔵庫に入れて保管しているので、購入後も同様に管理しましょう。
ただし、冷蔵庫で保管できる期間は長くても数週間~1か月程度、それ以上になると傷んできてしまうので、悪くなる前に使い切ってしまうのが良いです。
また冷蔵庫内でも、冷気の吹き出し口付近に組織培養容器を置くと、水草に冷気が直接当たって、白化したり解けてしまうことがあるため注意してください。
水草のストックに便利なアイテム
ここからは、水草をストックしておくのにあると便利なアイテムをご紹介します。
生き生きした状態で管理・保存するために、できれば前もって用意しておきましょう。
プリンカップやボトルなど
水草を水上葉で管理するならば、プラスチック容器やボトルを複数用意しておくのがおすすめです。
底床材を入れられるだけの深さがあれば良いので、大き目のプリンカップや100円ショップのボトル、蓋付きのブラスチック容器などで十分ですし、中にはペットボトルを切って容器にする方もいます。
水草を使用する分だけ小分けにしたり、種類ごとに分けたりと数があった方が良いので、安価のものをたくさん用意しておくと良いでしょう。
水草トリートメント用の薬剤
『水草その前に…』などの水草トリートメント用の薬剤は、水草の表面に付着した残留農薬やスネールの卵、雑菌などの汚れを落とすことができるコンディショナーです。
スネールなどの害虫の多くは、水草に付着して水槽に侵入します。一度発生してしまうと、完全に取り除くのにとても苦労しますので、水草を購入した時や水草をストックする前の段階で、薬剤を使って侵入を防ぎましょう。
まとめ:水草をストックする方法!植える前の水草を保存・管理する方法を紹介
今回は水草のストック方法について解説しました。
余った水草は、適切な方法でストックしておくことができます。
代表的なのが水中葉のままストック水槽で管理するか、水上葉にして容器で管理する方法です。
水中葉で管理するには手間やコストがかかりますが、必要になった時にすぐに使用できるのが利点。一方水上葉は比較的安価で手間をかけずにストックしたいときにおすすめですが、水中葉に戻すまでに少々時間がかかるでしょう。
水草を増やしてストックしておけるようになると、新たに購入する必要が無くなりますし、増えた分をフリマアプリなどで売るといった使い方も可能です。
購入した水草が余ってしまったり、水草をトリミングして植え直しの残りが出たりした場合には、ぜひ水草のストック方法を試してみてください。
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