
コリドラス・パレアタスとは!青コリの特徴から寿命、飼育環境を解説
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コリドラス・パレアタスは、青い光沢をもつ小型ナマズです。
飼育や混泳しやすく、繁殖まで楽しめる魚種のため昔から愛されてきました。
アルビノやハイフィン、ロングフィンなどの改良品種も存在するほど、アクアリウム愛好者のなかではなくてはならない親しみ深い存在です。
コリドラス・パレアタスについて、特徴から体長、寿命、飼育に適した水質から水槽環境、底砂と水草、餌や繁殖についてまでを解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにコリドラス・パレアタスについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
パレアタスはコリドラスのなかでもきらりと光る光沢が美しい種類です。
他のコリドラスよりもややスマートな体型を持ち、痩せやすいと言われることがありますが、しっかり給餌を行えば長生きしてくれます。
このコラムでは、実務経験から得た知識をもとに、コリドラス・パレアタスについてを解説します。
熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
コリドラス・パレアタスの特徴
コリドラス・パレアタスは、アクアリウム愛好者に人気の小型ナマズ『コリドラス』の一種です。
他の小型ナマズ同様に横幅のある扁平した体を持ち、体色は青みがかった光沢を持つ灰色で、黒いマダラ模様が入っています。
その姿から日本では「青コリ」「花コリ」「黒コリ」、海外でも「ペッパーコリー(peppar cory)」と呼ばれ、親しまれている人気種です。
ややスマートな体型ですが腹部は白っぽい色をしており、かわいらしい印象もあります。
パレアタスもコリドラス特有の『吻(ふん)』と呼ばれる下向きの口を持っており、パレアタスは吻の長さが短めで「ショートノーズ」に分類されています。
底砂や底質を探るのに適した形状をしており、食物などは吻を使ってみつけます。
この行動は愛らしさから通称「モフモフ」と呼ばれており、コリドラスの魅力の一つです。
コケは食べませんが、他の生体が食べ残した餌などの水質悪化を招く有機的な汚れを食べてくれるため、コリドラスはアクアリウムの底部の清掃役としてもしばしば採用されます。
パレアタスの体長・寿命・得意な環境
コリドラス・パレアタスの体長は約5~6cm程度です。
寿命は3~5年ほどと、小型魚のなかでは長生きしてくれます。
パレアタスを長生きさせるには、得意な環境・水質を再現してあげるのがベストです。
- 水温:22~26℃程度
- pH:6.0~7.0程度(弱酸性傾向~中性)
この範囲内なら、問題なく飼育できます。中性程度の水質でも大丈夫なので、さまざまな魚種と一緒に飼育できます。
ブラジルのパラナ川原産で少し低めの水温を得意としていますが、ブリードの個体は比較的高水温にも適応できるようになっています。
南米の川を意識して流木などをレイアウトしてあげると良いです。
パレアタスの魅力
パレアタスは多くのコリドラスと同じように、活発で社交的な性格で、他の魚種とも仲良く生活することができます。
何より、光の加減で青い光沢が楽しめる美しい魚種です。普段は一見地味な印象ですが、キラリと光った際には魅力が倍増します。
そのため、飼育水槽の照明は必ず設置しましょう。
そして、パレアタスは同種以外と群れをつくらないという特徴があります。
他種のコリドラスは他の種類と混ざって群れをつくることもあるため、クールなコリドラスと言えるでしょう。
パレアタスの仲間
パレアタスは長く愛されてきた種類のため、改良品種も存在しています。
- ハイフィン:背ビレが長い
- ロングフィン:すべてのヒレが長い
- アルビノ:体色が白い
など、鑑賞性に重点をおいて改良された品種たちです。
その改良品種も、パレアタスの特徴である青い光沢を引き継いでおり、美しい体色をしています。
アルビノは、体色が白いので光沢は他種と比べて際立ちにくいものの、淡い水色を楽しめます。
パレアタスにおすすめの飼育環境・設備
パレアタスにぴったりの飼育環境や設備を理由と共に解説します。
水槽は60cmがおすすめ!
パレアタスなどのコリドラスは、底床部で生活する「底物」の熱帯魚です。
そのため、底面部分が広い飼育水槽が適しています。
30cmキューブ水槽や45cm水槽でも良いですが、複数匹飼育する場合は広めの60cm水槽がおすすめです。
パレアタスは大食漢で水を汚しやすい部類の魚ですので水量が多い方が飼育しやすいと言えます。
また、コリドラス特有の行動「モフモフ」は、広い底面部分があるとより一層楽しめます。
ろ過フィルターは外部フィルターや上部フィルター、投げ込み式フィルターでも飼育できます。
水槽の規模や混泳魚の種類で選びましょう。
パレアタスに向いている底砂・水草
コリドラスは底砂をつつきながら餌を探す習性があります。そのため、角のある砂利よりも、細かな砂が向いています。
ボトムサンドや田砂がおすすめですが、レイアウトによっては大磯砂細目でも飼育可能です。
パレアタスに限らず、コリドラスは底砂を鼻先で探るため、水草を掘ってしまいがちです。
そのため、流木などに活着させた水草が向いています。
活着水草というと種類が限られてしまいそうですが、バリエーションは豊富です。
特に、ミクロソリウムやアヌビアスナナは多様な品種があるため、十分に楽しめますよ。
これらの水草は成長が遅めでコケが生えやすいので、ミナミヌマエビなどのコケ取り生体を混泳させるのがおすすめです。
パレアタスに向いている餌
コリドラスは底物の熱帯魚なので沈下性の餌を与えます。
コリドラス専用に製造された餌もあるため、そちらを与えることで栄養バランスを良く育てることができるでしょう。
パレアタスは痩せやすいと言われることもある魚種なので、しっかりと給餌を行うことが大切です。
人工飼料の他にも冷凍赤虫なども好んで食べてくれます。
パレアタスは繁殖を楽しめる!
パレアタスは水槽飼育下で繁殖を楽しめる魚種です。
成魚を複数匹で飼育していると、自然に繁殖行動を起こすことがあります。
ポイントは水温変化です。
コリドラスは水温が少し下がったのを感知すると繁殖行動を起こしやすくなります。水換えなどでも促すことは可能です。
産卵は水槽の壁面に産み付けることが多く、卵から孵化するまでの期間は、水温や環境により異なりますが、一般的には5日程度です。
稚魚の餌はブラインシュリンプが最適ですので、卵を見つけたら用意するようにしましょう。
まとめ:コリドラス・パレアタスとは!青コリの特徴から寿命、飼育環境を解説
コリドラス・パレアタスは、その特徴的な模様や光沢、活発な性格から、多くのアクアリウム愛好者に愛されています。
一時期は「最強クラスの丈夫さを持つ」と噂されており、その通りに非常に強健でアクアリウム初心者から飼育しやすい魚種です。
プラティなどの上層部を泳ぐ魚種とも相性が良く、水槽を賑やかにしてくれるタンクメイトとして活躍します。
すこしクールな印象のコリドラスが飼育したい場合には、パレアタスはおすすめできる種類です。
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