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底物の熱帯魚とは!特徴から魅力、ナマズやローチなど人気種を解説

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コケ取りやお掃除屋さんとして飼育されることの多い底物熱帯魚。
表立って泳ぎ回ることが少ないので、何となく脇役のイメージを持っている方もいるでしょう。

しかし、底物熱帯魚をよく観察すると、愛嬌があって可愛らしい姿や行動を見せる種類もたくさんいます。魅力たっぷりで、中には底物マニアの方もいるほどです。

今回はそんな底物について、特徴や魅力、人気の10種類をご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとに底物熱帯魚を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

底物熱帯魚はどの種類も個性があり、魅力にあふれています。

人気の10種類の紹介を交えながら、底物熱帯魚の特徴やたくさんの魅力、飼育方法をはじめ餌や混泳時の注意点なども紹介します。ぜひ、奥深い底物熱帯魚の世界に触れてみてください。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、底物熱帯魚について解説します。

熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
熱帯魚の飼い方

底物の熱帯魚とは?

アクアリウムの世界で「底物」とは、底床付近で生活する魚のことです。ナマズの仲間を中心に、ドジョウやウナギ、古代魚などさまざまなグループの魚がいます。

底物は砂の上に落ちた餌を食べたり、コケを食べたりする種類が多いので、脇役として扱われることもありますが、十分に主役になれる種類もいるのです。
コレクション性が高く、特定の種類だけを求めるマニアもいるほど魅力にあふれた魚たちだと言えるでしょう。

底物熱帯魚の特徴

底物熱帯魚は文字通り、底床付近での生活に特化した種類が多いです。
底床内の餌を食べるために、ヒゲが生えていたり、口が下向きについていたりするものが多く見受けられます。

そのため、底物を飼育する際は、ボトムサンドなどの細かい底砂を用意する必要があります。角が立った砂では体を傷つけやすく、粒が大きいと潜れないことが理由です。

中層を泳ぐ魚とは異なり、底砂との相性が重要なので、飼育する魚種の生体に合わせて底砂を選択しましょう。

底物の魅力

底物熱帯魚はパッと目を惹く派手さはないものの、見た目に特徴があって愛嬌があったり、行動に可愛らしさがあったりするものが多いです。
底床付近での生活に合わせた姿形や行動から、このように見えるのかもしれませんね。

また、コリドラスのように繁殖ができたり、レアな種類も多くコレクター性があるなど、通好みの魅力にあふれた魚たちと言えるでしょう。

人気の底物熱帯魚10選

初心者の方も飼いやすい種類から通好みのものまで、人気の底物熱帯魚を10種類ご紹介します。

それぞれの特徴や魅力についてお伝えしますので、参考にしてくださいね。

コリドラス

(熱帯魚)コリドラス・ステルバイ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

コリドラスは小型のナマズの仲間で、底物の定番種です。

100種類以上いるとされ、大きさや模様、吻の長さもさまざま。コレクション性もあって、初心者からベテランまで幅広い人気があります。コロンとした体にヒゲが生え、可愛らしさがあるのも人気の理由の一つです。

温和な性格で、底に落ちた餌を食べるので、水槽のお掃除屋として飼育されることも多いですが、中にはコリドラスだけで飼育する方もいます。
見た目によらず餌をよく食べるので、肥満に気を付けつつ、沈水性の餌もしっかりと与えるのが上手に飼育するポイントです。

コリドラスについては、こちらのコラムも参考にしてください。


プレコ

(熱帯魚)ロイヤルプレコ Sサイズ(ワイルド)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

プレコは口が吸盤状になった、ユニークな姿をしたナマズの仲間です。

3cmほどの小さな種類から、最大で1mを超す大型種まで幅広く、見た目も可愛らしいものから厳ついものまでさまざまな種類がいます。
コケ取り生体として飼育される種類もいますが、それだけで飼育するのはもったいないほど、プレコは魅力たっぷりで、飼いこむほどに良さがでてきます。

プレコは流れがやや早い河川に生息しているため、流されないように口が吸盤状に発達し、頭が大きくて体はスリムという独特の姿をしています。

草食性で水槽内に生えたコケも食べますが、プレコ専用の餌も与えましょう。

種類が多いので性格もさまざまであり、混泳に向いているものと、向いていないものがいるので注意してください。
小型水槽で小型魚混泳できるものもいれば、大型の肉食魚と混泳できるものもいます。飼育スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。

プレコについては、こちらのコラムも参考にしてください。

ローチ

(熱帯魚)クーリーローチ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

ローチは東南アジア原産のドジョウの仲間です。
クーリーローチなどは、カラフルな体色で人気があります。

飼育自体は容易で、底に落ちた餌を食べることからお掃除屋として飼育されることも多いですが、沈下性の餌も与えましょう。

また、砂に潜る性質があるので、底砂内を撹拌してくれ、汚れが溜まるのを防いでくれます。水草を植えた水槽では、根張りが浅いものが抜けてしまうことがあるので、注意しましょう。

底砂には、なるべく細かく角のない砂を使用してください。角のある砂では、ローチが潜った際に体を傷つけますし、粒の大きな砂では潜れずにストレスにつながってしまいます。

ボーシャ

(熱帯魚)スカンク・ボーシャ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

ボーシャは東南アジア原産のドジョウの仲間です。
ドジョウといっても細長い体ではなく、コリドラスとドジョウの中間のような体型をしています。

底物熱帯魚は活発に動き回る種類が少ないですが、ボーシャは水槽内を活発に泳ぎ回るので、見ていて飽きません。

性格はやや荒い面があり、生活圏が重なる底物との混泳は避けましょう。中層を泳ぐテトラやコイの仲間などとの混泳は問題ありません。
また、もともと群れで泳ぐ魚であり、飼育数が少ないと弱い個体がいじめられやすいです。少なくとも5~6匹以上で飼育することをおすすめします。

ボーシャはスネールイーターとして有名で、スネールが発生している水槽では活躍しますが、コケ取り用や鑑賞用の貝を導入している場合は注意してください。

オトシンクルス

(熱帯魚)オトシンクルス(3匹) 北海道・九州航空便要保温

オトシンクルスは、コケ取り生体として人気のナマズの仲間です。

アマゾン川原産で、大きくなっても3cmほどと小型水槽でも飼育しやすいです。
協調性も良く、小型のテトラ類とも混泳しやすいので、小型水槽でのコケ取りには大活躍するでしょう。

小さな口でガラス面に張り付く姿は、どことなくユーモラスな表情をもちます。また、目にかかる黒いラインも相まってとても可愛らしく、コケ取り生体としてのみ飼育するのはもったいないほどです。

コケを好んで食べますが、コケの発生が少ない水槽では餌が足りないため、植物性の沈下性の餌を与えてあげましょう。
ただし、人工餌料を与えすぎるとコケを食べなくなることもあるので、コケ取りとして飼育する場合は注意してください。

オトシンクルスについては、こちらのコラムも参考にしてください。


ポリプテルス

(熱帯魚)ポリプテルス・セネガルス Sサイズ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

ポリプテルスはアフリカ原産の古代魚の仲間です。

30cmほどの小型種から、1mを超える大型種までいて、アロワナなどの大型肉食魚の混泳相手として人気があります。
古代魚らしい独特のフォルムで、種類によって可愛らしい顔つきのものから、厳つい顔つきの種類までさまざまです。見応えたっぷりで、ハイエンドな底物だと言えるでしょう。

餌は沈下性の肉食魚用の人工餌料を好んで食べますが、活き餌や冷凍餌などバランスよく与えるのがおすすめです。

また、同サイズ以上の個体とは混泳が可能ですが、細長い体が大型肉食魚に狙われやすいので、口の大きな肉食魚との混泳は気を付けてください。

ベアタンク飼育が一般的ですが、ガーネットサンドや活着水草をレイアウトしても飼育できます。

スネークヘッド

(熱帯魚)レッド・スネークヘッド(1匹) 北海道・九州航空便要保温

スネークヘッドは東南アジア原産のタイワンドジョウの仲間です。

小型種では20cmほどですが、大型種では1m近くにもなります。特に小型種は美しい種類が多く、最近はとても人気が高いです。
底物として扱われますが、遊泳力があり、空気呼吸のために水面に顔を出すので見ていて飽きません。

スネークヘッドの仲間は気性が荒く、単独かペア飼育が基本で、個体によっては混泳可能な場合もあります。飼育方法としては、ベアタンク飼育がおすすめです。

また、スネークヘッドは水槽内では気性が荒い反面、人にはとても良く馴れます。個体とじっくりと向き合って飼育するのがおすすめです。
飼育する際は、飛び出しには十分に気を付けてください。ジャンプ力がとても高く、ちょっとしたすき間からの脱走も得意です。すき間なく蓋をして、十分な重りを乗せるなど対策しましょう。

スパイニーイール

(熱帯魚)インドグリーン・スパイニーイール(1匹) 北海道・九州航空便要保温

スパイニーイールは東南アジアに生息する、トゲウナギの仲間です。

ウナギのような細長い体で、口先が尖った愛嬌のある顔つきをしています。
また、砂に潜って顔だけを出し、あたりをキョロキョロと伺う姿は何とも可愛らしいです。

大きさは最大で1m近くにもなりますが、体が柔らかいため比較的小さめの水槽でも飼育可能です。
砂に潜る習性があるので、なるべく細かい砂を敷き、隠れる場所をたくさん用意してあげましょう。

また、スパイニーイールは温和な性格をしており、基本的には小型の魚と混泳可能です。ただし、タイヤトラックスパイニーイールなどの大型種は、口に入る小型魚を食べることもあります。

そのため、餌を十分に与えることと、口に入るサイズの小型魚とは混泳しないようにするのが混泳時のポイントです。餌は沈下性の人工餌料を中心に、アカムシなどの活餌も与えるのがおすすめですよ。

ロリカリア

(熱帯魚)トライアングル・ロリカリア(1匹) 北海道・九州航空便要保温 沖縄別途送料

ロリカリアは南米に生息するナマズの仲間です。

プレコに似ていますが、プレコより平べったくて細長い特徴をもっています。
プレコに比べるとややマイナーな種類ですが、コレクションする方もいるマニアックな種類です。

植物食性で、水槽内のコケも食べますが、それだけでは不足しやすいため注意してください。プレコフードや沈下性の植物性の餌以外に、冷凍赤虫も良く食べるので、バランスよく与えましょう。

混泳は同サイズの個体であれば可能ですが、隠れ家を十分に用意して、ストレスを緩和してあげてください。

また、ロリカリアは、成熟したペアがいれば水槽内でも比較的繁殖させやすいです。
産卵後はオスが卵を守るので、卵の管理は必要ありません。チャンスがあれば、ぜひ繁殖も狙ってみてください。

トーキングキャット

(熱帯魚)スポット・トーキングキャット(1匹) 北海道・九州航空便要保温

トーキングキャットは小型のナマズの仲間です。
捕まえると「ギュッギュッ」と鳴くことから、トーキングキャットと名付けられました。

低水温には弱いですが、基本的には丈夫な魚で、幅広い水質に適応できます。
その上、底に落ちた餌を食べてくれるので、中型魚中心の水槽のお掃除屋として飼育する方も多いです。ただし、残り餌だけでは痩せやすいので、沈下性の餌も与えてあげましょう。

比較的温和な性格で、口に入らないサイズの中型魚との混泳がおすすめです。隠れられる場所を作ってあげると落ち着くので、混泳もうまくいきやすいでしょう。

夜行性のため、日中は物陰でジッとしていることが多いです。ライトを消すと活発に泳ぎ回ることがあるので、夜に観察してみてください。

まとめ:底物の熱帯魚とは!特徴から魅力、ナマズやローチなど人気種を解説

今回のコラムでは、底物熱帯魚の特徴や魅力、人気の10種類について解説しました。

脇役のイメージが強い底物熱帯魚ですが、ご紹介したように魅力的な魚種も多く、奥が深いです。
その魅力から、「お掃除屋として飼育をし始めたのに、気がついたら底物マニアになっていた!」という方もいるほどなんですよ。

小型水槽で飼育できるものから、大型魚との混泳ができるものまでさまざまです。
ぜひ、お気に入りの種類を見つけて飼育してみてください。

ほかにも色々な熱帯魚を紹介しているコラムがありますので、こちらもご覧ください。



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執筆者 アクアガーデン

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