
良い流木・悪い流木の見分け方!導入前にチェックしたい5つのポイント!
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水槽レイアウトの定番アイテムとも言える流木。
アクアショップでは大小さまざまな形状のものが販売されていますが、どれが水槽に合うのかわからず悩むこともあります。
流木には良いものと悪いものがあり、すぐに浮いてきてしまったり、どんなに煮沸してもアクが出きらないこともあります。そんな時は「これは、悪い流木だったかなぁ」と考えてしまいがちです。
しかし、実際のところ良い流木とは「水槽内で扱いやすい流木」が判断基準と言えます。どんな流木も使い方・配置次第で活かすことが可能です。
そして、そうした流木の良し悪し、ポイントを押さえれば簡単に見分けることができます。
今回は良い流木と悪い流木の違いや見分け方のポイントについて、わかりやすく解説していきます。
目次
良い流木・悪い流木とは
流木には水槽のレイアウトに向いた良い流木と、扱いにくい悪い流木と言えるものが存在します。
なんとなく形が格好良くて重みのある流木が良さそうなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
ここではまず、良い流木と悪い流木の違いについて解説をしていきます。
流木の良し悪し=扱いやすさ!
流木の良し悪しは結局のところ、扱いやすさや使い勝手の良さによって決まります。
水槽のサイズや水量・飼育している生体によってどんな流木が使いやすいかが変わってくるため、まずは流木のサイズ・枝ぶり・大きさ・アクの出方など、どのような条件のものが自分の水槽に合っているかを見極めましょう。
大型は良質なものが多い
流木の良し悪しは使用する水槽によって変わってくるものの、大型の流木は比較的高価な値段が付けられ、高級品として扱われる傾向にあります。
小型の流木よりは大型のものの方が、品質的にも優れていることが多いです。
大型の流木が高級である理由には、流木そのものの性質が関係しています。
流木とはそもそも植物の余計な部分が腐ってはがれた骨のような存在のため、大きなサイズを維持していられるということは、中身が詰まっていて頑丈である何よりの証拠なのです。
もともとが脆い植物であれば、大きさを保てずに小さく割れてしまいます。
そのような理由から大型の流木はなかなか流通することがないため、見かけたらかなり貴重です。
プロ目線!扱いやすい流木の見分けポイント5つ
大型の流木は良質のものが多い傾向ではありますが、もちろん小型水槽にマッチする小さな流木の中にも質の高いものは存在します。
では一体、流木のどこを見れば良し悪しが判断できるのでしょうか?
ここからは扱いやすい流木の見分け方ということで、
- 流木の種類・太さ
- 虫食いが無いか確認する
- 軽い流木は扱いにくい
- 水槽に対してのサイズ・立体感
- 人気ブランドの流木はクオリティが高い
これら5つのポイントについてご紹介をしていきます。
ポイント1:流木の種類・太さ
流木を購入する前にまず確認しておきたいポイントが、流木の種類や大きさです。
アクアショップで販売されている流木のほとんどは、アフリカや東南アジアから輸入されています。
主な種類としてはサバンナウッドやアイアンウッド、マングローブなどが挙げられますが、中でもマングローブ系の流木はアクが出やすく、どんなに煮沸してもアクが抜けきらないという特徴があるので覚えておきましょう。
アクの強い流木は水槽設置後に活性炭(キョーリンのブラックホールなど)を使って吸着させるためそこまで気にしないというアクアリストも多いですが、やはり流木としては使いにくいという方もいます。
また、流木の太さは表現したいレイアウトのイメージによって選ぶポイントが変わってきますので、まずはどんなレイアウトにしたいかを明確にしておくことが大切です。
繊細なレイアウトでは細い枝が豊富な流木、大胆で迫力のあるレイアウトでは太い流木や動物の角のような形状をしたホーンウッドが好まれる傾向にあります。
ポイント2:虫食いが無いか確認する
虫食いがあるかどうかは必ず確認しておきましょう。
万が一虫が入り込んでいる場合はアク抜きと同時に取り除くことが可能ですが、虫食いのある流木はボツボツと穴が空いていて見た目があまり良くないですし、品質的にも優れているとは言えません。
ポイント3:軽い流木は扱いにくい
流木の重さも重要な確認ポイントです。
手に持ったときに適度な重さを感じる、中身の詰まった流木の方が扱いやすいですね。
軽い流木はしっかりアク抜きをしても水に浮いてきてしまい、扱いづらいことがあります。
もし流木が浮いてしまうような場合は、数日間水に浸けて内部の空気を取り除いてみましょう。
石と流木を使ったレイアウトの場合は、水に浮かない石を流木に貼り付けて無理やり沈めてしまうのもおすすめです。
ポイント4:水槽に対してのサイズ・立体感
あらかじめ、必要な流木のサイズをある程度決めておくのも大切です。
「買った流木をいざ水槽に設置したら思ったより大きかった(小さかった)」というのは意外とよくあることなので、レイアウトする水槽に対してのサイズ感や立体感をイメージしてから購入しましょう。
実際にレイアウトするときにも、スムーズに作業を行なうことができます。
ポイント5:人気ブランドの流木はクオリティが高い
確実にクオリティの高い流木を手に入れたい場合は、人気ブランドのものを購入するのもひとつの方法です。
アクアリウム用の流木にはADA(AQUA DESIGN AMANO)など人気ブランドが存在します。
お値段は高めですが色や形状・重量などのクオリティが高く、特にADAのホーンウッドは枝振りが良くとても人気です。
アクが出やすい流木はメリットもある
アクが出やすい流木は水を黄ばませてしまうなど鑑賞面で問題が起きることがあります。
見た目が悪く一部のエビや貝の飼育にも不向きなことから、「悪い流木」「手間がかかる流木」と思われがちです。
しかし実は、流木のアクにもメリットがあります。
流木のアクはフルボ酸やタンニンなどから構成される腐植酸によるものなのですが、この腐植酸には水質を弱酸性に傾ける性質があります。
つまりアクの多い流木を使えば、アマゾン川を流れるブラックウォーターに近い水質を再現することができるのです。
弱酸性の水質を好むテトラ類やベタの飼育にはとても向いていますし、アクを多く含んでいる分、頑丈な流木とも言えます。
まとめ:良い流木・悪い流木の見分け方!導入前にチェックしたい5つのポイント!
今回はプロのアクアリストが注目する、流木の見分けポイントについて解説をしました。
良い流木とは結局のところ扱いやすさや使い勝手の良さで決まりますが、どのような流木が使いやすいかは水槽によってさまざま。
まずはレイアウトのテーマや流木の配置などをある程度決めて、それに合ったサイズ・形状の流木を選ぶことが大切です。
ただし虫食いがあったり軽い流木は見栄えが悪く扱いづらい傾向にありますので、そのような流木は形が良くても避けておくのが無難です。
初心者の方は水草が活着した流木などを使いつつ、レイアウトにチャレンジしてみましょう。
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投稿されたコメントやご相談と回答
流木を使った水槽の立ち上げを考えていてあれこれ調べていたので、このページをはじめ記事がとても参考になりました!
他のページもこれから読み込んでいきます。
浮いてしまう流木だった場合、付け置や煮沸を根気よく繰り返し水を含ませる事でも解消できますでしょうか。
(※ページ半分当たりのところで内容を繰り返してしまってますよ~)
コメントありがとうございます。
どうしても浮いてしまう場合は、流木のフチなどに石を被せて、おもりとして固定する方法もあります。
こちらは小型水槽ですが、岩を重りとしても活用した事例です。
・オフィスの小型水槽!省スペースで楽しめる30cm淡水アクアリウム
https://t-aquagarden.com/example/newworks1048.html
また、表示の不具合についてご指摘いただき感謝申し上げます。
これからも皆様のアクアリウムライフに役立つ情報を発信できるように、努めてまいります。