コリドラス・ベネズエラオレンジとは!特徴や似ている種類、飼育について
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コリドラス・ベネズエラオレンジは、オレンジに緑がかった模様が入る、コリドラスの中でも特に華やかな体色を持つ品種です。
似たような模様を持つコリドラス・アエネウスよりも体色がはっきりしているため、水槽の中で存在感を持たせたいときは、ベネズエラオレンジが良いでしょう。
飼育難易度は他のコリドラスと同じく簡単な部類で、初心者でも飼育できます。
ただし、雑食性が強く大食漢であるため、肥満などの病気にかかる可能性がある点には注意が必要です。
このコラムでは、コリドラス・ベネズエラオレンジの特徴や似ている種類、飼育方法や、健康維持のためのポイント、購入時の注意点などについて詳しく解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにコリドラス・ベネズエラオレンジを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ベネズエラオレンジはコリドラスのなかでも鮮やかな体色を持つ、存在感のある魚種です。
性格は他のコリドラスと同じく温厚で、混泳魚にも最適、テトラ類などの小型魚が泳ぐ混泳水槽などにもおすすめです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、コリドラス・ベネズエラオレンジの特徴や飼育についてを解説します。
コリドラス・ベネズエラオレンジとは?
コリドラス・ベネズエラオレンジは、別名”コリドラス・ベネズエラヌス”とも呼ばれる小型のナマズです。
コリドラスの中でも特に体色が鮮やかで、オレンジをベースに緑がかった黒の模様が頭部~腹部に入るのが大きな特徴。水槽の中では低層域を彩る存在感のある品種として、古くから愛されています。
ブリード個体が多く出回っているため、入手も難しくなく初心者でも気軽に飼育ができます。体長は最大で5cm程度と小型なことから、30cmキューブの小型水槽から導入可能です。ただ、本種は群れで行動する習性があるため、できれば45cm以上の水槽で複数匹で飼育してあげてください。
寿命は約3~5年ほどと他のコリドラス同様に、小型魚のなかでは比較的長寿で、長く飼育が楽しめる熱帯魚です。
ベネズエラオレンジの適正な価格と購入時のポイント
コリドラス・ベネズエラオレンジの適正な価格は一匹550円~890円ほどです。
価格は体長や健康、入荷状況によって変動します。
また、コンディションの良い個体の特徴は以下の通りです。
購入時に個体を確認できるようであれば、このポイントを確認してみましょう。
- ヒレなどに欠けがない
- 活発に動き回っている
- 底砂を良くつついている
繁殖を狙う場合はオスの割合を少し高くすると良いので、ニーズに合わせて購入しましょう。
コリドラス・ベネズエラオレンジの人気の理由と似た品種
コリドラス・ベネズエラオレンジが多くの人に愛される理由に、ナマズ特有の丸い顔立ちと仕草、体色の美しさがあげられます。
少し気の抜けた愛嬌たっぷりの顔立ちは、癒しを与えてくれます。またコリドラスが行う砂の中に頭を入れて餌を探す、通称「もふもふ」と呼ばれる行動は、ずっと見ていられる愛らしさがあるでしょう。
そして、コリドラス随一とも言える体色の美しさも忘れてはいけません。
コリドラスは全般的にナチュラルな体色の品種が多く、特に赤系の色を持つ品種はあまりいないのですが、ベネズエラオレンジは珍しいオレンジ色の体色を持ったコリドラスです。そこに入る深緑色の模様と、控えめながらメタリックな輝きがある外見は、水槽の中でしっかりとした存在感を放ちます。
ちょこちょことした愛らしい仕草と顔立ち、美しい体色が合わさった唯一無二の魅力が、コリドラス・ベネズエラの人気の秘密です。
コリドラス・ベネズエラオレンジと似ている品種
コリドラス・ベネズエラには、外見がそっくりのコリドラス・アエネウスと、名前が似ていて混同されやすいコリドラス・ベネズエラブラックがいます。
ここで簡単に、両者とベネズエラオレンジの違いを解説します。
コリドラス・アエネウスとの違い
コリドラス・アエネウスは、通称”赤コリ”と呼ばれる赤みがかった体色をした、こちらも古くから親しまれているコリドラスです。
短い鼻先に体色、黒い模様と特徴がベネズエラオレンジとよく似ており、一見すると同じ品種に見えますが、良く見ると、アエネウスの方がやや赤みの強い体色をしており、色合いもマイルドです。また、模様の入り方にも若干の違いがあり、ベネズエラオレンジは腹部で模様が途切れるのに対し、アエネウスは尾びれ付近まで模様が伸びます。
どちらも飼育しやすい品種で、見た目にも存在感があるので、購入する際は体色や模様、状態で選ぶと良いでしょう。
コリドラス・ベネズエラブラック
名前が似ていて混同しやすいのがコリドラス・ベネズエラブラックですが、こちらは実物をみれば全くの別物と分かるでしょう。
ベネズエラブラックは全身が真っ黒のコリドラスです。グレーや白色などの優しい色合いが多いコリドラスの中で、ここまではっきりとした体色を示す品種は他におらず、コリドラスの中でも一線を画すクールな存在として人気があります。
存在自体も謎に包まれており、どの種が元になって生まれたのか未だにはっきりしていないミステリアスな品種です。
初心者にもおすすめ!コリドラス・ベネズエラオレンジの飼育ポイント
コリドラス・ベネズエラオレンジは、他のコリドラスと同じく、飼育が容易で初心者から楽しめる人気の熱帯魚です。
ここからは、ベネズエラオレンジの飼育ポイントについて解説します。
飼育がしやすい品種ですが、急激な水温の変化に弱いなど、健康に育てるためにはいくつか注意点がありますので、しっかり確認しておきましょう。
コリドラスの基本的な飼育方法については、以下のコラムをご覧ください。
おすすめの水槽サイズとレイアウトについて
前述の通り、コリドラス・ベネズエラオレンジは複数匹で導入した方が落ち着きやすいため、30cmキューブ水槽や45cm以上の水槽で飼育するのがおすすめです。
30cmキューブ水槽で大体4~5匹、45cm水槽では5~6匹程度飼育することができます。
また、レイアウトは、底を掘り返す習性があるため控えめにしましょう。
水草を植え付けてしまうと、コリドラスの活動の邪魔になることがありますので注意が必要です。
底砂のスペースを広くとるよう心がけると、コリドラスが存分にもふもふできて、ストレスをためづらくなります。
水温管理に注意しよう
水温は一年を通して25~26℃に維持できるよう、水槽用ヒーターを使って管理します。
水温の急変に弱い傾向にあるので、ヒーターの故障などによる水温変化には注意してください。
また、30℃を超えるような高水温でも体調を崩してしまいますので、暑い季節には冷却ファンや水槽用クーラーを使って水温を下げる工夫をしましょう。
底砂について
砂をつつく習性があるコリドラス飼育では、必ず底砂を敷いて飼育しましょう。
使う底砂は、田砂やボトムサンドなどの粒の細かいさらさらの砂が向いています。
砂利や硬い底床材だとコリドラスのヒゲ部分(吻)や体に傷をつけてしまう可能性があるため、必ず触り心地の柔らかなものを使用してください。
大磯砂でも飼育できますが、この場合は細目タイプを選びます。
一方、熱帯魚飼育で定番のソイルは、コリドラスが活動することで形を崩してしまいがちなので、不向きです。
餌の与え方と色揚げについて
餌はコリドラス用の人工飼料をメインにすると、体型やコンディションを維持できます。1日1~2回、3分程度で食べ終わる量を毎日決まったタイミングで与えましょう。
色揚げ成分の入った餌を選ぶと、ベネズエラオレンジの体色をより濃く鮮やかにすることができます。
雑食性のため、嗜好性の強い冷凍アカムシなども取り入れると、健康的な個体に育ちやすいです。
餌やりで大切なのが、一つの餌に偏ることなく複数種を使い分けることです。バランスよく様々な栄養を与えることで、長生きしやすくなります。
また、肥満になりやすい魚でもあるので、餌の与えすぎには注意しましょう。
コリドラス・ベネズエラオレンジの繁殖について
コリドラス・ベネズエラオレンジはコリドラスの中でも繁殖しやすく、環境を整えてあげれば水槽内でも繁殖することがあります。
繁殖に必要な飼育数は5匹程度で、オスの割合を多めにするのがポイントです。
コリドラスの性別は判別が難しいのですが、上から見てシャープな体型の個体がオス、お腹がふっくらして見えるのがメス、と判断します。
水槽は45cm以上の大きさを用意し、水温は25度~27度、pHはやや低めに調整するといったような工夫をすると繁殖させやすいです。
また、産卵床として、アヌビアス・ナナやアマゾンソードなどの水草を用意しましょう。
底砂に植え付けると活動の邪魔になるため、流木や石に活着した水草を入れるのがおすすめです。
産卵を確認したら、卵は隔離容器に移動・管理しながら孵化を待ちます。
ベネズエラオレンジが死んでしまう原因
ベネズエラオレンジの主な死因としては、水質悪化、病気、餌が多い、ストレスなどが挙げられます。
こうしたトラブルを防ぐためには、以下のようなことに注意しましょう。
- 水槽掃除の徹底
- 病気の早期発見
- 給餌量の調整
- 住みやすい環境に整える など
掃除不足による水質の悪化は体調不良を引き起こします。特に、低層域で生活するコリドラスは、底床の汚れから病気に感染してしまうことが多いため、しっかりとクリーナーホースで掃除しましょう。
コリドラスがかかりやすい病気にはカラムナリス感染症や、エロモナス感染症、水カビ病などがありますが、どれも体表に異常が出やすい病気です。
毎日様子を観察して異変がないか良く確認すると、病気の早期発見につながりやすくなります。
また、前述しましたが、雑食性で大食漢のため、食べ過ぎから肥満や体調不良を起こすことも多い魚です。給餌量はしっかり守るようにしてください。
最後に、ストレスから免疫力が落ちて体調不良や病気を発症することがあります。砂を存分にいじれる広いスペースを作る、魚同士の関係性に気を配る、静かな環境に水槽を設置するなど、ちょっとした気遣いがコリドラスのストレスを緩和しますので、住みやすい環境を整えてあげましょう。
まとめ:コリドラス・ベネズエラオレンジとは!特徴や似ている種類、飼育について
コリドラス・ベネズエラオレンジは、他種にはない鮮やかな体色が一番の魅力です。
その習性から水草を植え付けた水槽とはあまり相性が良くありませんが、温和な性格なので、小型魚が泳ぐ混泳水槽にも導入でき、水槽の底面で存在感を発揮します。
他のコリドラスと同様に丈夫で飼育がしやすく、小型水槽にも導入しやすいことから初心者でも飼育が可能です。
飼育する場合は柔らかな砂を敷いた環境を用意してあげてください。水温を25℃程度に保つと健康に育ちやすくなります。
美しい底物をお探しの方は、ぜひコリドラス・ベネズエラオレンジを飼育してみてください。
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