
海水魚がすぐ死ぬ!海水魚を上手に長生きさせるコツ5選!焦らず育てよう
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海水魚は淡水魚に比べて飼育が難しいと言われています。
実際、気を付けて飼育をしていてもすぐに死んでしまったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
海水魚の飼育では、飼育水の塩分濃度や比重、水質管理、餌の問題など淡水魚の飼育よりも気を使わなければならないポイントが多く、難易度が高くなりがちです。
しかし、必要な機材を揃えてコツを抑えて管理すれば、誰でも飼育を軌道に乗せることができるでしょう。
今回のコラムでは、海水魚飼育のコツとすぐに死んでしまう原因や確認ポイントをご紹介します。
コツを抑えて海水魚の長期飼育にチャレンジしてみましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに海水魚を長生きさせるコツ5選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
飼育が難しいと言われる海水魚ですが、コツを抑えれば長生きさせることが可能です。
必要な機材を揃えて海水魚飼育に挑戦してみましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、海水魚を長生きさせるコツ5選を解説します。
海水魚を長生きさせるコツ5選!
水質や水温の変化に敏感で汚れに弱い海水魚は、ちょっとした変化ですぐに病気になってしまったり、命を落としてしまったりすることがあります。
そのため、海水魚飼育は淡水魚よりも難易度が高くやや玄人向けという印象を持たれることも。
しかし、管理のコツを覚えておけば初心者でも十分に長生きさせることが可能です。
ここでは、海水魚を長生きさせるコツということで、
- 能力の高いろ過フィルターを選ぶ
- 溶存酸素量を重視する
- 水槽用ヒーター・クーラーは必須
- バクテリアの活性を高めるには
- 白点病には殺菌灯を導入
の5つについて解説します。
海水水槽ではろ過フィルターの選定が重要
海水魚は活餌を好む魚種が多く水を汚しやすいです。その一方で水質の変化に敏感で水質が悪化するとすぐに体調を崩してしまいますので、水質を維持できる適切なスペックのろ過フィルターを選定することがとても重要となります。
選定のコツは、ややオーバースペックとも思えるようなろ過フィルターを選ぶことです。
強すぎて過剰な水流が生じてしまうのは問題ですが、そうならない範囲であれば高性能なほど水槽内の環境が安定しやすくなります。
ろ過フィルターの種類としては、やはりろ過能力が高い外部式フィルターかオーバーフロー水槽がおすすめです。必要に応じてプロテインスキマーなどを併用するのも良いでしょう。
飼育する魚種や水槽のサイズ、予算などの兼ね合いを見ながら、高スペックなろ過フィルターを選定してみてください。
溶存酸素量を意識しよう
溶存酸素量を保つことも大切です。
溶存酸素量とは、水の中に溶け込む酸素量のこと。水中の酸素量が多いと魚達が酸欠になりにくいだけでなく、水をきれいにしてくれる硝化バクテリア(酸素を使って生きている好気性細菌)が活性化して、水質が安定しやすくなります。
生物ろ過を十分に機能させるためには硝化バクテリアの働きが必須なため、水質を維持するという意味でも溶存酸素量はとても重要です。
水中の正確な溶存酸素量は専用の器具を使用すれば計測できます。ただ、この器具がそこそこ高価なので、一般家庭ではあまり実用的ではありません。
そこで、まずはとにかく酸欠を防ぐ対策を行います。
- 水温を上げ過ぎない
- エアレーションやプロテインスキマーで酸素を供給する
- 適切な頻度で水換えをする
といったことを意識するだけでも、十分に酸素を行き渡らせることができます。
また、水槽内の酸素が不足していると、魚が鼻上げをしたり、飼育水から異臭がしたりといった異変がみられることが多いです。
このような変化から酸欠のサインを見逃さないようにしましょう。
水温管理に水槽用ヒーターやクーラーは必須
海水魚は淡水魚に比べて適応できる水温幅が狭く、特に高水温にはかなり弱いです。ほとんどの魚種は27℃以上になると弱ってしまうため、水槽用ヒーターとクーラーを併用して水温を管理しましょう。
水槽用クーラーだけだと水が冷えすぎてしまう可能性があるのでヒーターも一緒に設置して、外気温に関わらず水温を一定に保つ工夫をすることが大切です。
上記でご紹介しているゼンスイの『TEGARU2』は、加温と冷却を1台でこなしてくれる兼用型の水槽用クーラーです。
最近はこのようなハイブリットな機種も登場しているので、使いやすいものを選んでみてください。
硝化バクテリアの活性を高めよう
溶存酸素量の項目でもお話した通り、海水魚水槽の水質管理ではいかに硝化バクテリアの働きを活性化させるかがカギとなります。
バクテリアの働きを助けるには、酸素供給以外にも
- ろ材の目詰まりに注意する
- 定期的に底砂を掃除する
- バクテリア剤を使う
といった方法が有効です。
ろ材や底砂にはバクテリアが定着しており、汚れて環境が悪くなるとバクテリアの働きが弱まってしまったり死滅してしまったりする危険があります。
あまり掃除をし過ぎるとバクテリアが流れてしまうという話もありますが、汚れている方が悪影響なので、定期的に掃除や交換をするようにしましょう。
また、そもそもバクテリアの数が少ない水槽立ち上げ当初などは、バクテリア剤を添加するのもおすすめです。手っ取り早くバクテリアの数を増やせて、水槽を安定に導いてくれます。。
ただし運用を開始して長い水槽だと、逆に水槽内の生体バランスを崩してしまう可能性があるため注意してください。
ちなみに海水魚水槽ではあまりみられませんが、pHの低下は硝化バクテリアの活性を低下させるのでpHの維持も大切なポイントです。
しつこい白点病には殺菌灯を導入する
海水魚飼育の大敵ともいえる白点病。決して珍しい病気ではありませんが、一度発生してしまうと水槽内の魚達が次々と感染して、手が付けられないような状態になることもあるため、油断は禁物です。
白点病に罹患したら『白点キラー』などの薬剤を使って個別に治療を行うのが一般的ですが、白点病が繰り返し発生する水槽では、殺菌灯を使用して根本から解決することをおすすめします。
殺菌灯ならば水中を漂う寄生虫を退治することができるので、白点病の予防効果は絶大です。
ただ、病に侵された魚を治療する効果はないため、すでに発症している個体には通常通り薬浴を行ってください。
海水魚が死んでしまうときは
繰り返し海水魚が死んでしまうという時は、飼育環境や飼育方法に何かしらの原因があると考えられます。
ここでは、海水魚が死んでしまった時に確認したい事柄として、
- 水質は適切か
- 水温に問題は無いか
- 餌は食べられているか
- 魚が死んでしまった時の対処
の4点を解説します。
水質は適切か
明らかな病気の症状が見られないにも関わらず、立て続けに魚が体調を崩したり命を落としてしまったりした時には、まず水質を疑いましょう。
例えば、硝化バクテリアやろ過フィルターの働きが十分でないと、水の汚れと言われる硝酸塩や、魚にとっては猛毒のアンモニア、亜硝酸塩などの成分が水中に溜まって中毒を起こしてしまう危険があります。
特に水槽を立ち上げたばかりのの頃は、ろ過が不十分で水質が不安定になりやすいので、定期的に水質検査を行ったうえでこまめに水換えをして対応してください。
また、新しい魚を水槽に導入する際はトリートメントや水合わせを必ず行いましょう。これだけでも、飼育し始めのトラブルや負担をかなり軽減できます。
水温は問題ないか
水槽用ヒーターやクーラーを使っていれば問題ないはず…と、水温のチェックを怠ってはいませんか?
実は保温器具を使用していても、機材の故障などで水温が急変する可能性は捨てきれません。
「水換えの際に水温を合わせずに新しい水を注いでしまった」「レイアウトに遮られて水槽内で水温差ができていた」など、些細なことで水温が変化して生き物がダメージを受けることもあります。
このようなトラブルを防ぐため、水槽には必ず水温計を設置して一日に何度かは水温を確認するようにしてください。
また、水槽用ヒーターは故障しやすいので、いざという時のために予備を用意しておくと安心です。
餌は食べられているか
海水魚の死因で多いのが餓死です。
海水魚は人工飼料に餌付いていない状態で販売されている個体も多いので、餌やりをしていても実は食べておらずそのまま衰弱してしまう、というケースが見受けられます。
また、水槽内で魚同士にヒエラルキーができていて下位になってしまった固体が、餌にありつけていないということも。
このような状態を防ぐため、餌やりをするときは一匹一匹の食いつきを確認し、食べそびれている個体がいないかをチェックすることが大切です。
また、人工飼料に慣れていない個体には、無理をせず活餌を与えながら少しずつ餌付けをするといった工夫をしましょう。
魚が死んでしまった時の対処
どれだけ気を付けていても、やはり海水魚が死んでしまうことはあります。
もし、死んでしまった魚を見つけたときは、速やかに水槽からすくい出しましょう。
水槽に入れたままにしておくと、遺骸が腐敗して水質が悪化し、他の元気な魚にも影響が出てしまいます。
また、遺骸を餌として食べている場面に遭遇するのも悲しいです。
毎日魚たちの様子を確認し、健康状態をチェックすることでこういった痛ましいケースを防ぐことができます。
まとめ:海水魚がすぐ死ぬ!海水魚を上手に長生きさせるコツ5選!焦らず育てよう
今回は、海水魚を長生きさせるコツと死んでしまう原因や対処法について解説しました。
海水魚の飼育はハードルが高いと思われがちですが、コツを抑えて飼育すれば、誰でも長く飼育を続けることができます。
まずは、ろ過フィルターや水槽用クーラーなど、飼育内容に応じた適切なスペックの機材を揃えることが大切です。
海水魚は水質や水温の変化に敏感なので、掃除や機材のメンテナンス、日々の確認を怠らないようにしましょう。
白点病といった病気が頻発している場合は、殺菌灯の導入を検討します。
淡水魚よりも手がかかるのは事実ですが、南国リゾートのような華やかさは海水魚にしか出せない魅力です。
ぜひ、ポイントを押さえて海水魚飼育に挑戦してみてください。
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