水換えで濁る原因とダメな理由!飼育水を濁らせない方法をご紹介
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水換え時に飼育水が濁るのは仕方ない、と考えられがちですが、適切な方法で水換えを行えば濁らせずに済みます。
水換え時に飼育水が濁ってしまうのは、主に以下のような原因が考えられます。
- 注水の勢いが強すぎる
- ろ材に汚れが蓄積している
- 水槽レイアウトを頻繁に変える
- 人工海水の素が完全に溶けてない
飼育水を濁らせると、鑑賞性が低下することはもちろんのこと、濁りのもとである汚れが循環してろ材の目詰まりを促進させてしまうので注意してください。
ここでは、水換え時に飼育水が濁ってしまう原因や、濁った際に発生する弊害などを解説していきます。
目次
水を濁らせるとダメな理由
観賞性が下がる
アクアリウムで水が濁ると、ただ単に鑑賞性が低下します。アクアリウムは鑑賞するための物なので、これは避けなければなりません。
換水時の濁りは、細かい底床材や底部に溜まっていた汚れが舞い上がった状態で、時間が経過すれば次第に落ち着きますが、飼育水が濁ってしまうのは気持ちの良い物ではありません。
また、汚れの中に含まれていた雑菌が舞い上がる可能性も否定できないです。
■TDSが高まる
『水の汚れ指数』とも言えます。
つまり、水が濁っている=余分な不純物が多い=TDSが高い状態です。
TDSが高まるとコケが生えやすくなる、油膜が発生しやすくなる、臭いがするなど、あまり良いことはありません。
コケが繁茂するのは、コケの養分となるTDSが多い時ですので、水の濁りだけで一概に「コケが生えてくる」とは言えませんが、余剰な成分が多いことは不具合を生む要因になります。
ろ過フィルターが汚れている
舞い上がった汚れなどの微粒子はろ過フィルターに吸い込まれます。飼育水中の微粒子が減少すれば水槽内は奇麗になりますが、その分だけフィルター内のろ材が汚れます。
ろ過フィルターはろ過バクテリアを定着させることで、主に生物ろ過を行う機材です。汚れによってろ材が目詰まりを起こして流量が低下すると、単純に飼育水とろ過バクテリアの接触機会が減るため、水質の浄化効果が弱化します。
さらに、飼育水中に含まれている酸素の供給量も減るので、好気性細菌であるろ過バクテリアの活性が低下し、嫌気性細菌が増殖してしまうこともあります。
ろ材は定期的に飼育水で洗浄しましょう。
水換えで水を濁らせてしまう原因とは
水を注ぐ時に砂を巻き上げてしまう
新しい水を入れる時に勢いが強いと、底床材が舞い上がってしまいます。導入してから間もない砂やソイルはもちろんですが、長期間に渡って運用している底床材の場合、底部に溜まっている汚れなどが舞い上がります。
注水する時は上の写真のように、手を添えてワンクッション置いたり、ゆっくりと静かに注ぐなどして、底部にあるものが舞い上がらないように注意してください。
水槽レイアウトをころころ変えてしまう
レイアウト用品の隙間は、ゴミや汚れが溜まりやすい場所です。水槽レイアウトを頻繁に変更すると、そのゴミなどが舞うことがあります。
そのため、レイアウトは頻繁に変えることはせず、水換えの前に変更を行うなどタイミングに気を付けてください。
人工海水の素が良く溶けていない
マリンアクアリウムでは人工海水が欠かせません。人工海水は「人工海水の素」を水道水に溶かして作成することが一般的ですが、この時きちんと溶けていないと飼育水が白濁りを起こします。
そのため、人工海水を作る時はよくかき混ぜて、しっかりと溶け切らせておくことが重要です。人工海水の素が溶け切っていないと、正確な比重も計れないので注意してください。
水槽内を濁らせない方法
飼育水を濁らせないためには、水槽内の微粒子の量を減らすことを考慮すると良いでしょう。
熱帯魚用の餌や排せつ物(フン)などの有機物は、当初はある程度の大きさを持った固形物でも、飼育水中に存在しているとバクテリアに分解されて細かいデトリタス状になっていきます。
それらが舞い上がると、飼育水の濁りの原因になってしまうので、取り除いておくと良いでしょう。細かい有機物が溜まりやすい場所は、水流が周囲より弱いもしくは当たらない場所です。
例としては、魚たちがよく居る隠れ家や、底砂が周囲より高くなっている場所が挙げられます。これらの場所にはゴミが溜まりやすいため、「プロホース」などのクリーナーを用いて掃除をしておきましょう。
水換え後も濁りが続いたら
水換え完了後から1日以上が経過しても濁りが解消されない場合、機材やメンテナンスの方法などを見直す必要があります。主な要因としては以下に示す点が挙げられます。
- フィルターの能力不足・ろ材の目詰まり
- ろ過バクテリアの不足・活性の低下
- 換水量の不足
ろ材が目詰まりを起こしていたり、そもそも水量に対してフィルターの能力が足りていないと、なかなか飼育水中の微粒子をキャッチできず、濁りの解消が進みません。
また、発生するアンモニアなどの汚れに対して、それを分解するろ過バクテリアの数が不足していると、分解が進まず濁りが解消されません。加えて、ろ過バクテリアの活性が低下して死んでしまうと、バクテリアの死骸によって濁りが発生することもあります。
ウールマット(白いスポンジ状のろ材)は基本的に汚れた交換です。3週間~1カ月程度を目途に確認します。
そして、水槽の立ち上げ直後に多いのが、換水する量が足りずにアンモニアが蓄積してしまって濁るケースです。
これらは適切な機材を揃えてメンテナンスを行えば解消に向かうため、水換え後の濁りがなかなか取れない場合はチェックしてみてください。
まとめ:水換えで濁る原因とダメな理由!飼育水を濁らせない方法をご紹介
水換えは適切な方法で行い、飼育水を濁らせないようにしましょう。飼育水が濁ると鑑賞性が低下することはもちろんのこと、ろ材の目詰まりを促進させてしまうので注意してください。
新しい水を入れる時は、手を添えることでワンクッション置き勢いを弱めたり、ゆっくりと静かに注ぐと良いでしょう。
これらの措置を講じても水換え後に水が濁る時は、フィルターの能力不足などの原因が考えられるため、機材やメンテナンス方法を見直してみてください。
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