コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
犬や猫に引けを取らないほど人気が高まりつつあるのが、金魚や熱帯魚といった観賞魚の飼育・アクアリウムです。
魚たちは散歩に連れて行く必要がなく、鳴き声も気にならないなどメリットがあるため、現代の住宅事情に向いている動物と言えます。
しかしそういったメリットがある一方で、魚を診察する動物病院がなかなか見つからなかったり、飼いたい魚種によっては初期費用が高額になるなどのデメリットも。
今回はアクアリウムと犬・猫を比べた場合の長所と短所などを詳しく解説いたします。
これからどんな生き物を飼おうか悩んでいる方はぜひこちらのページを参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚の長所と短所を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
熱帯魚や観賞魚は、ペットとして長年愛されている存在です。
しかし、ペットというと犬や猫などの動物のほうが一般的ですが、熱帯魚やアクアリウムならではの長所もたくさんあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、熱帯魚と犬・猫を比較して長所や短所を解説します。
アクアリウムの長所!他の動物よりも飼育しやすいのか
著者は犬などの動物や、爬虫類や熱帯魚などさまざまな生き物を飼育してきました。
そういった経験からしても、魚は飼育しやすい部類に入ります。
まずはアクアリウムの長所ということで、
- 旅行に行きやすい!
- 水槽仕様によっては安価で掃除も簡単
- 鳴き声が問題にならない
- 散歩に行かなくていい!
- ペット禁止物件でも小型水槽ならOKなこともある
これら5つのポイントを解説していきます。
旅行に行きやすい!
観賞魚の飼育は他のペットを飼うのと比較すると、旅行に行きやすいというメリットがあります。
ペットを残して家を空ける場合は、ペットホテルを利用したり知人に預けることが多いでしょう。
しかし魚の場合は誰かに預ける必要がなく、健康な個体であれば1週間程度は餌を与えなくても問題ありません。
心配な場合は水に入れておくと徐々にふやけるお留守番フードや、水槽用のフードタイマー(自動給餌器)を活用してみるのがおすすめです。
水槽仕様によっては安価で掃除も簡単
魚の値段を除けば、水槽設備にかかる費用は1,000~4,000円程度で済むことが多いです。
比較的安価に始められるという点も、アクアリウムのメリットと言えます。
設備と言っても絶対に必要なのは水槽とろ過装置ですが、それらがセットになっている商品もたくさん販売されているので、「どんな機材を揃えればよいかわからない」という場合や初心者の方は水槽セットを選ぶのがおすすめです。
簡単な作りのろ過装置(スポンジ式や投げ込み式など)であれば手軽に掃除ができる点も良いです。
鳴き声が問題にならない
魚は鳴き声を出す動物ではないため、大変静かです。
また、ひとりでに外へ出歩いたりもしないので、たとえば猫のように家の外でトラブルを起こすようなリスクもないです。
気になる音としては、水流音やろ過フィルターなど機材の動作音が挙げられますが、最近の機材はどれも静音性が高いため気になることはないでしょう。
基本的には、部屋の外まで響くということはないため、ご近所迷惑になりません。これもアクアリウムの長所のひとつです。
散歩に行かなくていい!
魚は決まった範囲(水槽内)で飼育できる動物です。
犬のように散歩に連れて行く必要も、もちろんありません。
ただし、あまりにも狭すぎる水槽で魚を飼うと、運動量が減って消化不良や肥満になる場合があるので注意しましょう。
目安としては魚のサイズ1cmに対し1L程度の水量が必要です。
たとえば全長3cmのネオンテトラを飼育するのであれば、30cm規格水槽(水量約13L)には4~5匹、60cm規格水槽(水量約60L)では20匹飼えるという計算です。
犬猫禁止の物件でも小型水槽ならOKなこともある
犬や猫などが禁止されている物件でも、小型水槽なら、魚を飼うことに関しては許可が降りる場合があります。
一人暮らしの方でも飼育しやすいという点も、アクアリウムのメリットです。
マンションやアパートでは耐荷重の関係で、60cm以上の水槽設置は難しいことが多いですが、30cm程度の水槽なら問題になりにくいでしょう。
アクアリウムの短所!魚飼育の難点
アクアリウムのメリットをたくさんご紹介してきましたが、もちろん長所だけではなく短所もあります。
ここからは魚の飼育に関するデメリットを解説していきますので、こちらもしっかりと確認しておきましょう。
魚の病院がない!
デメリットとしてまず挙げられるのが、魚を診察できる動物病院がかなり少ないという点です。
そのためほとんどの場合、魚が調子を崩したら飼い主自身が判断して治療を行なう必要があります。
魚の病気を治すための治療薬が販売されていますが、薬の使い方を間違えると魚たちをさらに弱らせてしまうこともあるため、病気の種類や程度をしっかりと見極めて治療する必要があるのです。
初心者の頃は魚が弱る原因がわからず、あれこれと悩んでいるうちに悪化してしまうこともあります。
病気に対する知識も身に付けなければならないというのが、魚飼育で多くの方が悩む難点と言えます。
水質維持の目安がわかりにくい
アクアリウムにおいて重要なのが水質の安定化、つまり魚にとって良い水質を維持するということです。
水質が安定すれば魚たちは健康に育ちます。反対に水質が悪化すれば魚たちが病気にかかる確率はグンと上昇します。
しかし、水質は水槽のメンテナンス(掃除)をしすぎても、しなさすぎても安定しません。
飼っている魚の種類や水槽の大きさ・ろ過装置のパワーによってベストな塩梅が変わってくるため、飼育をしながら感覚をつかむしかないのです。
水質維持の目安がわかりづらいというのも、アクアリウムにおけるデメリットに入ります。
とはいえ、水質の状態を目視できるようになる検査薬などのアイテムもあるため、そちらを活用すればわかりやすいでしょう。
魚種によっては初期費用が高い
海水魚や大型淡水魚など、魚種によっては専用の高価な設備がなければ飼えない場合もあります。
高価な設備の例を挙げると、水槽用クーラーやプロテインスキマー、オーバーフロー水槽などです。
これらの設備を買いそろえればその分初期費用が高くなります。
飼育する魚種によっては初期費用が高くなってしまうのも、アクアリウムの難点と言えるでしょう。
水漏れで事故になることがある
アクアリウム最大のデメリットとも言えるのが、水漏れによる事故のリスクがあるということです。
水と電気を扱うため、漏電の可能性は0ではありません。
例えば地震などの揺れで大量の水がこぼれた場合、床や家具はもちろん、住宅の構造によっては階下に染み出す可能性もあります。
水槽の揺れ対策はしっかりと行ない、電源コードも水がかからない位置に取り付けましょう。
音と臭いは飼育環境による
投げ込み式フィルターなどにつなぐエアーポンプからは、小さいですが振動音がしますし、オーバーフロー水槽ではそれなりの落水音がします。
また、掃除が行き届いていないと飼育水が臭うことも。
こうした音や臭いの問題は飼育環境による上に、人それぞれ感じ方が違います。
しかし、水槽の音も臭いもちょっとした工夫である程度防ぐことは可能です。
たとえばオーバーフロー水槽の落水音は配管内にビニールテープをたらしたり、水槽台内部に吸音材を貼り付けることでことで対処できます。
水槽の嫌な臭いを解消するには、ろ過フィルター内に活性炭を入れておくのがおすすめです。
こうした工夫で水槽をより良い環境に整えていくことも、アクアリウムの楽しさのひとつだと思います。
まとめ:アクアリウムと他のペットを比べてみた!お金・手間・音など長所短所を解説
今回はアクアリウムと他のペットを比べた場合のメリットとデメリットを解説してきました。
魚の飼育は鳴き声が気にならなかったり一人暮らしの方でも始めやすいというメリットがある反面、ポンプや水の流れる音が響いたり水漏れが事故につながるリスクといったデメリットもあります。
長所・短所だけで飼育する生き物を決めるのは難しいですが、なにより大事なのは、動物に対してどれだけの愛情が注げるかということです。
飼育を始めたら、最後まで大切にお世話をしましょう。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。