東京アクアガーデンの水槽レイアウトでも使用されるアマゾンソードは「いい意味で大雑把な水草」です。
葉は1枚ごとが大きいため、魚たちが葉の間を泳ぎやすいですし、レイアウトの密度を大きく埋めながら遊泳性を損なわない水槽を作れます!
そして、根の貼り方が強いので、金魚やコリドラスの掘り返し攻撃にも強い!
さらに17度程度の水温でも枯れず大磯砂などでもごく普通に育成できるため、植えつける水槽サイズ以外は、気を使わなくても育成できる水草ですね。
そんなアマゾンソードの育成ポイントは「成長しきった古い葉は、潔くカットすること」です。
新芽を育てるためのせん定ですが、コケが生えた場合などは美観を保つ意味でもカットを行います。また、ランナーで増えていくので増やさない場合は、こちらも潔くカットします。
葉の枚数が多すぎるのも実はあまり良くありません。6,7枚以内に抑えるのも良いです。
トリミングは、根にほど近い位置からカットするようにします。
底砂の種類はあまり問わないで育成できますが、根から養分を多く吸収するので植えつけの際には固形肥料を使用しましょう!
弱点は成長が遅いことと、一度植えると移動が困難なほど根付くこと。
言い換えれば、一度決めたポイントではしっかりと育ち続けます!
ところで、アマゾンソードは「水上葉」の状態で流通していることが多いです。
水上葉とは、水草が空気中で育った姿のことです。一部の水草は水中でなくても、体を水上に適した造りに変えて生き延びることができます。
反対に、水中に順応した姿を「水中葉」と呼び、アクアリウムで見られる姿はこの水中葉です。
「水槽内にレイアウトするのに、なぜ、流通の段階では水上葉なのか?」というと、水上葉のほうが育成と運搬がしやすいからです。
また、水中で付着するスネールなどの害虫が紛れ込まなくなるというメリットもあります!
水上葉から水中葉にする方法は、『水中に植え付けて育てる』ただそれだけです。
しかし、水中に順応する過程で一度枯れたようになります。焦らず様子を見て新芽が出始めていれば、水中化成功です!
最後に、CO2添加について。なくても育成は可能ですが、添加すると美しく大きく育ちます。
大型化させたくない場合はなくても構わないですが、水槽のメインレイアウトとして育成する場合は、CO2添加がおすすめです。