メダカの卵を見つけた・取ったら!産卵とカビ対策、稚魚の育て方

投稿日:2021.10.18|
コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
水温が20度をこえると、メダカたちは産卵を行います。
水質や水温、日照時間などの要素によって、孵化までの時間は変化しますが、おおよそ14日ほどで稚魚が泳ぎ始めます。
メダカの卵を孵化させる際に、障害の1つになるのがカビの存在です。カビは主に無精卵に発生しますが、水が淀み続けると有精卵にも発生してしまいます。
そして、稚魚が生まれたら稚魚が食べられる細かな餌を与えるのも、育成の大切なポイントです。
メダカの卵を孵化させる方法と管理について、稚魚育成のポイントなどを解説していきます。
- メダカの卵は水温25℃で約10日、20℃で約13日(積算温度250℃)で孵化します。
- 最大の敵はカビ。無精卵は白く濁るので毎日取り除き、水換えとメチレンブルーで対策します。
- 孵化した稚魚は餓死しやすいため、孵化後3日以内にゾウリムシなど微細な餌を用意しましょう。
- ①産卵床「メダカの産卵床 ふわっと」卵をしっかりキャッチして孵化率UPAmazonで見る ▶
- ②孵化容器「スドー サテライトL」親魚と分離して安全に孵化Amazonで見る ▶
- ③稚魚用フード「ヒカリ パピィ」孵化後3日目から使える微粒子餌Amazonで見る ▶
- ④水温計「テトラ デジタル水温計」卵の孵化適温25-28℃を維持Amazonで見る ▶
- ⑤育成水草「ホテイアオイ」天然の産卵床として活躍Amazonで見る ▶
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカの卵を育てる方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカは自宅で繁殖を楽しめる魚です。
しかし、卵を孵化させるには日光を当てるなどの条件が必要で、水槽内でほっておくと成魚に食べられてしまうことも珍しくありません。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカが卵を産んだ時の対処や稚魚の育て方などを解説します。
メダカが卵を産んだら!育成方法を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
メダカの孵化と稚魚育成についてを音声付きで解説します。
東京アクアガーデンではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。
メダカ飼育の疑問や病気、稚魚のより良い育て方を動画でわかりやすく解説しています。
チャンネル登録をぜひお願いします!
採卵から孵化までの30日タイムライン
メダカの卵を見つけてから稚魚が安定するまでに、何が起こり、飼育者は何をするべきかを時系列で整理します。
親水槽から卵を採卵し、隔離容器に移します。
産卵床ごと移しても、卵だけ採取しても構いません。容器にはカルキを抜いていない水道水を入れます。
産卵から数日経つと、無精卵は白く濁ってきます。
白濁した卵は孵化しないだけでなく、カビの発生源となるため、スポイトなどで取り除きましょう。毎日の水換えを継続します。
卵をルーペや拡大鏡で観察すると、黒い目玉がはっきり見えるようになります。
これは孵化が近いサインです。このタイミングで、飼育水をカルキ抜きしたものに切り替えます。
スマホのカメラで拡大してみても良く見えます。
水温25℃前後で約10日、20℃前後で約13日が目安です。
朝起きると稚魚が泳ぎ始めていることが多く、一斉に孵化することは少なめです。
孵化直後の稚魚は腹部のヨークサック(栄養嚢)で2〜3日生きられますが、それを過ぎると餓死リスクが急上昇します。
早めに微細な餌(パウダーフード、ゾウリムシ、グリーンウォーター)を用意してください。
このタイムラインを把握しておくと、「いつ何をすべきか」で迷わずに済みます。
メダカの卵を孵化させる方法
メダカの卵を発見したら、まずは孵化用の容器に移動させましょう。
容器は大きめのプリンカップほどのサイズがおすすめです。
しかし、産卵した親魚などの情報を管理せず普通に孵化させる場合は、タッパーにまとめて容れても問題ないです。
まとめて管理する場合は、2Lほど水量が入るタッパーを選びましょう。
メダカの卵を育てるおすすめ容器と管理方法

まずはメダカの卵と稚魚を保護するために、採卵・隔離を行いましょう。
採卵しても隔離容器の水が古くなると、カビが生えてしまうことがあるため注意が必要です。
水質維持のために飼育水は毎日交換しましょう。
卵の量に対して、大きめの容器に卵を入れて管理すれば、卵に対して水量が多いので悪化速度を緩和できますが、水量が多くても2日に1回は水換えを行います。
このことから、100円ショップで販売されているプラカップ・大サイズなどでもメダカの卵は孵化できます。
酸素が溶け込みやすくなるように、孵化容器はタッパーやプリンカップなどの、開口部が広いものを選ぶようにしましょう。
容器が小型になるほど水質管理の難易度は上がりますので、毎日の換水して、新鮮な水にするように意識します。
カビを発生させないためには、水の鮮度を維持するのがポイントですが、2L以上の大きな容器でたくさんの卵を管理する場合は、ある程度の水流を付けるのがおすすめです。
エアレーションを使用すると、孵化率は上昇傾向になります。
メダカの卵には日光を当てよう

メダカの卵を孵化させるためには、光量や水温も重要な要素です。熱帯魚用のLEDライトなどでも良いですが、卵の成長を促すためには日光を当てることが1番です。
窓辺やベランダに置いておくだけでも孵化は可能ですが、日光の確保が難しい場合は、熱帯魚用や植物育成用のLEDライトを使用します。
また、水温は25℃前後が適温です。
水換えの時は水温が低くなり過ぎないように、日光を当てる時は水温が高くなり過ぎないようにご注意ください。
特に、小型容器で管理する場合は水量も少なくなり、日光を当てるとすぐに水温が上昇するので、気温計や水温計は用意しておくとトラブルを防げます。
メダカの卵にカビが生える理由

メダカの有精卵と無精卵の見分け方
産み付けられたメダカの卵には有精卵と無精卵があります。これは、生き物ですので仕方のないことです。
適切に管理していても無精卵にはカビが生えます。無精卵はいくら待っても孵化することは無いので、カビが有精卵に付着することがあるので取り除きます。
後述する『メチレンブルー』を使用すると簡単に見分けられます。
卵の塊はほぐそう

メダカの卵には、産卵床に卵を保持させやすくするために、「付着糸」と呼ばれる糸が付いています。
この糸が他の卵に付着したり、互いに絡むなどして卵塊の状態になることがありますが、卵同士がくっついて塊になっていた場合は、ほぐしてバラバラにします。
塊になった状態だと通水性が悪く、カビが生える確率が上がるからです。
また、付着糸が付いたままだとゴミや雑菌などもくっつきやすくなるので、ガーゼの上で卵を転がすなどして付着糸を取り除く方法もあります。
受精卵はある程度の強度があるので、乱暴に扱わなければ簡単には潰れません。
ただし卵の扱いに慣れないうちは、特に手を加えないか、軽くほぐす程度に控えておきましょう。
慣れないうちは無理に処理せず、ほぐさずそのまま容器に入れて毎日水を換えるだけでも、多くの卵は孵化します。
メダカの卵のカビ対策
水道水をそのまま使用する

水道水には殺菌・消毒のために、カルキ(塩素)が含まれています。そのため、カルキ抜きしていない水道水をそのまま使用すれば、カビや雑菌の発生を抑制することが可能です。
卵への害を心配に思われるかもしれませんが、卵の状態であれば耐性があるので問題は生じません。
ただ、カルキは放っておくと1日程度で抜けてしまうので、毎日水換えをする必要があります。

カルキは生まれた直後の稚魚には毒になるので、目玉がはっきりと確認できるなど、孵化の時が近づいてきたらカルキを抜いた水と交換しましょう。
メチレンブルーやコンディショナーを使用する
カビの発生を確実に防止する方法として、よく魚病薬の1つである『メチレンブルー』を使用します。
メチレンブルーは着色性の薬ですので無精卵は青く染まりやすいです。
この性質を利用すると、有精卵との見分けが容易になります。
ただし、メチレンブルーの濃度が高すぎると、有精卵まで染色してしまうためご注意ください。
薄めの濃度で使用しましょう。
また、同薬剤は光が当たると分解してしまうので、孵化までに水換えを行い、再添加を行いましょう。
水道水と同様にメチレンブルーを使用する場合も、孵化直前にはカルキ抜きした水と交換をおこないます。
メダカの稚魚が孵化したら

飼育容器や水流に注意!
メダカの稚魚は小さく繊細です。
小型容器で孵化させた稚魚は、大きめの飼育容器に周囲の水ごと掬って移動させます。
孵化すると残った卵の殻などの影響で水質の悪化が早くなるため、稚魚を保護します。
また、孵化直後の稚魚は遊泳力をほとんど持たないので、ろ過フィルターなどを設置すると吸い込まれてしまいます。そのため、成長するまでろ過フィルターは設置せずに、大きめの飼育容器で育成しましょう。
少し成長したら、下記のような水流が穏やかなスポンジフィルター付きの水槽で飼育するのもおすすめです。
多めの水量を確保して、水質悪化を緩和することがポイントです。
餌を工夫して育成しよう
メダカの稚魚の死因に多いのが餓死です。誕生直後の稚魚はかなり小さいため、親魚が口にしているような餌は大きすぎて食べられません。
そこで、稚魚が口にできるような微細な餌を用意する必要があります。
稚魚用の餌としては、パウダー状の人工飼料だけでなく、ゾウリムシなどの動物プランクトンやクロレラなどの植物プランクトンが有名で、培養している飼育者も多いです。

プランクトンの培養には、プランクトン用の餌が必要ですが、成長率はかなり上昇します。
とはいえ、植物プランクトンは太陽光とメダカの排出するフンなどの養分があれば自然と増えますし、ゾウリムシは「米のとぎ汁」や「イースト菌」などの身近な材料でも培養可能です。
いつでも餌を食べられる飼育環境を作ることが、稚魚育成にとって最も大切なポイントです。
稚魚を親水槽へ戻すタイミング
稚魚が育ってきたら、親メダカと同じ水槽に戻したくなりますが、早すぎると稚魚が餌として認識され食べられてしまいます。
2cm以下のサイズで戻すと、親メダカに食べられるリスクが残ります。
体長が小さいうちは別容器でしっかり育成し、親魚の2/3程度の大きさになってから合流させると安全です。
メダカが卵を産む条件

メダカにとって日光は欠かせない生活の一部です。
1日のなかで13~14時間ほど日光浴をすると、水温20度以上でよく産卵するようになります。
しかし、近年の猛暑では、直射日光を当ると水温が高くなりすぎます。
屋外飼育やビオトープ飼育では、すだれや水草などで程よい日陰を作り、高水温になりすぎるのを防ぎながら管理するのがおすすめです。
産卵の条件が揃ったら、ホテイソウやマツモ、アナカリスなどの水草や、産卵床を配置すると、卵を産み付けます。
屋外で飼育しているメダカたちは季節を敏感に感じ取るため、産卵・繁殖は主に初夏~秋口までの間に行われます。
調子が良いと、毎日卵を見つけられます。
長期不在(旅行・GW等)の卵管理

ゴールデンウィークや夏休みなどの休暇で家を空ける際、卵をどうするか迷う方が多いです。
ポイントは、容器をできるだけ大きく(1L以上)して水量に余裕を持たせること、そして気温が30℃を超えそうな日は窓際を避けて室内の涼しい棚に移動させることです。
1週間以上の長期不在の場合は、知人へのお世話依頼を検討しましょう。
とはいえ、メダカは繁殖期に入ると頻繁に産卵します。なので、お世話を出来ない場合は、水槽内の淘汰に任せるのも一つの方法です。
室内の水槽で飼育している場合は、水槽用照明を1日10~13時間使用すると孵化しやすくなります。
照明の種類は自由ですが、こちらのような太陽光に近い光を再現できる、強めのものを採用するのがおすすめです。
鑑賞性も上がるので、一石二鳥です。
室内飼育では水槽用ヒーターを使って保温すれば、いつでも繁殖に適した環境に保てます。
それでも、室外飼育と同じようにメダカたちの健康を考えて、休息期間は必ず作りましょう。
よくあるトラブルとQ&A

卵から稚魚育成までで、多くの飼育者がつまずくポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1.卵が真っ白になっています。孵化しますか?
白く濁った卵は無精卵か、受精していたとしても発生が止まってしまった卵で、これ以降孵化することはありません。
周囲の有精卵にカビが移らないよう、早めに取り除きましょう。
Q2.メダカは1回に何個くらい卵を産みますか?
シーズン中の総産卵数は1匹あたり数百〜千個に達することもあります。
産卵盛期(6〜8月)は毎日のように産卵します。
Q3.親メダカに卵を食べられてしまいました。防ぐ方法は?
産卵床ごと別容器に移すか、水草やネット型産卵床を使って物理的に卵を保護するのが確実です。
朝のうちに採卵するのがおすすめです(産卵は早朝に集中するため)。
Q4.全部白い・全部孵化しない、これは何が原因?
- オスがいない or 機能していない
- 水温が10℃以下で発生が止まっている
- 親メダカが高齢・栄養不足
のいずれかが多いです。
オスとメスのペアがいるか、ヒレの形状で見分けましょう。
Q5.孵化した稚魚が次々と死んでしまいます。
また、容器が小さすぎる場合は水量を倍にすると安定しやすくなります。
スタッフ実体験から見た孵化率の目安

東京アクアガーデンのスタッフの経験では、適切に管理できると孵化率は7〜9割に達します。
一方、卵を放置すると、親魚に食べられてしまう・白くなってしまうなどして孵化率は3〜5割まで落ちてしまうことも。
孵化率を上げるためのポイントを整理すると、以下の3つに集約されます。
- 1.水を毎日換える
- 2.無精卵を見つけ次第取り除く
- 3.13〜14時間の日照時間と20〜25℃の水温を保つ
この3つを確認するだけで、孵化率は大きく改善します。
まとめ:メダカの卵を見つけた・取ったら!産卵とカビ対策、稚魚の育て方

メダカの卵は、十分な光と水温、新鮮な水があれば約10~14日前後で孵化します。
カビや水の悪化に注意するなど注意点もありますが、回数を重ねるうちによりよく育成することができるようになっていきます。
カビは無精卵がある・通水性が悪くなっていると発生しやすくなるので、適度に水流を発生させるとともに、カビが生えてしまった卵はすみやかに取り除きます。
また、生まれた稚魚はかなり小さいため稚魚用の餌を準備しましょう。
おすすめはゾウリムシなどのプランクトン類で、グリーンウォーターでの飼育も一般的です。繁殖ができると飼育の楽しみ方の幅が広がるので、ぜひメダカの繁殖に挑戦してみてください。


水槽メンテナンス
水槽レイアウト
アクアリウムテクニック
水槽レンタルサービス・水槽リースサービス
メディア掲載
水槽器具類
ろ過フィルター
水槽用照明
水草
熱帯魚飼育
金魚飼育
メダカ飼育
エビ飼育
その他の生体飼育
水槽用ヒーター
水槽メンテナンス道具
水槽・飼育トラブル
お魚図鑑
水草図鑑
メダカ図鑑
お悩み相談




















































投稿されたコメントやご相談と回答
産卵して孵化するまで何日間ぐらいですかですか?
メダカの卵は積算温度250℃で孵化しますので、水温25度なら約10日ほどで孵ります。
水温が高いと早まり、低いと延びますが、おおよそ14日以内には孵化することが多いです。
こちらのコラムもご参照ください。
・メダカの稚魚の育て方!飼育に最適な微生物などの餌や容器を考えます!
https://t-aquagarden.com/column/medaka_child
よろしくお願いいたします。
メダカを飼育するのが初めてなので分からない事だらけです、卵が産まれますので、どうすれば、孵化させるのかが、分かりません、どうか教えてください
こちらのコラムで紹介させていただいている通りに、まずは清潔なカップやタッパーなどに卵を移動させます。
100均で販売されているもので問題ありません。
容器内の水の交換を行い、毎日、日光によく当てれば10~14日ほどで孵化します。
主な手順はコラムに詳しく掲載していますので、参考になさってください。
孵化してからは、こちらのコラムをご参照ください。
・メダカの稚魚の育て方!飼育に最適な微生物などの餌や容器を考えます!
https://t-aquagarden.com/column/medaka_child
よろしくお願いいたします。
糸メダカを別の容器で飼育しましたが、あっという間に全滅しました。
難しいですね
稚魚は餌が足りなかったのかなと考えています。
稚魚は1に3回以上、好きな時に餌を食べられる状態が育ちやすいです。グリーンウォーターで管理すると餓死を防ぎやすくなります。
グリーンウォーターについてはこちらのコラムをご参照ください。
・青水(グリーンウォーター)の作り方の基礎編!メダカなどに最適な濃度とは
https://t-aquagarden.com/column/green_water
よろしくお願いいたします。
水温28度はダメかな
28度でも問題なく育成可能です。
ちなみに、高水温で孵化・育成するとダルマメダカが生まれることがあります。
こちらコラムもご参照ください。
・ダルマメダカとは!飼育は難しいのか?基本と上手な育成ポイントを解説
https://t-aquagarden.com/column/medaka_daruma
よろしくお願いいたします。
稚魚から大きくなって、どれくらいの大きさ、あるいは時期で産卵できるメダカになるのでしょうか?
おおよそ3~4か月ほどで成魚になります。体長3cmをこえたら産卵できるメダカです。
こちらのコラムもご参照ください。
・メダカの成長を解説!卵から稚魚・成魚まで過程や飼育ポイントを紹介
https://t-aquagarden.com/column/medaka_growth
よろしくお願いします。
卵からかえって稚魚になった場合、どのくらいで親元の水槽に返すと良いでしょうか?
基本は、親の口に入らないサイズになったらです。
親の体長の2/3程度まで大きくなれば、攻撃されることも減るので、余裕がある場合はそのサイズまで育てるのがおすすめです。
よろしくお願いします。