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バケツで飼育できる水生生物7選!バケツ飼育のポイントも解説します

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可愛らしいメダカや金魚は、お子様やアクアリウム初心者の方でも飼育に挑戦しやすい生き物です。
しかし、いざ飼育を検討してみると意外と水槽が大きくて置き場所に困ることも少なくありません。また、初めから高額な水槽を購入することに抵抗がある方もいるでしょう。

もっと簡単に家にある物で飼育がしてみたい…そんなときにおすすめなのがバケツです。
アクアリウムでは掃除や水の汲み置きに使用するイメージが強いバケツですが、水をしっかりためられるので、そのまま飼育容器として活用が可能。横見ができないのは難点ですが、安価で専門店以外でも購入できるので、お試しで魚を飼育したいときやコストを掛けずにアクアリウムを楽しみたいときにぴったりです。

10~15Lほどバケツならば、飼育できる生き物の幅も広がります。

今回は、バケツで飼育できる水生生物をご紹介します。バケツ飼育のポイントも解説しますので、ぜひご覧ください。

プロアクアリストたちの意見をもとにバケツで飼育できる水生生物を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水をしっかり汲んで置けるバケツは、そのまま水生生物の飼育容器として活用できます
水温や水質の維持で少し工夫は必要ですが、特に屋外では簡易的なビオトープのような形でアクアリウムを楽しめるでしょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、バケツで飼育できる水生生物を解説します。

バケツで飼育できる水生生物7選

TRUSCO(トラスコ) PPバケツ本体15L TPPB-15

ここでは、バケツで飼育ができる水生生物を7種ご紹介します

バケツは水を汲んでおく機能に長けている一方、水槽用ヒーターや高性能なろ過フィルターなどの水槽用機材を設置することができません
また、水槽に比べると水量も少なめなため、水を汚しにくい魚や水質・水温の変化に強い生き物を選定することが重要です。

メダカ

【めだか物語】めだか色々お楽しみ 稚魚 SS~Sサイズ 20匹セット [生体]

日本の河川にも自生するメダカは、水質や季節に応じた水温の変化にしっかり適応できる丈夫さから、バケツで飼育するのに最適な生き物です。

フンが少な目で水を汚しにくいのもポイントで、浮き草や水草とメダカをバケツに入れれば、簡易的なビオトープとして飼育ができます
また、メダカは繁殖が簡単な魚で環境がよければ次々と稚魚が生まれてくることがありますが、バケツならば増えた個体数に応じて気軽に飼育容器を増やせるのもメリットです。

水量1L辺り1匹程度になるよう飼育密度を調整すると、水質の悪化を防ぎやすくなります。
実際にバケツでメダカを飼育している様子をSNSなどで配信している愛好家もいるほど実績のある飼育法なので、初めての方でも安心してチャレンジできるでしょう。

ベタ

(熱帯魚)ベタ・ダブルテール 色指定なし(オス)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

ラビリンス器官と呼ばれる特殊な呼吸器を持っているベタは、空気中からも酸素を取り入れることができて酸欠に強いことから、バケツなどの小さな容器で飼育するのにぴったりです。

上見だとベタのヒレや体色を堪能しづらいのが難点ですが、大体10L程度の水量が確保できる容器ならば安定して飼育を楽しむことができるでしょう。

ただ、熱帯魚のため水温が激しく変化する環境は苦手で、年間を通して水温を維持する必要があります
冬場でも20℃を下回ることが無い室内で、必要に応じてパネルヒーターなどで保温をしてあげると健康的な飼育が可能です。

また、ベタはジャンプする習性があるため、フタをして脱走対策をしてください。

金魚

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

水質や水温の変化に強く丈夫という条件では金魚も該当しますが、金魚は大食漢でフンが多いため、バケツで飼育するには水質を管理する工夫が必須です。

まず飼育のためのバケツは15L以上の容量がある大きなものを用意して、飼育数は1~2匹程度に留めます。そのうえで2~3日に一回、1/2~全量を目安にこまめに水換えを行いましょう。

室内水槽ならばエアレーション投げ込み式フィルターを設置すると、水質の悪化や酸欠を抑制できます。特に夏場は水温の上昇によって溶存酸素量が減少するため、機材を使った水質の管理がおすすめです。

また、金魚は意外にも大きく成長する魚で品種や飼育環境によっては体長が30cmを超えることも。成長するにつれてバケツでは窮屈になっていきますので、様子を見て大きな水槽にサイズアップすることをおすすめします。
とはいえ、餌を控えめにすればバケツで数年間飼育できた例もありますので、金魚の様子を見ながら適切な飼育環境を整えてあげましょう。

アカヒレ

(熱帯魚)アカヒレ Sサイズ(10匹) 北海道・九州航空便要保温

アカヒレは熱帯魚ながら環境への適応力が非常に高く、水槽用ヒーターやろ過フィルターが無い環境でも飼育することができます。
バケツでの飼育も可能で、メタリックな体色と赤いヒレは上見でも見応えが抜群、活発に泳ぐ姿は見ていて飽きることがありません。

最大体長4cm程ととても小さいので、バケツでも群れで飼育ができるのもポイント。
定期的に水換えをして清潔な環境を維持していれば比較的長い間飼育を楽しめます水草浮き草を入れて落ち着ける環境を整えてあげるのがおすすめです。

カメ


クサガメミドリガメもバケツで飼育ができる生き物の一つ。幼体であれば15L程度のバケツでも管理することができます

カメは定期的に甲羅干しをするため、水を張ったバケツの中にレンガや浮島で陸地を作って、バスキングできる環境を整えましょう。
また、フンが多く水を汚しやすいのでこまめに水換えをして水質を維持する必要があります。
壁をよじ登って逃げ出してしまうことがあるので、深めのバケツを使うか容器にフタをして脱走を防ぐ工夫も必須です。

バケツはどうしても底面積が狭いので、カメの長期飼育ならば衣装ケースやトロ舟の方が使いやすいです。
バケツの利点は手軽に設置できることと水換えが簡単なことなので、体が小さい間の一時的な飼育場所として活用してみてください。

アカハライモリ

(両生類)アカハライモリ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

両生類ではアカハライモリもバケツで飼育できます。

アカハライモリは水辺と陸地を行き来する習性があるため、バケツの中に浅めに水をはり、流木や浮島で陸地を作りましょう
元々と日本国内の低山地に生息しているので、比較的低温には強く無加温でも問題なく飼育できます。その反面高水温には弱いため、夏場は直射日光を避けて涼しい場所で管理してください。

また、アカハライモリは脱走の名人として知られています。
水位を低くしてバケツのフチとの距離を十分に開けておけば逃げ出す危険性はかなり減りますが、念のため網などを使ってフタをしておくと安全です。

ヌマエビ

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ビオトープでもお馴染みのヌマエビの仲間は、バケツでも十分に飼育ができます。
特にミナミヌマエビはバケツで繁殖まで楽しめるため、初心者の方にもおすすめ。
繁殖を狙うには、ウィローモスなどの水草をたくさん入れて安心できる環境を整えてあげることが大切です。水草は稚エビの隠れ家にもなって、生存率の大幅アップに貢献します

ヌマエビはエビ類の中では丈夫で、水質の変化にもある程度耐えることができますが、水質や水温が急変するような環境での飼育は避けてください
定期的に水換えをしながら、夏場は直射日光を避けて涼しい場所にバケツを設置することが大切です。


バケツで水生生物を飼育する際のポイント


ご紹介したバケツで飼育できる水生生物はどれも丈夫で、バケツのような水量が少なめの容器にも適応できます。しかしバケツは、やはり水槽に比べると環境が安定しづらい傾向があるため、いくつかのポイントに注意して管理する必要があるでしょう。

ここでは、バケツで水生生物を飼育する際のポイントをご紹介します。

水温が安定しやすい場所に設置する

水温は水量が少ないほど外気の影響で変動しやすいです。
バケツも例に漏れず水温が変化しやすい上に水槽用ヒーターなどを使った保温が難しいため、飼育容器の設置場所を工夫して水温を管理しましょう

室内飼育ならば、エアコンなどを使って室温を管理することで水温の調整が可能です。ただし、エアコンの風や直射日光が当たると思わぬ水温変化を生む可能性があるため、注意してください。

屋外の場合は、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置くのが基本。昼夜を通して気温があまり変わらない場所だと、より良いです。
冬は凍結のリスクがあるため、室内に移すか発泡スチロールなどを利用して保温をしましょう。

水換えはこまめに行う

大掛かりなろ過フィルターが設置できないバケツ飼育では、水換えの頻度を上げて水質を維持しましょう。
とはいえ、水を換える量が多すぎるのも水質が変わって生体に負担を掛けてしまうため、やり過ぎは禁物です。

極端に水を汚すカメや金魚などは全換水することもありますが、その他の生き物では週に1~2回、総水量の1/3程度の量を目安に水換えをします。

また、水換えに使用する水は必ずカルキ抜きをして、水温を飼育水と同じくらいに調整したものを用意してください。
もう1つバケツを用意して前日から汲み置きしておくと、カルキが抜け、水温も同じくらいになるので楽に水換えできます。

脱走に注意!

SHINSEI シンセイ 防虫ネット 1mm目 180cm×5m

バケツで水生生物を飼育する際は、脱走対策に力を入れましょう。

バケツはフチが低くてフタが付いていないことが多いため、生き物が逃げだしてしまいやすいです。
魚は驚いた拍子に飛び出すことがありますし、カメやアカハライモリは壁をよじ登って脱走します。

対策としては、水位を下げて水面を縁から離すことと、網などでフタをするのが有効です。
ただし、カメやアカハライモリは力が強くフタを押しのけてしまうため、ずれないようにビニタイで固定したり、重石をしておくとより安全に飼育ができます。

まとめ:バケツで飼育できる水生生物7選!バケツ飼育のポイントも解説します

バケツで飼育できる生き物について解説しました。

バケツは安価で購入がしやすく移動も簡単なので、優秀な飼育容器として活用ができます。
小さな生き物であれば飼育数を調整して終生飼育が可能ですし、大きくなる生き物でも小さな頃の一時的な飼育容器として活躍するでしょう。
何らかの理由で水槽が置けない場合や、ケンカや繁殖で一時的に隔離をしないといけない場合にも役立ちます。

普段は水槽などを使っている方でもバケツで飼育できるということを頭に入れておけば、様々な場面で役立つのではないでしょうか。
工夫次第で飼育容器にもなるバケツを、ぜひ生き物の飼育に活用してみてください。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひご覧ください。

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執筆者 アクアガーデン

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