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メダカは飼育や繁殖が簡単で、気軽に飼い始められる人気の魚です。
室内に水槽を置いたり屋外にビオトープを作ったりと、飼育スペースやスタイルに合わせて設備の規模を調節できるのもメダカ飼育の魅力といえます。
しかし、飼育者数の増加や人気から、たくさんの飼育器具が販売されているため「結局のところ何が必要で、費用がどのぐらいかかるのかわかりにくい」と、初心者の方の悩みの種になっていることも少なくありません。
そこで、今回はメダカ飼育の初期費用と最低限の設備・資材で始める方法を紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカ飼育の初期費用についてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカは手頃な飼育容器で飼い始められる魚種です。なじみ深さと手軽さで言えば、金魚よりも飼いやすい魚でしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカ飼育を始められる金額・予算についてを解説します。
メダカの飼育にはいくらかかる?
メダカ飼育の初期費用は飼育スタイルによって異なります。
- 小型水槽か大型水槽
- 室内飼育か屋外飼育
- エントリーモデルかハイエンドモデル
など、メダカをどのように飼育したいのか決めてから、必要な飼育器具をそろえることをおすすめします。
メダカ飼育の初期費用
メダカの飼育には、次のものが必要です。
- 水槽(飼育容器)
- カルキ抜き
- 底砂、ソイル
- 水草
- 餌
- 水換えクリーナー、バケツ
- 水槽台(小型水槽、オトープの場合は省略)
- 照明(ビオトープの場合は省略)
- フィルター(ビオトープの場合は省略)
- エアレーション(ビオトープの場合は省略)
このなかから最低限必要なものを取り上げると、5,000円以内の初期費用でそろえることができます。
ただ、室内飼育で照明やフィルター、エアレーションを使う場合は10,000円程度は用意したいところです。
メダカ飼育の資材を安く抑えるには
「メダカ飼育の初期費用を抑えたい」「資材を安くそろえたい」といった場合は、
- 飼育セットを購入する
- 100均のアイテムを活用する
この2つの方法がおすすめです。もちろん、最初は控えめにして経験を積んでから少しずつグレードアップしていくこともできます。
飼育セットを購入する
安くメダカ飼育を始めるには「飼育セット」がおすすめです。
飼育セットは水槽はもちろん、必要な飼育器具がすべてセットになっているので、安く購入することができます。屋外飼育がしたい方に向けて「ビオトープセット」もあるため、目的に応じて選んでみてください。
おすすめはメダカ専用の飼育セット
メダカを水槽で飼育したい場合は、GEXの「メダカ元気 かんたん飼育S」がおすすめです。
定価2,980円で、通販だとおよそ2,100円程度とお安く購入することができます。基本的な設備はすべてついてきますから、手軽に飼育可能です。
特に、初心者の方には、水槽サイズに合った飼育器具選びが難しいこともありますが、飼育セットであれば失敗せずスムーズに飼育を始めることができます。
屋外飼育ならビオトープセット
メダカは日光を必要とする魚のため、屋外での飼育に向いており、ビオトープで飼うことも人気です。
そのため、ビオトープに必要なものが揃ったセットもアクアリウムショップから発売されていることがあります。
ビオトープは飼育スペースに縛られにくいので、自由度が高いという特徴があります。その反面、飼育容器や底砂の種類が多く悩んでしまうことも少なくありませんが、セットであればその心配もありません。
そのまま活用することはもちろん、設備選定の参考にするのもおすすめです。
100均のアイテムを活用する
必要な設備や資材を100円均一で揃える方法もあります。
- プラスチック容器
- 餌
- 底砂
- カルキ抜き
といった必要最低限の飼育器具をそろえることが可能です。
たくさん飼いたい場合は、もう少し大きな飼育容器がほしいところですが、数匹であれば十分飼育することができます。
100均アイテムを活用すれば、1,000円ですべて揃えることも不可能ではありません。
コストをかけずにメダカを繁殖させるなら
「メダカを飼育するなら繁殖にも挑戦したい!」という人は多いです。
繁殖や稚魚の飼育には特別な器具が必要で費用がかかる、というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。
- グリーンウォーターを自作する
- 産卵床にはマツモを使う
- 発泡スチロールの飼育容器を選ぶ
といった方法で、メダカの健康に気を配りつつ費用を抑えることができます。
屋外飼育ならグリーンウォーターを自作する
コストをかけずにメダカの繁殖を狙う場合は、屋外飼育なら「グリーンウォーター」を自作する方法がおすすめです。
グリーンウォーターは青水(あおみず)とも呼ばれる植物プランクトンが繁殖して緑に色付いた水を指します。
植物プランクトンはメダカの餌になるため、通常の水よりも丈夫に育つ傾向があります。
特に生まれたばかりの小さな稚魚でも食べられるので、稚魚期の生存率が上がることも少なくありません。
グリーンウォーターで飼育すると、稚魚や成魚の餌や健康維持にかけるコスト・手間がかなり減ります。
水草は増殖しやすいマツモがおすすめ
水草は成長が早く増えやすくて、複数の水槽に導入しやすい「マツモ」がおすすめです。
丈夫で水質浄化力が高いでなく、見た目的にもメダカにもよく合います。
マツモは浮草なので、ホテイソウのちょっとした代わりとしても活躍します。
産卵床として使うこともできます。繁殖には「ホテイソウ」が一般的ですが、マツモにも卵を産み付けます。
根元に産卵されるホテイソウよりも卵をやや回収しにくいですが、総合的に見ておすすめの水草でしょう。
発泡スチロールは保温性が良くてお得!
飼育容器には「発泡スチロール」を使うと、保温性が高くさまざまな環境に適応できておすすめです。
夏場は地面からの熱を防ぎ、冬場は外気の影響を減らし凍結を防ぐ効果が期待できます。
発泡スチロール製のメダカ鉢はやや高めですが水温の安定は、飼育はもちろん、繁殖にも欠かせないので、長い目で見るとメリットが多くお得で使いやすいです。
ハイエンドモデルの有用性について
おしゃれさを追求したインテリア水槽のようなハイエンドモデルでも、メダカを飼育することができます。
ただし、水槽自体がかなり高価なので、求めるイメージや機能性を考慮しつつ選定しましょう。また、観賞性も重要なポイントですが、
- 水流に弱い
- 照明があった方が健康的に育つ
といったように、メダカの特性に合わせて飼育設備をそろえることも大切です。
まとめ:メダカ飼育はいくらで始められるの?最低限の設備・資材で飼育を始める!
メダカの水槽や飼育器具を1つずつそろえると5,000円程度必要ですが、安く抑えたい場合は、
- 飼育セットを購入する
- 100均のアイテムを活用する
といった方法を検討してみてください。初期費用を大幅に抑えることができます。
また、コストをかけずに繁殖に挑戦したい場合は、飼育水をグリーンウォーターにして産卵床にはマツモを使うと良いです。
メダカの飼育が簡単と言っても、初期費用がかかるとなかなか手が出ないこともあります。そのような場合は、ここでご紹介した方法を実践してみてください。
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