コメットとは!大きくなる金魚の特徴・寿命・飼育方法を解説
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スマートな流線型の体型と吹き流しの尾が特徴的なコメットは、金魚の中でも泳ぎが早い大型の金魚として知られています。
大きく育つため60cm水槽を用意する必要がありますが、丈夫で長生きなので初心者でも長く飼育が楽しめる品種です。
体が大きく見応えがあるので単独飼育でも良いですし、穏やかな性格なので金魚同士での混泳水槽にも入れることができます。
基本は金魚らしい紅白の体色ですが、全身真っ黒なもの、黄色みが強いものなど色柄にバリエーションがあるので、お好みの品種を見つけるのも楽しいでしょう。
今回は、大きく育つ金魚コメットについて、特徴や寿命、大きく育てるコツなどを解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに金魚の大型種コメットの特徴や飼育方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アメリカ生まれのコメットは、大きくてスマートな体に素早い泳ぎが特徴的な、金魚の中でもかなり見応えある品種です。
丈夫で初心者でも飼いやすいので、ぜひ飼育に挑戦してみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚の大型種コメットの特徴や飼育ポイントを解説します。
コメットとは!特徴や寿命を解説
アメリカで作出されて日本に逆輸入されてきたコメットは、アクアリウムショップやホームセンターでも購入できる、金魚の中でもポピュラーな品種です。
見かけることも多いですが、意外とその成り立ちや特徴は知られていません。
まずはコメットとはどんな金魚なのか、特徴や寿命をご紹介します。
コメットの特徴
日本からアメリカに渡った琉金や和金、フナが自然に交配して生まれたとされるコメットですが、実は詳しい成り立ちがわかっていないミステリアスな面を持つ品種です。
水中でなびく長い吹き流しの尾が彗星のように見えることから、この名が付いたと言われています。
とても大きく育ちやすい品種で、体長は25~30cmを超えることも少なくありません。よく泳ぐ習性があり、大きな流線型の体から繰り出される素早い泳ぎはかなり見応えがあります。
丈夫で飼育しやすいので、金魚飼育初心者の方にもおすすめです。
体色は白ベースに赤い斑模様が入るのが基本ですが、模様の入り方にバリエーションがあり、好みの個体を探す楽しみがあります。
また基本色の他にも、黄色みが強いイエローコメットや全身が真っ黒なのブラックコメット、黒色の色素を持たないアルビノコメットなどが流通しており、ブラックコメットとアルビノコメットは希少性が高くやや高額です。
コメットの寿命・販売価格
コメットは金魚の中でもかなり長生きで、大切に育てた場合の平均寿命は10~15年ほど、中には20年を超える個体もいると言われています。
長く飼育していると人を覚えて餌をおねだりするなど、懐くような仕草も見せてくれるようになるので、じっくりと信頼を育んでいくのが楽しい品種です。
また、コメットは流通量が多いので、金魚専門店以外にもホームセンターやアクアリウムショップで購入することができます。
値段は体色や品種、大きさによって異なりますが、よく見かけるのは5cm前後の個体で、価格は500~800円ほどです。
初心者でもあまり気負うことなく、購入しやすいのもコメットの魅力と言えるでしょう。
朱文金との違い
コメットと同じく、吹き流しの尾にスマートな体型を持つ大型の金魚に朱文金という品種がいます。
両種は体型がよく似ているため、混同されがちなのですが、成り立ちの違いが体色にはっきり表れるため、特徴を知っていれば見分けることは容易です。
朱文金:キャリコ出目金と和金が自然交配した品種で、赤白黒のキャリコ柄
赤白模様や黒単色なのがコメット、赤白に黒の模様が入るのが朱文金と覚えていればほぼ間違いありません。
色柄に違いはありますが、同じくらいの体格で泳ぎ方や性質も似ているので、コメットと朱文金の混泳相性はかなり良いです。一緒に飼育して違いを見つけるのも楽しいでしょう。
朱文金については、こちらの記事も参考にしてください。
コメットの飼育ポイント
ここからは、コメットを飼育する上でのポイントをご紹介します。
コメットは丈夫で泳ぎも早い品種なので、飼育の仕方は一般的な金魚と変わりありません。
初心者でも飼いやすい種類ですが、大きな水槽が必要な点には注意しましょう。
45~60cm水槽がおすすめ
大きく成長するコメットを終生飼育するには、45~60cm程度の水槽を用意しましょう。
複数匹飼育するならば余裕を持って90cm水槽でも良いです。
飼い始めはて少し寂しく感じるかもしれませんが、コメットは遊泳力が高いので水槽を存分に泳ぎ回れるサイズの方が、ストレスを溜めることなく健康に育ちます。
水槽には蓋をしよう
泳ぎが得意なコメットは、勢いあまって水槽の外に飛び出してしまう事故を起こしやすいです。
事故を防止するために必ず水槽には蓋をしましょう。
コメットにおすすめのろ過フィルター
金魚はどの種類も大食漢でフンの量が多いので、水を汚しやすいです。
そのため、スペックに余裕のあるろ過フィルターを使用して水を綺麗に保つ良いでしょう。エアレーション効果の高さも重視します。
遊泳力のあるコメットの飼育では、金魚飼育の定番である投げ込み式フィルターやスポンジフィルターに加えて、水流の強い上部フィルターも使用することができます。
照明はバイオリズムを整える
水槽用照明は無くても飼育できますが、設置するとコメットがより美しく見えて、鑑賞性が上がります。
また、照明を使って昼夜の区別を付けて規則正しく生活させることで、コメットのバイオリズムが整い健康に育てやすくなります。
浮上性の餌を与えよう
餌は浮上性の金魚用人工餌をメインに与えます。雑食性なので、冷凍赤虫やイトメをおやつに与えるのも良いです。
これらの活餌は嗜好性が高いので、喜んで食べてくれます。
コメットは餌を与えたら与えた分だけ食べてしまう習性があるうえに、食べるスピードが早いので、餌の量をしっかり管理するのが食べ過ぎを防ぐ秘訣です。
一度にたくさんの餌をあげるより、少なめの餌を小まめにあげたほうが消化にもよく、健康的な飼育に繋がります。
金魚の餌やりについては、こちらのコラムも参考にしてください。
コメット水槽のレイアウト
レイアウトは、シンプルに遊泳スペースの確保を優先するのがおすすめです。
コメットは遊泳力が高く泳ぐスピードもあるので、複雑なレイアウトを組んでしまうと、存分に泳ぐことができなくなってストレスが溜まります。
例えば、後景に背の高い水草を植え、簡単な石組みを配置した程度のレイアウトであれば、水草の緑にコメットの体色が映えて鑑賞性が高まりますし、遊泳スペースも確保しやすいです。
レイアウトには葉の硬い水草がおすすめ
コメットも他の金魚と同様に、水草の柔らかい葉を食べてしまいます。
アナカリスやマツモなどは金魚と相性が良い水草ですが、食べられてしまうので、レイアウトとしては不向き。
また、人工水草もコメットが体に引っ掛けてしまうことがあるので、注意が必要です。
レイアウトとして入れるのであれば、葉の硬いアヌビアスやミクロソリウム、バリスネリアなどが使いやすいでしょう。
コメットを大きく育てるには
コメットは最大で25cmほどになります。
大きく育つポテンシャルを秘めたコメットですが、より大きく立派に育てるにはコツがいります。
最後に、コメットを大きく育てるポイントを解説します。
運動量を増やして食欲を増やすサイクルを作る
大きく育てるためのポイント一つ目が、運動量を増やして食欲を上げることです。
何度か話に出てきましたが、コメットは金魚の中でも特に泳ぐのが得意な魚で、たくさん泳がせることで、ストレスが減って大きく育ちやすくなります。
運動量を上げるためには、大きな水槽で飼育することが大切です。90cm水槽以上であれば、複数飼育しても遊泳スペースが十分に確保できるでしょう。
水流の強い上部フィルターを使用して、適度に水流をつくるのも運動量をあげるのに効果的です。
たくさん泳げば餌の食べも良くなります。大きく育てたいときは、様子を見ながら1日2回以上、高たんぱくな餌を与えるのがおすすめです。回数を増やすときは一度に与える量は少な目にすると、食べ過ぎを防げます。
ただし、高たんぱくな餌は水が汚れやすくなりますので、こまめな水換えを忘れないようにしてください。
小まめな水換えはコメットの代謝をあげるので、さらに餌食いが良くなる…という良いサイクルが生まれます。
大きく育ちそうな個体を選ぶ
コメットを大きく育てるには、購入時に大きくなりそうな個体を選ぶことも大切です。
一般的には、コメットは尾の切れ込みが深いほど、大型になると言われています。また上から見たときに体型が左右対称で、がっしりとした個体を選ぶのもおすすめです。
自分で見ても分からない場合は、遠慮せずにお店の人に相談してみてください。
また大きくなる血統の個体から選ぶこともポイントです。
お店によっては大きくなる血統の個体を区別して販売していることもあります。身近にそのようなお店があれば、ぜひそちらで選びましょう。
購入時の金魚の選び方については、こちらのコラムも参考にしてください。
まとめ:コメットとは!大きくなる金魚の特徴・寿命・飼育方法を解説
今回は見応え抜群のコメットについてご紹介しました。
コメットは、吹き流しの尾とスマートな体型に赤と白の体色が美しい金魚です。
丈夫で飼育がしやすいので、初めて金魚を飼育する方にもおすすめできます。
金魚の中でも特に大きくなりやすい品種なので、ぜひ大きな水槽で立派に育て上げてみてください。
寿命も長いので、じっくりと向き合うことができるのがコメットの魅力です。
今回の記事を参考に、ぜひコメットの飼育に挑戦してみてください。
ほかにも金魚に関するコラムがありますので、そちらもご覧ください。
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