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「金魚が餌を食べてくれない」「急に吐き出すようになった」
というお悩みはありませんか?
飼い始めたばかりの金魚がちっとも餌を食べてくれなかったり、いつもはよく食べる金魚が餌に興味を示さなくなったり、などの様子が見られると心配になります。
金魚は大食漢な魚で餌食いも良いですが、その分餌に関するトラブルも多く、餌を食べなくなることも決して珍しいことではありません。
数日程度で食べだすようならば問題ないことが多いですが、長期化するような場合は水質の変化や病気など他の要因が潜んでいる可能性がありますので、適切な対処をしましょう。
そこで、今回は金魚が餌を食べない原因と対処法を解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに金魚が餌を食べない原因と対処法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
金魚は餌に関するトラブルが多い魚です。食べ過ぎによる消化不良を起こしやすく、そこから病気を発症することもあります。
また、環境や水質の変化から餌を食べなくなることもありますので、餌の食べが悪いときは原因や状況を見極めて適切に対処をしましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚が餌を食べない原因と対処法を解説します。
金魚が餌を食べない原因
金魚はなんでもよく食べる雑食性の大食漢なので、基本的に餌付けに困るということはありません。
餌を食べないときは、何かしらの原因が潜んでいる可能性が高いので、まずは食べない理由を探してみましょう。
金魚が食欲不振に陥る要因には以下のようなケースが考えられます。
- 飼育を始めたばかりで環境に慣れていない
- 病気や体調不良
- pHが下がっている
- 水温の変化
- 餌に飽きてしまった
餌を食べない期間が長くなると、体力が落ちて症状が悪化することも考えられます。原因について詳しく解説しますので、心当たりがないか確認してみてください。
飼育を始めたばかりで環境に慣れていない
もし金魚の飼育を始めたばかりなのであれば、新しい環境に慣れていないだけかもしれません。
金魚も人と同じで、生活する環境が変わると緊張したり、不安になったりすることがあります。
餌を食べない以外に、物影に隠れてあまり姿を見せない、落ち着きなく動き回っているといった様子が見られる場合は、数日そっとしておいてあげましょう。
ただし、底に沈んで動かず元気がない、体表に白い点が見えるといった症状が出ている場合は、白点病などの病気を患っている可能性があります。この場合は、対象の金魚を水槽から隔離して病気の治療を開始してください。
病気や体調不良
病気や体調不良が原因で、餌を食べなくなることがあります。
この場合は食欲不振に加えて、
- 底の方でじっとしている
- 壁面やレイアウトに体をこすりつけている
- 呼吸が速い
- 体表に白点やデキモノがある
といった症状を確認できることが多いので、金魚の行動や体表を念入りに確認してみてください。
餌を食べないだけでは原因がわからない場合でも、その他の症状から特定につながることがあります。
また、行動からある程度どの病気に罹患したかも判別ができますので、しっかり観察をして治療につなげましょう。
pHが下がっている
金魚は幅広い水質に対応できる丈夫な魚ですが、どちらかといえば弱アルカリ性の水質が得意な傾向があります。
水換えやメンテナンスの頻度が少ないとpHが酸性に傾いて、金魚に負担がかかり餌を食べなくなることも。そのまま体力が落ちて体調不良につながるケースもありますので、早急にpHを上げる対策をしましょう。
水温の変化
水温が高すぎる、低すぎる、一日のうち何度も上下しているなど、水温の変化から食欲不振に繋がることがあります。
金魚は水温への適応力が高く、15~28℃程度までは問題なく飼育することができますが、そのために水槽用ヒーターなどの機材を設置していないことも珍しくありません。
室内飼育でも直射日光が当たる窓際や、室温管理をしていない玄関などの場所では、気温の変化に合わせて一日の間に何度も水温が変化します。
このような場所で飼育を続けると金魚に負担がかり、食欲が落ちてしまうことがありますので、水槽の設置場所を確認してみてください。
また、適水温から大きく外れている場合も、活性が落ちて餌を食べなくなります。この場合は、保冷・保温をして水温を保つ工夫をしましょう。
餌に飽きてしまった
これまでご紹介した原因に心当たりがなく、それでも餌を口にしないのは、ただ単純に餌に飽きてしまったのかもしれません。
金魚は案外グルメな魚で、同じ餌ばかり与えていると飽きて餌への興味が薄れてしまうことがあります。
- 口に入れても出してしまうようになった
- 食べるペースが遅くなった
- 餌を食べない以外は異常がなく元気がある
というようなときは、特に問題があるわけではないのであまり心配しなくても大丈夫です。
ただ、このような問題ない食欲不振も長引くと体力が低下して、そこから本格的な体調不良に突入する可能性がありますので、早期に解決する必要があります。
金魚の食欲を回復させる対処法
原因を特定したら、それに合わせた対策をしましょう。
対処が遅れると、金魚の体力が落ちて事態が深刻になりがちです。
ここでは、先ほどお話しした餌を食べない原因の具体的な対処法をご紹介します。
金魚が安心できる環境を整えよう
環境に慣れていないことが原因と考えられる場合は、とにかく慣れるまで余計なことはせずにそっとしておいてあげるのが一番です。
長くても数日程度で環境に慣れて、少しずつ活発になっていきます。
心配だからと構いすぎると余計に怯えさせてしまいますので、あまり意識せずに自然にふるまうのが良いでしょう。
ただ、あまりに落ち着かない様子が見られる場合は、水槽の設置環境を見直してみることをおすすめします。
大きな音や振動が頻繁にする場所、人通りの多い場所は金魚が不安に駆られやすいので、静かな場所に水槽を移動することを検討してみてください。
体調不良なら水換えや清掃を行う
水換えや掃除は、病気の予防や後述するpHの改善にも効果的な、汎用性の高い対処法です。
体表やエラなどに明確な異常は見られないが、元気がなく体調不良が疑われるという時は、水槽のメンテナンスをして環境を改善させましょう。
特に金魚飼育では、フンや餌の食べ残しで底砂が汚れやすいです。底砂の汚れは水の汚れに繋がりますので、クリーナーポンプを使ってしっかり掃除しましょう。
また、ろ過フィルターが汚れていて正常にろ過ができていない可能性もありますので、そちらも確認してみてください。
メンテナンス不足が原因の体調不良ならば、これだけで餌を食べるようになることもあります。
また、体調不良には塩水浴も良いですが、もし塩水浴で金魚が回復しても水槽の中の環境が悪いとすぐに再発してしまいますので、まずは環境を整えることを優先しましょう。
病気はメーカー推奨の魚病薬を使おう
症状から病気が特定できた時は、速やかに魚病薬での治療を開始します。
病魚をバケツや別容器に隔離し薬浴を行いましょう。
金魚の病気は細菌性、寄生虫、腫瘍などいくつかの原因があり、病気によって効果が出る薬が異なります。薬を間違えると効果がないどころか、症状の悪化を招くこともありますので慎重に病気を見極めることが大切です。
金魚の病気や魚病薬については、以下のコラムで解説していますので、病気の見極めの参考にしてください。
pH低下にはカキガラが有効
pHの低下が疑われる場合は、水質検査薬を使って飼育水の状態を確認しましょう。
pHが酸性に傾く原因の多くは水の汚れにありますので、まずは水換えや掃除をして飼育水の改善をはかります。
それでもpHが上がらない、すぐに下がってしまうという時は、pHを弱アルカリ性に傾ける効果が期待できるカキガラがおすすめです。
アクアリウム用のカキガラが販売されていますので、ネットに入れて水槽に沈めておくか、ろ過フィルターにろ材と一緒に入れておきましょう。
アルカリ性に傾ける素材というとサンゴ砂が浮かびますが、サンゴ砂は効果が強すぎて調整がかなり難しいため、あまりおすすめできません。
その点カキガラは、pHが上昇するにつれて効果が緩やかになるので、過度にアルカリ性に傾くことがなく、金魚飼育でも利用しやすいです。
適水温を保てるよう対策をしよう
適応できる水温の幅が広い丈夫な金魚ですが、大きく適水温から外れると活性が下がってしまいます。
理想は24時間エアコンを稼働させて、室温を管理した環境で飼育することですが、難しい場合は水温が変化しないよう対策をしましょう。
水温が30度を超えてしまうような暑い季節は、冷却ファンを取り付けたり、エアレーションをしたりすると水温を下げることができます。カーテンを引いて日の光を遮るのも、水温をあげない対策として有効です。
反対に寒い季節は金魚の活性が下がって食欲が落ちます。水温が15度を下回ると餌の食べが悪くなりますので、餌の量を減らした上で、金魚に負担を掛けない消化の良い餌に切り替えましょう。
活性を下げたくない場合は、水槽用ヒーターを設置して水温を一定に管理するのも良い方法です。
餌を定期的に交換する
食欲低下の原因が餌にあると考えられるときは、餌を変えてみましょう。
人工飼料の種類を変えてもいいですが、食欲が落ちているならば、食いつきの良い冷凍アカムシなどの活餌を与えるのも効果的です。
金魚の健康を考えると人工飼料をメインに与えるのが望ましいですが、人工飼料も様々なメーカーから販売されていますし、顆粒状、フレーク状など形状も異なりますので、いくつかの餌をローテーションして与えると飽きを防ぐことができます。
活餌は乾燥タイプと冷凍タイプがあり、どちらも嗜好性が高く好んで食べる金魚が多いので、おやつ程度にたまに与えるのが良いでしょう。
いずれにしろ、同じ餌ばかり与えていると飽きるだけでなく栄養も偏りやすくなりますので、色々な餌をバランスよく与えるのがおすすめです。
消費期限に注意!
見逃しがちなのが、餌の消費期限です。人工飼料にも消費期限がありその期間は大体3ヶ月程度、古くなると酸化してしまいやすいです。酸化した餌は金魚の消化不良の原因となりますので、与えるのは止めましょう。
特に沈下性の餌は高タンパクな分、酸化しやすい傾向があります。
開封した餌はパッケージの指示に従い、高温多湿を避けて涼しい場所で保存しましょう。
また、冷凍餌は解凍したらすぐに使い切るようにしてください。再冷凍すると質が低下して金魚によくありません。
毎日の観察を怠らないことが大切
金魚の食欲不振は、ある日突然始まるわけではありません。
「何となく餌の食べが悪くなった」
「水槽に近付いても餌をおねだりしない」
「弱々しく泳いでいる」
といった予兆があることがほとんどです。
こういった少しの違和感に気づいて早期に対策をすることで、手遅れになるのを防ぐことができます。
対応が早ければ、簡単な水換えやメンテナンスで回復する可能性も高いです。
毎日の観察が食欲の低下を含む「万病の予防策」になると言っても過言ではありませんので、餌を食べる金魚の様子をしっかり観察するようにしましょう。
まとめ:金魚が餌を食べない!原因と対処法を解説!毎日の観察が大切です!
今回は、金魚が餌を食べない原因と対処法について解説しました。
大食漢の金魚が餌を食べないときは、何かしらの原因が潜んでいます。
病気や体調不良ならば食欲不振以外に、泳ぎ方や体表に異常がみられることが多いので、よく確認してみましょう。
水質や水温の変化が原因の場合は、水換えや掃除、水温を変化させない対策が有効です。
また、同じ餌を長期間与えていると食べが悪くなりますので、餌の種類を変えたり活餌を与えたりすると、食欲が回復する可能性があります。
原因の特定には毎日の観察がとても大切です。些細な変化を見逃さないよう、金魚が餌を食べている様子を観察する習慣を付けましょう。
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