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国産の熱帯魚・観賞魚とは!日本や世界各国を代表する魚種を紹介

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日本で流通している熱帯魚・観賞魚の多くは、人工的に繁殖した『改良品種』です。
熱帯魚は1960年代から日本に輸入され始め、現在までに幾度のブームを経てすっかり定着しました。

最近でも次々と熱帯魚の作出・品種改良が愛好家により行われています。

日本には金魚や鯉、近年のメダカなど品種改良に長けた国産淡水魚がいた事も、品種改良のノウハウとなったようですね。

このコラムでは、日本だけでなく海外各国を代表する熱帯魚・観賞魚と、品種改良に関する豆知識を「これから飼育を始めたい初心者の方」はもちろんのこと、「中〜上級者」の方々も楽しめるようにご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚や観賞魚を紹介

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

熱帯魚や観賞魚は日本だけではなく、世界でも飼育や品種改良が行われています。

魚たちの産地やルーツ・品種改良の歴史などを知ることで、アクアリウムの楽しさや奥深さを感じられるでしょう。
初心者の方をはじめ、ベテランのアクアリストの方も楽しめるよう、さまざまな内容を盛り込みました。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、国産の熱帯魚や観賞魚・日本や世界各国を代表する魚種を紹介します。

熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
熱帯魚の飼い方

日本で改良が盛んな熱帯魚・観賞魚

写真はフィリピンのイフガオ州ラムー町に実際に存在する、『熱帯魚ティラピア』の養魚場です。
大水量のプールを用いて出荷まで管理する、という部分は国産改良魚種との共通点だと言えます。

このような養殖業は日本でも行われていますが、より十分な水量やスペースを確保した池を使用しているのです。

国産改良品種の代表種である『金魚』や『錦鯉』は大型になる魚であり、複数匹での水槽飼育では十分なスペースがないと、魚たちにストレスが溜まってしまいます。つまり、より良い個体に仕上げるためには、余裕のある水量が必要というわけです。

ほかにも『グッピー』『メダカ』のような、小型魚の養殖も盛んに行われています。しかし、体が小さいため大きな生簀や水槽の強い流れには対応できず、金魚や錦鯉などと同じような飼育環境には向いていません。
そのため、フィルター排出口の流れや底砂の形状、シェルターなど、種ごとに気を払う必要があります。

それぞれの魚種に合った飼育スタイルがあり、それを実現できる環境を持つ場所が、養殖の主要国になると言えるでしょう。

観賞魚は日本国内で独自に改良されることもあるなど、歴史の長さによる懐の深さがあります。
ここからは、日本でも品種改良が盛んな魚種を、4種紹介していきます

グッピー

(熱帯魚)ブルーグラスグッピー(国産グッピー)(3ペア) 北海道・九州航空便要保温

グッピーと聞くと、初心者用の入門種だと考える方も多いですが、実は品種改良が盛んな魚種の一つです。

熱帯魚ショップで1匹200~300円で販売されている個体は、すべて『外国産グッピー』という呼称です。試行錯誤して品種改良された『国産グッピー』は、価格帯がグンと上がります
便宜上グッピーは外国産・国産と呼ばれていますが、本来日本には生息しない淡水魚です。

国産グッピーは「メンデルの法則」や「ある種の形質固定(ヒレが長い・ショートボディー)」など、生物学的系統図にもとづいて飼育したものです。
何代前の親の形質であるかが分かるなど、日本人らしく几帳面に改良されています。

グッピー自体は南米原産の卵胎生のメダカですが、繁殖が簡単なことから各国で改良品種が盛んです。
ドイツで行われている改良品種作出は、日本国産グッピーと並び国際的に高評価を得ています。

メダカ

【めだか街道】高級ミックスめだか・オス5匹とメス5匹+αのセット(高級めだかMIX・生体オス5匹とメス5匹+αのセット)

近年大ブームのメダカはさまざまな品種が日々改良されており、日本を代表する観賞魚になったと言えるでしょう

メダカは、基本的には水槽の側面ではなく、上から見た姿を楽しむ観賞魚です。そのため、野外にスイレン鉢を置く飼育スタイルが主流となっています。

春先になると、自然に産卵して増えてくれるでしょう。シーズンを問わずに繁殖させたい場合は、水温を徐々に25℃付近まであげていくと、冬期でもメダカの繁殖が可能です。

メダカの品種改良の例として、以下ではヒメダカをご紹介します。

ヒメダカについて

(めだか)ヒメダカ(30匹)

ヒメダカは昔からいる改良品種で、初心者の方からアクアリストの方まで有名な魚です。
メダカ色といえば黄色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。これはヒメダカの体色です。

最近ではヒメダカや国産メダカの血統から産まれた、メダカの改良品種が一躍人気となっています。

その結果、活餌として扱われることもあったヒメダカにも、観賞魚として多くのファンがつくようになりました。

近頃は改良品種のメダカを庭先で飼育している方も、たくさん目にするようになってきました。
ホームセンターでもスイレン鉢と湿地帯の抽水植物が豊富に取り扱われるようになり、ビオトープ飼育が広がってきたという点もメダカの普及に拍車をかけていると言えるでしょう。



金魚

(国産金魚)ブリストル朱文金(1匹)

金魚は、日本人であれば馴染みの深い観賞魚でしょう。

日本以外の海外でも愛好家が多い魚であり、写真の『ブリストル朱文金』はイングランド産です。
日本人が作出した金魚は『ランチュウ』といった高額な種もいますが、原種フナに最も近い『和金』がメジャーでしょう。

特に日本産の金魚は深紅に近い赤みが美しく、国内外で高い評価と根強い人気があります
また、イングランドで生み出されたブリストル朱文金を、さらに丸く広がる尾びれに改良した『末廣錦』もいるなど、現在でも作出が進んでいるのです。

金魚は日本が世界に誇る人気観賞魚です。
品種系統がかなり複雑で、さまざまな品種が現在も日進月歩で進化しています。
金魚の愛好家の方でも、そのすべてを把握している方は多くありません。


錦鯉

【生体】お任せ!錦鯉Mix 3匹 L 16cm~20cm 鯉 色鯉 emuwai

錦鯉は頑丈で、水温や水質の変化にも強い魚です。

日本産の錦鯉ですが、大型住宅が流行しているドイツなどの海外で飼いやすいこともあり、人気が過熱しています。
錦鯉は世界的に人気も知名度も高く、世界に誇る観賞魚だと言えるでしょう。

ドイツと日本の鯉事情は似ており、日本に「鯉こく」という料理があるように、ドイツでも自生する鯉を食べていた食文化があります。ドイツの食用鯉を観賞魚として改良したのが『ドイツ鯉』です。
観賞用に錦鯉へ品種改良された鯉ですが、日本だけなく海外でも「食べる・見る」といったさまざまな人間との関わりがあるのです。

その中で、日本国内では食用のほか観賞魚として、累代飼育や品種改良が行われ続けてきました。

なお、錦鯉は同サイズの淡水魚と比較してかなりの長寿であり、最高齢は40歳ほどです。
このように長寿であることも、日本人に長い間親しまれてきた理由だと考えられます。



各国の熱帯魚・観賞魚7種

ここでは、海外が原産地の魚種を7つご紹介します。

アマゾン川やその水系には、身近な種類が生息しています。アマゾン川流域は、まるで毛細血管のような支流の複雑さから、「未発見の新種がいるのではないか」と言われるほどです。また、東南アジアやインドなども、熱帯魚や観賞魚の故郷やルーツであるケースも多いです。

普段アクアショップで見かける魚たちがどこから来ているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

南米:テトラ(カラシン)

(熱帯魚)ネオンテトラ(10匹) 北海道・九州航空便要保温

テトラ(カラシン)は、入門種として扱われることが多い『ネオンテトラ』をはじめ、『コンゴテトラ』『カージナルテトラ』『ラミノーズテトラ』など、名前に「テトラ」がつく熱帯魚群です。水草水槽で飼育されている、ほとんどの生体が南米原産となっています。

小型でかわいらしい種類が多いイメージがありますが、アマゾンの肉食魚として有名なピラニアのグループや、クルミすら噛み砕く南米の大型草食魚『コロソマ』など意外な種類も含んでいます。

テトラは、アマゾン川水系の落ち葉などの堆積物から抽出される、弱酸性のブラックウォーターを好み、水草水槽に映える小型美麗種がとても多いことが特徴です。


南米:ナマズ(コリドラスなど)

(熱帯魚)コリドラス・3種セット Aセット(3匹)(各種1匹) 北海道・九州航空便要保温

南米大陸に最も多く生息する熱帯魚はナマズ類と言われるほど、ナマズ類は種類が多くバラエティ豊かです。

「水槽のお掃除屋さん」と呼ばれる、かわいらしい小型ナマズ『コリドラス』をはじめ、水勢が強い上流域には『プレコ』が生息。
また、大型魚『ビッグキャットフィッシュ』や、カミソリのような歯を持つ『カンディル』など、専門店でお馴染みの熱帯性ナマズのほとんどが、南米大陸とアマゾン川水系由来です。



タイ:ベタ

(熱帯魚)ベタ・トラディショナル マルチカラー(オス)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

「闘魚」の異名を持つベタは、オス同士が激しく争いあう熱帯魚として有名です。メス同士ではほとんどケンカをしないので、ベタの混泳は「一つの水槽にオス一匹」を守ってください

鮮やかな赤や青の体色がとても美しく、本場タイでは1000年以上飼育の歴史があると言われています。
東南アジア諸島、特にインドネシアでのブリーディングが盛んですが、日本国内の愛好家も負けていません。各国で品評会が催されているほど、ベタは人気のある魚です。

また、ベタはラビリンス(上鰓器官)という特殊な器官を持つ魚としても知られ、酸素欠乏に強く、泡巣を作り子育てをする特徴も持っています。

東南アジア:アジアアロワナ

アロワナの中でも特に人気が高いのが『アジアアロワナ』で、発色が美しく硬く光沢のあるうろこが魅力的で、愛好家も多いです。アジアアロワナは全身が真っ赤に色づく個体もおり、「〇〇龍」といった名前で呼ばれることもあります。

またアジアアロワナは、アロワナの仲間として養殖に成功しているレアな魚です。養殖の過程で、口の中で卵や稚魚を咥えて育てる口腔内保育、「マウスブルーダー」の習性が判明しました。

南米では『シルバーアロワナ』『ブラックアロワナ』、オーストラリアに生息する『ノーザンバラムンディ』なども人気種です。


インド:スネークヘッド

(熱帯魚)ウマンギィ・スネークヘッド(1匹) 北海道・九州航空便要保温 沖縄別途送料

スネークヘッドは、アナバンティッド科のベタに近い仲間であり、基本的に大型魚に分類されます。

インド産の『レインボースネークヘッド』は、程よいサイズ感と独特の光沢で人気です。海外での受けもよく、日本国内でも安価に手に入れられます。

模様とサイズでスネークヘッドの区別をつけるのですが、分類学的にはかなり多岐に渡るようで、2000年代に入っても新種の報告が絶えません。

オーストラリア:クラウンアネモネフィッシュ

クラウンアネモネフィッシュは、映画「ファインディング・ニモ」の主人公、『ニモ』の本当のモデルと言われている熱帯性海水魚です。カクレクマノミにそっくりですが別種であり、オセアニア豪州近海のグレートバリアリーフに群泳するさまが美しく、古くからダイバーに人気があります

映画のヒットを機に大人気となり、水族館などではアネモネフィッシュ、クマノミの仲間がよく展示されています。ご自身で飼育する際も、たくさんの模様のパターンの中からお気に入りの個体を選ぶことができ、楽しいですよ。


東南アジアなど:ナンヨウハギ

TORIMATE(トーリーメイト)ナンヨウハギ3cm マリンアクアリウム 海水魚

ナンヨウハギも映画「ファインディング・ニモ」に登場する、青いニザダイの仲間です。フィリピン沖からインド大西洋海域まで、かなり広い海域に生息しています。

神経質でやや荒々しい性質を持つので混泳が難しく、特にナンヨウハギ同士を同じ水槽で飼うのはかなりハードルが高いです。

熱帯性海水魚全般に言えますが、圧倒的な生息域の広さや、多種多様でカラフルなカラーバリエーションなど、陸に上がった熱帯性淡水魚とは一味違った魅力がありますよ。


国産の熱帯魚・観賞魚とは!日本や世界各国を代表する魚種を紹介

今回は、日本が世界に誇る歴史ある観賞魚の錦鯉や金魚、品種改良によって作出された国産グッピーや改良メダカなどを紹介しました。
四季のある日本を原産とする熱帯魚はいませんが、日本は観賞魚の品種改良には積極的で、海外からの評価も高くなっています

また、南米・東南アジア地方など外国由来のテトラやナマズといった、各国を代表する熱帯魚の原種についても紹介しましたので、魅力をご理解いただけたのではないでしょうか。

海洋にまで目を向けてみると、映画のような美しい光景が実際に存在するのです。

今回のコラムで紹介した各国・各地方を代表する魚種の中には、基本的な設備があれば飼育できる入門魚もいます。興味を持った魚種がいれば、ぜひ参考記事もご覧くださいね。

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執筆者 アクアガーデン

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