おもしろい水草8選！変わってて美しい・形がユニークで独特な水草特集

水流にゆらめく水草は格別の美しさがありますが、最近、見慣れてしまったな・・・と思ってしまった方に、今回はとてもユニーク、印象的な水草をご紹介します。

ユニークな水草が１つあるとレイアウトのが面白い雰囲気に仕上がります。
いつもの定番水草のなかにレイアウトしても、目を惹く存在として華やかに彩ってくれるでしょう。

レースのような繊細な水草や、バナナのような水草、明るいオレンジ色の水草など「えっ、こんな水草あるの！」と驚くようなものもありますので、お気に入りの水草を見つけてくださいね。

プロアクアリストたちの意見をもとにユニークな水草を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

熱帯魚水槽に水草は欠かせませんが、よく目にするマツモやアナカリスのようなものから、アクアリウムショップでしか目にしないような変わった種類も数多く存在しています。

ここでは変わっているけれどちょっと微笑ましい気持ちになる水草種をご紹介します。

ユニークで印象的！おもしろい水草8選！

水草の草姿は多種多様で、特徴的で美しい種類も数多く存在しています。
このコラムではアクアリウムで使用されることがある水草のなかで、特にユニークで扱いやすい種類をご紹介します。

レースプラント（アポノゲトン　マダガスカリエンシス）

広みのある葉に、まるでレースのように美しい穴が開いており、繊細で幻想的な水草です。

葉が最長で約50cmと広く大きいので、強い水流が苦手であったり、定期的に休眠状態になるという性質を持つなど、育成難易度は高い水草です。
そのため、そっくりに作られた人工水草で代用されることもあります。

若葉の頃はレース状ではなく、成長する過程で網目のように穴が開いていきます。
実はその仕組みはいまだに謎であるなど、見た目のイメージ同様にミステリアスな水草と言えるでしょう。

バナナプラント（ハナガガブタ）

本当にバナナみたいだ！と思わず微笑ましくなる、可愛らしいフォルムの水草です。
バナナに見える部分は殖芽と呼ばれ、栄養を蓄える働きがあります。

バナナ部分を水中に、水上には丸い葉を浮かせて生育すると魅力を十二分に楽しめるでしょう。
バナナ自体がちょうど良い重りになり、ソイルに埋める必要がないので、浅い水槽やボトルアクアリウムでも楽しめ、うまく育つと白い花を観賞することができます。

ちなみに、バナナを底砂に埋めると水生植物の「ハナガガブタ」として成長していきます。
ハナガガブタを流通する際にわかりやすくしたのが、バナナプラントという呼び名です。

ベタ水槽などに特におすすめです。

ウォーターマッシュルーム（ウチワゼニクサ）

丸い葉がとても愛らしいくマッシュルーム（キノコ）を連想させてくれます。ウォーターコインと呼ばれることも。

水中では水草として育てられますが、水上でも根が水に浸かっていれば「水上葉」として育てられるので、ビオトープなどにも適しています。

寒さにもある程度の耐性があることと、日光を好むこともあり、金魚やメダカを睡蓮鉢で飼育している方に特におすすめです。生体たちの日光避けとしても最適ですね。

草丈は5～15cmほどです。少し大きいな、と感じたらこちらの『ミニマッシュルーム』をおすすめします。

オーストラリアンノチドメ（オーストラリアンクローバー）

クローバーのような可愛い葉をもつ水草です。

水草育成というとCO2添加をしなければ育てられないのでは？と思われがちですが、こちらのオーストラリアンノチドメはCO2なしでも育てられることがあります。
水草のなかでは比較的育成が容易な種類なので、ぜひチャレンジしてみてください。

タイガーロータス

ニムファ（スイレン）の仲間です。

特徴的な葉の形と、スポットのような模様がとてもエキゾチックな水草です。
南国風のアクアリウムを作りたい方に特におすすめしたい水草と言えます。

最初のほうでご紹介したバナナプラントも、同系統の水草です。

育成はそれほど難しくありませんが、強い照明を好みます。
CO2もあったほうがより美しく育ちますので設備の整った水草水槽での育成に向いています。

ミリオフィラムsp.オレンジ

水中葉として育成すると、鮮やかなオレンジ色になる水草です。オレンジの水草は珍しいので、水槽の中でぱっと引き立ちます。
リスのしっぽ（ロタラ・ワリッキー）よりも明るいカラーですよ。繊細な細いオレンジの葉はとても美しいですね。

光量によって色合いが変化することがないので、ロタラよりもおおらかに育てても問題が起きにくいです。

クリナム・アクアチカ・ナローリーフ

なんとも不思議なフォルムの水草です。ウェーブ状の長い葉がとても印象的です。

これを１つ植え込むだけで、レイアウトの主役になります。

成長はゆっくりなのですが、非常に大型（~70cm程度）に成長しますので、120cｍ水槽など、比較的大きなサイズの水槽で育成可能です。
なかなかに大型な水草で、植え替えは難しいためレイアウトをよく考えてから植え付けてあげましょう。
その草姿から水流は苦手で、穏やかな環境で育成するのがおすすめです。

十分に成長すると、美しく白い花を咲かせることがあります。

アポノゲトン ウルバケウス

クリナム・アクアチカに似ていますが、こちらの方が葉に透明感があり、幅が広いです。
実際に葉の長さもこちらは1ｍほどまで伸びるなど、さらに大型の水草です。

ロゼット型水草としては最大級の草姿と言えるでしょう。コンブかワカメのような印象のユニークさと、たなびくような葉が幻想的な雰囲気と美しさを備えています。

難易度が高そうですが、根が丈夫なので大磯砂でも育てることが可能です。
ただ、成長速度はゆっくりなのでCO2添加があるとより良く育てられるでしょう。

まとめ：おもしろい水草8選！変わってて美しい・形がユニークで独特な水草特集

レースのように繊細な葉のもの、バナナのようなもの、丸くて可愛らしいもの、など、ユニークな形の水草をご紹介しました。

こんな水草あるんだ！育成してみたい！と思っていただけたらとても嬉しいです。
ぜひ一度、お気に入りの水草にチャレンジしてみましょう。