熱帯魚が弱った！よくある原因と対処！魚の性質を知って長生きさせよう！

投稿日：2025.10.09｜更新日：2025.10.09

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熱帯魚を飼育していると、なんとなく元気がないような様子を見せることがあります。

魚の不調というと病気を疑ってしまいがちですが、実は病気以外にも水質の変化や水流の強さ、魚同士のケンカなど水槽内の環境が原因で魚が弱ってしまうことが少なくありません。
環境由来の不調であれば、治療をしなくても水換えや掃除といったちょっとした工夫で体調を回復させることができますので、元気がないときも慌てずに原因を特定し、適切に対処をしましょう。

今回のコラムでは、飼育している魚が頻繁に体調を崩してしまうとお悩みの方のために、魚が弱る主な原因と正しい対処方法についてご紹介をしていきます。
熱帯魚の性質をしっかりと学んで、病気を未然に防ぎましょう。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚が弱る原因と対処法を解説
熱帯魚が弱った時の対処法を動画で知る！
熱帯魚が弱る主な原因は水質悪化
淡水熱帯魚を弱らせないポイント
海水熱帯魚を弱らせないポイント
混泳相性に気を付けて魚を選定しよう
まとめ：熱帯魚が弱った！よくある原因と対処！魚の性質を知って長生きさせよう

プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚が弱る原因と対処法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

繊細な熱帯魚は水質や水温の変化、混泳魚との相性など水槽内の環境が原因で体調を崩してしまうことが多いです。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、熱帯魚が弱る原因と対処法を解説します。

熱帯魚が弱った時の対処法を動画で知る！

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熱帯魚が弱る主な原因は水質悪化

熱帯魚が弱る大きな原因として水質の悪化が挙げられます。汚れた水で飼育を続けていると、体調不良から病気を発症してしまうことも多いため、異変が見られたら早めに対処することが大切です。

ここでは、水質悪化を引き起こす以下の3つの要因について解説をしていきます。

フィルターの目詰まり
水温変化
餌が多すぎる・急に減らす

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フィルターの目詰まり

飼育している熱帯魚が調子を崩したときにまず確認していただきたいのが、ろ過フィルターの汚れです。

ろ過装置内に汚れや大きなゴミが溜まると、次第にフィルターが目詰まりを起こします。やがてフィルター内に止水域ができて、ろ過バクテリアが死滅し、生物ろ過が機能しなくなってしまうので注意しましょう。

フィルターの目詰まりは流量の低下にも直結するため、定期的に状態を確認しメンテナンスを行うことが大切です。

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水温変化

急激な水温の変化も、水質の悪化に繋がります。
水槽の水をきれいにしてくれるろ過バクテリアは、水温25～30℃程度の環境で最も活発になるため、この範囲から大きく逸脱すると働きが落ちてろ過効率が低下するからです。

そもそも水温の急変は熱帯魚自体に大きな負担を掛けます。
熱帯魚水槽では水槽用ヒーターやクーラーを使って、水温を一定に保っていることが大半かと思いますが、それでも水槽の設置環境によっては昼夜で水温が変動することがあるため、こまめに水温を確認するようにしてください。

また、水換え時も飼育水と新しい水の水温を一致させ、水温が変動しないように配慮しましょう。

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餌が多すぎる・急に減らす

餌が多すぎるとフンが増えたり、食べ残された餌から過剰な養分が溶け出したりして水質が悪化します。

また、欲しがるからと言って餌を与えすぎると消化不良などを起こし、生体の寿命を縮めかねません。
おやつやご褒美は程々にして、与える餌の量をしっかり管理しましょう。
想定量の半分くらいでも魚は問題なく長生きしてくれることが多いです。

ただし、餌の量を急に減らすことも魚にとってはストレスになるため、病気でない限りは極端に餌を減らすようなことは避けてください。
少なめの量を同じペースで与え続けることが健康的な飼育を続けるコツです。

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淡水熱帯魚を弱らせないポイント

ここからは熱帯魚を弱らせないポイントを水質悪化とは別の視点から、淡水魚と海水魚に分けて解説していきます。

まずは淡水熱帯魚を弱らせないコツということで、

小型淡水魚は水流を控えよう
中型淡水魚は導入数に注意
大型淡水魚はフンの処理を徹底しよう

これら3つの要点について掘り下げていきます。

小型淡水魚は水流を控えよう

エーハイムナチュラルフローパイプ（４００５７２０）

エーハイム

観賞用として販売されている小型の淡水熱帯魚は、水流の緩やかな地域に住む魚種が大半です。
例えば定番のネオンテトラやグラミー、メダカも強い水流を好みません。

それらの魚を水の流れが早い水槽に導入すると泳ぎ疲れて弱ってしまいますので、体力を消耗しない穏やかな水流を意識したレイアウトに仕上げましょう。
エアーポンプの流量を調節したり、フィルターの排水口にフローパイプを取り付けるも良い方法です。

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中型淡水魚は導入数に注意

(熱帯魚)プラチナホワイトエンゼル（3cm）＜1匹＞[生体]

中型魚は小さな幼魚の状態で販売されていることが多く、思ったよりも大きく成長して持て余してしまうという事例が少なくありません。

「コケ取り要員として入れたプレコが巨大化」
「お祭りですくった金魚が大きくなって水槽を圧迫…」

といったことにならないよう、飼育前には最大サイズを調べた上で水槽のキャパシティに合った匹数を飼育するようにしましょう。
大型になる金魚であれば、20Lにつき1匹の飼育密度が適切です。

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大型淡水魚はフンの処理を徹底しよう

アクア工房フィッシュレット(フィルター) + 専用パワーリフト

アクア工房

アロワナやポリプテルスをはじめとする大型魚は大食漢で、フンが多く水を汚しやすいです。

フンの処理に特化した『フィッシュレット』などをろ過フィルターと併用する方法もありますが、やはりろ過機材だけで水質を保つことは難しいため、こまめに水換えをして水質悪化を防ぐことを心がけましょう。

フィルターの目詰まりをチェックするなど、日頃からメンテナンスに力を入れておけば、急な体調不良を予防できます。

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海水熱帯魚を弱らせないポイント

続いては海水熱帯魚を弱らせないコツとして、

海水魚はいじめ・ケンカに気を付けよう
水流は適度に保つ
餌が食べられているか確認しよう

これら3つのポイントを解説していきます。

海水魚はいじめ・ケンカに気を付けよう

海水魚は淡水魚と比べると気性が荒く縄張り意識の強い種類が多いため、無暗に混泳するとかなりの確率でいじめやケンカが問題になります。
混泳水槽を作るときは、魚同士の相性や遊泳層、水槽内の匹数が適切かどうかを事前に確認してから組み合わせるのがおすすめです。

ちなみに東京アクアガーデンで海水魚水槽を立ち上げる際は、あえて魚の数をやや過密気味にしています。
多くの魚を導入することで、いじめの対象となる魚のターゲットを絞り込ませないようにする対策です。

水質の維持やろ過に気をつかうので初心者の方にはおすすめできませんが、海水魚水槽の管理に慣れてきたら少し多めに魚を入れてみるのも良いかもしれません。

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水流は適度に保つ

【水中ポンプ】コンパクトオン 1000 （ 50Hz ）＜エーハイム＞

AQUAPONICS (アクアポニックス)

自然の海は、淡水環境とは異なるランダムな水流が常に発生しています。そのため、水槽内にも強めの水流を起こすと健康的に海水魚を飼育できるでしょう。

また、海水魚水槽ではライブロックを複雑に配置しているケースが多く、ろ過フィルターの水流だけではアイテムの影に止水域ができてしまいやすいです。
この場合は、水中ポンプを併用して水流同士をぶつけるように発生させることで、ランダムかつ全体に行き渡る水流を再現できます。

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餌が食べられているか確認しよう

Hikari(ヒカリ)ひかりプレミアム海藻 70 S サイズ

Hikari(ヒカリ)

海水魚は餌付けが難しい魚種が多く、飼育環境では餌に馴染めずに餓死してしまうケースが後を絶ちません。
また、餌付けに成功しても気の弱い個体や臆病な魚種が餌を横取りされて、餌にありつけないということも頻繁に起こります。

餌を食べられないとどんどん弱っていってしまいますので、餌やりの時はすべての魚に餌が行き渡っているかを確認し、あまり食べてない魚がいればその魚の前で餌を放つなどの配慮をしてやりましょう。
スポイトを使うと気の弱い魚にもきちんと餌を与えることができるのでおすすめです。

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混泳相性に気を付けて魚を選定しよう

魚には縄張り意識が強い傾向があるものや、同種で群れを作る習性があるもの、同種や近縁種にのみ気が強くなるものなど、魚種ごとに様々な特性があります。
狭い水槽内で混泳させるときは、この特性を考慮しながらケンカをしない魚種を選んで組み合わせていくことがとても重要です。