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熱帯魚の衰弱原因が分からない!病気以外に熱帯魚が弱る理由まとめ!

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体の小さな熱帯魚は、例え丈夫と言われる品種でも人間に比べたらずっと繊細です。
飼育者にとっては些細な変化でも、それが原因で体調を崩してしまうことがあります。

明確な病気の症状がみられるときは、魚病薬を使用した治療を行いますが、病気を特定できるような所見は見られないにもかかわらず、食欲や元気がなく衰弱している、突然死んでしまうというようなことが続くときは、飼育環境の見直しが必要かもしれません。

今回のコラムでは、病気以外で熱帯魚が衰弱してしまう原因と対処法を解説します。
原因不明の体調不良を放っておくと、重篤な病気を引き起こすこともあります。些細な変化と軽く考えず、しかるべき対処をしましょう

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに病気以外で熱帯魚が弱る理由を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

病気を特定できるような症状がみられないにもかかわらず、熱帯魚が弱る、死んでしまうというようなことが続くときは、飼育環境を見直してみましょう

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、病気以外で熱帯魚が弱る理由を解説します。

熱帯魚が弱ってしまう原因を動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
熱帯魚が弱ってしまうケースや対策を音声付きで解説します。

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金魚やメダカ、熱帯魚の飼育ポイントを動画でわかりやすく解説しています。

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病気以外の熱帯魚が弱る理由とは!?


体が小さく繊細な熱帯魚は、些細なことで調子を崩してしまうことがあります。
体調不良が続くと餌が食べられなくなって衰弱してしまったり、病気を発症してしまったりといったことに繋がりますので、原因を見極めて適切な対処をしましょう

ここでは、病気以外で熱帯魚が弱ってしまう原因をご紹介します。
心当たりはないか、ご自分のケースに当てはめながら確認してみてください。

いじめられている

熱帯魚を複数匹で飼育している場合、体が小さかったり立場が弱かったりする魚が他の魚にいじめられてしまって、体調を崩してしまうことがあります。

  • 群れの中で際立って体が小さい
  • 他の魚に追い回されたりつつかれたりしている
  • 餌を食べに出てこない、横取りされて餌が食べられない

といった様子が見られるときは、いじめを疑いましょう。

このような個体は、ストレスや餌を食べられない影響で衰弱してしまいやすいです。
熱帯魚のいじめやストレスはぱっと見でわかるような現象ではないため、存在を疑う方もいますが、注意深く観察してみるとどことなく怯えているような雰囲気や、物陰に隠れて姿を見せないといった行動が見られますので、まずは魚達の関わり方や個性をよく観察してみましょう。

水質が変わっている・悪化している

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水質が変化している、悪化しているというのも、熱帯魚が衰弱する原因です。

水質は水槽全体の調子に関わるものですから、熱帯魚が複数匹調子を崩していたり、水草や他の生き物にも異変が見られたりという時は、水質を確認しましょう。

反対に異変が一匹にしか見られないときは水質が原因ではない可能性が高いので、他の原因を探ってみてください。

古い餌を与えてしまった

特に人工餌を使用している場合に多いのが、餌が古くなってしまっているケースです。

人工餌はドライタイプが多いので、普段餌やりをするときに消費期限を気にすることはあまりないかもしれません。
しかし、古くなった餌は酸化が進んでいて雑菌が湧きやすく、傷んでしまうので、そのまま与えてしまうと熱帯魚がお腹を壊してしまう可能性があります。

また、消費期限に問題が無くても容器を開けっ放しにしていたり、湿気の多い場所に保管していたりした餌は要注意です。

水温が合っていない


熱帯魚は基本的に水温の変化に弱く、適正水温に保たれていない状態が続くと衰弱してしまうことがあります。
また、水槽用ヒーターの故障で水温が急変すると、熱帯魚たちが変化に耐えられず一気に死んでしまうといった悲しい事故が起こることも。

水温が低すぎる場合は熱帯魚の動気が鈍くなって底でじっとしていることが多くなり、高すぎると水槽内の溶存酸素量が低下して酸欠状態になるため、水面近くまで上がってパクパクと呼吸する鼻上げという仕草を見せるようになります。

水温が適性でないからと言ってすぐに衰弱するということはありませんが、不調の前兆とも言える上記のサインを見逃がさないことが大切です。

新しく追加した魚が衰弱してしまう


新しく追加した魚が弱ってしまう場合は、

  • 購入時点で何か不調を抱えていた
  • 水合わせができていない

2点が原因として考えられます。

特に袋にパッキングされた状態で販売されていた個体は、狭い袋の中で体力を消耗してしまっていることも。
袋詰めされて時間が経過していると、袋の中の水質が悪化して体調を崩してしまっている可能性があるので、しっかり状態を確認することが大切です。

また、魚を追加するときに水合わせが不十分な状態で水槽に導入してしまうと、水質の変化からショックを起こして衰弱してしまうこともあります。

熱帯魚が衰弱してしまったときの対処法


熱帯魚が病気以外の理由で衰弱してしまう原因の多くは、水質や水温などの飼育環境にあります。
そのため、熱帯魚が元気がないときは状況を確認したうえで、環境を改善してあげると手遅れになる前に体調が回復する可能性があるでしょう。

ここでは、熱帯魚が衰弱してしまったときの対処法をご紹介します。

熱帯魚同士の関係を確認する

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熱帯魚同士の関係に問題があると、ストレスを抱えやすいです。

また、小競り合いで怪我をしてしまうとそこから病気に感染してしまう可能性もありますので、熱帯魚同士の相性に問題ないか、水槽内でいじめや小競り合いが起きていないか、すべての魚に餌が行き渡っているかを確認してみましょう。

もしいじめにあっている個体がいる場合は、体調を崩してしまう前に、

  • 水草やレイアウトを増やして隠れ場所を作る
  • 相性の悪い魚の水槽を分ける

といった対策をして様子を見ます。

餌を食べられないほど状況が悪化していると、弱い個体が衰弱してしまいますので早急に隔離して体調を整えてあげましょう。

こまめな水換えと底砂やろ過フィルターの掃除をする

水作 プロホースエクストラ M

水質が悪くなっているときは、まず水換えを行います。

換水量は総水量の1/3程度が基本ですが、あまりに汚れている、pHが低下していて処置が必要という時は少し多めに水換えをしても構いません。ただ、多く換え過ぎると魚達がpHショックを起こす危険もあるため、一度の換水量は多くても1/2までに留めておくようにしましょう。

底砂ろ過フィルターが汚れていると水質が悪くなりやすいため、こちらも掃除を行います。

底砂は、水換えをするときに『プロホース』などのクリーナーポンプを使って水と一緒に汚れを吸い出すと、簡単に掃除ができます。
ろ過フィルターやろ材についても定期的に状態を確認し、必要に応じて掃除や交換をしましょう。

また、熱帯魚が衰弱するほど水質が悪化するということは、そもそも水換えが足りていないということ。水質の改善とともに、水換えの頻度を見直してみてください。
定期的に水質検査薬を使って水質を確認しながら水換えのタイミングを探ると、ちょうど良い頻度が見つけやすいです。

pHを上げるアイテムを活用しよう

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定期的な水換えや掃除をしているにも関わらずpHが低下してしまう場合は、ろ材を工夫するのがおすすめです。
pHを高めに維持するろ材としては、『パワーハウス ハードタイプ』などの調整機能付きろ材や、『カキガラ』が挙げられます。

カキガラは素材に含まれるアルカリ成分がジワジワ溶け出して緩やかにpHを上昇されてくれるのが利点で、大体pH7.0あたりで安定するので、中性付近の水質を好む熱帯魚に最適です。

ただ、熱帯魚の多くは弱酸性の水質を好むため、場合によってはpHがアルカリ性に偏り過ぎて調子を崩してしまうことも。
熱帯魚の品種によって好む水質が異なるため、特性をよく確認した上で水質が安定する方法を検討してみてください。

水温はこまめに確認しよう

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熱帯魚の調子を整えるには、水温を適切な温度に維持することがとても大切です。

水槽には必ず水温計を設置し、こまめに確認する習慣を付けましょう。

また直射日光が差し込む窓際や、外気温の影響を受けやすい廊下や玄関といった場所に水槽を設置している場合、水槽用ヒーターを使用していても水温が変化してしまっている可能性があります。

一日の間に水温が大きく上下する環境は、熱帯魚が最も負担を感じる環境と言っても過言ではありません。
熱帯魚が体調を崩してしまっているならば、日光が入らないようにレースカーテンを引いたり、室温が安定した部屋に水槽を移動したりといった対策を心がけましょう。

新しい魚は水合わせやトリートメントが必須


新しい魚を購入してきたら即日水槽に移すのではなく、水合わせをした上でバケツなどに隔離してトリートメントを行うことをおすすめします。

新魚は輸送のストレスなどを抱えて居ることが多く、そのまま水槽に移してしまうと弱ってしまう危険があるためです。
また病気や寄生虫に感染していたとしても、トリートメント期間を設けておけば水槽への持ち込みを防げます

熱帯魚を購入してきたら、

  1. バケツにカルキを抜いて水温を合わせた飼育水を作る
  2. 熱帯魚を購入してきた袋のまま水面に浮かべる(水温合わせ)
  3. 袋の水を1/3ほど捨てて、バケツの水を同量注ぐ(水質合わせ)
  4. 3の作業を3~4回繰り返す

の手順で水合わせを行いましょう。

4.の作業が完了したら、袋から熱帯魚だけをすくってバケツに移し、1週間ほど様子を見ます
問題が無ければ今度は水槽の飼育水を使って3~4の作業を行い、水槽に導入しましょう。

少し手間はかかりますが、水合わせやトリートメントをしっかり行うだけでかなりスムーズに導入できるようになりますので、ぜひ実践してみてください。

まとめ: 熱帯魚の衰弱原因が分からない!! 病気以外に熱帯魚が弱る理由をまとめてみました


病気以外で熱帯魚が衰弱してしまう原因と対処法をご紹介しました。

熱帯魚が体調を崩す原因の多くは、飼育環境にあります。

複数匹の魚や生き物、水草などに異常がみられるときは、水質や水温を確認してみてください。
熱帯魚同士でいじめや小競り合いが起きているときは、隠れ家を増やす、対象の魚を隔離するといった処置を行います。
また、新魚を購入するときは、可能ならば元気そうな個体を選び、水槽に入れる前に水合わせやトリートメントを行うと導入初期の体調不良を予防できるでしょう。

大切に育てている熱帯魚がいきなり調子を崩すと不安になってしまいますが、慌てずに一つ一つ原因を探っていくことで、回復させることができます
このコラムをぜひ、熱帯魚の体調管理にお役立てください。

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執筆者 アクアガーデン

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