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アクアリウムを始めようと思ったとき、まず気になるのが予算やランニングコストなどの金銭面ではないでしょうか。
見栄えがよく、飼育する生き物にとっても快適な環境を提供しながらアクアリウムを楽しむためには、それなりの予算が必要だと考える方も多いと思います。
しかし実は、設備集めやメンテナンスでちょっとしたコツを抑えておけば、アクアリウムは意外にも低予算で楽しむことが可能です。
今回のコラムでは、アクアリウムで使用する設備を低予算で集めるコツや、お得で美しい淡水熱帯魚、水槽の維持費を抑えるポイントなどについて解説していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに低予算でも楽しめる淡水アクアリウムを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
きれいな熱帯魚の飼育にはお金がかかると思われがちです。確かにお金をかけて高級な設備を揃えれば、育てられる魚や水草の種類は増えますが、低予算でも工夫をすれば素敵なアクアリウムを楽しむことができます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、低予算でも楽しめる淡水アクアリウムを解説します。
淡水魚飼育を始めるには
まずは淡水魚飼育を始める際の重要なポイントについて確認していきましょう。
アクアリウムを始める前には、以下の2点を抑えておく必要があります。
- 水槽設置場所を作る
- 飼育する生体を決める
水槽設置場所を作る
まずは水槽の設置場所(飼育スペース)を確保しましょう。
設置する水槽サイズを決めたら、水槽サイズより10~20cmほど四方に余裕を持たせたスペースを確保します。
設置後の管理がしやすいことから、アクアリウム初心者の方には幅60cmの水槽がおすすめですが、あくまでも低予算にこだわりたい場合は、もっと小さな小型水槽でも構いません。
もちろん、予算に余裕がありスペースも広く確保できるのであれば、60cmより大型の水槽でも良いでしょう。
水槽サイズが決まりましたら、水槽台も準備します。
ボトルや超小型水槽など軽量な容器を使用する場合を除いて、ほとんどの水槽は、耐荷重が高く作られた専用の水槽台が必要です。
満水時の水槽は、予想をはるかに超えた重さになります。
テレビ台やテーブルでは水槽の重さを支えきれず、歪みや破損の原因になることもあるため、重量を考慮しながら、最適な耐荷重をもつ水槽台を選びましょう。
多少費用はかさみますが、ここでしっかりとした台を選ぶことが、長く水槽を運用するポイントです。
飼育する生体を決める
次に、飼育する生体を決めていきます。
淡水熱帯魚は基本的に、小型種であれば低予算で飼育できることが多いです。
ただし生体によっては専用の機材や特別な餌が必要なこともあるため、そういったランニングコストも抑えたい場合は、小型水槽でも容易に飼育できるような丈夫な魚種から選定しましょう。
低予算で設備を集めるコツ
続いては低予算で設備を集めるコツについてご紹介していきます。
なるべく少ない金額でアクアリウム用品を揃えたい場合は、100円ショップを活用したり、中古品を購入するのがおすすめです。
100均を活用する
最近の100円ショップにはアクアリウム専用コーナーが設けられていることも多く、100均の水槽用品は一般層に浸透しつつあります。
特に注目したいのが、レイアウトアイテムです。
水槽を彩るには砂利や人工水草などの装飾品が欠かせませんが、こういったアクアリウム用のレイアウトアイテムが、100円ショップだと安価で手に入ります。
他にも、水換え・日頃のお世話で活躍するバケツや小さな網、カルキ抜き、水温計などが取り揃えられていることも多いです。
ただし餌に関しては、専門メーカーのものに軍配が上がります。
100円ショップにも魚用の餌が販売されていることがあるのですが、消化効率や栄養価などを考えると、アクアリウムメーカーのものを与えるのがおすすめです。
中古品を買う
水槽やろ過装置、水槽用ヒーターや照明など、100円ショップでは販売されてない機材を低価格で揃えたい場合は、中古品を購入するのがおすすめです。
中古品なので想像より稼働寿命が短くなっている可能性があることには注意が必要ですが、普通に使用する分には問題ないグレードのものが多く販売されています。
また、中古水槽には小傷やくもりが残ったまま売りに出されていることがあるのですが、浅い傷であれば、ホームセンターなどで販売されている研磨剤で目立たなく補修することも可能です。
私たち東京アクアガーデンでは、オンラインショップにて中古品の販売をしておりますので、ぜひご活用ください。
お得で飼育が楽しい淡水魚・水草
続いては、お得で飼育が楽しい淡水魚や水草についてご紹介をしていきます。
今回ピックアップしたのは、以下の7種類の動植物たちです。
- ネオンテトラ
- メダカ
- ドワーフグラミー
- ベタ
- アナカリス
- ミクロソリウム
- アマゾンチドメグサ
見た目が美しく存在感があり、それでいて特別な飼育機材を必要としない、飼育が簡単なものを基準に選びました。
アクアショップはもちろん、通販でも手に入れやすい魚や水草ばかりですので、ぜひお気に入りの一種を見つけてみてください。
ネオンテトラ
まずご紹介するのは、ネオンテトラ。
1匹あたり150円前後で販売されています。
体長は大きくても4cm程度で小型水槽でも飼育が可能。金属を思わせるような光沢の強い青と赤のラインが特徴的なお魚です。
pH6.0~7.0程度、水温は24~26℃で飼育をしましょう。
自然下では群泳をする魚なので、水槽の中でも複数匹で飼育すると落ち着いて育てられます。
メダカ
続いてご紹介するのはメダカ。
メダカは品種によって値段に大きな開きがありますが、ヒメダカや白メダカであれば1匹50円前後、楊貴妃や幹之など定番で美しい改良品種でも1匹100円程度で購入することが可能です。
体長は2~4cm、丈夫な品種が多く水槽だけでなく屋外のビオトープやボトルアクアリウムでも飼育することができます。
品種によって朱色や黒、ラメなど多種多様な体色が楽しめる、バラエティー豊かな観賞魚です。
pH6.5~7.5、水温は24~26℃が適していますが、飼育水が凍結しきらない温度であれば耐えることも可能です。
メダカも本来は群れで生活する魚なので、水槽の容量に余裕があれば複数匹で飼育してやりましょう。
メダカの種類をイラスト付きで解説!特徴からアクアガーデンスタッフのコメントまで、メダカの品種ごとにご紹介します。
ドワーフグラミー
続いてご紹介するのはドワーフグラミー。
1匹あたり1,000円前後で販売されています。
体長6cm程度、オレンジとメタリックブルーの縞模様が特徴的なお魚です。
pH6.0~7.0程度、水温は24~26℃で飼育をしましょう。
ドワーフグラミーは同種同士で稀にケンカをすることがあるため、小型水槽での飼育であれば無理に混泳させる必要はありません。
幅45cm以上の水槽で混泳させる場合は、隠れ家となる水草などをレイアウトに組み込んであげると安心です。
ベタ
続いてご紹介するのは、ベタです。
ベタも品種によって値段に開きがありますが、平均して1匹あたり1,500円前後で購入ができます。
体長6cm程度、品種によって体色の入り方やヒレの形状が異なり、コレクション性に富んだお魚です。
pH6.0~7.0程度、水温は26~27℃で飼育をしましょう。
ベタは『闘魚』と呼ばれるほど闘争心の強い魚のため、特にオスの場合は単独飼育が基本です。
メスは同種・他種ともに混泳可能ではありますが、気が強い性格をしているため、広めの水槽を用意して様子を見ましょう。
肺に似たラビリンス器官をもっているため酸欠に強く、また水流が激しい場所を苦手としている一面もあるため、エアレーションやろ過フィルターを使用しない飼育者も多いです。
アナカリス
ここからは低予算で楽しめる水草をご紹介していきます。
水草を育成する場合は、必ず水槽用照明を準備しましょう。
まずご紹介するのはアナカリス。
10本1,000円前後で購入ができます。
透明感のある繊細な葉姿が特徴的な水草で、最長1mほどにまで成長します。
トリミングに強いので、水槽のサイズやスペースに合わせて適度な長さに整えながら育てましょう。
pH6.0~7.5程度、水温は13~28℃と、低水温環境にも耐えられます。
ミクロソリウム
続いてご紹介するのはミクロソリウム。
一株1,500円前後で販売されています。
鮮やかな緑色をした長い葉が特徴的な水草で、最大30~40cmほどにまで成長します。
活着性があるため、底砂だけでなく流木や岩などに植え付けることも可能です。
比較的成長の遅い水草なのでこまめなトリミングは不要ですが、傷みの見られる葉は適宜カットしましょう。
pH6.0~7.5、水温は20~28℃の範囲であれば問題なく成長しますが、30℃を超えるような高水温には弱いのでご注意ください。
アマゾンチドメグサ
続いてご紹介するのはアマゾンチドメグサ。
5本1,000円前後で販売されています。
明るい緑色で円盤状の葉姿をしたユニークな見た目の水草で、葉の直径は2~4cm、草丈50cmほどにまで成長します。
根は生えますが活着性は弱いため、底砂に深く植え付けたり、水に浮かせたまま育成しましょう。
pH6.0~7.5、水温は20~28℃の範囲であれば問題なく成長します。
適度なトリミングによって水槽の雰囲気に合わせた草丈に整えるのも、美しさを維持するポイントです。
水槽のランニングコストを抑える方法
最後に、水槽のランニングコストを抑える方法についてご紹介をしていきます。
費用を抑えながら水槽を維持していくには、水換えを定期的に行なったり、評判の良い機材を購入したりするなどの工夫が大切です。
水換えを定期的に行う
水槽を維持していると、魚の病気や機材の故障などのトラブルに見舞われることがあります。
治療や買い替えなどにはお金がかかるため、できるだけ適切な水槽環境を維持してトラブルを減らすことが、ランニングコストを抑えるコツなのですが、そこでおすすめなのが、定期的な水換えです。
水換えは水槽の中の環境を適切に保つのに欠かせないメンテナンスの一つで、熱帯魚の健康に直結します。
魚類を診察できる病院はほとんど無いため、病気が疑われる場合は飼い主が判断して治療を行なうことになるのですが、魚病薬は意外と高価です。
水換えをこまめに行なっていれば病気のリスクを軽減させて、魚の健康を保つことができますし、水換えや掃除で水槽を点検する回数が増えると、機材の異変にも早期に気づくことができ、買い替えなどのリスクを最低限に抑えることができます。
そのため、まずは定期的な水換えを心掛けましょう。
評判の良い機材を使う
評判の良い機材を使用することも、水槽の維持費を抑えるポイントです。
口コミやレビュー評価の高い機材は急な故障などが少ない場合が多いため、多少高価だったとしても買い替えるスパンが長くなり、結果的にコストカットにつながります。
価格帯や性能が似ている商品同士で買い悩んだ際には、その製品に対する評価も確認しておきましょう。
まとめ:淡水魚飼育を始めよう!低予算でも楽しめる淡水アクアリウムとは
今回はアクアリウムで使用する設備を低予算で集めるコツや、お得で美しい淡水熱帯魚、水槽の維持費を抑えるポイントなどについて解説をしてきました。
レイアウトアイテムや水換え時に使用するような備品は、100円ショップで購入するのがおすすめです。
水槽やろ過フィルターなどの設備に関しては、信頼できる中古ショップを利用することで、安く買い揃えることができます。
水換えを定期的に行なったり、評判の良い機材を購入したりすることなども心掛けながら、低予算で楽しくアクアリウムを始めてみましょう。
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