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植物とメダカが織りなすナチュラルな風合いが魅力のメダカのビオトープ。人気の高いこの飼育方法は、ろ過フィルターなどの機材に頼らずに、植物の力を利用した自然のろ過サイクルで水質を維持するため、植物を元気に育てられる底砂選びが非常に重要です。
ビオトープで使用できる底砂には、メダカ飼育に適した砂利や、水草育成用のソイル、植物を植え付けるのに最適な土など、豊富な選択肢が用意されていますので、育てる植物やメダカとの相性をみながら最適なものを見つけましょう。
そこで今回は、メダカのビオトープに向いている底砂や土を8つご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカのビオトープに向いている底砂・土8選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
自由度の高いメダカのビオトープでは、使える底砂の種類も豊富です。
アクアリウム用のものから園芸用の土なども選択肢に入るため、飼育スタイルや育成する植物の種類に合ったものを選びましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカのビオトープに向いている底砂・土8選を解説します。
メダカのビオトープに向いている底砂・土8選
メダカのビオトープでは、底床材選びがとても大切です。
- 水質調整効果があるもの
- 多孔質でバクテリアが棲み付きやすいもの
- 植物の成長を助ける栄養が含まれているもの
- メダカの色揚げ効果が期待できるもの
など、底砂の種類によって特筆すべき効果が異なるため、ビオトープの状態やメインに何を据えるのかを考えながら底床を選びましょう。
特に、ろ過フィルターを使用しない屋外飼育では、バクテリアや植物の働きが水質の維持に欠かせませんので、それらに良い影響を与える底床材を選ぶと管理が楽になります。
赤玉土
関東一体で採取される『赤玉土』は、赤みがかった粒状の園芸用土です。
通水性が良く多孔質でバクテリアの住処になるので、水質が安定しやすいというメリットがあります。
また、園芸によく利用されるだけあって植物が根を張りやすく、メダカと一緒に水草や植物を育成するビオトープに最適です。
赤玉土は価格が安価なため、飼育容器が大きく大量の底砂が必要な場合にも重宝します。
ただ、使用していると次第に粒が崩れて泥状のになってしまうため、粒が小さくなってきたら交換が必要な点には注意してください。
硬く焼成されたタイプであれば比較的長持ちします。
田砂
『田砂』は田んぼの泥から砂だけを取り出した天然の砂で、水質に影響せず扱いやすいのが特徴です。
明るく自然な色合いが、メダカに良く合い鑑賞性を高めてくれるため、メダカメインのビオトープならばこちらがおすすめ。粒が細かく角がないので、メダカを傷つけることもありません。
柔らかい砂なので植物の根張りも良いですが、栄養が含まれているわけではないため、育ちが悪いと感じたら栄養を添加しましょう。
また、砂の密度が高く汚れが溜まりやすいので、定期的に掃除をして水質を保つ必要があります。
メダカの赤玉土
メダカ専用の赤玉土で、バクテリアが配合されているため、ビオトープの立ち上げ時にもおすすめな底床材です。
メダカ飼育のために開発されているので、扱いやすい少量サイズから販売されており、初心者にも導入しやすい商品でしょう。
赤玉土は崩れてしまったら交換しますが、こちらは崩れにくい硬質タイプなのもうれしいポイントです、
大磯砂 細目
アクアリウムでは一般的な『大磯砂』もメダカのビオトープにおすすめです。大磯砂には粒の大きさがいくつかありますが、メダカには角が目立たない細目が向いています。
粒が崩れず長期間使用することができるので、底床材を交換する手間もかかりません。
ただ、栄養を含んでいないことに加えて根張りもよくないため、水草を導入したい場合は、植え込むものよりもマツモやホテイソウのなどの浮き草を使用すると良いでしょう。
また、メダカは弱酸性~弱アルカリ性まで幅広い水質に対応できますが、中でも弱アルカリ性の環境では体色が良くなると言われています。
大磯砂には水質を弱アルカリ性に傾ける性質があるため、メダカの色揚げにも効果的です。
富士砂 細目
富士山近辺で採取できる火山礫の一種である『富士砂』は、多孔質でバクテリアの住処に最適な底床材です。
粒の大きさに種類がありますが、時折角がある石が混ざっているので、メダカのビオトープには細目を使用すると良いでしょう。
また、メダカは自身を守る本能から周りの色によって体色を変化させる性質があり、富士砂のような真っ黒な砂が敷かれた環境では、体色が濃く変化します。そのため、色揚げを狙って富士砂を使うのもおすすめです。
黒色には水草もよく映えますが、植え付けるのにはあまり向いていないため、浮き草や植え付けなくても育つ水草を使うと富士砂でも管理がしやすくなります。
JUN プラチナソイル パウダー
熱帯魚や水草、エビなど幅広いアクアリウム水槽で使用されている『JUN プラチナソイル』はメダカのビオトープでも活躍します。
多孔質でバクテリアの住処になりやすく、またソイルの持つ吸着効果で水中の余分なリン酸などを吸着してくれるため、水質を維持しやすいです。
もちろん水草の根張りも良好で、水草、メダカどちらの育成にも向いたバランスの良い底床材といえるでしょう。
粒の種類がいくつかありますが、メダカのビオトープには細かいパウダータイプがおすすめです。
シラクラ めだかサンド
メダカの飼育を目的に作られたソイルです。
水質を安定させる能力が高く、pHや硬度の変化を抑える効果が期待できます。
水の汚れの原因となる余分な栄養を吸着する効果も十分に持ちあわせていて、多孔質でバクテリアの住処にも最適、水質浄化能力も高いです。
水質が大きく変化したり、悪化したりなどすることが少ないので、一度安定すれば頻繁に水換えする必要もありません。もちろん、水草を植えたい場合にもおすすめです。
スドー メダカの天然黒玉土
『メダカの天然黒玉土』は、天然の土を丸く成型したメダカ飼育用の底床材です。角がなく触れても傷付く心配がありません。
餌などから溶け出す色素を吸着する効果があるので、透明度の高いきれいな水を維持しやすくなります。
名前の通り真っ黒な土なので、保護色の効果でメダカの色揚げにも効果的です。
水草の育成にも向いていますが、長期間使用していると粒が崩れてくるので、定期的に交換する必要があります。
細かくて角がない底床材にしよう!
メダカのビオトープに敷く底床材は、
- 細粒で角がない
- 水質を大きく変化させない
の2つをポイントに選びましょう。
メダカは驚いた時やケンカした時に、勢いよく潜って底床に体が触れることがあります。その時に体に傷がついてしまうと、そこから体調不良を起こすことがありますので、粒が丸くて触り心地の優しい底床材が安全です。
また、pHや硬度などの水質を大きく変化させる底床は利点もありますが水質管理が難しく、放っておくとメダカに向かない環境になってしまうことがあります。
メダカはあまり水質にうるさくなく幅広いpHに適応できる魚ですので、底床材を使ってpHを管理するよりも、水質に影響がない底床材を使ったほうが落ち着いて飼育しやすいです。
水質が安定していれば、定期的な水換えだけで環境を維持することができます。
また他にも、植え付けが必要な水草を入れるのか、メダカをどのように飼育したいのか(既存のメダカを飼いこむ、繁殖を狙う)などの目的に合わせた底床材を選ぶことも大切です。
目的に優先順位を決めておくと、失敗のリスクを減らすことができます。
まとめ:メダカのビオトープに向いている底砂・土8選!ソイル・赤玉土などを解説
今回は、メダカのビオトープに向いている底砂や土と底床材を選ぶポイントを解説しました。
メダカのビオトープでは底砂や土といった底床材が大きな役割を持ちます。
底床材の種類によって、水質浄化効果が上がり水をきれいに保ちやすくなったり、植物がきれいに育成しやすくなったりなど、効果が異なりますので、目的に合わせた土や砂を選ぶと良いでしょう。
また、メダカの色揚げ効果を狙うならば濃い色の底砂、鑑賞性を上げるならば明るい色の底砂といったように、色合いにも意味がありますので、そちらも考慮するのがおすすめです。
底砂は敷くだけで様々な効果が得られる便利なアイテムですので、是非、きれいなビオトープを作るために役立ててみてください。
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