メダカはエサ無しで何日耐えられるのか?給餌頻度やタイミングも解説
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元気なメダカには、毎日1~2回程度餌やりをするのが一般的です。
しかし数日留守にするなどで、餌を与えられないことがあります。
また、屋外でメダカを飼育している場合は、冬になると餌をほとんど口にしなくなることも多いです。
このようなとき、メダカは毎日餌を食べなくても大丈夫なのか、と疑問に思う方もいるでしょう。
結論から言うとメダカは毎日餌を食べなくても問題ありません。ただ、メダカの体調や環境によって断食できる期間が変わりますので、状況を見て対応することが大切です。
今回は、メダカが断食できる条件や期間と、餌の与え方について解説します。
冬眠中の給餌や、繁殖力を上げる餌やりの仕方についてもご紹介しますので、飼育の参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカが断食できる期間と給餌頻度やタイミングについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカ飼育において餌やりはとても重要なお世話の一つです。大きく育てたいときや繁殖を狙う時などは、餌のやり方でメダカの体調をコントロールすることも。
その中で、飼育環境やメダカの体調に合わせて断食をする必要が出てくることもありますので、正しい給餌方法や断食について知っておきましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカが断食できる期間と給餌頻度やタイミングについて解説します。
メダカはエサ無しで何日耐えられる
基本的にはメダカの餌やりは毎日行うものですが、状況によっては餌を与えずにそっとしておく必要があります。
また、通常時でも、育ちきった成魚なら、数日程度であれば餌やりをしなくても問題ありません。
ただ、断食をできる期間はメダカの状態や水温などの飼育環境によって異なりますので、目安を知っておきましょう。
ここでは、メダカが餌無しで耐えられる期間について解説します。
冬眠中は基本的にエサ無し
メダカは屋外飼育などで水温が15℃を下回るようになると、少しずつ活性が下がっていき、10~5℃辺りで冬眠に入ります。
気温にもよりますが大体12月~2月ぐらいまでがメダカの冬眠期間と言われており、この間は餌やりは必要ありません。
まれに気温が高い日が続くと冬眠から覚めたような動きを見せることがありますが、このような場合でも、冬眠期間中であれば基本的には餌やり不要です。数日でまた気温が下がるようならば冬眠から目覚めてしまうようなことはなく、活性は低いままなので様子を見守りましょう。
注意したいのが思ったよりも早く気温が上がりだした場合です。天気予報などを参考にそのまま冬が明けそうなときは、少し早くても冬眠を切り上げたほうが良い場合もあります。
メダカの状態や環境の変化に気を配りながら、臨機応変に対処しましょう。
活性が低いメダカに餌を与えるリスク
低水温で活性が下がっているメダカに餌を与えると、消化不良を引き起こす可能性があるほか、お腹の中に未消化の餌が残ったまま冬眠に入ってしまうと、体内で餌が腐ってしまうなどの危険がありますので、注意してください。
冬眠を考えている場合は、水温が10℃を下回ったら餌やりを止めるのが適切です。
絶食に不安がある場合は、グリーンウォーターで冬眠させるなどの対策をしましょう。
また、餌の食べ残しがあると水質の悪化を早めてしまいますので、気づいたら都度すくい取るようにしてください。
冬眠中は水換えなどのメンテナンスは控えて、メダカを刺激しないのが一番ですので、水を汚すような行為は控えましょう。
通常時でも1週間は平気
メダカの活性が高いときでも必ず毎日餌をあげなければならないというわけではありません。
健康な成魚のメダカならば1週間程度は絶食に耐えることができますので、旅行や出張などで数日家を空けるといった場合も、餌の心配をせずに外出して大丈夫です。
たまに、多めに餌を与えてから外出するという方がいますが、このような行為は食べ残しやフンを増加させて水質の悪化を早め、かえってメダカの健康を損なう可能性があるためやめましょう。
ただし、稚魚や幼魚、痩せた個体や冬眠明けなどメダカのコンディションによっては絶食に耐えられない可能性があります。
不安がある場合は、決められた時間に自動で餌を撒いてくれる自動給餌器などを使って、餌を管理するのがおすすめです。
メダカの給餌頻度について
続いては、メダカに餌を与える頻度についてです。
なんとなく毎日あげているという方も多いかもしれませんが、メダカに餌を与える回数や量には理由があります。
餌の与え方によって体格の良い立派なメダカに育てることができたり、繁殖しやすくなったりしますので、目的に合った頻度を知っておきましょう。
メダカに餌を毎日与える理由
メダカに毎日餌を与える理由は、栄養のある餌でしっかりとした骨格を作り、立派なメダカに成長させるためです。
体が大きくなれば体力が付き免疫力もあがるので、病気になりにくい健康なメダカに育ちやすくなります。
時間と回数を決めて、毎日同じ時間に餌を与えるように心がけると、体の中のリズムが整ってストレスを与えずにすむのでおすすめです。
また、複数匹のメダカを飼育していると、餌をよく食べる個体とそうでない個体で体格差が生まれてしまうことがあります。
このようなときは、給餌回数を増やすと全体に餌が行き渡りやすいです。しかし、それでも育ちが悪い個体がいるようならば、一時的に隔離して個別に餌やりをするなど、成長差を無くす工夫をしてみてください。
繁殖や冬眠の前は餌の量を増やそう
体力を使う繁殖や冬眠の前には、餌の量を増やして太らせるのが良いでしょう。
特に繁殖を考えている場合、餌の量に比例して産卵数が増えるとも言われているため、給餌回数を1日2~3回に増やして対応します。
また、餌を高タンパクな繁殖用の餌に切り替えると、なお効果的です。
餌を与えすぎるとどうなるの?
メダカは一度に食べられる量がある程度決まっており、食べ過ぎると人間と同じく消化不良を起こしてしまいます。また、量が多すぎると食べきれずに餌が残ってしまい、水が汚れやすくなることも。
そのため、たくさん餌をあげて太らせたいときは、一度の餌の量を増やすのではなく、給餌回数を増やして対応するのが正しいやり方です。
メダカが食べた餌を消化するのにかかる時間は大体3時間と言われていますので、少なくとも3時間以上の間隔をあけて給餌をしましょう。
また、餌の量は季節や環境メダカの体調によって異なります。特に気温が下がる秋や不安定な春先は食べる量が安定しないことも多いので、よく観察して餌の量を決めてください。
環境の整ったビオトープやグリーンウォーターで飼育している場合は、自然発生した微生物を餌にするので、通常よりも給餌量が少なくて済む場合があります。こちらもメダカの食べている様子を観察しながら、餌の量を調節しましょう。
餌を与えるタイミング
メダカは一日1~2回、決まった時間に餌を与えるのが望ましいです。
しかし、メダカが休んでいる夜にあげてもあまり食べてはくれませんので、メダカの生活リズムに合わせて餌やりをしましょう。
また、冬眠で断食をしていた時などは、餌を与えだすタイミングや種類にも気を配るとスムーズに目覚めることができます。
ここでは、メダカに餌を与えるタイミングについて解説します。
メダカが活動する明るい時間に給餌しよう
毎日の餌やりは、メダカが活動している明るい時間にするのが望ましいです。季節によって異なりますが、日没前に与えるには大体15時ごろまでに最後の餌やりを終えるのが良いでしょう。
先ほどお話した通り餌の間隔は3時間以上開ける必要があるため、1日3回ならば9時/12時/15時というように逆算して時間を決めていくとわかりやすいです。
また、日中は家を空けていて餌やりができないということもあるかと思います。
この場合は、自動給餌器を使用するか、水槽照明の消灯時間をずらして夜に明るい時間を作れば、遅い時間に給餌することが可能です。
ただし、照明の時間をずらす場合は休日でも夜に餌やりをするようにしましょう。餌の時間を変えてしまうとメダカの生活リズムがくるってしまうので、毎日同じ時間に与えるという原則は守るようにしてください。
冬眠明けの餌やり再開目安
冬眠明けのエサやりの再開目安は、気温にもよりますが大体3月頃です。
メダカは10℃を超えると活動を始めますので、天気予報などを参考にメダカの様子を見ながらタイミングを決めます。
餌やりを再開したら、最初は『メダカの舞 メンテナンス』といった消化のよいフードを与えて様子をみてください。
くれぐれもお腹が空いているだろうからと、いきなり大量のエサを与えるのはやめましょう。急にたくさん与えるとメダカの体が驚いてしまいますので、少しずつ時間をかけて元の量、元の餌に戻していきます。
冬眠明けのメダカはとても繊細です。食べすぎにや水質悪化などちょっとしたことが大きなダメージに繋がりかねませんので、確認を怠らないようにしましょう。
まとめ:メダカはエサ無しで何日耐えられるのか?給餌頻度やタイミングも解説
メダカの給餌の頻度やタイミングについて解説しました。
メダカの餌やりは基本的なお世話の一つですが、簡単そうに見えて実はとても奥が深いです。
とにかくお腹いっぱいにしてあげればいいというわけでもありませんので、今回のコラムを参考に、季節や目的に合わせた餌やりを実践してみてください。
餌のやり方は次第で健康なメダカに育てやすくなります。また、餌は産卵や冬眠の成否に大きな影響を与えますので、これらに挑戦してみたい方はぜひ餌のやり方や餌の種類から見直してみましょう。
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