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「元気なはずのメダカが、急に餌を食べなくなった」
メダカは丈夫で飼育しやすいというのが通説ではありますが、そんなメダカでも突然餌を食べなくなることもあります。
もし飼育しているメダカが餌を食べなくなってしまったら、
- 水質や水温
- 体調
- エサの量
- 飼育環境
このどれかに問題が無いかどうか確認をしてみましょう。
今回はメダカが餌を食べなくなる理由や対処方法について解説していきますので、メダカを飼育されている方は是非このページをお役立てください。
目次
メダカが餌を食べない理由と治療・解決方法を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
屋内飼育、屋外飼育しているメダカが餌を食べない場合の原因・理由と対処方法を動画で紹介しています。
トロピカではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。
アクアリウム運用のコツやメンテナンス方法、熱帯魚の飼育方法を動画で解説しています。
メダカが餌を食べない主な理由
メダカが餌を食べなくなるのにはさまざまな原因が考えられます。
飼育場所が屋外か屋内かによっても異なるのですが、まずは屋外飼育・屋内飼育どちらにも共通して考えられる理由を解説していきましょう。
主な理由は以下の3つです。
- 飼育水のpHが下がっている
- 体調不良や病気にかかっている
- 餌を与えすぎている
順に解説しますので、確認してみましょう。
飼育水のpHが下がっている
メダカが餌を食べなくなった場合、まず確認しておきたいのは飼育水のpHです。
pHが下がり酸性に傾きすぎると、どんなに丈夫なメダカでも体調を崩して餌食いが悪くなります。
メダカ水槽の水質はこまめに確認して、pH6.0より下がらないよう注意しましょう。
メダカの飼育水に使っている水道水が酸性寄りな場合は、水換えや掃除を行いましょう。それでも酸性傾向が続く場合はpHを上昇させる調整剤を使用してみるのも良いです。
体調不良や病気にかかっている
次に確認しておきたいのが、メダカの病気の有無です。
やはり体調不良や病気が進行してしまったメダカは、弱って餌を食べなくなります。
餌を食べなくなったメダカをよく観察して、病気の疑いがあればすみやかに治療を開始しましょう。
メダカは丈夫な魚ですが体が小さいので体力も少なく、病気の対処が遅れると死んでしまうこともあります。
以下の記事ではメダカによくある病気や弱る原因などを解説していますので、治療をする際の参考にしてみてくださいね。
餌を与えすぎている
魚類には満腹中枢が無いと言われていますが、餌を食べすぎるとお腹がふくれて食いつきが悪くなることがあります。
飼育水のpHが正常で、なおかつ病気の症状も見られないときは、餌の量や頻度を見直してみましょう。
餌を与える量や頻度としては、1回につき2分以内で食べ切れる量を朝と夕方の2回与えるのが目安です。
冬場はメダカの活性が下がる季節なので、屋外で無加温飼育しているメダカに関しては餌を与えなくても問題ありません。
もし冬晴れの日にメダカたちが水面に上がってきているようであれば、ごく少量の餌を与えてみましょう。
無理に餌を与えてしまうと消化不良につながるので、飼育者が餌の量や頻度をしっかりとコントロールしてやることが大切です。
屋外飼育:夏と冬の水温に注意!
屋外飼育のメダカは、先ほども説明したように冬場の餌やりを控えてやることが大切です。
ここではグリーンウォーターを使った冬越しの方法などについて解説しますので、メダカを屋外飼育している方はしっかりとチェックしておきましょう。
高水温時は食欲がなくなる!
近年は猛暑日が多く、ビオトープの水温が35度以上になってしまうことも多いです。
メダカは35度付近などの高水温になると、ほとんど餌を口にしなくなります。
「夏バテ」と表現されることもありますが、35度以上ではメダカにダメージがでやすい環境です。
スダレの配置や、足し水などを工夫して行い、水温を維持してやるようにしましょう。
また、食べない時は適水温調節してメダカが落ち着くまで、無理に食べさせないようにします。
餌の食べ残しがあると水質悪化につながるからです。
尚、急激な水温変化はメダカに良くありません。
氷やお湯を入れて水温を急激に変化させることは絶対に行わないようにしましょう。
低水温では餌やりを控えよう
屋外で無加温飼育しているメダカは冬になると体力を温存するために活性が下がり、水槽の底でじっとしている時間が増えてきます。
冬場は餌を食べることでも体力を消費してしまうため、うまく消化できず消化不良を起こしてしまうことも。
餌を食べ残すと水質悪化にもつながります。
真冬の低水温時にはメダカの様子をよく観察し、水温が10℃を下回っていれば餌を与えないようにしましょう。
屋外飼育の環境が整っていれば、水温の低い12月~2月中旬頃までは餌を与えなくても問題ありません。
グリーンウォーター飼育なら安心
「水温が10℃を下回る日は餌やりを控える」
これを守ろうとすると、地域によっては12月~2月の間は餌やりをしないということになります。
実際にはそれでも問題なく冬越しできるのですが、さすがに3ヶ月もの間餌を与えないというのは不安なところもあります。
そのような場合におすすめなのが、グリーンウォーター飼育です。
グリーンウォーターとはクロレラやミドリムシといった植物性プランクトンを豊富に含んだ飼育水のことで、メダカはこれらの植物性プランクトンを餌として好きなタイミングで捕食することができます。
つまりグリーンウォーターで飼育していれば、飼育者が別途餌やりを行わなくても、健康維持が容易になるということです。
冬場にメダカが餓死する心配がなくなりますし、食べ残したとしても元々は生きたプランクトンなので水質悪化を最小限に留めることがでる、とてもバランスの良い飼育方法と言えます。
屋外でのメダカの冬越し方法
屋外で冬越させる方法としては、
- 飼育水をグリーンウォーターに切り替える
- 発泡スチロールやすだれ、木の板を活用して水の凍結を防ぐ
- 定期的に足し水をする
このような手順を踏むのがおすすめです。
グリーンウォーター飼育への切り替えは、11月頃までに済ませておきましょう。
水温が下がってから切り替えをすると、体力を消耗させてしまいます。
水にブロック状の発泡スチロールを浮かべたり、水槽の上にすだれや木の板をかぶせたりすると、水の凍結を防ぐことができます。
そして冬場は乾燥によって水が蒸発しますので、減った分は少しずつ足し水してやりましょう。
足し水はメダカを驚かせないように、少しずつ注いでやるのがポイントです。
室内飼育:水質と環境にも注意
続いては屋内飼育のメダカについて。
屋内のメダカが餌を食べない場合は、餌の与えすぎや水温の急変、飼育環境に問題がある場合が多いです。
対処方法などを解説しますので、よく確認してみてくださいね。
餌は控えめに・こまめに与えよう
屋内でヒーターを使用し水温を一定に保っている水槽であっても、メダカは本能で季節を感じ取るようで、冬場はあまり餌を食べなくなります。
餌食いが悪くなってきたなと感じたら、餌やりの回数を1日1回にしてみましょう。
メダカの様子を見ながら、1回につき1~2分以内で食べ切れる量を与えます。
体調不良は水温の安定で防げる
ページの前半で、メダカが餌を食べない理由のひとつに「体調不良や病気にかかっている可能性がある」ということをお伝えしました。
室内飼育のメダカが体調不良になる原因としては、水温や水質が不安定なことが挙げられます。
逆に言うと水温や水質を安定させれば病気や体調不良を防ぐことができるので、水槽用ヒーターを取り付けたり、定期的に水換えをして、メダカが過ごしやすい水質を保ちましょう。
水温差によるショックを防ぐために、水換え時に新しく注入する水は飼育水と同じ水温にします。
メダカにストレスを与えない飼育環境とは
餌の量や頻度、水温、水質が適切なときは、飼育環境に問題がある可能性が高いです。
飼育者が気づかないうちに、メダカにストレスを与えてることも考えられます。
- 水流が強すぎる
- 騒音や振動がある
- 頻繁なレイアウト変更
- 隠れ場所が無い
- 過密飼育
これらはすべて、メダカにとってのストレスとなり得ます。
餌への食いつきが悪いということは、「飼育環境に問題があるので改善してほしい!」というメダカからのメッセージかもしれないので、この機会に今一度、飼育環境を見直してみましょう。
まとめ:メダカが餌を食べない!屋外・屋内飼育での理由と治療・解決策を解説
今回はメダカが餌を食べなくなったときの原因や対処方法などを解説してきました。
屋外飼育しているメダカはもちろん室内飼育しているメダカも、冬場は活性が下がるため、他の季節と比べると餌食いが悪くなります。
体調不良や病気の影響で餌を食べないということも考えられますので、日頃からメダカの様子をしっかりと観察し、変化を見逃さないようにしましょう。
メダカにストレスを与えないような飼育を心がけることも大切です。
ぜひメダカたちの気持ちになりきって、より良い飼育環境で育ててあげてください。
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