メダカをもらったら!かんたん飼育準備とおすすめの飼育方法
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観賞魚の中でも特に繁殖しやすいメダカ。環境が良ければ、ただ水槽で飼育しているだけでも増えることがあるため、増え過ぎてしまったメダカを知人からもらったり、SNSなどで譲ってもらったりした経験のある方もいるのではないでしょうか。
メダカは、丈夫で水質や水温の変化に強く、魚の飼育が初めての方やお子様でも管理がしやすい魚なので、難しい設備が無くても飼育が可能です。
とはいえ最低限の知識や飼育アイテムがないと、残念な結果になってしまうことも少なくありませんので、メダカの簡単な飼育方法を確認しておきましょう。
今回は、メダカをもらったら揃えたい飼育アイテムや実践したい飼育方法をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカをもらったら実践したいかんたん飼育準備を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
縁があってメダカをもらうことになったら、しっかり準備をしてから飼育を始めましょう。
丈夫なメダカは、室内の水槽やボトルアクアリウム、屋外のビオトープなど様々なスタイルで飼育ができます。お好みの飼育方法を選んで必要なものを揃えてみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカをもらったら実践したいかんたん飼育準備を解説します。
メダカをもらったら
メダカをもらったら、その日から飼育がスタートです。
ここでは、メダカを譲り受けたらやるべきことを順番にご紹介します。
メダカは丈夫な魚なので、基本さえ間違えなければ、初心者の方でもそれほど難しくありません。
上手に飼育すれば繁殖も可能ですので、楽しんで飼育してみてください。
まずは飼育容器と場所の準備
メダカをもらったらまずは、メダカを飼育する容器と置き場所を決めましょう。
体が小さいメダカは様々な容器で飼育ができます。
水槽はもちろん、大きめのプラケースやガラス製のボトル、発泡スチロール製の箱、タライ、バケツなど、ある程度の水量が確保できれば問題ありません。
最近は100円ショップで購入できる入れ物を使って、オシャレなアクアリウムを作る方も多いので、飼育場所とメダカの匹数に合わせてお好みのものを選んでみてください。
ただ、水槽以外の容器では水槽用ヒーターやろ過フィルターといった機材が使えない場合がありますので、長く飼育を続けていくことを考えると水槽が一番使い勝手が良いです。
容器が決まったら、水道水でしっかり中を洗浄して乾かします。洗剤はメダカに悪影響を及ぼす可能性があるため、使用しないでください。
次に飼育容器の設置場所を決めます。設置場所は水平で安定した場所、なおかつ振動が無い場所がベストです。室内ならば、窓際やドアの近くは意外と振動があるうえに、外気温や日光の影響で環境が安定しにくいので、避けることをおすすめします。
屋外の場合は直射日光に特に注意してください。
水を入れた飼育容器はかなり重量があるので、棚やキャビネットの耐荷重も確認しましょう。
袋のままはNG!
メダカをもらう時、ビニール袋に入れて持ち帰ることが多いと思いますが、家に着いたらできるだけ早く大きな飼育容器に移し替えてあげてください。
急激な水温変化がなければ、1日程度は袋のまま置いておいても大丈夫ですが、時間が経てばたつほどメダカが衰弱してしまいます。
狭い袋の中だと、酸素が足りなくなってしまいますし、メダカのフンなどから発生するアンモニアが原因で体調を崩してしまうことも考えられます。
もし、飼育容器が用意できていないときは、家にあるバケツなどに一時的に入れておくのも方法です。
また袋からメダカを容器に移すときは、水質や水温の変化によるショック症状を防ぐために水合わせを行います。
水合わせのやり方は後述しますので確認して実践してみてください。
カルキ抜きを行おう
メダカを入れる水は、必ずカルキ抜きをしましょう。
水道水に含まれるカルキは人間には無害な消毒成分ですが、体が小さなメダカや、水中に生息するバクテリアなどの微生物には影響が出る可能性があります。
カルキ抜きは市販のカルキ抜き剤を使用して行います。カルキ抜き剤はホームセンターや大きなスーパー、100円ショップでも購入できるので、メダカを持ち帰るときに購入するとスムーズです。
もし、急で用意ができない場合は、一度沸騰させたお湯を冷まして使うか、汲み置いた水を太陽光に半日程度さらしておくことでカルキを抜くことができます。
カルキ抜きの詳しい方法は、こちらのコラムも参考にしてください。
メダカを水槽に入れるには!
準備が出来たらいよいよメダカを飼育容器に移します。
しかし、ビニールからいきなり新しい水に移すとメダカが環境の変化についていけず、体調を崩してしまう可能性も。
そこで行うのが、メダカを環境に慣らすための水合わせ、水温合わせです。
ここでは、メダカを飼育容器に移す前に行う水合わせについて解説します。
少し面倒ですが、水合わせをしっかり行うことでメダカ飼育が軌道に乗りやすくなりますので、ぜひ実践してみてください。
水温と水合わせを行おう
水合わせは、少し時間はかかりますが特に難しい作業はありません。
- メダカを移す水をはった飼育容器
- 空のバケツなど
の二つを用意して実践してみましょう。
水合わせのやり方は以下の通りです。
- カルキを抜いた水をはった飼育容器に、袋のままメダカを浮かべる(水温合わせ:20分程度)
- 空のバケツに袋の水ごとメダカを移す
- バケツに入れた水をコップ一杯程度捨て、新しい飼育容器の水を同量程度注ぎ入れる
- 3.の工程を5~10分ほど間隔を空けながら3回繰り返す
新しい水の水温にメダカを慣らした後、古い水と新しい水を時間を掛けて混ぜ合わせて水質に慣らしていきます。
水合わせが終わったら、バケツの水をできるだけ入れないようにメダカをすくい上げて、新しい飼育容器に移して完了です。
水合わせの詳しい方法は、こちらのコラムも参考にしてください。
室内飼育なら、ろ過フィルターはあったほうが楽
ろ過フィルターは水槽の中の水をきれいに維持する重要な役割を担います。
メダカは比較的水質の変化に強く水を汚しづらい魚なので、ろ過フィルターが無くても飼育は可能ですが、室内飼育の場合は、用意しておいた方が長く水槽を楽しみやすいです。
自然環境では豊富な水草や水中のバクテリア、日光の力で水がきれいに保たれており、屋外飼育はこれと同じようなサイクルを作り出すことができるため、ろ過フィルターは必須ではありません。
しかし、十分な日光や水草を用意するのが難しい室内の水槽の場合は、自然なサイクルを利用できないため、ろ過フィルターでその点を補ってあげるのが良いでしょう。
メダカのおすすめ飼育方法
最初にご紹介した通り、メダカは様々な場所や飼育容器で、スタイルを変えて飼育を楽しめる魚です。
ここでは、メダカ飼育を楽しめる飼育スタイルをご紹介します。
水槽で飼育!
一番ポピュラーなのが、室内に設置した水槽で飼育する方法です。
水槽飼育のメリットは、何と言ってもろ過フィルターや水槽用ヒーター、冷却ファンなどの飼育機材を制限なく使用できる点にあります。機材を使えば水温や水質が安定するので、メダカが健康で快適に過ごせる環境を維持しやすいです。
飼育に慣れてきたら、水中にオブジェや水草を飾って素敵なアクアリウムに仕上げることも可能。
初めてでも安心なので、どんな方法で飼育しようか迷ったら、水槽を一番におすすめします。
ボトルで飼育!
机や棚のちょっとしたスペースで楽しめるのが、ボトルアクアリウムと呼ばれる、小さなガラス瓶やボトルを使用した飼育スタイルです。
とにかく気軽に省スペースで飼育ができる上に、水換えなどのお世話も簡単なので、初心者の方に特に人気があります。
お気に入りのボトルに水草を飾って作る小さな水の世界は、オシャレなインテリアとしても最適です。
一方で、ボトル飼育では水槽用機材を使用できず、水量が少ないため、水質を維持するには数日に一度程度のこまめな水換えが欠かせません。
また、ボトルの容量が少ないため飼育できるメダカは多くても数匹程度です。
ボトルアクアリウムについては、こちらのコラムも参考にしてください。
メダカ鉢で飼育!
庭や玄関先、ベランダなどの屋外でメダカを飼育するならば、メダカ鉢がおすすめです。
メダカ鉢はその名の通りメダカを飼育するために作られた飼育容器で、雨で水位が上がっても水が溢れないような機構や、水温を維持しやすい素材など、環境の変化が激しい屋外で快適にメダカを飼育できる工夫が随所に施されています。
実用性重視の半報スチロール製からデザイン性が高い陶器製まで、種類が豊富なので設置場所や目的に合わせて容器を選べるのもポイント。
ホテイアオイといった浮き草と合わせて和の雰囲気を演出すると、涼し気な屋外インテリアになります。
ビオトープで飼育!
屋外に広いスペースがあり、「ゆくゆくは繁殖や品種改良といった本格的なメダカ飼育にチャレンジしてみたい」「緑豊かな自然の中でメダカを飼育してみたい」という方には、トロ舟などを使用したビオトープがおすすめです。
ビオトープは屋外に大きな飼育容器を設置して、四季の変化の中でのびのびとメダカを飼育する一番自然に近い飼育スタイルのこと。
水温の変化をメダカに体験させて冬眠することで、体格の良い立派なメダカに育ちやすくなり、繁殖力も高まります。
また、ビオトープでは、水草や浮き草のスイレンなどのたくさんの水生植物や、エビ、貝などの生き物を一緒に育成することができるので、自然に近い風景を自宅に再現できるのも大きな魅力です。
気が付いたら稚魚が泳いでいたなんてことも多いので、スペースのある方はぜひ挑戦してみてください。
ビオトープの作り方は、こちらのコラムも参考にしてください。
まとめ:メダカをもらったら!かんたん飼育準備とおすすめの飼育方法
メダカをもらったときの準備や、おすすめの飼育方法についてご紹介しました。
初心者でも簡単に飼育できるメダカ。最近はブームの影響で飼育者が増えており、譲ってもらう機会も多くなっています。
メダカをもらったらまずは飼育容器とカルキ抜きをした水を準備しましょう。
袋からメダカを移すときは必ず水合わせをして、メダカの負担を減らします。
初めてメダカを飼育するならば、無難な水槽飼育が一番管理がしやすいですが、設置スペースやメダカの数によってはボトルアクアリウムやメダカ鉢での屋外飼育もおすすめです。
適切な環境で飼育すれば、繁殖なども楽しめます。魅力たっぷりのメダカをぜひこの機会に飼育してみてください。
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