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メダカは、幅広い温度帯で飼育できることから、屋外飼育に最適な観賞魚です。
日本には四季があるので、夏の高水温や冬の低水温に耐えられる魚でなければ、温度管理が難しい屋外では飼育することができません。その点、メダカは、ヒーターやクーラーで温度調整しなくてもよいため、屋外飼育におすすめの魚として1番に名前が挙がるのもうなずけます。
しかし、気温の変化はもちろん、春の繁殖準備や秋の台風対策など、四季によって飼育のコツや注意点が異なるので、季節の移り変わりと一緒に飼育方法も変える必要があります。
そこで、今回は、春夏秋冬、季節ごとに変わるメダカの飼育方法をご紹介します。
目次
春3月~5月:気温が暖かくなってくる!
春は、気温がどんどん上昇して、冬を越えたメダカが活動を始めます。
この時期は、
- 繁殖の準備
- 不安定な水温
- 天敵の影響
この3つを意識して飼育することが大切なので、具体的に解説していきます。
繁殖の準備をしよう!
日照時間がのびて、水温が23℃程度まで上がるとメダカの繁殖に適した条件がそろいます。
それまでの間に、徐々に餌を増やしたり栄養価の高いものに変えたりなど、太らせてスタミナをつけてあげましょう。同時に産卵床や稚魚育成用の容器を準備しておくと、スムーズに繁殖させることができます。
不安定?水温の変化に注意
4月ごろまでは、夜は寒かったり昼間は暖かかったりと寒暖差があります。
いくらメダカが丈夫といっても、水温の急変は負担になるので、できれば避けたいところ。天気が悪い日は、水温が安定しにくいため、特に注意が必要です。
なるべく日光の当たる場所で飼育して、水温と活性を保つようにしましょう。
メダカの天敵も活発になる!
暖かくなり活動を始めるのはメダカだけではありません。
天敵たちも姿を見せ始めるため、
- ヤゴ
- ネコ
- カラスなどの鳥類
- ハクビシンなどの哺乳類
といったメダカを襲って食べてしまう存在には注意しましょう。
よく見張り、防獣ネットや目の細かい金網で守ると効果的です。
夏6月~8月:暑さと雨にご用心
夏は、1年のなかで1番気温が上がる季節です。
高水温や酸欠はもちろん、急な雨による水質の急変に注意しましょう。また、効率良く繁殖させるためにも、餌のやり方に一工夫が必要です。
メダカが餌をたくさん食べる季節!
メダカがとても餌を食べるので、繁殖をどんどんさせる場合、「飽和給餌」を行います。
飽和給餌とは、給餌回数を増やして、常に満腹に近い状態にする給餌方法です。繁殖にはたくさんのエネルギーが必要なので、餌から栄養を得られる機会が多いと、卵数や産卵回数が増えます。
ただし、1度に与えすぎると食べ残しが増えて水質が悪化するだけなので、給餌量を増やすのではなく給餌回数を増やすと良いでしょう。また、たくさん餌を与えた分、メンテナンスにも気を遣う必要があります。
高水温対策をしよう
夏場で1番注意しなければならないのが「高水温」です。
少しずつであれば、最大38度程度まで耐えられますが、食いつきも悪くなりますし大きな負担がかかります。
風通しのよい日陰に飼育容器を移動したり水量を増やしたり、すだれをしたりなどして水温が上がりすぎるのを防ぎましょう。
酸欠に要注意!
高水温になると水中の溶存酸素(水に溶け込む酸素)も減るため、酸欠になりやすいです。
水面で口をパクパクさせたり元気なく泳いだりしていたら酸欠の症状なので、対策する必要があります。
風通しを良くして、水換えをこまめに行いましょう。症状が重いようであれば、加えてエアレーションをします。
秋9月~11月:涼しさと台風対策をしよう
秋は、水温が次第に下がり、冬眠の準備が始まります。
また、この時期多いのが「台風」で、親メダカかどころか、せっかく増えた稚魚まで危険がおよぶので、しっかり対策しましょう。
メダカの冬眠準備が始まる!
冬眠に備えて繁殖を減らし、メダカを大きく成長させる時期です。
越冬するために体力をつける必要があるので、餌の食べ方に気を配りつつ飽和給餌から通常の給餌方法に戻して、日照も確保してあげましょう。
水温の急低下を防ごう
9月後半から10月にもなると再び夜が寒くなるため、メダカの具合を見て給餌します。
水温が安定していて活性が高いようであれば、いつも通り給餌して、水温が下がり反応が鈍い場合は、少しずつ食べきれる量を与えましょう。
また、寒さ・越冬対策として、水量を増やすために水がたっぷり入る大きな容器に変更してあげるのもおすすめです。
台風に備えよう
秋と言えば、忘れてはいけないのが「台風」です。
増水や強風、大量の雨水による水質と水温の急変を防ぐためにも、予報が出たら退避させた方が良いでしょう。シートをかぶせる場合は、飛ばされないよう厳重に重石をする必要があります。
冬12月~2月:厳しい寒さと冬眠について
冬は寒さに注意しつつメダカを「冬眠」させる季節です。
越冬方法を誤ると春を迎えられないこともあるので、冬眠できる環境をしっかり整えてあげることが重要になります。
メダカの正しい冬眠方法
メダカは、水温5度程度まで低下すると冬眠します。
そのころまでに、飼育容器を発泡スチロールに変えたり「アナカリス」のような低温に強い水草をたくさん入れたりなどして、冬眠しやすい環境を整えましょう。
これだけで水温がかなり変わります。
餌を与えてはいけない時期を知ろう
水温が10度程度になると、餌を食べなくなります。
水温15度程度から餌はほとんど食べなくなるので、ごく少量、もしくは与えずに様子を見ます。底の方でじっとして冬眠に入ったら、一時的に水温が上がって動き出しても給餌しない方が良いです。
その後、水温が低下して活性が下がると消化不良を起こしてしまうことがあります。また、飼育水を青水(グリーンウォーター)にしておくと、少しではありますが水から栄養を摂取できるので、より安心です。
凍結に注意!対策とは
飼育水が凍結すると、さすがにメダカも死んでしまいます。
凍結対策としては、水深を深くしたり屋内(軒先など)に移動したりなど、水温が極端に下がらないよう工夫しましょう。全面凍結さえしなければ、表層が凍っても底でじっとして冬眠できます。
あまりにも寒さが厳しい地域は、玄関に入れてあげるといいですね。
まとめ:メダカの飼育方法は季節で変わる!春夏秋冬それぞれのコツと注意点とは!
メダカを屋外で飼育する場合は、季節によって飼育方法を変えるのがポイントです。
- 水温の上昇や低下
- 天候の変化
といったように、季節が変わればメダカの活性や飼育上の注意点も違ってくるため、給餌量や飼育容器の置き場所などに気を遣ってあげましょう。
見方を変えれば、「メダカの飼育から四季を感じとれる」とも言えるので、季節の移り変わりを感じつつメダカの飼育も楽しんでみてください。
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