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水草には、同じ品種なのに葉に模様が入るものがあります。
『斑(ふ)入り』と呼ばれるこの水草は、葉の一部の色が白く抜けていたり、色素が薄くなっていたりする突然変異種を固定化したもの。普通種にはない模様が水槽の良いアクセントになります。
今回のコラムではこの斑入りの水草の特徴や魅力、おすすめの品種7選とレイアウトする際のポイントをご紹介します。
斑入りの水草は一つ入れるだけでも水槽の雰囲気をガラっと変えるインパクトがあります。
水槽のポイントになる特徴的な水草をお探しの方は、ぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに斑入りの水草の特徴と魅力、育てやすい種類7選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
斑入り水草は葉に入る模様が特徴的で、通常の水草とは区別されて販売されていることがほとんどです。
模様部分の色が異なるため、水槽のポイントになる位置にレイアウトすると色彩がとても豊かになります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、斑入りの水草の特徴と魅力、育てやすい種類7選を解説します。
斑入りの水草とは
斑入り水草は、突然変異で葉の色素の一部が抜けて薄くなったものを固定化した改良品種です。
色素が薄くなっている部分が模様のように見えてユニークなことから、ちょっと変わった水草をお探しの方に人気があります。
ここでは、斑入り水草の基本情報ということで、
- 特徴と魅力
- 育て方
- 管理するときのポイント
を解説します。
斑入りの水草の特徴・魅力
斑入りの水草の特徴はなんといっても葉に入る模様です。
模様の入り方は水草によって異なり、斑点模様のようにランダムで色が抜けるもの、縞模様に見えるもの、葉脈に沿って色素が薄くなるものなど、バリエーションが豊か。
例えばアヌビスナナの場合、通常種は力強い艶やかな緑色が特徴的ですが、斑入りでは白~薄黄色の淡い斑点模様が入ることで、印象がかなり和らぎます。
斑入りは一枚の葉の中に薄い~濃いのグラデーションができるので、柔らかく繊細な印象を受ける水草が多いです。
また、斑入りの水草を配置することで、水草の種類が少なくても色彩が豊かになりボリューム感が出ます。水草水槽やテラリウム水槽など、水草をメインに据えた水槽ではこの色彩が良いアクセントとなり、全体を引き立ててくれるでしょう。
斑入りの水草の育て方
斑入り水草の育て方は通常種と変わりません。特別な育成環境を用意しなくても、水草の多様性を楽しめるのが斑入りの魅力です。
- 光量
- 水温
- 肥料やCO2添加
など、各品種に合わせた環境で育成しましょう。そもそもの育成難易度が高い品種は、斑入りも同様に管理するのが難しいため注意してください。
また、斑入りの水草は通常種より色素が薄いため、コケがついてしまうとやや目立つ傾向にあります。葉の模様をきれいに見せるためにもコケ対策には力を入れましょう。
葉につくコケ対策にはミナミヌマエビやヤマトヌマエビがおすすめです。
育てやすい斑入りの水草7選
ここからは、斑入りの水草のなかでも育てやすい品種を7種類ご紹介します。
定番の緑に斑点模様が入る品種や、赤い葉に薄いピンク色の斑が入る水草、葉脈に沿って色素が抜けるものなどタイプの違う品種を厳選しましたので、参考にしてみてください。
アヌビアス・ナナ 斑入り
丈夫で育成しやすいアヌビアス・ナナに斑が入った品種です。
- 葉が全体的に白いもの
- 緑と白が混在しているもの
- 斑模様になっているもの
など同じ斑入りでも模様の入り方に個体差があるため、好みの色合いを選ぶ楽しさがあります。
CO2添加や強い光量は必要なく、通常の熱帯魚水槽の設備で育成できますが、成長がゆっくりで葉にコケが生えやすいため、コケ取り生体を導入した水槽で管理すると良いでしょう。
ちなみに、アヌビス・ナナの大型種であるアヌビアス・バルテリーの斑入りも流通しています。大型水槽やより強いインパクトをお求めの際にはこちらがおすすめです。
アルテルナンテラ・レインキー 斑入り
赤く色づく葉が特徴のアルテルナンテラ・レインキー。斑入りは葉脈に沿ってピンク色に抜けるため、通常種よりやや淡い印象になりますが、葉脈以外の部分は通常種と同様に濃い赤に色づくため、斑とのコントラストが楽しめる品種です。
きれいな状態を維持するには光量やCO2が必要ですので、育成難易度がやや高い点には注意しましょう。
ロタラ マクランドラ 斑入り
ロタラ マクランドラは波打つ葉が花ビラのように連なる美しい水草です。斑入りは葉脈に沿ってピンクの淡いグラデーションが入るため、花弁のような繊細な模様が際立ちます。
とても鑑賞性が高く、水槽の色どりに最適な水草なのですが、育成が難しく美しく色づかせるにはコツがいる点には注意しましょう。
強い光量とCO2の添加、そして酸性~弱酸性の水質を上手に維持することで、状態良く育てることができます。
ブセファランドラ 斑入り
ブセファランドラは波打つ葉が特徴的な水草です。通常種は濃い深緑の葉がシックなイメージですが、斑入りは葉の流れに沿って白をにじませたような独特の模様が入るため、ワイルドな印象を受けます。
育成が簡単で、強い光量やCO2は必要ありません。適応できる環境が幅広いため、テラリウム水槽にもおすすめです。
ただ、成長が遅く葉にコケが付きやすいため、コケ対策はしっかり行いましょう。
ドルマリア コルダータ 斑入り
ドリマリア コルダータは丸い葉が可愛らしい水草です。斑入りではライトグリーンの葉に薄黄色~白の縞模様が入るため、よりポップな印象を受けるでしょう。
育成は簡単で、光量も一般的な照明で十分育ちますが、液肥を使うと、より美しく育てることができます。
葉が水上に出ると白と紫の愛らしい花を付けるため、屋外の睡蓮鉢などに植え付けて育てるのもおすすめです。
エキノドルス マーブルクイーン/エキノドルス チョコレートマーブル
緑の葉全体に白い模様が入るエキノドルス マーブルクイーンは、観葉植物のようなエレガントさが魅力の水草です。
対して、エキノドルス チョコレートマーブルは赤みの強い葉に橙色の斑が入る、情緒的な色合いが印象的。
どちらも丈夫で育成がしやすく、状態が良いと非常に美しく見応えがある水草ですが、大きく成長するため中~大型の水草水槽におすすめします。
ホテイソウ 斑入り
葉に白い斑点や縞模様が入るホテイソウです。
浮き草なので葉が観察しやすく、通常種よりも水面の表情を豊かにしてくれます。底砂を敷かないベアタンクの飼育容器とも相性が良いです。
育成や増殖は簡単ですが、成長に光量が必要なことを考えると屋外飼育やビオトープに向いています。
近年ブームのメダカ水槽に少し色どりを加えたいときには、斑入りのホテイソウがおすすめです。
斑入りの水草の使い方
斑入りの水草は通常種よりも色どりが豊かで見た目に特徴があるため、ポイントに使うと魅力を存分に発揮することができます。
ここでは、水槽の鑑賞性が上がる、斑入りの水草を活かしたレイアウト方法について解説します。
前景~中景に配置してレイアウトのポイントにする
斑入りの水草は、前景や中景、中央などの目立つ場所に配置して、レイアウトの見どころにするのがおすすめです。
水草がメインの水槽は色合いが緑や赤にくっきり分かれてしまいがちなのですが、斑入りの淡い色を上手く中央に配置することでグラデーションができて、全体がまとまりやすくなります。
また、色合いが単調なときに斑入りを入れると良いアクセントになりますし、バリエーションが増えて飽きのこないレイアウトを作りやすいです。
繊細な模様を持つ斑入りの水草は、水草で水槽に表情を付ける水草水槽への導入はもちろんのこと、小型魚やエビ水槽にも良くなじみます。
テラリウムにレイアウトする
斑入りの水草には水上葉を持つ種類が多いため、アクアテラリウムの陸上部分やテラリウムにレイアウトするのもおすすめです。
水草水槽に使う場合と同様に、アクセントやワンポイントとして配置することでレイアウトにメリハリが生まれます。水上で上手に育てると花をつけることもあり、楽しみがさらに広がるでしょう。
ただしアクアテラリウムやテラリウムは、影ができやすいため光量には注意してください。
光が当たりにくい場所にレイアウトする場合は、光量をあまり必要としない陰性水草が向いています。
まとめ:斑入りの水草特集!特徴・魅力と育てやすい種類7選・斑入り水草の使い方
今回は斑入りの水草特集ということで、斑入り水草の特徴と魅力、育てやすい種類7選やおすすめの水槽レイアウトをご紹介しました。
斑入りの水草は、緑や赤といった地の色に白い斑点や模様が入るのが特徴です。観賞性が高く、普通種とは違ったユニークな魅力があることから、水槽の前景~中景にレイアウトすると良いアクセントになります。
華やかな斑入りの水草を使うことでレイアウトのバリエーションが増しますので、水草水槽はもちろん、アクアテラリウムやテラリウムなどにもぜひ、斑入り水草を入れてみてください。
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