メダカの飼い方
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冬眠から起きた魚のケア方法!冬眠明けはいつ?気候や水温を確認しよう

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気温が上がりだす3月は、冬眠していたメダカや金魚たちが少しずつ活動を始める季節
久しぶりに魚達が動いている姿を見て、さっそく餌やりや水換えを始めようと考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、実は冬眠明けの魚はとてもデリケートなため、お世話の仕方には細心の注意を払わなければなりません。
例えるならば病み上がりの人間のようなもので、人がいきなり脂っこいものを食べたり、激しい運動をしたりはできないように、冬眠明けの魚も激しい変化は負担になってしまいます

そのため、魚が冬眠から目覚めたら、体力の回復具合も見ながら少しずつお世話を再開していくことが大切です。

今回は、魚が冬眠から明ける目安や、目覚めた後のケア方法を解説します。

プロアクアリストたちの意見をもとに冬眠から起きた魚のケア方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

メダカや金魚が冬眠から目覚めたら、様子を見ながらお世話を再開しましょう。
しかし、一気にいじくりまわしてしまうと、魚が驚いて体調を崩してしまいますので、様子を見ながら少しずつ元のお世話のペースに戻していくことが重要です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、冬眠から起きた魚のケア方法を解説します。

魚の冬眠明けはいつなのか


魚は冬眠から目覚めてもすぐに元通り元気に泳ぎ回るわけではありません
哺乳類のように巣穴の中から出てくるなんてこともなく、少しずつ活動を再開していくため、見た目では判断しづらいことも多いです。

そこでまずは、魚が冬眠から目覚める時期や、冬眠が明けたと判断する基準について解説します。

冬眠明けの時期はお住いの地域の気温や環境によって少しずつ変わるため、ご紹介する内容を参考に冬眠から明けたかどうかを判断してみてください。

水温10度以上が冬眠明けの目安

スドー 浮かべる水温計

メダカや金魚などの観賞魚は、水温が10℃以上になると冬眠から目覚めだします

暖かくなってきたら水温を確認し、10℃近くまで上昇しているようならば冬眠明けに向けた準備を始めましょう。

ただし、初春は気温の変化が激しく、温かくなってきたと思ったらまたすぐに真冬のような気温まで低下してしまうことも少なくありません。
目覚めかけていた魚達も寒い日が続くと、再び眠りにつくこともあります。

そのため、気温・水温共に安定してくるまでは、無理に起こさずに、メダカや金魚の様子をよく観察しながらお世話を開始するタイミングを見極めましょう。
冬眠から目覚めた魚は、少しずつ活動する時間が増えていきます。日に日に動き回るようになってきたら目覚めは近いです。

3月中旬ごろには目を覚ます

水勘製簾所 天津すだれ 約88×112cm ライトブラウン

3月上旬を過ぎて、平均気温15℃以上の温かい日が続くことが予想されるようになってきたら、いよいよ冬眠明けが見えてきます。
近年は温暖化の影響で早い時期から気温が上がることもあるので、その年の傾向や地域によってはもう少し早く目覚めるかもしれません。暖かくなってきたら少し先の天気予報までチェックしてみましょう。

ただし、先ほどもお話した通り初春は、いわゆる”寒の戻り“と呼ばれる、冷え込みが激しい日があることが予想されます。
大体4月頃までは寒い日に備えて、冬眠中に使っていた保温アイテムなどをすぐに出せる状態にしておくと安心です。

メダカや金魚が冬眠明けしたら


メダカや金魚が冬眠から目覚めたら、さっそくお世話を開始しましょう。
しかし、いきなり通常の飼育管理に戻すのは危険。冬眠明けの魚たちは体力を消耗しているので、まずは冬眠の疲れを癒すような優しい環境づくりを心がけることが大切です。

ここでは、冬眠から目覚めた魚の飼育管理について解説します。

控えめに餌を与え始める

メダカや金魚が活動を始めたら、餌やりを開始します。まだあまり活動的でないように見えても水面まで上がってきているようなら、ごく少量から始めて大丈夫です。

冬眠明けは、消化に良い餌を少しずつ与えていくのが基本です。

冬眠中はエサをほとんど食べていないので痩せていることも多いのですが、ここで、早く太らせようとして栄養豊富な餌をたくさん与えてしまうと、体が驚いて消化不良を起こしてしまいます
そのため、最初は1~2分で食べきれる程度の量から始めて、様子を見ながら少しずつ量を増やしていくのが良いでしょう。

また、餌の食べ残しは水質の悪化を招きますので、見つけたら速やかにすくって除去してください。

水換えや掃除は魚が活発になってから

冬眠中は水換えができなかった分、目覚めたらすぐに掃除をしたいところですが、魚達が活性を取り戻すまでは大掛かりな水換えは控えましょう

冬眠から目覚めたばかりの生体はまだ本調子ではないため、水換えによる水質の変化はもちろん、飼育容器内に人の手が入ってかき回されることが大きなストレスとなります。
まずは生体が調子を取り戻すことが優先なので、水質に大きな問題が無いのならば魚達が元気を取り戻してからで問題ありません。

ただし、どうしても水質の悪化が気になる場合は、ごく少量を複数回に分けて水換えしてください。環境の変化をできるだけ小さくすることがポイントです。

また、冬眠明けは水換えが気軽にできる状態ではないので、それを踏まえて水を汚さない餌やりを徹底しましょう。

冬眠中の水換えについては、こちらのコラムも参考にしてください。

床直しで清潔な飼育環境づくりをしよう

冬眠から目覚めてしばらくたった後、ある程度魚たちが活発になったら”床直し”と呼ばれる、水換えと掃除をします。

床直しは冬の間に溜まった汚れを除去して水を交換し、新しく活動していくための環境を整える作業です。
水温が上昇するとメダカや金魚だけでなく、バクテリアや有害な病原菌も活動を始めますので、病気を予防する意味でも床直しは行ったほうが良いでしょう。

床直しの手順は以下の通りです。

  1. 飼育水の1/2程度を別の容器に移し、生体を隔離する
  2. 飼育容器や砂を掃除して排水する
  3. とっておいた飼育水を戻す
  4. カルキ抜きをした新しい水を追加する
  5. 水合わせをして生体を戻す

普段の水換えよりも多めに換水するため、生体を戻すときはしっかり水合わせをしてから戻してください

また、金魚飼育では上記の手順での床直しが必須ですが、あまり水を汚さないメダカの場合は、通常の水換え+冬の間に入り込んだ枯れ葉や枝などのゴミを取り除く程度でも問題ありません。

どちらにしろ、本格的な春を迎える前にすませておくと、その後の健康維持に繋がります。

冬眠明け後におすすめな餌


冬眠明けの魚たちには、消化の良い餌を与えるのが望ましいです。

そこでおすすめなのがキョーリン製の餌。キョーリンからは消化を考慮した餌が数多く販売されていますので、冬眠明けの魚達にも安心です。

ここでは、特におすすめの餌を3つをご紹介しますので、参考にしてみてください。

キョーリン メダカの舞 メンテナンス

Hikari(ヒカリ) メダカの舞 メンテナンス 35g

メダカの舞 メンテナンス』は、消化吸収が良い上に栄養価も高い、まさに冬眠明けにぴったりのメダカフードです。

消化吸収が良い餌は生体の体に優しい分栄養価がやや控えめなことが多いのですが、この餌には、野菜の王様とも呼ばれる濃縮アルファルファが配合されていて、十分に栄養を補うことができます
植物性由来なので高栄養価ながら内臓への負担が少なく、冬眠でダメージを負ったメダカにも安心です。

また、食物繊維が豊富な小麦胚芽が消化をしっかりサポートしてくれるのもポイント。
冬眠明け以外にも、体調不良で体力が落ちているときなどあらゆる場面で使用できます

キョーリン メダカの餌 ハイパー良消化

キョーリン メダカのエサ ハイパー良消化 20g

メダカの餌 ハイパー良消化』は、メダカの消化吸収を追求した餌です。

消化する力が低下しているメダカの内臓に負担を掛けないよう、タンパク質を抑える代わりに、先にご紹介したメダカの舞と同じく小麦胚芽が高配合されています

また、生きた善玉菌が消化吸収をサポートしてくれるほか、排出されたフンの分解を早くしてくれるので、水質の悪化を抑えられるのも嬉しいポイントです。

粒が小さいので、秋口に生まれた小さな個体でも問題なく食べられます。

キョーリン パラクリア

キョーリン エラ・体表ケア用配合飼料 パラクリア 特小粒フロート50g浮上性 粒サイズ:1.7~2.0mm

金魚、メダカどちらにもおすすめなのが『キョーリン パラクリア』です。

7種類のハーブの相互作用により、体表全体の健康維持に高い効果を発揮します。冬眠明けは体力や免疫力が低下しているので、寄生虫や病気の感染予防に最適です。

こちらの餌は冬眠明け以降も継続的に与えることで、効果が持続します。

また、他のキョーリン製品と同じく生きた善玉菌が配合されていて、消化吸収を助けてくれるのもポイントです。

パラクリアシリーズは粒の大きさが様々なので、生体の口の大きさに合ったものを選んでください。

まとめ:冬眠から起きた魚のケア方法!冬眠明けはいつ?気候や水温を確認しよう


冬眠明けの魚たちのケア方法をご紹介しました。

冬眠は身体へのダメージが大きくまさに命がけです。そこから目覚めたばかりのメダカや金魚は体力を消耗していますので、しっかりケアしてあげましょう。

水温が10℃を超えて、魚達が水面付近まで姿を見せるようになってきたら、消化に良い餌を少量から与え始めます
水換えや掃除はある程度活性が上がってきてから、床直しという形で行いましょう。

お世話はあくまで魚たちの様子を見ながら、元の生活に戻るサポートするイメージでケアすることが大切です。
5月頃になれば魚たちの活性も上がり、メダカは産卵も活発になってきます。メダカ、金魚飼育では特に楽しい時期がやってきますので、その準備をしていきましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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